愛和創造シンフォギア・ビルド   作:幻在

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切「クソジジイはやっぱりクソジジイだったのデス・・・」
慧「開幕速攻でいう事がそれか!?」
調「あと創世さんの性能が化け物の過ぎる・・・」
慧「確かにな!?一人でマルチバトルモンスターを相手取ることの出来る性能だもんな!?しかも覚醒もしていないレベル50でな!(なお作者は無課金者です)」
創「そういうわけで作者が私を引き当てたためにゲストで登場!天才物理学者であり仮面ライダーこと、桐生戦兎(キリト)先生が創造した新世界!ルナアタック、フロンティア事変を見事解決した彼に待っていたのは、なんと新たな敵なのであった!」
慧「前々から思ってたんですけど、そのあだな付けるのなんかの癖なんですか?」
創「いやー、なんとなくね~」
切「ちなみに、他の人だとどうなんデスか?あ、ご友人がたとかはいいデス」
創「切歌はリッカ、調はミシラ、龍我さんはバンジーさん、一海さんはサルワさん、幻徳さんはゲンさん、慧介はケン、って感じかな」
切「おおなるほど」
創「さてさて仇名も決まったことだし―――祝え!」
一同「ッ!?」
創「2017年六月二十六日よりリリースされ、今日まで不動の人気を誇った戦姫絶唱シンフォギアXDアンリミテッドが1000日を迎えた!これは祝わねばならぬことである!さあ、ただこの瞬間を味わうが良い!!」
慧「ちょっと待って!?どこぞの預言者みたく祝われてもなんか困るんですけど!?ってかなんで預言者!?」
創「だって私一時期黒幕じゃね?って言われてたからさ~」
切「おお、なるほど」
慧「それでいいのかワンマンアーミー・・・」
創「さあそういうわけで!愛和創造シンフォギア・ビルドGX編その第三話をどうぞ!」



マジで創世化け物すぎる・・・狼だけに。


脅威のアルカノイズ

ロンドン、そこに設立されたライブ会場にて。

「現在、状況を確認中です!」

数人のエージェントたちが、今起きている非常事態に対処しようと躍起になっていた。

「A3から6の出口の封鎖を急げ!」

その最中で、聞こえてきた足音に気付いた彼らが向いた先には、ライブ衣装のままのマリアと翼、そして黒スーツのシンが走ってきていた。

「ッ!?エージェントマリア、エージェントシン!?」

「そこをどけ!」

シンが怒鳴り、すぐさま傍にある車に行くようにジェスチャーでマリアたちに指示を送る。

「貴方方の行動は保護プログラムに制限されているはず・・・なっ!?」

そう言っている間にシンは彼らから拳銃をスリ取る。

「非常事態だ。大人しくしていろ。でなければ斬る」

そう言ってシンは脅すように背中に背負った雷切の刀身を見せてみせる。

それにエージェントたちはたじろぎ、シンたちはすぐさま車に乗る。

「な、待て―――」

それでも追いかけようとするエージェントたちであったが、唐突に銃声が轟き、彼らの足元、正確には影に何かが直撃したかと思えば、彼らの動きが何かに固められたかのように動かなくなる。

「なんだ・・・!?」

「体が・・・」

「これは影縫い・・・緒川か!」

見れば自動ドアのすぐそば、拳銃をこちらに構えている緒川の姿があった。

その緒川がうなずき、それにシンもうなずいてすぐさま運転席へと座る。

「悪いが翼は好きにさせてもらう!」

マリアと翼が後部座席に、そしてシンが運転席へと座り、アクセルを踏みぬいて一気に走り出す。

その様子を、緒川は見送り。

「一体何が・・・」

今起きている状況を、いまいちつかめないでいた。

 

 

 

 

 

その一方で、

「なんだって!?」

「響のやつがやられた!?どういう事だよ!?」

クリスとクローズは、エルフナインを連れて敵から逃亡、その最中で本部から、響が意識を失ったという報告を受けていた。

『翼さんたちも撤退しつつ、態勢を立て直していて、戦兎くんの方も敵と交戦中。今、響ちゃんの方には一海さんたちがいて、戦兎くんの方には慧介君が向かっているわ』

「く、錬金術ってのは、シンフォギアよりも強ぇのか・・・?」

正確には、響が戦いの意思を見せなかったというのが主な理由だが。

「こっちにも252がいるんだ。合流地点(ランデブー)の指定を・・・」

その次の瞬間、

「ッ!?あぶねえ!」

上空から何かが飛来。それにいち早く気付いたクローズがクリスとエルフナインを抱えて退避。どうにか直撃を避ける。

その、直撃した何かの方を見れば、そこから赤い煙のようなものが立り上り、その穴の縁が赤い煙を吐き出しながらどんどん広がっていっていた。

「なんだ・・・こいつは・・・」

それに、二人は息をのむ。

 

 

 

 

 

 

その一方で、翼たちの方では。

『翼さん!一体何が起きているんですか!?』

「すみません。マリアに考えがあるようなので、そちらはお任せします」

緒川からの通信に、翼はそう対応し、通話を切れば、すぐさま隣のマリアに訝し気な視線を向ける。

「いい加減説明してもらいたいところだ」

翼がそう言えば、マリアは答える。

「思い返してみなさい。奴の狙いは翼自身とみて間違いない」

彼女の今までの言動から、確かにまるで翼を待っていたかのような言葉があった。

それは即ち、彼女の目的が翼であり、マリアはそれを誘き出すための餌に過ぎなかったということだ。

「この状況で被害を抑えるには、翼を人込みから引き離すのが最善手よ」

「なればこそ、皆の協力を取り付けて・・・」

「それが出来ればよかったんだがな。あの態度を見ただろう」

思い返されるのは、米国政府のエージェントたち。

想定外の事態にあっても、彼らは二人の―――マリアの身の拘束を優先していた。

「それにここはロンドン、日本からは遠く離れているそんな状況で、一体どう協力を仰ぐ?」

「それは・・・」

シンの言葉に、翼は何も言い返せない。

「・・・ままならない不自由を抱えている身だからね・・・」

そんな中で、マリアがそう呟く。

 

 

 

数ヶ月前―――

 

「―――私にこれ以上嘘を重ねろと!?」

その日、マリアは国際連盟からの使者と対話していた。

「君の高い知名度を生かし、事態をなるべく穏便に収束させるための役割を演じてほしいと要請しているのだ」

「役割を演じる・・・?」

「歌姫マリアの正体は、我ら国連所属のエージェント。聖遺物を悪用するアナキストの野望を食い止めるための潜入捜査を行っていた・・・大衆にはこれくらい分かりやすい英雄譚こそ都合が良い」

ただ、実際には桐生戦兎がそいつらを思いっきりボコボコにしていた訳なのだが、それは今言っても仕方がないだろう。

(あれは見ていて爽快だったが・・・)

「再び、偶像(アイドル)を演じなければならないのか・・・」

それは、なんと滑稽な事であろうか。

「偶像?そうだ、偶像(アイドル)だよ」

使者が大仰に手を振って見せる。

「正義の味方にして偶像(アイドル)が世界各地でチャリティーライブを行えば、プロパガンダにもなる」

そう言って使者は立ち上がる。

「米国は真相隠蔽のため、軍事通信傍受システム(エシュロン)からのバックトレースを行い、個人のPCを含め全てのネットワーク上から、関連データを廃棄させたらしいが・・・」

すると、マリアの持つ端末に、新たな情報が送信される。

そこには、調や切歌、慧介、シンだけでなく、響やセレナ、そして戦兎までもが、その個人情報と一緒にそこに記載されていた。

「彼女や君と行動を共にしていた未成年の共犯者たちにも将来がある」

その言葉を、そこに書かれている事を理解して、マリアの表情が強張る。

それに、思わずマリアの喉がひゅっと鳴る。

「例えギアを失っても、君はまだ誰かの為に戦えるという事だ」

 

 

 

 

 

それでも―――

(それでも、そんな事が私の戦いであるものか!)

そうマリアは静かに歯噛みする。

その様子に、翼は並々ならぬ感情がマリアにはあるのだと悟る。

しかし、そんな静かな状況の中、橋に差し掛かったところでシンの鋭い一声が二人に届く。

「伏せろ!」

「「ッ!?」」

気付けば前にはあの女性の姿があった。

シンがアクセルを踏みぬき、そのまま女を跳ねようと突っ込む。

しかし、剣を構える彼女にはそんな事は関係なく、一気に刃を振り抜き、車を横一文字に両断しようとする。

それを見た三人はすぐさまリクライニングシートを倒し、迫りくる刃を間一髪で回避。そして車は、ものの見事に横に両断された。

ルーフが思いっきりなくなり、風が三人に叩きつけられる。

こうなれば仕方がない。

シンがすぐさまビルドドライバーを腰に巻き、翼はその手にギアペンダントを握り締める。

「クライムウルフ!」

「バル!」

そして、シンのスーツの下からクライムウルフが飛び出したかと思うと、シンはウルフを右手で掴み、左手でウルフフルボトルを握り、振る。

そしてそれをクライムウルフの背中のフルボトルスロットに装填する。

 

Start Up』

 

そして、それをビルドドライバーに装填する。

 

CRIME WOLF

 

そしてボルテックレバーを回し、スナップライドビルダーを展開する。

 

『Are You Ready?』

 

いつもの決まったセリフに、シンは当然の如く応える。

 

「変身」

 

「―――Imyuteus amenohabakiri tron(羽撃きは鋭く、風切る如く)――」

 

『Start Up Lightning!Let's CRIME WOLF!Yeah!』

 

次の瞬間、操作を失った車はよろけによろけ、橋の端にあった柱に激突して爆炎を燃え上がらせる。

しかし、上空から轟くのは一人の少女の奏でる旋律にして歌。

 

「―――邪鬼の遠吠えの残音が月下に呻き狂う」

 

そうして降り立つのは、青き戦装束を身に纏い、その手に刀を握る翼と、銀色の装甲を全身に纏う男がマリアを抱えて降り立つ。

 

それが、風鳴翼のシンフォギア『天羽々斬』の起動であり、シンの変身する仮面ライダークライムの参上であった。

 

「下がっていろ」

クライムの言葉に、マリアはうなずく。

その間に、翼が刀を大剣に変形、敵に斬りかかる。

その振り下ろしの一撃を、その女性は受け止める―――が、

「剣は剣でも私の剣は『剣返し』―――ソードブレイカー」

次の瞬間、翼の大剣が砕け散る。

「あれは!?」

「言葉から察するに、それが剣であるならば問答無用で破壊できる能力か何かだろうな・・・やりにくい相手だ」

その背中の雷切の柄を掴みつつ、クライムは状況を観察する。

しかし、突如としてクライムの頭部にある『オーグメントレイヤー』の索敵機能が反応。

「ッ―――!?」

その反応にクライムは背筋がぞっとするような感覚を感じ、横を向いてそこから接近してくる白い何かの振るう刃を受け止める。そのまま堪えきれず後ろに吹き飛ぶ。

「うぐっ!?」

「シン!?」

突然の奇襲者。あの女性とは違う、謎の存在。

その突然の襲撃者に、クライムはすぐさま浮いた足を地面に落とし、どうにか踏みとどまって弾き飛ばす。

「うわっと!?」

まるで幼い声。その声に、思わず子供と勘違いしそうになるが、その体躯から見てまだ幼い子供とは思えなかった。

ほっそりとした体、見るからの高身長、右手にもつ細剣(レイピア)

服装は白い長そでのシャツに白い長ズボン、といったずぼらな恰好。

しかし、先ほどの太刀筋から、その人物がただものではないという事は容易に想像できる。

「お前は・・・」

「アハ、聞いてた通りだ」

その男は、楽し気に話し出す。

斬り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)の腕は落ちてるって」

「ッ!?」

その言葉に、マリアは息をのむ。

 

ジャック・ザ・リッパー。

それは、シンが過去に、少年兵として活動していた頃の名前。

刃物を持たせればすぐさま敵のバラバラ死体が出来上がるという噂を元に名付けられた彼の仇名。

実際、彼が刃物を使えば、たちまち敵の部隊は全滅した事は幾度としてある。

 

「捨てた名だ」

「でも驚いたよ~。まさか僕の剣を止められるなんてさぁ~」

へらへらとした態度。ピエロのように歪んだ笑顔。それらの行為が、不快感を掻き立てる。

「随分な自信だな」

「うん。だって人を切り刻むのは得意だし」

嬉々として応えるその男に、マリアは戦慄し、クライムは刀を正眼に構える。

「それにしても、がっかりだなぁ~」

「何がだ」

「俺は全盛期のあんたとやりたかったのに、これじゃあ拍子抜けもいいところ。でも命令だから仕方がないよね」

レイピアを向けてくる。

「俺の名前は『ジャード・ニルフラム』。今から君を殺すよ」

それを聞いて、クライムは鼻を鳴らす。

「ふん、どこのどいつかもいざ知らず、いきなり現れて俺の命を所望か。言っておくが、俺の命はそう安くはないぞ」

「うーん、たぶん、そうでもないと思うな~」

次の瞬間、ジャードが斬りかかる。

それをクライムは受け止め、弾き飛ばしすぐさま返す刀で迎撃。しかしそれを回転しながら下がられる事で躱される。

「だって、ジャックの剣ってさ」

そう距離をとったところで、ジャードは告げる。

 

「―――快楽を恐れてるんだもん」

 

「――――ッ!?」

それを聞いて、一瞬、クライムが揺れる。

が、その隙を狙ってかジャードが再び斬りかかる。

「アハ、図星だ」

「ッ・・・黙れ・・・!!」

「ムキになるって事は図星だね」

クライムの反撃にジャードは何の苦も無く躱して見せる。

そうしてジャードが距離をとる―――その時だった。

「あれれ?」

「ッ!?」

彼の周囲に、見覚えのある何かが出現する。

「こいつは・・・!?」

「嘘・・・!?」

そう、それは紛れもない、人類の天敵――――ノイズ。

 

 

 

 

 

そして、その出現は、クローズたちの方にも。

「クリスちゃん!龍我くん!」

「分かってるって」

「こっちにも出てきやがった」

彼らの睨みつける先。そこに、大量のノイズが集結していた。

「ったく、こいつらあの時全部消えたんじゃなかったのかよ」

「どうでもいい。どんだけ出ようが今更ノイズ!負ける気がしねえ!」

ガトリングガンを装備し、クリスはそのノイズに向かって乱射を始める。

だが、クローズはどうにも背筋を伝う悪寒を拭えずにいた。

(なんだこの違和感は・・・なんか、気持ち悪い・・・)

これは、本当に自分たちの知るノイズなのだろうか。

 

 

 

 

 

翼がノイズを斬り捨てる。

その最中で、クライムとジャードが大量のノイズを掻い潜って激しく鎬を削る。

「貴方の剣、大人しく殺されてくれると助かります」

その最中で女性がその戦いを見物しつつ、翼に向かってそういう。

「そのような課題を、いまだ私に求めているとは!」

襲い掛かるノイズを巧みな剣捌きで切り払いながら、翼はそう言い返す。

「防人の剣は可愛くないと、友が語って聞かせてくれた」

「こんなところで言う事か!?」

翼の言ったなんとも言えぬ言葉に、マリアは思わず赤面する。

再び襲い掛かるノイズ、そのノイズの群れを、翼は斬り捨て、すかさず大きく殲滅するためにその手を地面につき、逆さ立ちになったかと思えば自らを回転、足の刃を展開し、その回転を使用して次々とノイズを斬り捨てていく。

 

逆羅刹

 

そのまま一気に殲滅に取り掛かる。

 

 

 

 

「激情!」

拳がノイズを殴り飛ばす。

「激烈!!」

蹴りがノイズを粉砕する。

「激昂!!!」

次々とノイズを倒していくグリス。その戦いぶりは、まさしく狂戦士が如く。

「まだまだ全然足りねえなァ!!」

襲い掛かるノイズをものともせず、迫りくる全てのノイズを叩きのめしていた。

それが、仮面ライダーグリスの力。

北都の代表を務めた、仮面ライダー。

「誰が俺を満たしてくれるんだよぉぉぉぉおお!!!」

ツインブレイカーの一撃が大量のノイズを一気に消し飛ばす。

「いけーカシラー!」

「そのまま全滅させてやれぇ!」

その様子を嬉々として応援するオウルハザードスマッシュとキャッスルハザードスマッシュ。

「やれやれ、カシラはいいけど、少しはこいつの面倒も見てやれよな」

その一方、スタッグハザードスマッシュだけは気絶した響を抱え、歓声をあげている二人に挙げていた。

(だけど、なんか妙に引っかかるんだよなぁ・・・)

あのノイズたち。確かに彼らの記憶にあるノイズと同等のものだろうが、どこかが違う気がしてならないのだ。

何か、決定的な何かが違うような―――

 

その違和感は、すぐさま現実のものとなる――――

 

 

 

 

 

 

「ハア!!」

ビルドオーシャン号が放たれ、金髪の女性を狙う。

その一撃を躱し、しかし追尾してくるそのエネルギー体の列車を操作する剣によって迎撃する。

ビルドと女性が戦うマンションの屋上は、まさしくボロボロとなっており、床は砕け、穴が空いて、まるで爆弾でも爆発したかのような惨状だった。

「やはり、この程度では仕留めきれませんか」

「ハア・・・ハア・・・くそ、なんて威力だよ」

襲い掛かる剣と鉄球。襲い掛かるそれらを掻い潜り避けながら、どうにか応戦していたビルドだったが、攻撃に使われている剣と鉄球二個はともかく、防衛に使われている鉄球がビルドの放つ攻撃全てを叩き落とすため、大きく動かなければならないビルドに対して、女の方は疲労は少なかった。

なにより、剣と鉄球から放たれる一撃は、いくらアーマーを纏っていても喰らえば一溜りもない威力をもっていた。

だから、どうにか躱す事に集中せざるをえず、ほぼ一方的な攻撃を許してしまっていた。

だから、ビルドがここまで疲労するのも訳はない。

「やはり、これを使うしかなさそうですね」

「は?」

ふと、女がそう呟いて、その手に何か小さな欠片のようなものを無数に取り出す。

それが何か、と尋ねる前に女はそれを投げ、ばらまく。

地面に落ちて割れたそれから、何かの方陣を展開したかと思えば、そこから大量のノイズが出現する。

「ノイズ!?」

「ただのノイズではありませんよ。最も、ただのノイズと高を括っていると、痛い目をみますよ」

「くっ!」

襲い掛かるノイズ。それをビルドは思わず右肩の『マルチセイルマント』で防御の姿勢をとる。

 

だが、それがいけなかった。

 

 

 

 

 

 

「ぐぅ・・・!?」

ジャードの猛攻に、クライムが下がる。

「シン!」

それに思わずマリアが叫ぶ。

「ぐぅ・・・」

「アハ、結構しぶといね。あと何秒持つのかな?それとも何分?どちらにしろ早くジャックの血が見たいなぁ」

「抜かせ・・・!」

杖代わりにしていた剣を地面から抜き、改めて構えるクライム。

だが、その視界で、翼が、襲い掛かってきた女の元にたどり着くべく剣をふるい、接近しようとしていた。

それを見て、クライムは思わず叫ぶ。

「踏み込み過ぎだ!」

だが、一歩遅く、翼の放った刺突(つき)は、まるで武士のようなノイズの手から伸ばされる針の切っ先と正面衝突する―――瞬間、女がほくそ笑んだ。

そして、次の瞬間―――翼の剣の切っ先が消滅した。

「剣が!?」

そのままノイズはその針を押し込み、どんどん翼の剣を消滅させていく。

「風鳴翼!」

「おっと、そうは問屋がおろさないよ」

クライムが助けに入ろうとしたところで、ジャードが立ちふさがる。

「そこを、どけ!」

「はぁーい」

「ッ!?」

思わず袈裟懸けに斬りかかるが、ジャードは割とあっさりと横に避け、その背後から、ノイズがもう一体襲い掛かってきていた。

「しまっ―――」

ギリギリ、のところで返す刃でそのノイズを斬り捨てる―――が、背後から襲い掛かるノイズに気付くのが一拍遅れる。

「くっ」

そのノイズに対して後ろに飛び退くクライム。しかし、その切っ先が、ほんの少し、クライムの腕の装甲を掠める。

それと同時に翼の胸のギアペンダントにもノイズの針の切っ先が掠り、そして、確かな傷を入れた。

 

その瞬間―――彼らの纏う鎧が、()()を始めた。

 

 

 

「なん・・・だと・・・!?」

ガトリングガンを掲げて、ノイズの攻撃を防いだクリスは、そう声を漏らす。

その理由は、至極単純で、ノイズの攻撃を受け止めたガトリングガンが、いともたやすく消滅していっていたからだ。

そして、それはクローズも同じだった。

ノイズの攻撃を受けた装甲が、たちまちに消滅していっていたからだ。

「なんだよこれ・・・!?」

その光景に、二人は動揺を隠せない。

 

 

 

「うおっと!?」

ノイズからの攻撃をどうにか体を逸らすことで躱すグリス。

「あぶねえだろ!」

すかさずツインブレイカーのビームモードでそのノイズを打ち抜き、次の敵を倒しに行こうとするが、

「か、カシラぁ!」

「ああ?なんだぁ?」

「ケツがなくなってるっす!」

「は?ケツがなくなってるって・・・なんじゃこりゃあ!?」

突如として制止してきた三羽ガラスの言葉に思わず自分の尻を見たグリス。

そこは、先ほどのノイズの攻撃が掠めたところであり、見れば、そこの装甲が一気に消失していたのだ。

 

 

 

 

「ノイズだと、括ったたかがそうさせる」

 

 

「敗北で済まされるなんて、思わないで」

 

 

 

 

 

「なんだよ・・・これ!?」

それはまた、ビルドにも起きていた。

装甲が消えていく。

その光景に、ビルドは思わず動揺を隠せない。

その様子に、女はほくそ笑む。

「さあ、絶望のまま死んでくださいな」

剣が―――フラガラッハが飛来する。

「ッ!?」

それが、ビルドに一気に迫り、そして――――

 

 

 

 

 

「アルカノイズ・・・」

誰も知らない、どこかの部屋の、玉座にて。

キャロル・マールス・ディーンハイムは一人呟く。

「何するものぞ、シンフォギア、仮面ライダーぁぁぁああぁああああ!!!」

キャロルの絶叫が、たった一つの人形しかない部屋の虚空に響く―――

 

 

 

 

 

 

 

 

消滅した刀を放棄、すかさずもう一本の剣を取り出し、襲い掛かってきたノイズを斬り捨てる翼。

しかし、それが限界かシンフォギアが消滅、完全全裸の状態で翼はそこに倒れてしまう。

それと同時に、クライムの装甲が全て消失し、変身が解除されてしまう。

そこにある違いは―――気絶しているかしていないか。

「チッ!」

「翼!」

倒れた翼にマリアが駆け寄り、その翼とマリアを守るようにシンが雷切を構える。

「これでお仕事はひと段落ね」

女性がそう呟く。

「あとは・・・」

「ジャックを殺すだけ♪」

ジャードがレイピアの切っ先をシンに向ける。

「ッ・・・」

それに、シンは息をのむ。

 

 

 

 

 

「う・・・ぐあ・・・!」

「クリス!」

クリスのシンフォギアが分解され、素っ裸の状態で倒れ伏すクリス。

「クリスさん!」

エルフナインがクリスの傍に駆け寄っている間に、龍我に向かってノイズが襲い掛かる。

 

『ビートクローザー!!』

 

それに対して龍我はすぐさま懐からビートクローザーを抜いたと思いきや、そのノイズの攻撃をかわして、ビートクローザーで切り伏せる。

そして大きく飛び退き、クリスとエルフナインを守るようにビートクローザーを構える。

そこへ、レイヤとあの黒ローブの男がやってくる。

「くそ!こいつらはノイズじゃねえのかよ!?」

「あれはアルカノイズ、本来は世界の転換を目的としたものですが、それを兵器として利用すれば・・・」

「シンフォギアに備わる各種防御フィールドを突破し、仮面ライダーの特殊な装甲を分解する事など容易い・・・」

「さあ、最後の目的を果たすとしよう」

黒ローブの男が、その爪のような手袋を構える。

「チィッ」

「逃げてください!彼らの目的は、あなたの・・・仮面ライダーの抹殺です!」

「はあ?」

ビートクローザーを構えながら、龍我は思わず素っ頓狂な声を上げる。

「なんでだよ?」

「それは僕にも・・・」

「分かんねえのかよ!?どちらにしろ、可愛い恋人置いて逃げれるかってんだ!」

「であるならば・・・・」

次の瞬間、ローブの男が襲い掛かる。

「その恋人の前で死に晒せ!」

迫りくる、高速の爪の一撃。それは、常人では捉えることすら叶わない必殺の一撃―――常人ならば。

「なっ!?」

それを龍我は片手で防ぎ、逆にその腹に拳を叩き込む。だが、返ってくるのは鉄を殴ったかのような硬い感触。間違いなく鎧だ。

「チィッ!」

すかさず男は左手を龍我に向ける。拳を突き出し殴るのではない。ただ向けて。

次の瞬間、男の腕から何かが飛び出し、そこから鉄針が連射される。

それを見て龍我はその腕を蹴り上げ、その銃口を逸らし、続く男の攻撃を横に転がって躱す。

(馬鹿な、奴は仮面ライダーでなければただの人間の筈だ!?)

実際に男の動きはエルフナインの目には見えていない。それほどまでに人間離れしているという事だ。

だが、人間離れをしているという点では龍我も同じ。

 

ハザードレベル7.0、その数値は伊達ではない。

 

男の爪の猛攻が龍我を襲う。その一撃一撃をビートクローザーで防ぎつつ後退していると、背後からアルカノイズが襲撃。それを龍我は男を蹴り飛ばす事で猛攻から抜け出し、背後のノイズをビートクローザーで斬り裂く。

「油断したな」

しかし、すぐさま舞い戻ってきた男が、爪を龍我の背中に突き立てようとする―――その直前、

「お前がな」

龍我の左手には、いつの間にかナックルダスター型のアイテムが握られており―――

「な―――」

「ぶっ飛べ!」

クローズマグマナックルのドラゴニックイグナイターを押し、エネルギーを充填。そして、そのナックルを、後ろにいる男に向かって振りぬく。

「ウオリヤァァアア!!」

 

ボルケニックナックルッ!!!アチャァァァア!!!』

 

炸裂する溶岩の拳。それが男の胸に直撃し、吹き飛び、そのまま橋の裏に激突する。

「がっはぁ・・・」

壁にめり込んだかと思えば剥がれ落ち、地面に落ちる。

「ば、馬鹿な・・・通常の身体能力を超える我々に追いついてくれる人間が、この世にいる訳が・・・」

「なんだか知らねえが、仮面ライダーなめんな」

だが、今のは事前情報がなかったからこその不意打ちに等しい行為。

龍我の身体能力を知らなかったが故の手加減がなければ、あんな風に攻撃を捌ききる事などできなかった。

ついでに言えば、本来のマグマナックルの威力であれば、奴を一撃で沈める事ができた筈。それが出来なかったということは、変身をしていない龍我では、奴を倒すに至るほどの性能を発揮出来なかったということだ。

だから二度目が通用するとは、龍我は思えなかった。

「やれやれ」

ふと、レイアがあきれたように首を振る。

「次なる仕上げは、次なるキャストを・・・」

「くっ」

レイアが、コインを手に持って龍我ににじり寄ってくる。

流石に、同じことを二度やれと言われて成功させる余裕はない。

ライダーシステムもなしに、彼らと対等に戦うなんて事は無理な話なのだ。

このままでは、やれてしまう―――そう、思った時だった。

「させないデスよ!」

聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

変身が解除される。

その事に焦りを感じている一海。

敵はまだ多くいるというのに、ライダーではなくなった一海ではどうする事も出来ない。

「カシラぁ!」

そんな一海の前に、三羽ガラスが立つ。

「お前ら!?」

「カシラ!俺たちの後ろに!」

「響ちゃんは任せましたよ!」

「あ、おい!」

一海に響を押し付け、ノイズの方を見る三羽ガラスたち。

「やめとけ!ライダーの装甲を消すような奴だぞ!」

「だからといって、カシラのピンチに何もしないなんてできませんよ!」

得意げに言って見せるが、一海にとっては彼らが前に立つことはどうにも許せない事だ。

何故なら前世―――旧世界での彼らの死に際を見てきたからこそ、こんな危険な状況で戦わせるのは気が引けるのだ。

「お前ら・・・」

「さあ、やるぞお前らー!」

「「おおー!!」」

キャッスルの言葉に他の二人も応じ、すぐさまノイズの集団に向かって走り出す。

「ようは、攻撃に、当たらなきゃいいんだろ!」

事実、一海の変身が解除された理由はその一点に絞られる。

彼らからの攻撃を受けなければ、変身は解除されない。否、分解されない。

「だったら、簡単だ!」

「このまま嬲り殺しにしてやるぜぇぇええ!!」

キャッスルの拳が、オウルの翼が、スタッグの刀が、次々とノイズを殲滅していく。

「あいつら・・・」

その戦いぶりに、頼もしさを覚える一海。

だが、オウルの背後からノイズが一体、迫ってきている事を一海は気付く。

聖吉(しょうきち)!後ろだぁ!!」

「え!?」

気付いた時には、オウルの反応できない距離にまでそのノイズは迫ってきていた。

それを見た一海は一気に背筋が凍るような悪寒が駆け巡り、思わず響を抱えたまま走り出そうとしていた。

「黄羽ぁ!」

そこへキャッスルが割り込む。

「アカチャン!?」

(まさる)!?」

割って入ったキャッスル。その肩の可動防壁『グランドランパート』を構えて、オウルをノイズの攻撃から守ろうとしていた。

そして、誰も間に合う事なく―――キャッスルがノイズの一撃を受けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おりゃあ!」

突如として床のコンクリートが砕け散り、そこからタスクが出現、ビルドに迫ってきていたフラガラッハを弾き飛ばす。

「「ッ!?」」

それに、ビルドと女性は目を見開く。

「よぉし間に合ったぁ!」

「慧介!?」

「本部からの指示で助太刀に参りましたぁ!」

どうにか避難誘導が終わり、本部からビルドが襲われている事を知り、急いで駆けつけてきてくれたのだ。

「そうか・・・」

「ってか、なんでノイズがいるんですか」

「それは俺も聞きてえよ!」

 

『マックスハザードオンッ!!!』

 

ビルドがすぐさまハザードトリガーを取り出してスイッチを押して起動。そのままビルドドライバーに接続し、続けてフルフルラビットタンクフルボトルを取り出し、振ってそれを装填する。

 

ラビット(アンド)ラビット!!』

 

ボルテックレバーを回し、ハザードライドビルダーを展開、続けてラビットアーマーを呼び出して、すぐさまフォームチェンジを行う。

 

『Are You Ready?』

 

「ビルドアップ!」

 

『オーバーフロウッ!!』

 

紅のスピーディージャンパーッ!!!

 

ラビットラビットッ!!!

 

『ヤベェーイッ!!!ハヤァーイッ!!!

 

ビルド・ラビットラビットフォームへと変身し、ビルドはどうにか変身解除を免れる。

「気をつけろ。こいつらの攻撃を受けると装甲を分解されて強制的に変身を解除させられるぞ」

「そのようですね。さっきクリスさんと翼さんのシンフォギアが解除されて、龍我さんと一海さん、それとシンの変身も解除されたって聞きました」

「何!?」

それを聞いてビルドは驚く。

実は戦いに集中するために無線を切っていたのだ。だから、情報が入ってこなかったのだろう。

「あいつらが・・・」

「戦兎先生、今はこいつらを」

「ああ、そうだな」

武器を下手に使えば、それも分解させられかねない。

それを考えれば、自然と格闘戦となる。

「無駄です。いくら数を揃えようとも、アルカノイズの解剖器官の分解からは逃れられません」

「んなこたわかってんだよ!」

ノイズが襲い掛かってくる。

とにかく、攻撃に当たらないようにしなければならない。

だから二人は回避しながら、時には攻撃される前に攻撃に出る。

しかし、何分数が多い。その数を、防御なしという状況で凌ぐというのは、ある意味至難の業だ。

スピードに特化したラビットラビットや、驚異的な柔軟性をもつタスクでも、いずれは避けきるのに限界がくる。

「うわ!?」

ついにタスクにノイズの攻撃が掠る。

「慧介!?」

そして、それに気を取られたビルドの正面からも、ノイズが襲い掛かる。

そして、その攻撃が、腕に直撃する――――

 

 

 

 

 

 

 

 

絶対絶命の状況。

「下手に逃げようとしたら、後ろのその子たち切り刻んじゃうかもね~」

なんて言われたのが運の尽きか、シンは逃げる事すら叶わないまま、ノイズたちの攻撃を躱し、ジャードの猛攻を凌ぎ切っていた。

後ろに控えているあの女は傍観するのみなのが唯一の救いか。

しかしおかげでシンの体は傷だらけ、ノイズからの攻撃は全て躱せど、ジャードの鋭い斬撃までは防ぎきれず、服は裂け、体中の至る所に切り傷が出来ていた。

「アハハ、結構粘るね」

「く・・・」

幸い掠り傷。致命傷はないとは言え、このままでは出血多量で動きが鈍る。

そうなれば、襲い掛かるノイズの攻撃すらも凌げなくなる。

「シン!私たちの事はいい!だから逃げて!」

背後でマリアが叫ぶも、迂闊にできない。

ジャードの言動は、どこか本気さが混じっている気がするからだ。

だから、下手に逃げる事が出来ない。

(どうする・・・!)

刀を握り締めるシン。変身が封じられた以上、もはや防戦するしか選択肢は残されていない。

このまま、助けが来るのを待つか。否、ノイズがいる以上、それは不可能だ。

だから、ノイズへの唯一の対抗手段であるシンフォギアと仮面ライダーである自分が対応するしかないのだ。

しかし、それが出来ないのであれば―――

(打つ手なし・・・万事休すか・・・!)

その状況に、シンは歯噛みするしかない。

「じゃあそろそろ終わりにしようか―――なっ!」

ジャードが仕掛ける。

それにシンは迎え撃つために構える。

そのジャードの両サイドからはアルカノイズが二体。三方向からの同時攻撃だ。

凌げない事は、ない。しかしそれはこの手の雷切を犠牲にするという事。

そしてなおかつ、自らの体を一部を相手に捧げる行為もしなければならないという事にもなる。

それほどまでに、シンは追い詰められていた。

 

 

 

―――だからこそ、この『援護』は予想外だった。

 

 

 

銃声が轟き、ジャードの両サイドにいたノイズが爆散する。

「は・・・?」

「ッ!?」

突然の事態に、ジャードは呆け、女は目を見開く。

そして、シンは、その援護にどういうわけか()()()()()()()()()()()()、ジャードに向かって刀を振るう。

その一撃を紙一重で防いだジャードは大きく下げらされ、すぐさまシンの追撃に出ようとする。

だが、そのジャードの足元に再び銃弾が飛んできて、思わずたたらを踏ませる。

そして次の瞬間、

「はい、おーまったせ!」

知らない声が聞こえてきて、シンの目の前に巨大な壁が作り出される。

「な!?」

「これは・・・!?」

突然現れた壁に戸惑いを隠せないシンとマリア。

それと同時に、三人を突如あがった煙幕が包む。

そして―――

「こっちよ!」

シンにとって、何故か耳に馴染む声が聞こえてきて、そしてシンはその声に導かれるかのように動く―――

 

 

すぐさま壁に穴が空く。

ノイズの分解する力によって、空けたのだ。

「いない・・・」

しかし、穴を穿った先には目標はおらず、気配もしないとくれば、もはやお手上げだった。

「ちぇっ、逃げられちゃった」

「しかし目的の一部は達成している事ですし、今回はこれで引くことにしましょうか」

カカッ、と女がヒールの踵を鳴らす。するとノイズたちの足元に方陣が表れ、そこに沈んでいくように消えていく。

「じゃ、俺もこれで帰るから。あーあ、リカルドに怒られちゃうな~」

「それはそちらの問題。そちらで解決してくださいな」

「ちぇっ、ファラは冷たいな~」

女―――『ファラ・スユーフ』の言葉につまらなそうに返し、ジャードは小瓶を取り出し、それを自分の足元で砕く。

「それじゃあ、またどっかで会おうね~」

「できれば会いたくないですけどね」

ジャードの足元に赤い方陣が出現すると同時に、ファラも先ほどジャードが取り出したような小瓶を取り出してそれを足元に投げ砕く。

さすれば彼女の足元にも赤い方陣が現れ、そして、次の瞬間には、二人はその場から消え、ノイズたちもいなくなっていた―――

 

 

そして、彼らの消えた橋の下に―――シンたちはいた。

「・・・行ったようね」

そう言うのは、赤髪の女性。

黒いシャツにサスペンダーショルダーホルスターにパンツスーツといった出で立ちの女性だ。その右手には、真っ赤な手甲(グローブ)が付けられている。

年齢は、マリアと変わらないぐらいだろうか。

彼らが行った事で一息つく赤髪の女性。

ただ、その女性にシン、マリア、気絶した翼の他にもう一人、やや小柄な女もいた。

「はいこれ、即席だけど着させてあげてね」

「あ、ありがとう・・・」

ぶかぶかのジャケットにフードを深く被った女。一見、少女と見間違いそうだが、何か、何かそうじゃないオーラが彼女から発せられているのだ。

だが、そんな事よりもシンは、赤髪の女性に尋ねたいことがあった。

「何故、お前がここにいる」

シンは、睨みつけるように、こちらを見る女を見る。

 

「―――エリザ」

 

シンと同じく『幼き殺人者たち(マーダー・オブ・チャイルド)』の一人。

 

 

エリザベート・バートリー―――通称『血塗れエリザ(カーミラ)

 

 

そのエリザが、今、シンの目の前に立っていた。

エリザは、その言葉にしばし沈黙を保つと、突然こちらを向いて、涙に潤んだ目をシンに向けて―――

 

――――いきなりシンに抱き着いた。

 

「な・・・!?」

それにシンは驚く。

だが、エリザはそれすらお構いなくシンを抱きしめて―――

「ジャック、会いたかった・・・」

そう、言った。

「な、なぁぁぁあぁぁああ!?」

マリアの絶叫が、轟いた。




次回!愛和創造シンフォギア・ビルドは!?

戦「いやー、まさかライダーの装甲が分解されるとはな」

慧「いやちょっと待って!?俺たちまだ戦ってるのになんでこんな呑気な会話してんの!?」

戦「ああ?別にいいじゃねえか次回予告なんだから。その間は時間止まってるわけなんだし」

慧「いやおかしいでしょ!?前までは次の話のセリフを切り抜いたりして次回予告してたでしょ!?」

戦「なんか面倒くさいんだと」

慧「ただの個人的な都合だった!?」

戦「というわけで次回!『第二のヘレシーテクノロジー』!」

慧「そういえばシンに抱き着いてたあの女の人って一体・・・」

戦「お前も体外じゃねえか・・・」




最近、この小説でのXV編のシェム・ハあたりというか後編のオープニングテーマが『ガンダムビルドファイターズ』の第二期オープニングしか思いつかない今日このごろ・・・
ちなみに作者が好きなガンダムはエクシアとAGE-FXデス。
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