俺とハタと宇宙人と   作:fruit侍

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原作と違う部分がまたまた出てきます。


救出

終業式があった日、俺達はハタ人間に襲われ、南西のビルに避難し、そこで休んでいた。現在仲間は俺とメガネを含めて三人。同級生は一人。夏菜だけだ。早く他の皆も助けないと。

 

 

そして俺達が眠りについてから五時間が経過した。

 

怪奇!ハタ人間編 二日目 0:00

決戦まで残り 九日

 

 

「おはよう、諸君!」

 

「「うわっ!」」

 

俺達は唐沢教授の声で二日目を迎えた。

 

「さあ、働かざるもの食うべからず!この天才のワシのために、さっさとモールへ行って食い物を持ってくるのじゃ!」

 

俺達はひそひそ話で話した。

 

(オイラ達、いつの間に教授の手下になっちゃったでやんす?)

 

(この状況を切り抜けるにはこの人の助けがいるからな。我慢しようぜ。)

 

信じたくないが、唐沢教授がいなければ今後は絶対に生き残れない。生き残るためにも、我慢しなくてはならない。

 

「そういえば夏菜はいないのか?」

 

「ああ、あのお嬢ちゃんならまだ寝とるよ。レディーを起こすのは、ワシにはちょっと無理があって…」

 

「俺達だったらいいのかよ!」

 

「オイラ達が起こしに行くしかないでやんすね。と言うわけで良太郎君!」

 

結局俺か…。俺は嫌々行く。女子を起こしに行くのに男子が行くわけない。

 

確か夏菜の部屋は…ここだな。

 

「おーい、夏菜。時間だぞー。」

 

返事がない。ただのしk…いやいや屍じゃない。ちゃんと生きてる。

 

「夏菜ー!起きないと入るぞー!」

 

やはり返事はない。仕方ない、入るか…。

 

「失礼しまーす…。」

 

俺はそーっと扉を開けて入った。そして部屋を見渡す。夏菜は爆睡中だな。

 

「夏菜。時間だぞ。」

 

俺は改めて夏菜に話しかける。

 

「んっ…後…一時間…寝か…せて…。」

 

どうしたものか。男子だったら無理やり起こせるのだが、相手は女子だ。俺を起こせない母さんの気持ちが少し分かるような気がする…。

 

「夏菜。今はそんな時間はないぞ。同級生達もきっと何処かで助けを待ってる。俺達がここに導いてやらないと。」

 

「んん…。」

 

夏菜がゆっくり起きる。

 

「よし、起きてくれたな。」

 

「…はっ、良太郎!何で私の部屋にいるんだ?!」

 

「え?いや、夏菜が寝てるから起こしに…」

 

「何か嫌らしいことでも考えてたのか?!そうはいかないぞ!」

 

「ちょっ、ちょっと落ち着けえー!!」

 

夏菜は寝ぼけていた。

 

そして夏菜が落ち着いた頃。

 

「す、すまない。勘違いしてしまって…。」

 

「いや、いいんだ。男子が女子を起こしに来るなんて、普通はあり得ないことだからね。」

 

でもあの場に女子もいなかったしなぁ…。

 

「そういえば、なんであの時モールにいたの?」

 

「昨日エリと水着を選びに行くって言ったぞ。」

 

「あ、そういえばそうだったな。」

 

昨日は水着について話してたな。ユイが店の手伝いしなきゃいけなくて、来れなくなったんだ。

 

「それであの後モールに行ったら、あれだ。」

 

ハタ人間の巣窟と化したモール。あれを夏菜達は俺達より先に見たんだろう。

 

「だとしたらエリは?」

 

「逃げた時にはぐれたみたいなんだ。エリは足は速いから、捕まってはないと思うんだけど…。」

 

もしかしたら、夏菜はあのまま隠れてる時に、エリはモールの外に逃げたかもしれないな。

 

「ところでハタ人間の弱点が水っていうのは何処で知ったんだ?」

 

「私が逃げてるときに、棚に置いてあった水槽が倒れて、その水がハタ人間の頭にかかったんだ。そこで、ハタ人間の弱点は水なんじゃないかって気づいたんだ。」

 

それが無かったら、俺はあの時助かっていなかったかもしれないのか。

 

「何はともあれ、あの時助けてくれてありがとう。」

 

「気にすることはないよ。それより、同級生を助けに行くんだろ?」

 

「そうだったな。よし、絶対にここから全員生きて脱出するぞ!」

 

俺と夏菜は二人で腕を天に掲げた。

 

 

 

 

「すまない。寝坊した。」

 

俺達は入り口で待っているメガネの所に向かった。

 

「遅いでやんすよ。」

 

「ああ、ごめん。それよりまずは何処に向かう?」

 

「学校とかならいいんじゃないか?もしかしたらそこで助けを待ってる奴もいるかもしれない。」

 

俺達は夏菜の意見に賛成した。

 

「よし。まずは学校を目指すぞ!」

 

俺達は学校に向かって歩き出した。途中ハタ人間もいたが全て無視だ。

 

 

 

 

「学校に着いたな。」

 

「深雪ちゃんはいないみたいでやんす。」

 

「そうだな。…全くとんだ夏休みだよ。」

 

さっき気づいたが、本来なら夏休みはもう始まっている。こんな面倒なことに巻き込まれてなければなぁ…。

 

「それより、誰もいないみたいだな。」

 

「仕方ない。少し時間を空けてまた来よう。」

 

俺達は学校を後にした。

 

 

 

 

次に向かったのは、俺達が住んでいたマンション。ここに来たのは、一つ理由があった。

 

「るりかは一人だし、もしかしたらいるかもな。」

 

るりかがいないか確認するためだ。るりかは学校が終わった後、病院に向かった。しかし考えると、病院は恐らくハタ人間だらけ。武器も持たないるりかが近づくことは出来ない。それなら、何処か安全な場所に身を潜めているのではないかと考えた。るりかは父さんを早めに亡くし、母さんは入院中。となると、誰もいない自分の部屋にいる可能性が高いのだ。

 

「よし、マンション前に着いたな。」

 

すると早速、

 

「誰か助けてーっ!」

 

悲鳴が聞こえてきた。るりかの声で。

 

「るりかだ!今行くぞ!」

 

「お、おい!良太郎!」

 

「置いてかないでくれでやんすー!」

 

るりかの声がしたのは俺の部屋がある方。俺は未だに慣れない階段を全力で駆け上がった。そこには、

 

「まあるりかちゃん!あなたもハタを立ててないじゃないの。早く立てるのよ!」

 

「そうだ。ハタを立てないのはよくないことだからな。」

 

俺の元両親がるりかにハタを立てようとしていた。

 

「おい!るりかに近づくな!」

 

俺の声に反応したハタ人間が振り向く。

 

「まあ良太郎、あなたまだハタを立ててないの?しょうがない子だね。私が立ててあげる!」

 

「良太郎、少し痛い目を見るが、自業自得だ!」

 

ハタ人間が向かってきた。しかし、今の俺には水鉄砲がある。

 

「…ごめん!母さん!父さん!」

 

俺は母さんのハタに水をかけたあと、後に向かってきた父さんの攻撃を避けて父さんのハタに水をかけた。そして二人とも気絶した。…ハタ人間とはいえ、元肉親だ。少し心にくる物がある。

 

「…ふう。」

 

「良太郎、ありがとう…。」

 

「るりか、よかったよ。無事で。」

 

るりかは少し黙って俺に言ってくる。

 

「…お願い、良太郎!病院にいる母さんも助けて!母さんの所に行こうとしたんですけど、私一人じゃ入ることが出来なくて…。」

 

やっぱり、病院もハタ人間だらけみたいだ。

 

「勿論だよ。必ず助けるって約束するから、るりかもとりあえず基地に行って準備しててよ。」

 

「ありがとう、良太郎。食べ物とか身の回りの物は持ってきてますから、先に行って待ってます。良太郎も無理はしないでくださいね。」

 

「うん、分かってるよ。」

 

「…やっぱり心配ですから、これを渡しておきます。」

 

るりかから渡されたのは回復薬だった。

 

「あっ、回復薬だ!ありがとう!」

 

「くれぐれも、絶対に、無理はしないで下さいね。」

 

「う、うん、そんなに心配しなくても本当に大丈夫だから。」

 

この頃、るりかが心配性になっている気がする。果たして気のせいだろうか?

 

こうして俺達はクラスメイト、るりかの無事を確認した。

 

そしてるりかが基地に行った後、俺達はもう一度学校に行ってみることにした。

 

 

 

 

 

 

「………。」

 

「ねえ、フッキー。あれ、何だと思う?」

 

「あたしに聞かないでよ。」

 

「頭にハタ立ってるよ。」

 

「そうね。あたしも立てられそうになったし。」

 

「えー、そうなの?嫌だなぁ。」

 

「………。」

 

「あー、もう!早くどっか行きなさいよ!」

 

「ちょっとリコ!聞こえるわよ!」

 

「…あ。」

 

「そこかぁ、ハタ付けないとダメだよ。ほら、付けてあげるから。」

 

「やば、見つかった。逃げよ!」

 

「全く…。」

 

そして俺達が学校に着いた。

 

「さっきの二人には逃げられたけど、今度はそうは行かないぞ。」

 

「着いていきなりこれか…。」

 

俺達は武器を構える。

 

「オラオラ!」

 

俺は一人のハタ人間を集中攻撃する。

 

「良太郎君!後ろ!」

 

「あ、やべ!」

 

しかしハタ人間の拳が俺に当たることはなかった。夏菜のお陰である。

 

「夏菜、ありがとう。」

 

「どういたしまして。」

 

俺達は武器をしまう。

 

「ふう…。突然でびっくりしたけど、何とかなったな。」

 

それよりも、さっきのハタ人間が奇妙なことを言っていた。

 

「さっきのハタ人間、『二人に逃げられた』とか言ってたでやんす。」

 

「うん。誰か分からないけど、合流できるといいな。」

 

会話が終わった瞬間、足音が聞こえた。

 

「「「!」」」

 

俺達は武器を構え、足音の方向に向けた。しかし、すぐ下ろした。足音の正体が分かったからである。

 

「平山!」

 

足音の正体は平山だった。

 

「良太郎にメガネ!それに霧生!こんなところで何してるんだ?」

 

「ハタ人間と戦ってたんだ。ほら、そこに倒れてる。」

 

「え?うわっ!」

 

平山は倒れたハタ人間を見てびっくりしている。

 

「それよりも、平山は何でここに?」

 

「ひろみを探しに来たんだ。」

 

そういえば、平山には妹がいたな。

 

「家に帰った後、親父が頭にハタ立てて帰ってきてさ。それからお袋がハタ立てられて。俺が腰を抜かしてたら、ひろみが俺を外に逃がしてくれたんだ。」

 

「それじゃあお前の妹は今頃…」

 

しかし、平山からは意外な言葉が発された。

 

「後で様子を見に行ったんだけどさ、親父とお袋はいたけど、ひろみはいなかったんだ。」

 

それなら、うまいこと逃げている可能性がある。

 

「だから妹が無事かどうか探しにここに来たのか。」

 

「そうなんだよ。だけど、いないみたいだな。」

 

「分かった。ひろみちゃんも探してみる。とりあえず、平山は基地に行って休んでろ。」

 

「え?基地って…」

 

「あ、南西のあのビルのことだ。今はあそこを基地にしてるんだ。」

 

「そうなのか。じゃあ頼むよ。俺なんかよりあいつの方が、よっぽどしっかりしてるからさ。」

 

こうして俺達は、クラスメイトの一人、平山の無事を確認した。

 

怪奇!ハタ人間編 二日目 2:00

決戦まで残り 八日と22時間




原作の青野&夏菜枠はリコと白瀬でした。
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