〜レイ・ドミネイトside〜
ここはローテファーネの基地周辺の空域。
そこには五機の戦闘機と一機の輸送機、そして……
巨大な城がそこにはあった。
「ゆっくり近付いて……レーダー波に引っ掛からないように……」
その飛行船のレーダーの死角である後方下部。
そこを五機と一機で密集しながら接近していたのだが、おかしな事が起きていた。
《護衛機が一機もいない……こんな事が有り得るのか……?》
オッツダルヴァの言葉に俺も同じく同意した。
飛行船の周辺には戦闘機一機飛んでおらず、またカタパルトから離陸する気配も感じられない。
まるで『どうぞ入ってください』とでも言っているかのようだ。
攻撃など受けないと慢心しているのか若しくは寧ろ盛大に歓迎でもしてくれるのか。
《横から入れそうな場所は無さそうだ。 レーダーには映るが上から侵入する》
「分かった、だけど対空砲には気を付けて。 飛んでる以上、人はいるはずっすから」
無線を交わしつつ輸送機は死角から外れ、飛行船の上部へと高度を上げた。
《あった!ハッチが上部にあるぞ》
どうやらビンゴだったようだ。
《今から兵士を降下させる》
「分かった、幸運を《おい、不明機、十二時の方向だ》」
幸運を祈ると言おうとしたらメルツェルの声に遮られてしまった。
少し不機嫌になったが今は大事な作戦中なので取り敢えず前方を見る。
するとそこには月明かりに照らされた一機の航空機がいた。
だが、その航空機は今までに見た事の無い形状をしている。
《なんだありゃあ……かなりでけえな》
《面妖な……》
《しかも速い!こっちに突っ込んでくるぞ!》
不明機はとんでもないスピードで俺達に向かって突っ込んでくる。
機種が不明な以上、どんな性能や兵器を持っているか分からない。
ここは回避するべきだ。
「全機、ブレイク!」
五機はそれぞれ左右に機体を回し、急旋回で回避を試みる。
そして五機が数秒前までいた所を不明機が爆音と共に通り過ぎだ。
通り過ぎるほんの僅かな瞬間、俺は不明機の姿を見た。
美しいと言わざるを得ない見事な流線形の機体形状。
かなり前向きに配置されているコックピット。
両主翼の下に装備しているロケットのような武装。
そして、レシプロ機特有のプロペラは無く、代わりに後ろへ向かって火を噴く二つの穴があった。
この機体形状、俺には聞き覚えがあった。
最近、一部の勢力で試験的に運用されているという新世代戦闘機。
「ジェット……戦闘機!?」
そう呟いた時、無線機からあのジェット戦闘機のパイロットと思われる声が聴こえてきた。
〈やっと来たか……『ダークレイヴン』。 まっ、やるんなら本気でやろうかぁ? その方が楽しいだろ!ギャハハハハ!!〉
その狂ったような笑いに俺達は戦慄した。
〜メルツェルside〜
アイエエエエエ!?主任!?主任ナンデ!?
勘弁してくれ!主任が来るなんて聞いてねえぜそんなの!
しかも乗ってる機体明らかに時代錯誤だろ!?
こんなレシプロ機如きが『Su-27 フランカー』なんかに勝てる訳無いだろ!いい加減にしろ!!
しかも台詞からして俺ら殺す気マンマンじゃねえか!!
黒い鳥来てくれ!!主任が暴れてるぞ!!
〈んじゃ、こっちから行かせてもらうね!ダークレイヴン!見せてみな、お前の力を!!〉
さっきからダークレイヴンとか言ってるけど誰の事なんですかね……?
ダークレイヴンって黒い鳥の事か?
だとしたらここにはそんな奴いないが……(出来ればいて欲しかった)
ってうおっ!? こっち来たァァ!!
後方から食い付いてきたフランカーを振り切ろうと必死に旋回を行うが、一向に離れてくれる気配は無い。
あのような旋回を行えば下手すればGに耐えられずに気絶する。
にも関わらず主任は急旋回を繰り返しながら追い掛けてくる。
ここで俺の脳内に一つの可能性が生まれた。
まさかとは思っていたが……主任はここでもAIなのか!?
明らかに人間業ではない機動。
それを繰り返し行える時点で少なくとも人は辞めているだろう。
それに主任は原作でもAIだったのでここでも同じになるという事も考えられる。
面倒な事になったな……。
俺は面倒が嫌いだと言っただろう。
……同じ速水ボイスだからってスティンガーの物真似をしている場合では無いな……。
そう思いながら後方を見ようとすると変な音が聞こえる事に気付いた。
なんだ……この甲高い音……?
いや、前世のシュミレーターゲームで聞いた事のある音だ。
確か……これってミサイルが飛んでる音……。
………………やっべ。
そう思った時にはフランカーの放った赤外線誘導ミサイルはI-16のすぐ後ろにまで迫って来ていた。
ウワアアアアアアア!!マアアアアア!!
パニックになった俺は操縦桿を勢いよく前に倒し、地面に向かってダイブした。
風切り音が大きくなり、僅かばかりか機体がかなり軋んでいるような気がする。
ミサイルは未だに此方の後を追ってきている。
あのミサイルの追尾性能おかしいだろ!?
絶対AC産のミサイル使ってますねクォレハ……。
高度は三桁を切り、機体が対気速度の限界に達し、悲鳴を上げる。
あかんこれじゃ機体が死ぬぅ!
内心ふざけながらも両手で操縦桿を引き起こす。
機体がおかしな音を立て始め、空中分解するかと思われたが、なんとか機体を水平に持っていく事が出来た。
ミサイルは何か知らんけど勝手に地面に突っ込んで爆発した。
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〜オッツダルヴァside〜
敵のジェット戦闘機がメルツェルに向かってミサイルを放ったのを視認し、冷や汗が頬を伝った。
『ミサイル』
私も聞いた事がない訳では無い。
噂では過去に『AIM-9 サイドワインダー』を搭載したF6Fヘルキャットが実戦に参加していたらしい。
しかし、私とて実物を見るのは初めてだ。
どのような性能を持っているのかは分からない。
冷や汗を流しながらメルツェルの行動を見張っていると、メルツェルの駆るI-16は突然急降下し、地面へダイブした。
あの男……何をする気だ!?
軽戦闘機であるI-16があんな急降下に耐えられるはずもない。
今頃機体が悲鳴を上げていることだろう。
徐々にスピードは増していき、ミサイルもその後を追い続ける。
あともう少しで地面と激突すると言った所で、I-16は機体を起こし、地面スレスレで水平に戻した。
その直後、I-16の後方で爆発音。
見てみれば先程追ってきていたミサイルが地面に激突し、爆煙を上げていた。
この一連の流れでここにいる全員が察した。
《まさか……ミサイルを地面に叩き付けたって事すか!?》
RDが驚くのも無理は無い。
そんな芸当が出来るやつなんてエースパイロット……それもルベンリの守護者に匹敵する位の練度を持ち合わせている者しかいないだろう。
ここで疑念が確信へと変わった。
あの戦闘機のパイロットはメルツェルを『ダークレイヴン』と呼んでいた。
あんな戦闘機に乗る時点で只者ではない。
そんな奴とメルツェルが関わりを持っているのであれば、人を間違える筈も無いのだ。
やはり……彼は本物のダークレイヴンだったのか……。
華麗に空を舞う彼の機体を見ながら私は心の中でそう呟いた。
登場するACキャラとその搭乗機を募集中!
搭乗機は試作だろうが史実に存在しない変態カスタマイズ仕様でもいいぞ!(例で言うなら三式戦闘機にターボプロップエンジン&二重反転プロペラ搭載)
まだまだ書けるぜ!メルツェェェェル!!
これから荒野のコトブキ飛行隊のキャラと関わっていく予定なのですが、主人公と登場人物との関係はどんな感じがいいですか?(尚、それが本編に反映されるかは不明)
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原作キャラとイチャラブハーレム
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恋愛関係無しの普通に仲間
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寧ろ敵対
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女性全員ヤンデレ化(じょ、冗談じゃ…)
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ゲイヴンだ!我らにはそれが必要だ!!