戦「変に駄作になってなきゃいいんだけどな」
作「そんな事いわんでください・・・」
響「ま、まあまあ、本編の『絶唱しない』からだけじゃなく、この作品ならではの話もありますし、きっと楽しんでもらえますって」
作「そう言ってくれるのは君だけだよ・・・」
ク「ま、これでも精一杯頑張って作ったんだろ」
翼「うちの作者は基本書き溜めしていく主義だからな。これまでも定期的に更新出来たのは、それなりのストックがあったからだしな」
作「感想も多くてほんと驚いてるよ。まさかあんなに感想を貰う事になろうとは思ってなかったし」
戦「そんでもってあのお気に入り登録者数・・・全て俺のお陰だな!」
万「お前はただのキャラの一人に過ぎねーだろ調子乗んな」
戦「馬鹿は黙ってろ」
万「馬鹿っていうな!?馬鹿って言う方が馬鹿なんだよバーカ!」
未「アハハ・・・では、そろそろ本編の方へ行きましょうか」
クロ「キュル!」
響「じゃあ皆で一緒に!」
響翼ク未「創造しないシンフォギア・ビルドをどうぞ!」
クロ「キュールルールルールルールルッ!」
戦万「しまった!?」
作「あ、今回オリキャラの名前が出るので」
タヤマ「私たちの出番は?」
作「Gからに決まってるでしょう・・・」
工具「それまで待とうか」
農具「では本編をどうぞデス!」
―――ナックルの行方―――
「―――風鳴」
「お、おう・・・」
「俺がまだ開発途中だった『ストームナックル』が突如としてどこかに行っててな」
「うむ」
「それで、アンタが了子さんにぶっ刺された現場に、その残骸があった訳なんだが、ありゃ一体どういう事だ?」
「な、なんのこt」
「それと緒川から、なんか了子さんが召喚したノイズ相手に、緑色のナックルを使ったと供述を貰った」
「・・・・」
「・・・あんたが使ったな?んでぶっ壊したな?それも完膚なきまでに」
「・・・・すまん☆」てへっ
「―――じゃねぇぇよぉぉお!!!そしておっさんのてへぺろなんて需要ねぇわぁあぁああ!!」
―――OTONA―――
「クリスちゃん、私思った事があるんだよね」
「ああ?なんだよ藪から棒に」
「実は最近知ったんだけどさ、緒川さんって忍者なんだよね」
「へえ・・・ってハア!?あ、あの人忍者だったのか!?」
「本当だぞ。緒川さんは私の実家に代々使える忍びの一族の次男坊なんだからな」
「そ、そうだったのかよ・・・」
「それでね、二課の人たちの事をある程度思い出してみたんだけどね。まず藤尭さん」
「ああ、あの冴えなさそうな奴な」
「あの人、ああ見えてすっごい情報処理能力ってのを持っていて、月の軌道計算も、本当は一人でやってたみたいだよ」
「マジかよ・・・」
「いわゆる、『情報処理チート』って奴だな」
「それで、友里さんは、銃も扱えて、どんな仕事も冷静で真面目にこなせるいわゆる『仕事チート』な人」
「言われてみれば確かに・・・」
「それで、師匠は誰が見ても分かる『武力チート』で、緒川さんは『忍術チート』でしょ?」
「そんじゃあ龍我は『体力チート』でも言いたいのか?」
「あ、言われちゃった・・・」
「それを言うなら、桐生も『科学チート』じゃないか」
「はい。それで私、思ったんですよね」
「「なにをだ?」」
「二課の大人の人たちって・・・『チート』持ちばっかりだって事に」
「「・・・・」」
「・・・あれ?反応薄くない?」
「いや、それは・・・うん・・・」
「特機部二にまともな奴がいないのは今に始まったことじゃないだろ?」
「ええー、そんなぁ・・・」
「ていうか、それを言ったらお前は『大食いチート』に分類されるんじゃねえか?」
「確かにご飯は大好きだけど、そこまでじゃないかな~」
「ならば私は『防人チート』だな」
「一体どういったチートだよ・・・」
「防人としての気構えの強さだ」
「はっ」嘲笑
「な、なんだその顔は!?」
「べっつに~」
「まあクリスちゃんは、『可愛さチート』だけどね」
「は、はあ!?アタシの一体どこが可愛いんだよ!?」
「そういう所かな?」
「どういう意味だそれはぁ!」
―――雪音クリスの悩み―――
(なりゆき任せで手を繋いぢまったが、アタシはこいつらのように笑えない・・・)
「ふっほっほ」腕立て伏せ
(でも、アタシはアタシがしでかしたことから逃げちゃいけない。これはアタシの罪なんだ)
「ふんぬっ!ぬぅぐっ!」懸垂
(・・・この身は、常に鉄火場にあってこそ・・・)
「うぉりやぁぁあ!!」ダンベル上げ
「だぁぁああ!!」
「うごあ!?」ダンベルの棒が胸に直撃し倒れる
「さっきからお前は何やってんだ!?」
「何って筋トレだよ・・・おーいてて・・・」ダンベルどかし
「なんでこういう時まで筋トレなんてやってんだよ・・・」
「これしかやる事ねえからだよ・・・あ、プロテイン飲むか?」
「いらねえよ。てかなんでプロテインしか置いてないんだよこの部屋・・・てかどこからもってきたこのプロテイン」
「何って、外出れねえから緒川の奴に頼んだんだよ」
「ぜってー引いてる気がする・・・ってかほんとに特機部二にはまともな奴はいねえのかよ・・・」
「ふん!俺を他の奴らと一緒にしてもらっちゃ困るぜ!何故なら俺は『プロテインの貴公子』―――ばさっ―――万丈龍我だからな!」天井指差し
「ぷっ、なんだよそれ」
「・・・・やっと笑ってくれたな」
「え・・・?」
「なんかここに来てから全然笑ってないと思ったからよ」
「そ、そうか・・・?」
(まあ大体はあの馬鹿のせいだと思うが・・・)
「だから安心したぜ。ここの生活が窮屈に思ってないか心配だったんだ」
「そ、そうか・・・」
(ったく、なんでこいつはこういうのに鋭いんだっての・・・)
「その、ありがとな、龍我・・・」
「おう!」
「・・・で、今さっきアタシの眼にはカップラーメンにプロテインを思いっきり入れる光景が目に見えたんだが・・・」
「は?カップラーメンとプロテインは最高のベストマッチだろ?」
「そう思ってんのはお前だけだこの馬鹿!!」
「馬鹿ってなんだ!?せめて筋肉つけろ筋肉を!」
「あーもう馬鹿馬鹿筋肉馬鹿ー!さっきまでの感動を返せー!」
「感動ってなんだ!?」
―――歓迎会―――
「という訳で、改めての紹介だ。雪音クリス、第二号聖遺物『イチイバル』の装者にして、心強い仲間だ」
「ど、どうも・・・よろしく・・・」
そう言って、クリスはやや不安ながらも答える。
「さらに、装者三人、ライダー二人の行動制限も解除となる」
「師匠、それってつまり・・・!」
「そうだ!君たちも日常に帰れるのだー!」
そう言って、弦十郎は拳を握りしめて見せる。
「やったー!やっと未来に会える!」
そう言って響は他の者たちより明らかにはしゃぎ出す。
「クリス君や龍我君、そして戦兎君の住まいも手配済みだぞ」
「一応聞くが、そこって広い場所なんだろうな?」
「ああ。要望通り、新設されたリディアンの近くにある倉庫地帯の一個を買っておいたぞ」
「よし」
「何故に倉庫・・・?」
翼は首を傾げるしかなかった。
「あ、あたしにいいのか?」
「もちろんだ。装者の任務以外での自由やプライバシーは保証する」
それにクリスは思わず目を輝かせる。
が、そこで泣きかけた事に気付いたのか、涙を拭う。
が、それで翼は何を勘違いしたのか、ある鍵を取り出して話しかける。
「案ずるな雪音、合鍵は持っている。いつでも遊びに行けるぞ!」
「はあ!?」
当然驚く。
「私ももってるばかりかなーんと!未来の分までー!」
「自由とプライバシーなんてどっこにもねーじゃねぇかぁああ!!」
「ああ、それとお前の部屋万丈の隣だぞ」
そこで戦兎が爆弾発言。
「・・・は?」
「おう、よろしくな!」
万丈はにかっと笑って答える。
それを理解するのに数秒―――
「は、はぁぁぁああぁぁぁああ!?」
クリスの絶叫が部屋に轟いた。
なお、この後すぐにノイズ出現の警報がなり、彼らは駆り出され、未来と再会する事になる。
―――デュランダル―――
「そういえば師匠」
「ん?どうした?」
「あの時のデュランダルはどうしたんですか?」
「ああ、何せ完全聖遺物同士の対消滅を免れたとはいえ、完全聖遺物としては健在。下手をすれば街一つ、いや、国を滅ぼす程の威力を秘めている。その為、管理特区『深淵の竜宮』に保管する事にしたんだ」
「深淵の竜宮?」
「聖遺物の中でも、特に危険な物やそれに類する危険物、未解析品などを集積、隔離・保管する目的で建造された管理特区の事よ」
「はえー、そんな所があるんですね・・・」
「ん?それじゃあソロモンの杖は?」
「あれは上手く利用すれば、ノイズの発生を抑える事が可能かもしれないと言う事で国の研究機関に回される事になった。誰かが悪用しなければ、実質無害な代物だからな」
「そうか・・・」
「まあ、デュランダルについては響が使えばほぼ問題はないんだけどな」
「へ?なんでですか?」
「なんでって、あれを制御できるのはお前以外に誰もいないだろ?」
「ええ!?いやいやあれは皆がいてくれたからこそ出来たのであって、私一人じゃ何にも出来ませんでしたよ」
「まあそうだろうな。お前一人であれを制御できるとは思ってなかったし」
「ええー!?先生酷い!」
「事実だろこの馬鹿」
「あう」
「まあそんな気にするな。ところで万丈はどこに・・・」
「ああ、それなら先ほど訳が分からないから部屋に戻って筋トレするって言って出ていきましたよ」
「いつでもどこでも筋トレだなアイツは・・・」
「まあ、馬鹿だからな」
―――新居―――
「まあ、リディアンの校舎が新しくなるにつれて、俺も二課本部の一室からこの倉庫街に引っ越ししてきた訳だが」
「やはり綺麗に整頓されているな」
翼が、片付けられた部屋の様子を見てそう呟く。
「お前の方はいいのか?」
「ああ。もうすでに荷物は運んでおいた」
「どーせすぐに散らかすんだろーけど」
「う、うるさい!」
顔を赤くしてそう叫ぶ翼をいなしつつ、戦兎は作業机の椅子に腰かける。
そして、ある道具を机の上に置く。
「ん?それは・・・ドライバーか?」
「ああ、『スクラッシュドライバー』っていうんだ」
レンチのようなレバー、薬品を入れるような筒、そして両側から押し込むタイプのプレス装置。
一見して、ビルドドライバーとは違うというのは明白だ。
「万丈の為のものでな。これも壊れてるから修理しねえと・・・・」
「ほう・・・ビルドドライバーを使うのとで、何か違うのか?」
「まあな。ビルドドライバーの変身に必要なハザードレベルは3。それに対してスクラッシュドライバーに必要なレベルは4だ。戦闘力も通常のビルドやクローズを凌駕する程で、持ち主のハザードレベルに応じて能力は向上する・・・ただ・・・」
「ただ・・・なんだ?」
しばし考えこんでから、戦兎は答える。
「アドレナリンを過剰に分泌するために闘争本能を上昇させる。さらに身体に大きな負荷が掛かる上に、常に戦いを求めるようになるんだ」
「それは・・・大丈夫なのか?」
「ああ。アイツはすでに克服してる。だから問題はない」
戦兎は自信満々に答える。それに、翼はほっと胸を撫でおろす。
「そうか、なら安心だな」
「比較的損傷も少ないから、すぐに実戦に出せる」
「なら、万丈の新しい姿にも期待だな」
そう軽く言い合った所で、少しの間、沈黙がよぎる。
「・・・・お前たちは、私たちなんかよりも、ずっとずっと強大な敵と戦い続けてきたんだな・・・」
「まあな」
新世界が成されたとはいえ、その間に、多くの大切な人たちを失った。
仲間を、家族を、友を。そして、関係のない多くの市民を死なせてしまった。
その過程で、何度も絶望に叩き落された。
それでも、彼らは立ち上がり、強大な敵と戦い続けてきた。
「私たちより、余程強いわけだ」
「それは違うぞ」
翼の呟きを、戦兎はすぐに否定する。
「お前は、この二年間、ずっと一人で戦い続けてきた。それが、奏を死なせてしまった負い目からだったとしても、お前は確かに、その二年間を戦い抜いてきた。そして、今まで受け入れられなかった響の事や、クリスの事だって受け入れた。響の事はともかく、敵だったクリスを受け入れるのは、それなりの勇気がいる。俺は、そんなお前が弱いだなんて思わねえよ」
「桐生・・・」
戦兎は、手を止めて、自分の胸に手を当てる。
「俺の中にはもう奏はいない。だけど、俺もお前も、奏から託されたものは確かにあるんだ。それを忘れなきゃ大丈夫だろ」
「・・・うん、そうだな」
翼は、静かにそう呟いた。
―――クリスの仏壇―――
「知らなかった・・・特機部二のシンフォギア装者やってると、小遣いもらえるんだな・・・」
通帳を眺めながら、クリスはそう呟く。
(
と、ふけりつつ、もう一度通帳に記載された金額を見る。
(っで、アタシはどうしたもんかなぁ・・・)
そうして思い至った事は、龍我を連れ出してあるところに行くことだった。
「おい、なんか買い物に付き合えなんて言うが、一体何を買いに行くんだよ?戦兎とかはどうなんだよ?」
「あの三人じゃだめなんだよ」
そうして連れてこられたのは―――
「ぶ、仏具店・・・!?」
まさかの仏具店だった。
「へへっ、いっちばんかっこいい仏壇を買いに来たぜ」
「なんで仏壇なんだよ・・・」
あまりにも予想外過ぎて呆れかえるしかない。
「というか、どうやって運ぶんだよ仏壇なんて」
「その為にお前を呼んだんじゃねえか」
「荷物持ちかよ!?」
「当然だろ?」
「こういうのは風鳴のおっさんに頼めばよかっただろ・・・流石の俺でも骨が折れるぞ仏壇は・・・」
「べ、別にいいだろ。真っ先に思い浮かんだのがお前なんだからよ・・・」
と、顔を赤くして顔を反らすクリス。
それに特に追及しない万丈だった。
「ほら、行くぞ!」
「お、おう・・・」
もはや張り切り過ぎているクリスを呼び止める事も出来ず、万丈は成り行きに任せ、仏具店に入っていった。
そうして、どうにかクリスの家に仏壇を運び込む事に成功した万丈。
「な、七回もサツに捕まった・・・」
「わりーな。でかい荷物を運ばせちまって。お陰で助かった」
「全くだ・・・」
げんなりしているのも当然。まさか剥き出しで背負わされるなんて思ってもみなかったからだ。
「そういや、どうして仏壇なんか部屋に置いてんだよ」
「ああ、アタシばっか帰る場所が出来ちゃ、パパとママに申し訳ねえだろ?」
「・・・!」
それで万丈は気付く。
クリスは、戦争で両親を失っている。そして、何年も両親の墓やらどういうのをやってこなかった。だから、なんでもいいから両親の冥福を祈りたかったのだろう。
(なんだ。そういう事ならサツに捕まったかいはあったって事だな)
万丈は、ほっと息をついた。
―――未来とクロ―――
ルナアタック事変から二ヶ月近くの月日が経った。
その最中、未来は一人、新生リディアンの廊下を一人で歩いていた。
そんな時だった。
「キュールルールルールルールル!」
「あ、クロ」
最近になってこちらに来る事の多くなったクローズドラゴンことクロ。
戦兎も万丈も、もう面倒くさいからとその名前で呼ぶようになってしばらくたつ。
「今日はどうしたの?」
「キュー!」
当然、言葉は分からない。
だけど、なんとなく伝えたい事は分かる。
「そっか・・・戦兎先生がまた発明品を直せたんだね」
「キュル!」
「今回はどんなものなの?」
「キュル!ルルル、ルーキュッ!」
「へえ、フルボトルバスターっていうんだ」
そんな、他愛もない話をする一人と一匹。
「キュルル・・・」
「でも、まだジーニアスは直ってないんだね」
未だ、起動する様子の無いジーニアスフルボトル。
一体何が原因で、どうして起動しないのか。それは謎であり、戦兎がいくら調べても分からないのだった。
「直るといいね」
「キュル」
ふと、未来の顔が翳る。
そして、窓の外の空を眺める。
今、響は、出現したノイズの対処に向かっている。
そんな響を、自分はただ、待って、見守る事しか出来ない。
それが、彼女にとって、どれほど歯がゆい事か。
「・・・・私も、一緒に戦う事が出来たらな・・・」
そう、呟いた時、クロが一鳴きして飛び立つ。
「キュル!」
「ん?」
そうして、その顔を未来の頬に擦りつける。
まるで、元気づけてくれているようだ。
「もう、くすぐったいよ。でも、ありがとう」
その何気ない行為がほんの少し嬉しくて、未来は微笑む。
「じゃあ、私と一緒に、響たちの帰りを待とうか」
「キュル!」
未来は、そう話しかけて、クロと共に歩き出した。
―――バラエティ―――
「バラエティ?」
「はい。今度、出演予定のクイズ番組に、翼さんが出る事になったんです」
「アイツにクイズが出来るとは思えないが・・・」
「一応、ニューシングルの告知も出来ると・・・」
「まあ、いいんじゃね・・・ていうか、アイツがクイズバラエティに参加するとは思えないんだが・・・何やった緒川?」
「ただお話しただけですよ?試しにクイズを出してみたら、見事に正解してましたから大丈夫かと思いまして」
「ちなみにその内容は?」
「万葉集にもうたわれた、九州防衛のために設置された兵士をなんというか」
「防人だろ」
「長岡藩の藩是であり、かの連合艦隊司令官である山本五十六の座右の銘でもあった、四字熟語は?」
「常在戦場・・・」
「辻褄の合わない事を意味する『矛盾』とは、何をも跳ね返す盾と、もう一つは何?」
「矛・・・ってこれ翼なら答えられる奴ばっかじゃねえか!?」
「すごいじゃないですか。全問正解です」
「無視かよ・・・」
「ああそうだ。ついでと言ってはなんですが、戦兎さんに問題です」
「え」
「問題、第一に惑星は太陽を一つの焦点とする楕円上を運動する」
「ケプラーの法則」
「問題、1500年代において、数学的な記述・分析を重視する手法を率いた『天文学の父』と呼ばれた」
「ガリレオ・ガリレイ」
「問題、同じ種類のボース粒子が干渉しあう事で、多数の粒子が単一の状態へと集中する現象を」
「ボース・アインシュタイン凝縮」
「すごい!全て正解です」
「ま、天っ才ですから」
「これなら、翼さんと一緒に番組に参加させても良さそうですね」
「そうかそうか・・・・ん?」
「では、そういう事でお邪魔しました」シュバッ
「待てェ腹黒忍者ァ!!」ニンニンコミック
―――旧世界―――
「―――と、いう訳だ」
「ふぅむ・・・エボルトという星を殺す地球外生命体と、パンドラボックスという世界を滅ぼしかねない力を秘めた箱・・・こちら風に言うなら超強力な完全聖遺物といった所か」
「まさか、そんな戦いがあったなんて・・・」
「想像も出来ないわね・・・」
「・・・・」
「ん?どうしたクリス?」
「いや・・・なんでもねえ・・・」
「・・・」
「そんで響はどうしたんだ?」
「いえ・・・話し合いたくても、話し合えそうにない人だっているんだなって思って・・・」
「「・・・・」」
「あ、えっと、その、だからといって許すとかそういう訳じゃないんですよ!?ただもう少し別に道があったんじゃないかなって・・・・」
「立花らしいな」
「そこが響の良い所なんだが・・・エボルトについては諦めろ。アイツはどう足掻いても無理だから」
「そう・・・ですよね・・・」
「まあ、お前のその心意気は尊敬するよ」
「しかし、新世界が創造された今、パンドラボックスは見つかっていないという事になっているのよね?」
「ああ、あるいは、元々なかったって事になっているか、だな」
「詳しく調べてみない事には分からんが、俺の知る限り、火星にロケットを飛ばしたという事は聞いたことはないな・・・」
「そうなのか・・・そこが決定的な所だな・・・」
「それは良く分かんねえけど、まあエボルトは倒したから安心しろ」
「そうか・・・もしノイズ以外でそんな奴が現れたらただじゃ済みそうにないからな」
「司令ならなんとかできそうですけどね」
「乗っ取られなきゃいいんだけどな」
「やめろ。それを想像しただけで寒気が止まらなくなる」
「・・・・あの、戦兎先生、龍我さん」
「ん?どうした響」
「辛くはなかったですか?仲間に忘れられて」
「・・・・」
「・・・・まあ、辛くはなかったと言えば嘘になる」
「・・・」
「でも、今はお前たちがいる。今は、お前たちが俺たちの仲間だ」
「戦兎先生・・・」
「やせ我慢じゃないのか?」
「お前はどうしてそこで台無しにするのかな?」
「はっ、お生憎様アタシはひねてるらしいので」
「ただ素直じゃないだけだろ」
「うっさい!」
「ほらほら落ち着け雪音」
「だからって頭を撫でるなぁ!」
「っ・・・っはは!本っ当に最っ高だなお前ら!」
「それは桐生もだろう?」
「違いない」
「否定しないのかよ」
「だって本当の事だし」
「何が本当なんだよ俺に内緒で美空んとこ行きやがって」
「あんときクリスにひっついてたお前が悪い。どうせホテル連れ込んであーんなことやこーんなことしてきたんだろ?」
「俺はそんな変態野郎じゃねえ!!」
「な、ななななに言ってんだお前はぁ!!」
(・・・・と、こんな感じに、私たちは日常を謳歌しています!)
―――ベストマッチ―――
「そういえば前々から気になってたんですが、ビルドドライバー『鋼のムーンサルト』とか『輝きのデストロイヤー』とか言ってますが、あれは一体どういう事なんですか?」
「ああ、あれか?・・・なんでだ?」
「知らないんですか?」
「設計したのは父さんだったからな・・・」
「ああ、私も気になっていたんだが、桐生のお父様は、どうしてそんな機能を?」
「エボルドライバーを元に作ってたからな・・・元々、ベストマッチ発見機能は俺が後からつけたものだが、その後の音声は父さんがやったものだったな・・・」
「まさかエボルドライバーも変な事言い出すのかよ?」
「普通に言ってたな。なあ万丈」
「ああ。エボルコブラとかエボルドラゴンとか、すっげえ言ってたな」
「その上ブラックホールか・・・・あの時の言葉の意味が分かった気がする」
「戦兎先生たちって本当に了子さんたちより強い相手と戦ってたんですね・・・」
「あ、クロを使ってた時も『Wake Up!』とか言ってましたよね?」
「発音上手ッ!?ま、まああれは・・・・俺の趣味だ」
「キュル!?」
「お前の趣味かよ!?」
「いやだってこういっときゃ父さんと引けをとらない科学技術が俺にもあるんだってことを誇示できるし・・・」
「むしろお前の馬鹿さ度合いがあがった感じだよ・・・」
「まあ何はともあれ。一応これであの音声については分かっただろ」
「何も分かってねーしなんにも説明出来てねーよ」
「じゃあそういう訳でバーイ!」
「あ!逃げんなコラァ!」
「キュルル!!」
「逃げないでください戦兎先生!」
「敵前逃亡は重罪だぞ!」
「粛清の対象だぞオラァ!」
「あ、えーっと、じゃあ私が捕まえるね!」
「うお速っ!?」
「流石元陸上部・・・」
――――アメリカ――――
人の近寄らない森の奥に存在する、とある研究所の一室にて。
二つの人間が入りそうな棺桶のような装置の前に、一人の男が立っていた。
「・・・そろそろか」
そう呟いて、そう呟いて、男は装置を停止させる。
すると、控えていた研究員が装置を開ける。
「う・・・ぐ・・・」
まず、片方からぐったりとした様子で出てきたのは、おおよそ中学生か高校生かと思われる少年だった。金髪で紺色の瞳を持つ少年だった。
その少年が、研究員に肩を貸されながら部屋を出ていく。
もう一つの装置からは、何事もなかったかのように立ち上がる、一人の青年。
白髪で色白、瞳の色も灰色と、何から何まで白に近い男だった。
「『
男はくっくと笑いながらそう呟く。
「よくここまで耐えたなぁ」
「お世辞はいい。これで、二人とも規定値は超えたぞ」
「ああ、分かっている」
くっくと男は笑いながら、男はシンと呼ばれた男にアタッシュケースを一つ差し出す。
「まだ未完成品でノイズとの戦闘は出来ないが、向こうの仮面ライダーとの戦闘に支障はないだろう。ただ
三ヶ月前に諜報機関よりもたらされた、仮面ライダーの記述。
日本政府より提示された櫻井理論とは全く異なる系列の技術。
(ククク・・・
忘れもしない。あの男の所為で、自分は人生を狂わされた。
(悪魔の科学者、葛城巧。そして葛城忍!私は貴様らの人体実験の所為で死んだ・・・故にこれは復讐だ。私のライダーシステムに加え、お前が作ったライダーシステムを使い、貴様が作った仮面ライダーである桐生戦兎と万丈龍我をこの手で葬る・・・!)
男は、くつくつと笑う。
(我が名は『ジェームズ・グレナテス・ノーランズ』・・・いずれ世界に自由をもたらし、人の尊厳を取り戻すものだ・・・!)
その一方で、シンは勝手にアタッシュケースを開けて、中にある装置を見る。
それは、何か引き金のついた装置のついたベルトだった。
上部にはスライド式のレバーがあり、トリガーグリップは装着時から見れば左側についており、その中央には、縦に取り付けられたタンクがあった。
それを腰に巻き、シンは一度、上部レバーをスライドさせ固定、トリガーグリップを引っ張り、中の収納スペースを引き出し、もう一度押し込んだ。
『Ready』
無機質な音が響き、待機音声が流れる。
シンは、トリガーにかけた左手をそのままに、すうっ、と体を捻り、ぐっと腕を横にもっていき、変身ポーズをとる。
「変身」
そして、トリガーを引いた。
『Penetration Armor Type-Empty』
次の瞬間、シンの体に黒鉄色の装甲が纏われていく。
見た目はスマートに、しかしどこか無機質で、それでも何か、人間らしさを感じる黒鉄色の姿。
仮面は複眼ではなく顔全体を覆うV字型のバイザー。
「そう、それこそが私が創り上げたライダーシステム・・・『ルインドライバー』!」
ジェームスが、両手を広げる。
「今日程素晴らしい日はない!さあ、その誕生を祝おうじゃないか。我が最初の仮面ライダー―――」
その声を、シンは無視していた。
ただ脳裏に映る、一人の少女の事を思い浮かべて。
「仮面ライダークライム・・・!!」
こことは違う、小さな小屋に、どこか古い生命維持装置をつけられた少女が一人横たわっていた。
月―――その光は、一体何をもたらすのか。
月を穿つ一撃の日から三ヶ月、それぞれの想いが交錯する物語が、始まる――――
―――オリキャラ紹介―――
シン・トルスタヤ(CV:堀内賢雄)
マリアたちと同じFISのレセプターチルドレンの一人として呼ばれた元少年兵。
年齢は二十四とFIS組の中では最年長。
刃物に関する技術においては群を抜いており、紛争地においてその猛威を振るい、恐れられていた。
紛争終結後、ナスターシャに拾われ元の名前を捨て、現在の名を与えられる。
本編二年前からライダーになるためにネビュラガスを投与され、ハザードレベルを4.2にまであげている。
白髪で美青年。やや細身に見えるが力は相当あり、戦闘技術もかなり卓越している。
ライダー名『仮面ライダークライム』
名前は罪の英読みとナスターシャのフルネームから。
ライダー名の意味は『犯罪』
涼月慧介(CV:松岡禎丞)
金髪碧眼の少年。同じくレセプターチルドレンであり、イギリス人と日本人のハーフ。
年齢は調と切歌と同じ。
研究者である親を事故で失い、調や切歌とは違ってその事は覚えている。
体の柔軟性が凄まじく、その事を若干羨ましがられたりする。
ハザードレベルは4.0。
身長は同い年の二人より高い。
ライダー名『仮面ライダータスク』
名前は二人の苗字に月が付く事から、下の方は思いつき。
ライダー名の意味は『牙』。
ジェームズ・グレナデス・ノーランズ(CV:考えてない
旧世界において、葛城忍の研究に協力していた外国人の研究員。
しかしプロジェクト・ビルドの技術を盗もうとした所をロストボトルの人体実験に使われ死亡する。
死んだ時期は実はビルドとグリスの代表選の寸前。
その為、葛城親子を酷く憎み、ホワイトパネルを拾った事で記憶を蘇らせ、その記憶で作ったライダーシステムと育てたライダーで戦兎と龍我を葬ろうとする。
名前の由来は実は適当。
次は若干の説明などを含めた設定集