荒野のORCA飛行隊   作:COTOKITI JP

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契約

〜メルツェルside〜

この飛行船で飛び立ってから多分凡そ1ヶ月位は経ち、イサオもここにだいぶ馴染んできた所だ。

 

戦闘機も全て飛行船の格納庫にあった新品の『P-63 キングコブラ』に機種変更し、慣熟訓練も大方済ませた。

 

敵らしい敵も一向に現れる気配も感じられず、このまま無事にイジツへと辿り着ける……………………………………。

 

《九時の方向!不明機多数と飛行船を一隻確認!! こっちに来ているぞ!》

 

そう思っていた時期が俺にもありました。

 

哨戒飛行をしていたポールからの報告を聴きながらその方向へ双眼鏡を向ける。

 

「こちらに比べると随分と小さい飛行船だな」

 

「いや、俺達のが大き過ぎるだけだろう」

 

俺の独り言を隣にいるオールドキングが即座に否定する。

 

そういや確かに羽衣丸とかもあれぐらいの大きさだったな。

 

………………ってん?

 

双眼鏡越しに目に映ったそれを動きを止めて凝視する。

距離が遠い為、ハッキリとは見えないが、何だか俺にとってとても見覚えのあるエンブレムが飛行船の側面に描かれていた。

 

それから直ぐに主任が何かに気付いたように話しかけて来た。

 

〈ダークレイヴン!あの飛行船から通信が来てますよぉ〜!〉

 

「分かった、繋げてくれ」

 

あちらの方から話し掛けてくれるという事は、相手に話し合いをする意思があるという事だ。

 

此方としてはとても有難い。

 

どうにか交渉決裂して話し合いが話死合いにならないように心の中で祈りながら無線機からの声に耳を傾ける。

 

少々のノイズの後、ハッキリとした声が無線機から流れた。

 

他の隊員は怪訝そうな顔をして声を聴いているが、その中で俺一人だけが声を聞いた瞬間に硬直した。

 

そう、あの声は………………。

 

《お初にお目にかかる。 こちらは『有澤重工』の現社長を務めている……》

 

《『有澤隆文』だ》

━━━━━━━━━━━━━━━

〜レイ・ドミネイトside〜

 

突然のあの『有澤重工』の飛行船からの通信。

応答しない訳にもいかず、仕方なく自分が無線に応じた。

 

「此方は空賊団、ローテファーネの団長、レイ・ドミネイトっす。 要件は何すか?」

 

幾ら相手から話を持ち掛けてきたとしても何をしてくるかは分からない為、警戒しつつ要件を問う。

 

要件を聞いて有澤隆文と名乗る男から返ってきた答えは、協力の要請だった。

 

《我々は『レッドランド』を目指している。 だが複数の勢力の攻撃に耐えられる程我々は強くない》

 

「それで、協力して欲しいって事っすか」

 

《その通りだ、見返りに貴様らの求める物をやる》

 

欲しい物なら幾らでもある。

燃料、弾薬、予備の機体パーツに食料etc.....。

あとそれと人員が致命的に足りない。

 

何を求めようか言い悩んでいるとメルツェルが唐突に口を開いた。

 

「なら……お前達が我々のスポンサーになるというのはどうだ?」

 

「スポンサー……っすか?」

 

『スポンサー』

この言葉を反芻しながらメルツェルの方を見る。

まるでメルツェルはそれが正しいと言わんばかりに確信したような表情をしている。

 

《成程……スポンサーか》

 

「そうだ、我々が前線で戦って有澤重工を宣伝し、その見返りに弾薬、燃料、食料等の物資を提供する……。 私が考えた最善だが、どうだ?」

 

どうするか悩んでいるのか無線の先の相手は黙り込んでいる。

 

確かにスポンサーという関係は自分的にもいい判断だと思う。

俺達が有澤重工を宣伝し、報酬を貰う。

 

お互いにウィン・ウィンの関係だ。

 

後は隆文の答えに掛かっているが……。

 

《良いだろう、その話に乗るとしよう》

 

どうやら、心配は無用だったようだ。

 

〜有澤隆文side〜

 

確かに了承はした。

しかし、まだ疑問が残っている。

 

やけに話がトントン拍子に進み過ぎている。

無線の先の男は我々との協力関係に何故か乗り気だった。

 

ただ何の考えもなしに話に乗った訳ではあるまい。

恐らく、何かを彼は考えているのやもしれん……。

 

そんな私の疑問は次の彼の一言で殆どは解消した。

 

《……そちらの事情も理解している。 その上でこれを提案した》

 

「……!?」

 

なんと……彼は知っていたのか!?

有澤重工の現状を……!?

 

有澤重工は、嘗ては東方の地で名前の通り重工業を営んで来たが、ある時、海外へと進出する話が出た。

 

初めはノリノリで海を渡り、海外で営業を始めたが、費用に対して得られる物が割に合わな過ぎた。

 

オマケに東方にある本社が他企業に襲撃され、壊滅した所為でここから帰れなくなってしまった。

 

いずれ滅ぶ運命ならば、と私が出した提案が未確認大陸、レッドランドへ行く事だった。

 

もしそれが出来れば、我々は起死回生を成す事が出来る。

 

そのような経緯でここまで来たのだが、その前、レッドランドに行こうと決意する前は企業連から無法者等と呼ばれている空賊団の手を借りていたのだ。

 

そうでもしなければならない程に我々は危機に陥っていたのだ。

 

彼はこの事を知っていたというのだろうか?

 

それも気になるが、協力関係を築く以上、名を知らなければならない。

 

「名を聞かせて貰えるか?」

 

その後、返ってきた答えに私は人一倍に絶句した。

 

《メルツェルだ》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




▂▅▇█▓▒(’ω’)▒▓█▇▅▂うわあああああああ!!!!
ダラダラしてたら更新全然出来なかったァァァァァァァ!!!!

これから荒野のコトブキ飛行隊のキャラと関わっていく予定なのですが、主人公と登場人物との関係はどんな感じがいいですか?(尚、それが本編に反映されるかは不明)

  • 原作キャラとイチャラブハーレム
  • 恋愛関係無しの普通に仲間
  • 寧ろ敵対
  • 女性全員ヤンデレ化(じょ、冗談じゃ…)
  • ゲイヴンだ!我らにはそれが必要だ!!
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