愛和創造シンフォギア・ビルド   作:幻在

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響「ゴジラとのコラボ・・・だとォ!?」
龍「ゴジラって確かあれだよな・・・確か怪獣王!」
ク「何故そんな化け物とコラボしようと思ったんだゲーム版シンフォギアぁ・・・」
翼「奏・・・大丈夫かしら・・・?」
シ「聞くところによると不死身だそうだな。心臓だけになっても生きてたとか」
調「皆さん、シンが言っている事は作者のうろ覚えな記憶ですのであまり期待しないでください」
切「調は確かモスラっていうチョウチョのギアなんデスよね」
慧「昆虫のギアか・・・なんだろう、昔カブトムシ捕まえてそれで調に見せにいったらとんでもない事になったんだよな・・・」
マ「あれは災難だったわね・・・カブトムシが逃げて切歌の顔に直撃して、その衝撃で調が押されてその後は慧介の顔面に」
調「チェストォ!!」
マ「あうち!?」
調「の、ノイズが蔓延る新世界にて、天才物理学者であり仮面ライダービルドこと桐生戦兎はしばらくの昏睡から復活!その復活した矢先で私と切ちゃんに遭遇したけど、そこでなんと切ちゃんが盛大な勘違いを―――」
切「うわぁぁあああ!!!し、調黙るデス!ちょっと黙るデス!」
セ「あの時の事を言われたくないから切歌さんを生贄にした・・・」
調「そしてさらに響さんの聖遺物との融合が深刻な事態に・・・ちょっと切ちゃん邪魔しないで!」
切「お願いデス!どうか、どうかその事だけは勘弁をぉぉぉお!!」
翼「落ち着けお前たち!これでは進まんだろう!」
龍「ああもう!もうとっとと本編に行くぞ!」
響「という事で!愛和創造シンフォギア・ビルド、その第三四話をどうぞ!」


ディッセンゲイジする手/守れなかったサンシャイン

「でたらめ・・・?」

二課の指令室で、弦十郎がそう言い、

「はい、NASAが発表している月の公転軌道にはわずかながら差異がある事が判明しました」

「誤差は非常に小さなものですが・・・間違いありません」

友里の言葉を、藤尭が肯定する。

「そして、その数値がもたらすものは・・・」

「ルナアタックによる公転軌道のズレは、今後数百年の間は問題ないという、米国政府の見解も、鵜呑みには出来ないという事か・・・」

その言葉と共に、弦十郎は厳しい表情を浮かべるのだった。

 

 

 

 

 

「――――おい」

「は、はい・・・」

額に青筋を浮かべる戦兎の視線の先には、申し訳なさそうに正座をするセレナの姿があった。

「なんでお前が勝手に『フルフルラビットタンクボトル』の修復をやってるんだ?」

「だ、だって戦兎先生怪我してましたし、私にも出来ない事はないかって考えた結果、こうなってしまって・・・」

「・・・・・」

「・・・ごめんなさい」

戦兎の眼光に勝てず、セレナは思わず謝ってしまう。

「・・・はあ」

そんなセレナに戦兎は溜息をつく。

どうにか病室での泊まり込み生活から脱して自分の家に戻ってきた訳だが、帰った時に戦兎の目に映ったのは何か、嵐でも吹き荒れたかのような部屋の惨状と、白衣を着てボロボロになったセレナの姿だった。

そして、そんな彼女の側には、ビルドの強化アイテムの一つである、『フルフルラビットタンクボトル』が置いてあった。

(一応、設計図通りに組み立てているみたいだが、確かにあの設計図じゃわかるものも分からないよな・・・いや、そもそもなんで設計図だけでここまで作れた?)

まだまだ完成には程遠いが、戦兎無しでここまで修理してしまうというのは、セレナもまた、誰かの為に必死になっていたって事なのだろう。

最も、それだけで修理を進めている彼女の技量もすさまじいものだが。

戦兎は一度、ううう、と唸って項垂れているセレナを見る。

そんなセレナに、戦兎は一度溜息をついて、手に取ったまだ未完成のフルフルボトルを差し出す。

「お前の気持ちは分かった。だから、これの修復はお前に一任する」

「え・・・・いいんですか!?」

「もうそこまでされたら任せるしかないだろ。だけどなるべく早くな」

「はい!不肖、このセレナ!謹んで強化アイテムの修復を務めさせていただきます!」

「ああ。だけどその前にまずは部屋を片付けような?」

「あ、はい」

ちなみに戦兎はかなり几帳面な性格である。

セレナに片付けを押し付けつつ、戦兎は龍我からの言葉を思い出す。

(あいつらは悪い奴らじゃない、か・・・)

なんでも、強力な熱を発していた響に近付く未来を止めてくれたとか。

「よし、やるか」

戦兎はそう言って、すぐさま()()()()に取り掛かるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

その一方で、東京スカイタワーにて、そこにマリアとナスターシャはいた。

昨日のフロンティアの封印の解除するための実験が失敗に終わり、一度陸に戻って一夜明けたのだが、二人は、どういう訳かここにいた。

マリアは、ナスターシャから何も言われてはいない。

そんな中で、マリアはナスターシャから言われた言葉を思い出す。

 

『これ以上、貴方に新生フィーネを演じてもらう必要はありません』

 

その言葉は一体どういう意味なのか。

そして、シンの言う、自分たちの計画の限界とは。

「マム、あれはどういう・・・」

その質問に、ナスターシャは答える。

「言葉通りです。私たちのしてきた事は、テロリストの真似事に過ぎません。真になすべき事は、月がもたらす災厄の被害をいかに抑えるか・・・違いますか?」

「つまり、今の私たちでは、世界を救えないと・・・?」

そうして辿り着いた一つの会議室。

その中に入れば、そこには――――黒スーツを着た男たちがいた。

「マム、これは・・・・」

「米国政府のエージェントです」

その状況に、マリアは驚きを隠せない。

何故、こんな所に米国からの代理人たちがいるのか。

「講和をもたらすため、私が招集しました」

「講和を、結ぶ・・・?」

信じられない事に、マリアは未だ理解が追い付かない。

「ドクターウェルには通達済みです。さあ、これからの大切な話をしましょう」

そのナスターシャの行動に、マリアは怪訝を隠せなかった。

 

 

 

 

 

 

同じく、東京スカイタワー、水族館エリアにて。

響は一人、水槽の中を眺めていた。

様々な魚類たちが水槽の中を自由に泳ぎ回っている様子を見ながら、響は翼に言われた事を思い出す。

 

『このままでは死ぬんだぞ、立花!』

 

「死ぬ・・・」

戦えば死ぬ。それは、戦士にとってはあまりにも当たり前すぎる真実だ。

戦い続けていくうちに、麻痺してしまった感覚だ。

それが、戦いを禁止された事で、目に見えて実感が湧いてしまう。

長い事戦い続けて、いつの日か麻痺してしまっていた。それは、遠い日の事だと錯覚していた。

(戦えない私って、誰からも必要とされないのかな・・・)

戦えない自分に価値はない。そう思った所で、あの日戦兎に言われた事を思い出す。

 

『見返りを求めたら、それは正義って言わないぞ』

 

(ああ、そうだ・・・私は、誰かに必要とされたくて戦ってきた訳じゃない・・・)

そうだ、ほんの少し、今は我慢すればいいだけの話だ。

力がなくたって、誰かを助けられない訳じゃない。

(出来る事はずっと少なくなるけど、それでも私は・・・)

と、考え込んでいた時だった。

 

ぴとっ

 

「うわっひゃぉう!?」

頬に冷たい何かを押し付けられた事によって飛び跳ねてしまう響。

それによって周りの視線を集めてしまう。

「大きな声を出さないで」

「キュールル!」

そこには、未来とその肩に乗るクロがいた。

「だだだだだだってぇ、こんな事されたら誰だって声が出ちゃうって・・・」

「響が悪いんだからね」

「え?私が悪いの?」

響の抗議を一刀両断する未来。

「だって、折角二人で遊びに来たのに、ずっとつまらなそうにしてるから・・・」

そう言って頬を膨らませる未来。

「ああ・・・ごめん・・・」

その事に申し訳なさそうに謝る響だが、すぐに立ち直り、未来に言う。

「心配しないて!今日は久しぶりのデートだもの。楽しくない筈がないよ!」

「響・・・」

そんな響を見て、未来は弦十郎から言われた事を思い出す。

 

響の胸のガングニールの侵食を食い止める方法。

それは、穏やかに暮らさせる事によって戦闘から遠ざける事だった。

それが出来るのは未来のみ。

だから、未来はその役割に、一種の使命感を感じていた。

 

(私が、響を守るんだ・・・)

その決意を胸にする未来。

「デートの続きだよ」

響が未来の手を取る。

「せっかくのスカイタワー!丸ごと楽しまなきゃ!」

そう言って走り出す響に、未来は手を引かれていくのだった。

 

 

 

 

シンが昼食を作り、調が慧介の看病に勤しんでいる間、切歌は一人、飛行機の外の木陰で考え事をしていた。

その理由は、自分がフィーネの器かもしれないという事だった。

(リインカーネーション・・・)

遺伝子に組み込まれた、未来永劫の魂の継承を可能とする輪廻転生システム。

(もしもアタシに、フィーネの魂が宿っているのなら、アタシの魂は、消えてしまうのデスか?)

システムにおける転生は、本来の人格をフィーネの魂によって塗りつぶし、新たなフィーネとして覚醒させるという事。

即ち、フィーネの覚醒は、暁切歌という一人の人格の死を意味するという事になる。

しかし、そうであるならば――――

(ちょっと待つデス・・・アタシがフィーネの魂の器だとすると、マリアがフィーネというのは・・・)

「切歌」

そこへ、雷切をもったシンがやってくる。

「あ、シン・・・」

「昼食の支度が出来た。すぐに食べると言い」

気付けば、その腰にはルインドライバーが巻かれている。

「どこか行くデスか?」

「ああ、これからマリアとナスターシャの所にいる。ドクターがいない上に、何か胸騒ぎがするからな」

「アタシも行った方がいいデスか?」

「いや、いざって時にここを特定されれば、慧介だけでなくジェームズ博士も守らなければならない。その防衛を調一人にやらせるのは無理だ。ついで、LiNKERの残量も考えなければならないからな」

「分かったデス。そういえば、今日のご飯はなんデスか?」

「二百九十八円」

「ご馳走デース!」

シンの答えに切歌は喜ぶ。

「じゃあ俺は行ってくる。俺は既に飯を食べたから、お前たちもすぐに食べると言い。安心しろ。ちゃんと出来たてだ。変身」

 

『Ready』

 

『Penetration Armor Type-Wolf

 

ウルフフルボトルを装填したルインドライバーの引き金を引き、真っ黒な装甲をその身に纏う。

そして、そのまま恐ろしい速さで、シンは森の中を駆け抜けていった。

 

 

 

 

 

マリアが、ナスターシャから受け取ったメモリーチップを黒スーツの男に渡す。

「異端技術に関する情報、確かに受け取りました」

「取り扱いに関しては別途私が教授します。つきましては―――」

と、ナスターシャが言い終える前に、彼らは拳銃を向けてくる。

「マムッ!?」

その行為に、二人は驚く。

「貴方の歌よりも、銃弾は遥かに速く、躊躇なく命を奪う」

リーダー格と思われる男が、不敵に笑ってそう言って見せる。

「初めから、取引に応じるつもりはなかったのですか・・・」

してやられたとはこの事か。

マリアが悔しそうに歯噛みする。

「必要なものは手に入った。あとは不必要なもの片付けるだけ――――」

その時だった。

 

 

窓の外に、ノイズが現れたのは。

 

 

「ノイズ!?」

それは誰が発したか、外からノイズが位相差障壁を利用、現実との実在率の低さを利用してガラスを透過して侵入、そのままエージェントたちに襲い掛かる。壁や天井からも、至る所から、ノイズが侵入してくる――――

 

 

 

そこから遠い場所、スカイタワーをまるっと見れる喫茶店にて、ウェルはいた。

「誰も彼もが好き勝手な事ばかり・・・」

そう言ってカップに入れられた飲み物を飲むウェルの傍らには、ソロモンの杖があった。

 

 

 

 

そうして、エージェントたちが一人残らず炭化された所で、マリアが聖詠を唄う。

 

「―――Granzizel bilfen gungnir zizzl(溢れはじめる秘めた情熱)―――」

 

次の瞬間、マリアの胸のガングニールが輝き、その身を黒き戦闘装束へと切り替える。

マリアが歌を紡ぎ、ノイズを切り払い、薙ぎ払う。

たちまちマリアの攻撃を受けたノイズはその身を炭素へと変え消えていく。

 

 

その衝撃が、スカイタワー全体を襲う。

「何・・・?」

未来がそう呟くと、クロが唸り出す。

「グルルルル・・・」

そうしてクロが睨む先を見れば、そこには大量の飛行型ノイズが飛んでいた。

「あれ、ノイズじゃないか!?」

「逃げるぞ!」

それ見た入場客が一斉に逃げ出す。

その波に逆らうように響が動くも、その響の手を未来は掴む。

「行っちゃだめ!いかないで!」

「キュル!」

クロも未来に賛同するように止める。

「未来・・・だけど行かなきゃ・・・!」

「この手は離さない・・・響を戦わせたくない!遠くに行ってほしくない・・・!」

何がなんでも離さないつもりだ。

これ以上響が戦えば、間違いなくその命を削るのだから。

しかし―――

「おかあさんどこぉ・・・?」

子供が泣きながら歩いていた。

だから響は未来を説得する。

「胸のガングニールを使わなければ大丈夫なんだ!このままじゃ・・・!」

「響・・・」

その響の願いに、未来は思わず手の力を緩める。

響はその手を放すなり、あの子供を追いかけ、その後を未来とクロも追いかけた。

 

 

 

 

 

「ッ・・・!」

マリアが、彼らに渡し、そして残ってしまったメモリーチップを踏み砕く。

そしてすぐさま、ナスターシャを抱えて駆け出す。

その行く先をノイズが阻むも、それすら斬り捨ててマリアは走る。

 

外から見れば、スカイタワーはあちらこちらから火を吹いて爆発していた。

 

エレベーターから武装した米国の兵士が出てきて、マリアたちに向かってアサルトライフルを連射。

それをマリアはマントを盾代わりとし、そして伸ばして彼らを弾き飛ばす。

しかしそれでも倒せたのは二人程度、なおも発砲され飛来してくる弾丸を盾でガードしつつ突き進み、一人を蹴り飛ばす。

「マリア、待ち伏せを避けるため、上の階からの脱出を試みましょう」

ナスターシャの言葉に従い、階段の隔壁を蹴り破り、そのまま上の階に向かって走る。

 

 

 

子供を確保した響と未来は、そのまま一緒に階段の方へ向かっていた。

「ほらほら、男の子が泣いてちゃみっともないよ」

「皆と一緒に避難すれば、お母さんにもきっと会えるから大丈夫だよ」

「キュールル!」

慰めながら歩いていると、職員らしき男が階段で待っていたらしく彼女たちに気付くなりすぐに駆け寄る。

「大丈夫ですか!?早くこっちへ」

子供を抱え、すぐさま階段の方へ行く。

「貴方たちも急いで」

そう言い残しで、その男は階段を降りていく。

それに従い、二人も走り出す。

しかしそこで外からノイズが突入してきて、爆発、天井が崩れ落ちる。

「危ない!」

「え・・・」

その真下には爆発に驚いて立ち止まってしまった響。そんな響を押し退ける未来。

「ギュっ・・・!?」

しかしクロだけは避け切れず、瓦礫の下敷きとなってしまう――――

 

 

 

 

アサルトライフルの銃口から放たれた弾丸の嵐をマントで防ぐマリア。しかし、その場に居合わせたスカイタワーの入場客が、奴らの弾丸の餌食となり倒れる。

「ッ―――!?」

それを見て、マリアは一瞬、息が詰まる。

しかし、それでも奴らは銃弾をその銃口から吐き出させる事をやめない。

それにマリアは、マントを翻して奴らを叩き伏せる。

そうして立ち上がり、巻き添えとなってしまった一般人の死体を見る。

「マリア・・・」

そんなマリアを、ナスターシャは心配そうに見上げていた。

それでも奴らは、やってくる。

「・・・・せいだ・・・」

銃を構える。しかしその瞬間、マリアが吠える。

「全ては、フィーネを背負いきれなかった私の所為だぁぁぁああぁぁああああ!!!」

その絶叫と共に、マントが彼らを襲う。

かろうじて躱したそれを、見やるも束の間、こちらに向かって突撃してくるマリアが飛び掛かり、奴らの一人に飛び蹴りをくらわそうとする。

だが―――それは受け止められた。

「え―――シン・・・!?」

受け止めたのは、クライムだった。

クライムはマリアの飛び蹴りを左腕で受けており、そのマリアをはじき返すとすぐさま振り返って後ろにいる敵を銃ごと切り伏せる。すかさずもう一人を踵落としで叩き落とし、そして最後に刀の柄頭で一人の鳩尾を穿ち、後ろにいる兵士すらも吹き飛ばす。

 

瞬く間に、死屍累々が出来上がる。

 

「シン・・・どうして・・・!?」

何故、彼がここにいるのか。

今ここにいる敵を全員沈黙させたクライムは、マリアの方を向いて、彼女に向かって歩み寄り、そして問答無用でその後頭部に頭を回して自身の装甲に覆われた胸に押し当てた。

それは傍から見れば、マリアを抱きしめているような構図に見える。

しかし、彼らにそんな思惑は一切なく、

「・・・すまなかった」

クライムは、ただ一言、そう告げた。

それを聞いたマリアは、途端に目を見開き、やがてその双眸から、悔しさのままに涙を流した――――

 

 

 

その一方で、どうにか瓦礫の下敷きになる事だけは回避した響と未来。

「ありがとう未来・・・」

未来に感謝する響。

それに未来は頷く。

「あのね、響――――」

未来が何かを言いかけた時、突如としてスカイタワーが大きく揺れる。

それによって響のすぐ背後の床が崩れ、それによって響がバランスを崩し、そこから落ちそうになる。

「響っ!!」

間一髪の所で未来が響の手を掴む。

しかし、響は宙吊りの状態となってしまい、まさしく絶体絶命の状況が出来上がってしまった。

 

 

 

クライムが先行する。その後を、マリアが後に続く形で追随する。

すると目の前に、アメリカ軍の兵士が出て、こちらに銃を構える。

それを見たクライムが一気に加速する。しかし、その十字路の右の通路から一般人が出てくるのが見える。

このままでは兵士の銃撃の餌食となってしまう。

しかし彼らは無慈悲にも引き金を引き、一般人ごとクライムらを蜂の巣にしようとする。

だがその銃弾が一般人を穿つことはなく、間に入ったクライムが弾丸を全て叩き落すそして脛のホルダーからナイフを取り出し、三本、敵に向かって投擲する。その刃は全て兵士の肩に直撃する。

すかさず右から兵士がやってくるも彼らに向かってクライムはまたもやナイフを投擲。腕、肩、腿。寸分たがわず外さず、そして後ろに向かっても投擲。丁度飛び出してきた兵士の脇腹に直撃し、突然の事に驚いたその兵士が思わず引き金を引いて後から続いていた兵士たちに向かって弾丸を浴びせてしまう。

「片付いたぞ」

「ええ・・・」

クライムはナスターシャを抱えるマリアに向かってそう言う。

そのままクライムが走り出そうとした所で、マリアが呼び止める。

「待ってシン」

「なんだ?」

「ここままでは埒が明かない」

マリアは槍を真上に構える。

「だから一気に駆け抜ける・・・!!」

槍を高速回転させ、その勢いで一気に天井をドリルの如く突き進む。

その後に、クライムは続いた。

 

 

 

 

燃え盛り、傾くスカイタワー―――……

その崩れた崖にて、響の手を掴む未来に、響は言う。

「未来!ここは長くは持たない、手を放して!」

「ダメ!私が響を守らなきゃ!」

しかし未来は拒む。

「未来・・・」

必死に響の手を掴む未来。そんな未来の顔を見上げて、響は、無理に笑う。

「―――いつか、本当に私が困った時、未来に助けてもらうから」

未来に掴まれている手の力を、緩める。

「今日はもう少しだけ、私に頑張らせて」

響の重さに耐え切れず、手が、どんどんずり落ちていく。

そんな響の言葉に、未来は、涙を流す。

「私だって・・・守りたいのに・・・!!」

その言葉を最後に――――響と未来の手が離れた。

「響ぃぃぃぃいいぃぃぃいいぃいいい!!!!」

未来が響に手を伸ばして叫び、そんな未来に響は微笑み――――聖詠(せんとう)を開始する。

 

「―――Balwisyall Nescell gungnir tron(喪失までのカウントダウン)―――」

 

その姿を黄色の戦闘装束に切り替え、高所から落下する。そして地上へ着地、巨大なクレーターを形成する。

今や禁じられたシンフォギア『ガングニール』を纏い、響は未来がいるスカイタワーを見上げる。

「未来、今行く!」

そう叫んだ時だった。

 

 

 

――――未来のいた場所で、爆発が起きた。

 

 

「ぁ――――ッ!?」

一気に血の気が引く。

 

そんな、あそこには、未来がいる。

 

しかしそこに未来の姿はなく―――二度目の爆発が起きる。

 

 

「未来ぅぅぅぅううぅぅううううぅう―――――――――――――――ッ!!!」

 

今、この瞬間――――響のひだまりが消えた瞬間だった。

 

 

「未来・・・」

もはや生存は絶望的。響は膝をつき、呆気なくシンフォギアを解除する。

「なんで、こんな事に・・・・」

もはや、何もかも遅い。響はただそこで膝まづき、後悔のままに涙を流すだけ――――

そこへノイズが無慈悲にも響に向かって襲い掛かる。

「ウオリャぁぁぁあぁぁああ!!!」

そのノイズの突撃を、クローズチャージが叩きつぶす。

さらに襲い掛かる個体を、翼とクリスが斬り伏せ、撃ち抜き、追い払う。

「立花!」

「大丈夫か!?」

クローズと翼が呼びかけるも響は俯いたまま。

「そいつは任せた!」

そしてクリスが響の守りを二人に押し付け、一人ノイズの殲滅を敢行する。

 

「―――挨拶無用のガトリング!ゴミ箱行きへのデスパーリィー!」

 

脚部ギアから小型ミサイルを展開、一気に放って殲滅する。

「―――One,Two,Three・・・目ェ障りだぁぁぁああぁぁぁああぁああ!!!」

 

MEGA DETH PRATY

 

炸裂した小型ミサイルの放つ爆炎の中を突っ切ってくるノイズの攻撃を走って躱す。

(少しづつ何かが壊れていきやがる・・・アタシの居場所を蝕んでいきやがる・・・!)

その手のボウガンをガトリングガンへと切り替える。

 

BILLION MAIDEN

 

その連射力をもって、ノイズを一気に殲滅していく。

(やってくれるのはどこのどいつだ!?)

地面すれすれで飛んでくるノイズ。

(お前か!?)

その突進を飛んで躱し、すかさずガトリングガンで蜂の巣にする。

(お前らか!?)

そして今度は上空から落ちてくる敵を全て銃弾によって撃ち落としていく。

(ノイズ・・・アタシがソロモンの杖を起動させてしまったばっかりに・・・!)

そこで、気付く。

(なんだ、悪いのは全てアタシの所為じゃねえか・・・)

ガトリングを乱射して、その間にすぐさま巨大ミサイルを展開する。

(アタシは―――)

 

「―――もう逃げなぁぁぁぁあぁああぁぁぁあぁあああいぃッ!!!」

 

MEGA DETH FUGA

 

放たれる巨大ミサイル二基。それが、空を駆け抜け、上空の巨大ノイズを消し飛ばす。

その余波によって、他のノイズも消し飛ばされ―――やがて、全てのノイズが消し炭へと変わる。

「ハア・・・ハア・・・ハア・・・」

無茶を敢行した為か、酷く疲労しているクリス。

戦いが終わったそこに残ったものは―――何もなかった。

 

 

 

 

 

 

全てが終わり、現場に二課の人間が集まり、戦兎は一人、未来がいた場所を探していた。

 

なんでも、米国政府とF.I.Sが接触し、交渉を試みたそうだ。

だが、交渉が決裂したにしては派手にやってしまっており、何故ノイズがこうまでして暴れたのか。

理由としては、米国政府とF.I.Sが結びつく事を良しとしない第三者が、これを引き起こしたのだろう。

そして、その第三者とは―――

 

「ウェル博士・・・」

拳を握りしめて、戦兎は怒りを滲ませる。

奴の勝手な思惑で、未来の命が消えたというのに、きっと奴は、へらへらと笑っている事だろう。

「野郎の顔面は必ず一発ぶん殴る・・・!!」

そう決意を固め、戦兎は周囲を探索する。

未来がいた場所。

(そういや、爆発に巻き込まれたんなら、どっかに吹き飛ばされる筈だ・・・もしくは、どこかにいる筈・・・)

しかし、未来がいた場所の周辺には何もなく、遠くから見えた場所から見えた爆発の威力を計算した場合、それほど遠くへは吹き飛ばない筈。しかし、その予測落下地点には誰もおらず、未来は実質行方不明となっていた。

(生きてる・・・なんて事も考えられるが・・・)

「・・・ん?」

ふと、戦兎の耳に何かが聞こえてくる。

何かを思い、ラビットフルボトルを振って聴力を強化すると、その耳に、聞き覚えのある鳴き声が聞こえてきた。

 

クロの声だ。

 

「クロ!?」

その音が聞こえる方向。そこは瓦礫の中であり、戦兎は急いでその瓦礫をどかす。

余程大きかった瓦礫だった気がするが・・・この際気にしない(キリッ

そうしてある程度瓦礫をどかした所で、クロがそこから出てくる。

「キュールルールルールルールルッ!!」

「うお!?」

瓦礫を自らの力で押し退け、飛び出してくるクロ。

「キュルル・・・」

やっと出られたと言わんばかりにほっと溜息をついたクロだったが、すぐさまある事を思い出して戦兎のコートの中に潜り込む。

「え!?ちょ!?何!?なんなんだ!?」

そうしてクロが戦兎のコートの中から取り出したのはメモとペン。

それを床に置いたクロはすぐさま白紙のページを出して、それに何かを書き込んでいく。

「何書いてんだオイ・・・」

結構苦労している様子に、戦兎は呆れる。

 

 

しかし、クロが書いた一枚の絵が、今後の事を左右する事となるとは、戦兎は思ってもみなかった。

 

 

 

 

 

 

そして――――

ナスターシャを連れて、マリアとシンが飛行機の元へと向かっている最中。

ふと、シンがすぐ傍の木に寄りかかる。

「?・・・シン?」

それに気付いたマリアはすぐにシンの方へと向く。

「ハア・・・ハア・・・」

「どうしたの?」

「シン、どうしたのですか?」

そう声をかけた瞬間、シンが崩れ落ちる。

「ッ!?シン!」

思わず駆け寄るマリア。

「しっかりして!シン、ねえシン!」

口を押えて脂汗をかき、真っ青となったシンに、マリアは必至に呼びかける――――




次回!愛和創造シンフォギア・ビルドは!?

「シンに何したの!?」

シンの異変にジェームズに詰め寄るマリア。

「なんか食えよ。奢るぞ?」

一方、クリスは翼を食事に誘う。

「愉快でいられる道理がない」

されど翼の態度はよくはなかった。

「まあまあそう言うなよ」

そこへ、龍我の姿が―――

「こ、これは・・・!?」

そして、戦兎が目にした、クロの描いたものとは。

次回『見えてきたホープ』

「・・・やりたいなら自分でやればいいのに」













またまた思いついたネタ(Pixivの方で流行っている(と思われる)ネタ)







魔法が存在する―――こことは違う世界―――

人間、エルフ、ドワーフ・・・ありとあらゆる種族が共存する世界。

されど、人間は他の種族を忌み嫌い、短い寿命と高い高慢さを持ち合わせていた。

そんな世界に、一人の麗しい竜人の姿があった。

名を、『翼』と呼ぶ。東洋の風鳴る山を支配する、一族の末裔の娘―――

自らの故郷を飛び出し、一人当てのない旅を続ける、彼女の前に、一人の少女と出会う。
その出生故に、一人迫害される少女―――ハーフエルフの『クリス』と。

風の導きか、はたまた運命か。出会った二人は、共に孤独の旅を続ける。

様々な困難があった。様々な試練があった。

それでも二人は、一緒に旅を続けた。


そんな時だった――――


「・・・貴様ら、何のつもりだ?」
「ん?人助け」


不思議な人間と出会った――――

大きな二輪車を駆り、銃と不思議な道具を片手に、一人の相棒と共に旅を続ける、これまでに出会った人間とは一風変わった人間。

その名を、『戦兎』と名乗った。

「お前はなんでアイツと一緒に旅してんだよ?」
「返しきれねえ恩があるからだよ」

その相棒は、果たして人と言えるのかどうかな人間だった。

名を『リューガ』と名乗った。

その二人と出会い、翼とクリスは、その運命を変える―――

「ここは我ら獣人族の砦、勝手な侵入は・・・はうえ!?竜人さんがいるよぉ!?」
「なんで人間と一緒にいるかは分からないけど、悪い人たちじゃないのかな?」

獣人族の里で、お転婆な少女『ヒビキ』とその親しき友人の『ミク』と出会い。

「さあさあ御集りの紳士淑女の皆さん!今宵も我ら怪盗姉妹の素晴らしきショーを見に来てくださり感謝感激の次第でございます!」
「今宵も華麗に得物を盗み取って見せましょう!」

大きく栄えた街で、孤児院の為に多くの宝石を盗み出す怪盗姉妹『マリア』と『セレナ』と出会い。

「マリアと孤児院に手を出す奴らは誰であろうと斬り殺す」

暗殺者として、そして大切な人を守るために人を殺し続ける運命に身を投じる『シン』と出会い、

「ああ、慧介、貴方は何故平民なのですか?」
「何があってもお前を奪いに行ってやる!」

貴族にその名を連ね、平民の少年と恋に落ちる『シラベ』とその相手であり、街のごろつきのリーダーである『慧介』と出会い、

「貴様ら、このオレを怒らせるとは言い度胸だな・・・であるならばこのまま貴様らを葬ってへぶっ!?」
「ダメだよキャロル、お客さんにそんな事しちゃ」

錬金術師姉妹のキャロルとエルフナインと出会い、

「貴様ァ!この方を我らがグリスキングダムの国王と知っての狼藉ふごあ!?」
「ああ!?アカちゃーん!」
「鍬が刺さったー!?」
「何言ってやがんだ今の俺はただの鍬もってるだけの貧乏キングだろうが」
「叔父上は相変わらずデスね」

とある王国で、何故か畑を耕す王『カズミ』とその配下である『三羽ガラス』、そして、カズミの姪にしてその王国の姫である『キリカ』と出会い。

「よ、久しぶりだな翼」

翼の親友であり、戦兎の兄妹分である竜人の『奏』と出会い、


様々な出会いと共に、彼らの旅は続く―――




異世界旅行歌記~The Beautiful World~





と、いわゆる、竜人の翼、ハーフエルフのクリスのいる異世界に戦兎と龍我をぶっこんで見た感じです。

設定的にはこんな感じ


東洋の風鳴る山の主の孫ではあるが、父の思いに従い、一人自由気ままな旅に出る事を決意。
しかし、山での生活において人間の醜さを知り、半ば人間に対しては良い思いを抱いていない。
戦兎たちの事も信用してはいなかったが、接していくうちに次第に打ち解けていく。
クリスが水浴びしている所に遭遇し、そして次の街でクリスが誘拐され助けた事で一緒に旅をすることになる。
戦兎たちとは、森の中でエルフ側の襲撃にあった所を助けられ、そして目的の街で奴隷を開放する姿勢から、多少なりとも信用し、共に旅をする事になった。
この世界における竜人は半竜状態と人間状態の二つの形態になる事が出来る。
身体能力は人間状態でも通常の人間を遥かに超える身体能力を発揮するが、半竜状態、いわゆる竜化モードではそれ以上の強さを発揮する。


クリス
人間とエルフの間に生まれたいわゆるハーフエルフ。
この世界において、人間と他種族の関係は最悪であり、特にエルフとの抗争が絶えないため、そのそれぞれの血を持つ彼女と家族は両種族から迫害され、両親を殺害された為に天涯孤独の身になる。
水浴びしていた所を翼と遭遇、そのまま街まで同行した所を誘拐されそうになった所を翼に助けられ、以来二人で旅を続けている。
人間は元より、エルフ側にも自分の居場所はないと思っている、ひねくれている。
リューガの出生に、多少なりとも親近感と共に、その行動を心配し、熱意に徐々に心を解かされていく。
動物との会話が可能。
エルフは魔法が得意であり彼女も例外ではない。むしろ通常のエルフより高い魔力を有しており、精霊との親和性も高い。
エルフである母親から歌を、人間である父親からは音楽を教わった為に歌は好き。


戦兎
人間。記憶喪失であり、二十歳以前の記憶を覚えていない。
目覚めて最初に出会った人物から貰った拳銃と人間としては驚異的な身体能力を持っており、さらには多くの魔道具を発明、駆使する事が出来る。
愛用の二輪自動車『ライドビルダー』は本編ビルドとは違い、イメージとしてはキノの旅のヘルメスがサイドカーになった感じのもの。
全ての命は等しくあるべき、愛と平和を掲げている為、基本的にどんな種族に対しても分け隔てなく接する。
ただし、極悪非道な奴らには容赦はしない。
基本殺しはしない。ある程度の悪事は見逃すが、どうしようもない破滅願望やら他者を玩具にしようとする奴など、法ではさばけない相手は容赦なく撃ち殺す冷徹さを持ち合わせている。
跳躍力に秀でている。
銃器全般を使いこなせ、近接格闘も得意。


リューガ
人とエボルト竜との間に生まれた、いわゆるハーフドラゴン。
見た目は限りなく人間に近いが、竜としての頑丈性、耐熱性、怪力など、人間離れした、否、その出自に相応しい身体能力を持ち合わせている。
その出生に故に、周囲より迫害を受け、されど母親の愛情によって曲がる事なく成長するも、母親を病気で亡くし、さらには殺人の冤罪で捕まる。
処刑されそうになった所を戦兎に助けられ、以来共に旅をしている。
クリスたちと出会う事で、自分と同じような出生のクリスを守ろうと決意する。
その頑丈さ故に大体戦兎に肉壁にされる。
体温を急上昇させてその熱で鉄を溶かす事が出来る。
稀に竜人と同じように完全とは言えないが中途半端な竜化が起きる時がある。



ヒビキ
獣人族の娘。竜人―――翼の叔父である弦十郎から格闘術を学んでいる為、実は里で一番強かったりする。
食べる事が何よりも好き
モデルは柴犬。

ミク
同じく獣人族にしてヒビキの親友。ヒビキの無茶に振り回されているも、度が過ぎれば叱って止める。
モデルは狐。

マリア
妹のセレナと共に、怪盗として様々な博物館から宝石を盗み出す日々を送っている。
その資金の殆どを自分たちの生活費と昔世話になった孤児院の借金返済のために使っている。
一緒に孤児院を育ったシンの事は今でも思っており、彼のやっている暗殺業の危険性を案じている。
主にピッキングなどの技術面を担当している。

セレナ
姉のマリアと共に、同じく怪盗業をやっている少女。
マリアとシンについては早くくっついたらどうだと若干イライラしている様子。
主に機械の開発など怪盗道具の使用を担当している。

シン
マリア、セレナと同じ街に住み、闇にて天が裁けぬ悪を成敗(暗殺)しまくっているエリートアサシン。
その資金をマリアたちと同じように孤児院の借金返済に回している。
マリアたちの動向は知っている(むしろあちらがやり過ぎている)為、そんな彼女たちを影ならがら殺してその成果を盗もうとしている輩を肩の端から殺していたりする。
本人無自覚マリアLOVE。

シラベ
とある貴族の令嬢。貴族史上主義の親に飽き飽きさせられており、夜の街に連れ出してくれる慧介に愛している。
いつかどこか遠くの街でひっそりと暮らすための知識を身に着けており、いつか家を捨ててしまおうなんかと思っている。

慧介
街のごろつきのリーダー。とはいえ勝手にそうさせられたために本人にあまりその気はない。
シラベとは木に昇った時に偶然会い、そのまま彼女の願いで外に連れ出した事がきっかけ。
それからしばらくして恋仲になる。

キャロル
錬金術師。当初は父親を殺された恨みで世界を滅ぼそうとしていたが妹のエルフナインに止められて、今は姉妹ともども、軽い人助けをしつつ、旅をしている。
戦闘担当。とにかく強い。すんごく強い。
絶唱七十億は伊達じゃない!

エルフナイン
錬金術師。キャロルの妹。恨みで世界を滅ぼそうとしていた姉を一発ぶん殴って止めた。姉より妹の方が権力は上。
キャロルが戦闘担当なのに対して医療や特殊な作業などを担当する。
戦闘は出来なくもないが期待する程無駄なレベル。
仕事が趣味。

カズミ
グリスキングダム国王。小国ではあるが農産業でかなり有名。国王なのに執務ほっぽって畑を耕す。
戦争になれば国王なのに戦争に出て何故か農具で敵軍を薙ぎ倒していく為別名『キングファーマーバーサーカー』。
家来に三羽ガラスを従えている。
隣国のみーたん(姫)に恋文を嫌という程送りつけている。

キリカ
グリスキングダム王女。カズミの姪に当たる。
叔父と同じく何故か執務をほっぽって畑を耕す。
お気楽ものの自覚が強い。
叔父同様何故か戦場に出て鎌で敵を薙ぎ倒していく為、別名『農家の死神姫』なんて呼ばれている。
三羽ガラスをいつも振り回している。
社交界で偶然出会ったシラベとは手紙のやり取りをする中。
ただし、過去の一件で『手紙』を送る際、その手紙が正しいか最後まで確認、そして返事が帰ってくるまで落ち着かない様子を見せる。


翼の親友。野良の竜人であり、故郷を持たない。
幼少の頃、両親を殺され、そのまま風鳴る山に辿り着き、そこで保護され翼と共に成長する。
しかしある時を境に一人旅に出る事になる。
人間の事は最初は恨んでいたが、戦兎と出会う事で次第に全ての人間が悪い訳じゃないという認識を持つようになる。
翼と戦兎の関係にニヤニヤしていたりする。




・・・・ここまで書いてしまった・・・
一応言っておきますけど、ただのネタですので、あまり期待しないでください。
こればっかりはどうしようもないし、延々と続く短編集って結構きついんですよねネタ考える的に・・・


では次回を楽しみにしててください!

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