響「指揮官様との間のすべてが壊れてしまえばいいのに!あははははは!!!」
ク「って待てェ!?お前そんなキャラだったか!?はっ、まさかまたエボルト・・・」
エボ「ん?俺はここにいるぞ?」
ク「はぁああ!?え、ちょっとまてじゃあこれは一体・・・」
切「悪あがきで、私を楽しませろ・・・ふふふ・・・!」
ク「お前はお前でなんだそのキツネの仮面は!?ってかなんだその火はやめろ見せるなぁぁあ!!」
マ「うん・・・OK、出迎えはこの恰好でいいわ」
翼「マリア!しっかりしろ!それではまるで本物のお母さんみたいだぞ!?」
ク「なんで先輩は平気なんだよ!?」
翼「私にも分からん!」
エル「戦争を語る輩は、果たして本腰の覚悟と自信はあるのか?」
ク「なんだその無駄に威厳のある態度と声音は・・・いつものドジっ子属性はどうした!?」
友「等しく破滅をくれてやる・・・!」
翼「友里さん!?一体何に破滅をもたらそうというのですか!?」
未「この艦隊は、ずいぶんと愉快な奴が多いな」
ク「むしろオンパレードだわ!お前もその中に入ってるわ!なんだそのキャラどこぞの神様か!?違うけども!」
戦「ちくしょう!またセレナの奴がやりやがった!」
ク「またかよ!?・・・ってか、そのセレナは・・・」
調「大変ですクリス先輩・・・」
ク「ああ?一体何が・・・」
セ「こちら、アールグレイでございます」
ク「ああ、ありが・・・ぶふお!?」
戦「誰からどうみても完璧なパーフェクトメイドになってやがんだよ・・・」
セ「主に全てを捧げるのはメイドの勤めです。ご主人様、ご覧になられますでしょうか?」
ク「落ち着けお前はそんなキャラじゃなかった筈だあと美味いなこの紅茶もう一杯!」
翼「一体どうなっているのだ・・・」
シ「なんでも、セレナがパンドラパネルをいじって人格を別の世界のものと入れ替えてしまったらしい・・・」
慧「メタいこと言いますけど中の人が繋がってる人じゃないとそういうのないみたいです」
ク「迷惑この上ねえ・・・」
エリ「弱い者ならこの栄誉に喜ぶかもしれないが、私は強いからな」
シ「お前まで来たのか・・・!?」
戦「だぁぁあもうこのままじゃ埒があかない!シンフォギア・ビルド第十六話をどうぞ!」
セ「ちなみに
調「やめてセレナ、その喋り方はものすごく違和感を感じる」
―――東京地下下水道にて。
「こちらシン、下水道に侵入した」
『了解だ。このまま奥に向かってくれ』
スーツ姿のシンと私服から黒スーツへと着替えたマリア。そして、先行するウルフを交えた二人と一匹で、この先にある何かを調べていた。
そんな二人と一匹の視界には、何故か弦十郎の顔が映ったモニターが空中に投影されていた。
それは、彼らの頭部に装着されたデバイスに秘密があった。
強化型シンフォギアに搭載されているものと同じAR機能『リアルオーバー』を使えるようにする為のデバイス『セイレーン』。
これによって拡張現実を利用した通信技術や情報の整理などが可能となり、敵に盗み見られる必要もなくなり、常に情報をダイレクトに確認することが出来る。
考案・開発は戦兎であり、デバイスのデザインはセレナだったりする。
『セレナ君から聞いてはいるが、奥に何かあるようだな』
「ああ、ウルフが複数の足跡を発見していた。おそらく何かの組織がこの東京構内で何かをやっているのは間違いない」
『それがオートスコアラー、あるいはデイブレイク社に関連してるようなら、見過ごすわけにはいかない。お前たちの任務は、その組織の施設を発見及び、何か、違法行為を行っている証拠を集める事だ。潰す必要はない。証拠さえあればいくらでも上を動かすことが出来る』
「了解だ」
司令である弦十郎からの指示を聞き入れ、通信を切る。
「行くぞ。マリア」
「ええ。それにしても、下水道なんて初めて入ったわ」
「俺はそうでもない。市街地戦で下水道を使って敵の背後に回るなんてざらだった」
「そうだったの・・・」
そう二人が話し合っていたところで、ウルフが二人に声をかける。
「シン、マリア、まずは俺がこの先の様子は偵察する」
「ええ、お願いね」
「任せておけ」
ウルフはそう言うと、四脚の機動力を生かして先に向かう。
「先行できる味方がいるというのは、良いものだな」
「そうね。お陰で安全に潜入できそう」
そのウルフの後を追い、二人は、下水道を突き進んでいく。
―――港から身元不明の子供たちが搬入されている。
その情報は、もう一つの東京内の十二歳以下の子供が誘拐される事件が多発している、という事と関連があるのではないか、と下水道に入る前にウルフは行っていた。
そこから考えられる事案として、一つ、挙げられる。
人身売買。
人の臓器を売り、資金を得る、下法組織の行う行為。
何も知らない子供の新鮮な臓器を売り飛ばすことで資金を得てるなど、まともな倫理観を持つ者ならまず絶対にしない行為であり、軽蔑の対象。
それを平気で行う組織など、まず存在していい筈がない。
「この潜入調査で、さらわれた子供たちが救われる・・・・」
「今はそう信じて動くぞ」
下水道を走り、奥へと進んでいく二人。
そこで、ウルフから連絡が入る。
『二人とも、下水道内に所属不明の無人機を発見した。気を付けてくれ』
「無人機?」
「ノイズ相手ではまともに役に立たないからと作られなかった兵器だ。人を必要とせず、AIによって制御される対人兵器。サイボーグより扱いやすい兵器だ」
マリアの言葉に、シンがそう説明した直後、耳に気付いた自分たちのものとは違う
「何?」
そちらに目を向けてみれば、そこにはまるで雨でも降っているかのようにぽたぽたと水滴が落ちてきており―――
「上だっ!」
見上げれば、そこには巨大な腕をもった人型の怪物がいた。
その人型の怪物は片手で天井にぶら下がり、もう片方の機関砲をシンたちに向ける。
それを見た二人はすぐさま回避行動に、マリアは横に飛び、シンは後ろに飛び退る。
「くっ!」
マリアはすぐさまラムのスタンバイスターターを押そうとする。
「だめだマリア!」
「え!?」
だが、シンに止められる。
『Start Up』
「敵も異端技術を所持しているんだ。シンフォギアのアウフヴァッヘン波形を検知される可能性がある!ここは俺に任せろ」
ウルフフルボトルを装填したクライムウルフをすぐさまビルドドライバーに装填する。
『CRIME WOLF』
ボルテックレバーを回し、スナップライドビルダーを展開。そのシンに向かってゴリラのような怪物は水面に降りてきてその機関砲を放つ。
弾丸がビルダーに阻まれ、水面が爆ぜる。
『Are You Ready?』
「変身!」
『Start Up Lightning!Let's CRIME WOLF!Yeah!』
ビルダーがシンを挟み込み、頭部にバイザー型ユニット『オーグメントレイヤー』が装着される。
それによって完了する仮面ライダークライムへの変身。
「即刻排除する!」
時間かけて騒ぎになる前に仕留めなければならない。
ゴリラのような―――面倒くさいからゴリラと呼ぶことにして、それが何か行動を起こす前にクライムは敵の懐に潜り込み、斬撃を激しく叩き込む。
そして斬り上げが顎に命中し、よろけた所で丸太のように太い足を持つとそのままジャイアントスイングで振り回し、飛び上がってその勢いのまま地面に叩きつけ、跳ね返った所でその胴体を一刀両断にする。
断ち切った部分、その断面からオーグメントレイヤーで動力を割り出し、そこに手を突っ込み離れ着地。
そして、その手にもった動力炉を握り潰し、破壊する。
鮮やかな手際だ。
とても初めてとは思えない。
「流石ね。以前にも同じような事を?」
「キリフデラで同じようなことをしたサイボーグがいた。当時真似をしたくて練習していた」
「そ、そうなの・・・」
なんというか、お茶目というか。
そういう事を真顔で暴露するのだからどうにも答えづらい。
「そんなことより、先を急ぐぞ」
「ええ、分かってる」
クライムが先行し、その後をマリアが追う。
途中、何体か徘徊していた無人機を倒しつつ、彼らは奥へ進む。
「無人機があるってことは、やっぱり」
「ああ、何かしらよからぬ組織がいることは間違いない」
そう言いあい、突き進んでいくと。
「うわぁぁあぁああ!?」
「「ッ!?」」
子供の悲鳴が聞こえてきた。
音を立てないよう、歩いていた二人はすぐさま駆け出し、巨大な穴がある場所を見下ろす。
そこから見えたのは一人の少年は、バスケットボールサイズの球体に三本の手足がついたロボットに襲われている瞬間だった。
「ッ!?」
「え?ちょ、きゃぁぁああ!?」
すぐさまクライムが動き、ラムでシンフォギアを纏おうとしていたマリアを抱いてその穴の壁を一気に駆け降りる。
そのまま片手でナイフを投擲、二体の内一体を仕留め、そのまま落下の勢いを利用してもう一体を叩き斬る。
「え・・・!?」
「うう・・・ちょっと!降りるなら降りるって言ってよ!」
「その時間があったらな・・・ん?」
マリアの抗議に応えつつもクライムが顔を挙げた先にいたのは―――なんと三体の恐竜。
「きょ、恐竜さん!?」
「いや、無人機だ!」
それは、高さが大人より頭一個分大きな二足歩行型の無人機。
「マリア、子供を!」
「ええ!」
マリアを下ろし、クライムは三体の無人機に刃を向ける。
「貴方、大丈夫?」
「・・・《すごい》」
「え?」
一瞬、少年が何を言ったのか分からなかった。
「《仮面ライダーだ!すごい!仮面ライダー!》」
「あ、ちょ!に、逃げるわよ!」
だが、すぐにマリアは理解する。この少年が使っている言語は―――英語だ。
しばらく日本暮らしが長くてド忘れしていた。
とにかくマリアは少年を担いで物陰に隠れる。
その間にクライムは三体の恐竜型無人機と戦闘を繰り広げる。
胸、というか腹あたりに先ほどぶった切った小型無人機が取り付けられており、おそらくそれがその無人機をコントロールしているのだろう。
ならば話は早い。
懐に潜り込み、まずは機動力を殺す為に足を攻撃する。
横薙ぎの一撃、だが、強硬な外装の他、中にある無数の金属繊維が織り込まれているためか、威力が分散、一度に断ち切れない。しかし、ダメージは通っている。
そのまま数回、斬撃を叩き込み、最初の一体が膝をついた所でクライムは自身の手に握られている雷切―――戦兎に改良されて強化された『デンショッカー雷切』の鍔部分にあるフルボトルスロットにスマホフルボトルを装填する。
『FULL ADJUSTMENT!』
そのまま鍔にある輪状の『ガードスピンスターター』を時計回りに回転させる。
『マワーセ!』
そして引き金である『デンショックトリガー』を引く。
『VOLT BLADE!』
そのまま無人機に向かって一気に突き刺し貫き、その内部に電流を流す。
規格外の電流を流されたことで内部の精密機械に異常をきたし、その無人機はそのまま沈黙する。
すぐさま引き抜いて次の敵へ向かう。
もう一体は背中に取り付けられた機銃をクライムに向かって放つ。
しかし、クライムはそれを走りながら叩き落し、スライディングでその股の下を潜り抜け、そのまま背後から背中に飛び乗る。
『マワーセ!マワーセ!』
二回、回転させて必殺技を発動。引き金を引いてため込んだエネルギーを開放し、強力な斬撃で腹に取り付けられた無人機ごとその無人機を一刀両断にする。
『MEGA VOLT BLADE!』
二体目の無人機を倒し、残るのはあと一体。
その無人機が、足のブレードを展開してクライムに襲い掛かる。
それに対してクライムはボルテックレバーを回し、再び必殺技を発動する。
『Ready go!』
突っ込んでくる無人機に対して、クライムは右手の剣を放つ。
その直後に迫る刃。その刃を、右足の裏で掴んだ雷切で弾き飛ばし、回転をかけてカウンターの一撃を叩き込む。
『ウルフテックフィニッシュ!!!』
雷鳴一閃。とはいっても音は一切ならず、神速の一撃が無人機を一刀の元に両断され、破壊される。
そうして出来上がる、無人機の残骸たち。
デンショッカー雷切を背中の鞘に戻し、クライムは変身を解除してマリアたちの元へ向かう。
「無事か?」
「ええ。それとこの子も」
「《ありがとう》」
「む、英語?」
「ええ」
シンの疑問に、マリアは頷く。
ここから先は《》を払って英語で話し合っているものとする。
「俺、フィリピンから来たんだ」
「フィリピンなら母国語があるはずだが?」
「俺、英語を使う場所で育ったから、フィリピン語は喋れなくて・・・」
「そうなのか・・・」
「俺はシン。S.N・・・国際機関所属のエージェントだ。」
「私はマリア。彼と同じエージェントよ」
「俺はジョージ」
ふと気づくと、彼のうなじにや腕には点滴のチューブやらがついていた。
「お前はこんな所で何を?」
「それはこっちのセリフだよ。あんたこそ、こんな所で何をしてるんだ?仮面ライダーの秘密基地でもあるのか?」
「ふふ、敵の秘密基地ならあるかもね」
「もしかして・・・あの
ジョージが、その言葉を発する。
「何か知っているのか?」
「俺、逃げてきたんだ!あ、こんなこと言っちゃっていいのかな・・・」
「大丈夫よ。私たちは貴方の味方よ」
マリアが、安心させるように言う。
「・・・まあ、あんたたちは良い人そうだ。あんた、仮面ライダーなんだろ?あんたら、あいつらを知ってるのか?」
「・・・おそらくな。それで、何があった?」
尋ねると、ジョージは一つ一つ語ってくれる。
「俺、ストリートキッズだったんだけど、マフィアみたいな奴にいい仕事があるって聞いたんだ。もちろん、怪しかったけど、腹も減ってたし・・・覚悟してついていったら港で船に乗せられた。他の連中と一緒にコンテナに詰め込まれて、妙な研究所に連れてこられたってわけさ」
日本の犯罪件数は他の国と比べて非常に少ない。おそらくその平和ボケしている所を付け込まれた、と考えるのが妥当か。
ただ、気になる所が一つ。
「他にも子供たちが?」
「うん・・・でも、俺、あいつらの話を立ち聞きしちまったんだ」
「どんな内容なの?」
「あいつら、俺たちを殺して臓器を取り出すって・・・」
「それで逃げ出した、か・・・」
それに、ジョージは頷く。
どうやら、人身売買という線は濃厚らしい。心なしか、マリアが下唇をぎりっと噛んでいた。
「あーあ、俺もあんたみたいな仮面ライダーだったら、警察やマフィアを恐れなくて済むのに」
「マフィアと殺り合う気か?」
そんなことを言い出すジョージに、シンは鋭く尋ねる。
「冗談だよ。俺、色々悪い事したけど、人殺しなんてするつもりはないしさ」
「それが良い」
シンは、切実そうにそう言い、マリアはそのシンを見上げる。
「まあとにかく、同じ部屋の連中と話をしようと思ったけど、フィリピンの奴らとは別の部屋にされちゃったし、他に英語が分かるやつはいないし、それで一人逃げたんだけど、あの無人機に追いかけられて・・・」
「今に至るというわけね」
マリアは、ジョージを自分の方へ向ける。
「その
「う、うん・・・」
マリアの言葉に、ジョージは頷いた。
ジョージから聞き出したことは、まずジョージは排水溝から下水道に逃げ出したという事だった。
すぐ傍にシャッターがあり、おそらくそこから何かを投棄していたのだろう。
それともう一つ―――デイブレイク社の幹部が、その研究所を訪れていたらしい。
どうやら警備にサイボーグや無人機が使われているらしく、その彼らから話を聞いたらしい。
通信に応じた戦兎の話では、研究所内の端末にアクセスできればサーバーから警備サイボーグの視覚ログを漁れるらしい。
これで、敵の狙いが多少は分かるかもしれない。
ついで、証拠もかき集められて一石二鳥。
「あの子、一人にして大丈夫だったかしら?」
「緒川がすぐに駆け付けてくれるだろう。そんなことより問題なのは、急がないと子供たちの臓器が抜かれるという事だ」
「それもそうね」
警備していた無人機たちの目を掻い潜りつつ、マリアとシンは下水道を進んでいく。
「そもそも、このあたりってその手の業者さんが整備しに来るわよね?どうして今まで見つからなかったのかしら?」
「考えられるとすれば、最近出来たか、あるいは催眠術でなかったことにされたか、金を握らされたか」
「一番最後が有力そうね・・・」
「殺せば足がつく可能性があるからな」
セイレーンによって視界に映し出されるジョージとウルフからの情報を元に、作り上げられた地図を元に、シンとマリアは下水道を突き進んでいき、研究所らしい所に入ることに成功する。
「まさかホログラムで隠してあったなんて・・・セイレーンがなかったらきっとずっと道草を食い続ける事になってたわね・・・」
そんなことをぼやきつつ、彼らはさらに研究所内を突き進んでいく。
途中あったシャッターを開ければ、そこはどこかの工場のような場所に出る。
『そこは無人機のメンテナンスエリアのようですね』
セレナが通信を入れる。
『どこかに無人機に任務内容をインプットする端末があるはずです。それに接続すれば、ログをたどれるかと思います。ただ・・・』
「どうしたの?セレナ」
『踏み台が欲しいんだよ』
そう言ってきたのは藤尭。
「高いところならば登れる」
『ああ、そういう事じゃなくて、ハッキングの為だよ。ほら、世界中のネットを経由して逆探を遅らせるって感じの。そうだな、あの少年を襲っていた小型機あたりが良い。手順を教えるから、探してみてほしい』
「分かった。やってみよう」
藤尭から手順を聞きつつ、彼らは先を急ぐ。
その途中、彼らは、サイボーグと遭遇した。
セイレーンの索敵能力で壁越しに見つける事ができた為に、それほど難儀しなかったが、問題はサイボーグのいる位置。
明らかに邪魔。
「仕方ない。始末する」
「え・・・!」
雷切を抜き、シンは生身のまま飛び出す。
その走りに音は一切なく、まず目の前にいて背中を晒しているサイボーグを背後から羽交い絞め、その無防備の背中に刃を突き出す。
すると体内から白い液体が溢れ出し、そのサイボーグが倒れると同時に、地面にその白い液体が広がる。
続けて気付かれる前にもう一体も背後から一刺し、心臓当たりと思われる部分を貫き、何が起きたのか理解させる前に倒す。
続けて、三体目。流石に異常に気付いたようだが、人口とはいえ完全聖遺物である『雷切』の切れ味の前に、その鉄の体は意味をなさず、正面から心臓を一突きされる。
「な・・・かっ・・・!?」
何が起きたのか理解できず、そのサイボーグは地面に沈む。
そのあっさりとした様子に、マリアは茫然とその光景を見ており、そしてその足元に広がった白い液体から距離をとる。
「サイボーグ用の人工血液だ。義体にもよるが、一定時間ごとに透析を受けなければ自家中毒に陥るが、サイボーグの肉体との相性が良く、サイボーグにさせる際に、本来の血液と取り換える事が多い」
「そう・・・なの・・・」
その白い液体を見て、マリアは、すっと血の気が引くような気持ち悪さを覚える。
これは、いうなれば人間でいう所の血液に等しいもの。
それが、何かの粘液のようにどろどろと機械の体から流れ出ているのだから、生理的に受け付けないものがある。
生理的、であるならば――――
「辛いようなら引かせるが・・・」
「冗談言わないで・・・」
マリアは、恐怖を振り払うように口元を拭う。
「子供たちの救出が優先よ」
「分かった。なら先に急ぐぞ」
そう言って、シンは次の扉へ向かう。
その後を、マリアは追いかける。
電子ロックを外し、その扉を開ける。
次の部屋は明かりがついていないかのような部屋だ。
そこに恐る恐る、警戒を怠らずに入っていくマリアとシン。そして、背後の扉が閉まると、自動点滅式かのか、部屋に明かりがともる。
そして、中見えたのは―――無数の何かの装置。
「何・・・これ・・・?」
「・・・」
それに、シンたちは首を傾げるも、突如として装置の一部を覆っていた装置が動き出し、外された時、そこにあったのは―――眼球だった。
「ッ・・・!?」
それに、マリアは息を飲む。
そして、その無数の眼球が一斉にシンたちの方を見る。
「ひっ」
マリアは、小さく悲鳴を上げ一歩下がる。
多くの眼球がこちらを気味悪く凝視し、二人を見つめる。
「出るぞ」
これ以上は、マリアが耐えられないと踏んだシンは、その部屋から出る。
部屋を出て、そのすぐ隣の壁にマリアを寄りかからせる。
「大丈夫か?」
「え、ええ・・・」
あんなものは、見たことがない。
あれほど気味の悪い光景は、見たことなんてなかった。
「あれはサイボーグの脳ユニットだ」
「じゃあ、あれは・・・」
「子供たちから摘出したものだろう」
「ひどい・・・」
マリアは、小さな声でそう呟く。
酷く気が動転している。
当たり前だ。あんなものを見せられて、正気でいられるわけがない。
「マリア、やはり・・・」
「何度も言わせないで・・・私も行くわ」
マリアは、気丈に振舞う。
「子供たちを助け出すまで、リタイアなんて出来るもんですか・・・!」
マリアは、力強くそう言い、立ち上がる。
その様子に、シンは一抹の不安を感じながらも、マリアの意志を尊重することにした。
それから、シンとマリアはすぐ傍の例の三本腕の無人機をラムの意識で操作し、向かいの部屋に向かわせ、何人もいた警備サイボーグなどを素通りして命令端末へと動かした。
そして、その無人機にあるケーブルを使い、藤尭からのバックアップをもってハッキング、ログを盗み出す。
『見つかった。再生するけどいい?』
「やってくれ」
『それじゃ』
すると、シンとマリアの視界は突如として、別の人間の視界へと切り替わる。
それは、とあるサイボーグの視覚ログ。そのサイボーグが見た光景がそのまま記録される。
『早く製品を送れ。VR訓練はもう始まっている』
そこに映っているのは、ローブのサイボーグ、ケイドと白衣を着た中年の男。
『例の訓練プログラムですか?』
『ああ、数十年前の少年兵育成プログラムをな。VRと言っても、脳に直接情報を送っている訳だから、奴らにとっても現実と大差はない』
『素晴らしい技術ですな』
事実、VR訓練は命の危険がない。
肉体的恩恵は得られずとも、VR空間内で得た技術は確かな経験として現実に反映することも可能だ。
さらに、その経験を身体的に鍛える必要のないサイボーグに搭載することが出来れば、その戦力は一気に拡充する。
『追従は不要だ。そんなことよりも、早くここも放棄した方がいい。我々の計画をそろそろ奴らが嗅ぎ付けてくる頃合いだ』
『しかし、製品の数が揃っていません。人間の脳というのはどれも異なります。それを私がこの手で取り出して、一つ一つパッケージングするのですよ?』
そう言って、白衣の男は笑いを零す。
人をただの商売道具としか思っていない様子だ。
『なるほど、話は分かった』
そんな中で、彼らではない、もう一人の声が聞こえてきた。
―――リカルドだ。
『おわかりいただけましたか』
白衣の男が、リカルドの元へ歩み寄りそう言う。
『ああ、出荷が無理なら素材は処分しよう』
そこから飛び出したのは、とんでもない言葉だった。
素材を処分する―――それはつまり、取り出した臓器を全て捨てるという事。
あまりにも冒涜的過ぎる。
『え!?ですが、あれだけの素材を集めるのにもそれなりの時間が・・・』
その白衣の男の言葉に、リカルドはくっくと笑う。
『中南米にどれだけのストリートチルドレンがいると思っている?また集めればいいだけの話だ。各国政府も喜ぶだろう』
一体何の話か。
『人が操ることのできないノイズがいない今、驚異は消え去り、再び世界は混沌に陥る。その混沌の中で生き残るにはどうすればいいか。無論、力を持つことだ。サイボーグはその為の力だ。アルカノイズという制御可能な脅威に対して、サイボーグほど常人を超えた存在はいない。故に、犠牲なくして改革はない。全てはよりより社会の為だ』
『・・・分かりました。ですが、素材の調達にかかった経費は・・・』
『安心したまえ。すぐに資金を用意しよう』
『ありがとうございます。確認が取れ次第、素材は処分させていただきます』
まるで、なんでもないかのように言う白衣の男。
『要件は済んだな。そろそろ行こうか』
リカルドはケイドにそう言うと、再び歩き出す。
『本日はご足労、ありがとうございました』
「・・・何がより良い社会よ」
マリアが、怒りを滲ませた声でそう吐き捨てる。
「だが、これでデイブレイク社との関連性は取れたな」
立ち上がってマリアに手を差し伸べるシン。
「急ぐぞ」
「・・・ええ」
その手を取り、マリアも立ち上がり、そして、奥の部屋へと突撃する。
S.O.N.G潜水艦にて。
弦十郎は、緒川からの連絡を聞いていた。
「敵の狙いは、電気経路の調査だと?」
『はい。発電施設の破壊によって、電力総力が低下した現在、政府の拠点には、優先的に電力が供給されています。ここを辿ることにより・・・』
「表から見えない首都構造を探ることが、可能となるか・・・・」
『それともう一つ・・・』
「どうした?」
何やら端切れの悪い緒川の声に、弦十郎は尋ねる。
『先ほど連絡のあったジョージという子供ですが、向かわせた部下からの連絡だと、その少年はどこにもいなかったそうです』
「なんだとォ!?」
弦十郎は思わず声を挙げる。
「よく探したのか!?」
『無論、範囲を広げて調べさせるつもりですが、おそらくは・・・』
「敵に連れ戻された可能性が高いか・・・」
弦十郎は拳を握り締める。
(急いでくれ、シン君、マリア君・・・!)
奥の部屋にいたサイボーグや無人機を薙ぎ倒しながら、変身したクライムとマリアは、研究所を突き進む。
「これだけやらかしてバレていない訳ないものね、だったらやっちゃっていいでしょ!」
そんな訳でマリアも参戦し、思いのほかスムーズに進むことが出来ている。
その途中、どこかの倉庫のような場所に出てきた所で、どこからともなくミサイルが炸裂する。
物陰に隠れ、そこから部屋の奥を覗けば、そこには、車両型の無人機。
バリケードのような可動装甲、ミサイルポッドと一基の機関砲が備え付けられていた。
「あんなのありなの!?」
「ありだな」
機関砲が襲い掛かる。どうにか遮蔽物に隠れてやり過ごすも、次のエリアに移動するための壁は向こう側にある。
やるしかない。
「俺が前に出る。マリアは隙をついてレーザー砲を」
「分かったわ」
クライムが飛び出す。
それに気付いた無人機が機関砲を打ちまくる。
それをクライムは雷切で叩き斬りながら一気に接近、ミサイルすらも叩き斬って斬撃を加えようとするも、弾かれる。
「ぬっ!?」
可変装甲が思いのほか硬い。聖遺物であっても斬れないほどとは。
(どうなっている・・・!?)
それに驚きを隠せないクライムだが、その可動装甲が一度引かれたことを察し、すぐさま後ろに飛び退いてその可動装甲の打撃攻撃の範囲外から逃れる。
そこへ炸裂するのは、マリアのレーザー砲。
『HORIZON†CANON』
そのレーザー砲がその無人機に叩きつけられ、大きく後ろへ吹き飛ばす。
だが、
「え!?」
その無人機は耐えて見せた。
「嘘でしょ、シンフォギアの一撃を耐えるなんて・・・」
「どうやら、科学技術も相当進歩しているらしい」
聖遺物に劣らぬ、科学技術。
よもや、錬金術、異端技術に加え、驚異的な科学技術すらものにしているというのか。
だがしかしである。
先ほどのマリアの一撃を受けて、ダメージはあるようだ。
「壊せない訳ではないらしい」
「そうね」
マリアが左腕のギアから短剣を抜く。
それと同時に、無人機が変形。トーチカ状態から二足歩行状態へと変形。
そのまま、足のキャタピラと重心移動を使って、想像以上の速さでクライムたちを襲う。
可動装甲による挟み撃ち。それを左右に躱して、シンは弧を描くように接近。
二足の足を狙い、斬撃を迸らせる。
すれ違いざまに叩きつけた斬撃は、僅かに切れ込みを入れるのみ。
そのクライムに向かって無人機は追尾性のミサイルを乱射。
それをクライムは部屋内を駆け抜けながら躱す。
そこへマリアの飛び掛かり攻撃、短剣の一撃がミサイルポッドに突き刺さり、内部のミサイルの火薬や電気系統を切断、漏電した電気が火薬に引火し、小さいながらも爆発を引き起こす。
「いくら硬くても所詮は機械、もろい部分を突けば簡単に崩れる!」
だが、ミサイルを破壊されたぐらいでその機械は止まらない。
機械に痛覚はなく感情もない。あるのはただ、命令を実行するという行動原理のみ。
だからミサイルが破壊されたとしても、残った戦闘手段で戦うのは当たり前の事。
すぐさま機関銃をマリアに向かって装者する。
「リンクスアームズ!」
『Links Arms〔Legion Sword〕!』
展開される七つの短剣。そのうちの三本が三角形の頂点を組み、そのまま正三角形のバリアを作り出す。
それによって無人機の意識をこちらに釘付けにして――――
『MEGA VOLT SLASH!』
雷切からの神速の一撃が、無人機の両足を切り飛ばし、膝をつかせる。
そして、頭のカメラ付き可動装甲を蹴り飛ばし、回転させ、平衡感覚を一瞬でも奪うと同時に刀を構え『自由斬撃』へと移行。
それによって切れ味の増し、さらには斬撃精度も向上した状態で、無人機を滅多切りにする。
ある程度斬った所で飛び上がり、本体部分すらも斬撃。修復不可能なほどにまでバラバラにして破壊し、クライムは着地する。
「ふぅ・・・」
「お疲れ様」
一通りの戦闘が終わり、マリアが駆け寄ってくる。
「先を急ごう」
「ええ」
変身を解除し、二人は、再び走り出す―――
途中、何人かの警備を倒しつつ、二人は奥へと進む。
そして、その奥で見つけたのは、何かの冷却装置だった。
「これは・・・」
「何かの冷却装置・・・?」
『それは人工血液充填型の
そこでウルフが連絡を入れる。
『予備冷却が始まっているようだ』
「どういう事だ?」
『その装置には冷却した人工血液が充填されている。冷却によって代謝を低下しつつ、人工血液で酸素を補給する。入れておけば腕だろうと脳だろうと数時間は維持できる』
「その予備冷却が始まっているということは?」
『分からないが、奴らは脳は諦めて他の臓器だけでも売りさばくつもりかもしれない』
「なんて奴らなの・・・!」
マリアが、怒りを込めた声を挙げる。
『急いだほうがいい』
「ああ、分かっている」
『それと、再びオートスコアラーが現れた。それによって一時的に本部との連絡は取れなくなるから注意しろ』
「オートスコアラーが!?」
『すでに他の装者たちが対処している。心配かもしれないが、その事はあちらに任せるしかないだろう。今はお前たちに出来る事をするんだ』
「・・・分かったわ」
マリアは渋々と言った具合で返事を返す。
そうして切れる通信。
「次に行こう」
「ええ」
シンの言葉にマリアは頷き、次の部屋へと移動する。
そこに―――子供たちはいた。
「「ッ!」」
二人は顔を見合わせ、すぐにそこへ向かう。
しかし、子供たちは分厚いガラスの向こう側、叩き割れない事はない。
だが、そこで何かの警報が鳴り響く。
「なんだ!?」
その警報に驚いている間に、子供たちのいる部屋に何かが流し込まれる。
何かのガスか何かか。異変に気付いた子供たちが匂いに鼻を塞いでいる。
その様子に、シンとマリアは何が起きているのか探ろうとするも、そこで別の誰かの声が響く。
「そこまでだ」
その声には、聞き覚えがあった。
振り返れば、そこには、サイボーグの視覚ログで見た、白衣の男と、そして、S.O.N.Gに保護されているはずのジョージが、そのこめかみに拳銃を突き付けられて入ってくる。
「ジョージ!」
「シン・・・マリア・・・」
ジョージが申し訳なさそうに二人の名を呼ぶ。
「クロロホルムを知ってるか?」
白衣の男が嫌な笑みで二人に問いかける。
「有機溶剤だが麻酔にも使える。ただ一つ欠陥があってな。吸い過ぎると死んじまうんだ」
「ッ!?」
ガラスの向こうの子供たちが苦しみだし、中には膝をついて倒れる者もいる。
このままでは、中の子供たちが死んでしまう。
「ッ!!」
それにシンはすぐさま背中の雷切を抜いてガラスを割ろうとする。
「ガラスを割るか?」
だが、そこで男の声が聞こえる。
「その時にはこいつの頭がぶっ飛ぶ」
そう言って、男はジョージのこめかみに押し付けている拳銃をぐりぐりと誇張して見せる。
「っ・・・」
それに、シンは柄から手を離す。
「投降しろ。それともお前たちは命を数で
「この下衆が・・・!」
マリアはぎりっと歯を食いしばる。しかしその間にも子供たちは窓を叩き、必死に助けを求める。だが、その力も、だんだんと弱っていく。
だが、そんな中で―――ジョージが声を挙げる。
「シン・・・」
子供たちの姿に見入っていたシンは、すぐさまジョージの方を見る。
「俺のことは気にすんな!」
「黙れクソガキ!」
男がジョージに向けた拳銃をさらに強く押し付ける。
それに、ジョージは恐怖に喉を震わせ、黙る。
「降伏してもらおうか?」
ん?と男は尋ねてくる。
「時間がないぞ?」
嫌な笑顔で、男は勝ち誇ったかのように振舞う。
その様子に、マリアは何もできないやるせなさに下唇を噛む。
そんな中で、シンは―――
「・・・・ジョージ・・・いいのか?」
そう、ジョージに尋ねた。
「え、シン・・・?」
その言葉に、マリアは信じられないものでも見るかのようにシンを見た。
その問いかけに、ジョージは―――
「―――俺の命なんて・・・どうせクソだぜ・・・」
「待って、やめなさい!」
猛烈に嫌な予感を感じ取ったマリアは、思わず叫ぶ。
「こういうクズを道連れに出来るなら本望だッ!!」
しかし、マリアの制止もむなしく、ジョージは言い切る。
「黙れ!」
男は、焦った様子で腕の中で暴れるジョージを必死に抑えつける。
その最中で、その場にいる者たちは聞いた。
―――殺人鬼の、笑い声を。
「ククク・・・ハッハッハ!!」
笑い、シンは、背中の雷切を躊躇いもなく抜く。雷切の刀身を走る稲妻が、心なしか赤く迸っている。
「シン・・・?」
「・・・ジョージはああ言ってるぜ?」
今までに見たことないような表情に、マリアは言葉を失う。
そのままシンは、真っ直ぐ、恐怖を刻み付けるように、一歩、一歩、男に近付く。
「やめろ・・・馬鹿な真似はよせ・・・!」
近付いてくるシンに、男は狼狽えた様子で下がろうとする。
だが、ジョージの所為で上手く下がれない。
(だめ・・・お願い・・・やめて・・・!)
マリアは、シンを止めようとするも、今までに見たことがないシンの様子に、声を出すことが出来ないでいた。
男は、シンを脅すようにジョージに拳銃を押し当てるが、それでもシンは止まらず、その距離はどんどん縮まっていく。
そして次の瞬間―――ジョージが男の拳銃を持っている手を掴み、自分の頭から引き離す。
その瞬間、マリアの見る世界が、ゆっくりと、まるでビデオのスロー再生のように流れていく。
斬れ、と叫ぶジョージ。
駆け出すシン。
拳銃を引き戻そうとする男。
雷切を振り上げ、拳銃が、ジョージのこめかみに再び向けられる瞬間―――
閃光一閃―――一斬と紅が迸った。
次回!愛和創造シンフォギア・ビルドは!?」
敵の目的を見出し、二手に分かれて行動するS.O.N.G.一同。
「風鳴八紘邸・・・翼さんの生家です」
一方の翼は父八紘、そして自分の実家へ。
「野暮ね。親子水入らずを邪魔するつもりなんてなかったのに」
そこへ襲撃してくるオートスコアラーとデイブレイク社の刺客。
「―――甘いですよ」
その圧倒的な力を前に、彼らは――――
次回『リターン・オブ・風鳴』
「翼の剣が・・・砕かれてる・・・!?」
嗚呼、変身講座ぁ~
うむ、というわけで今回の変身講座は、この私、風鳴翼が勤めることとなった。
今から最高なシンフォギアの変身を披露してしんぜよう。
・・・む?何を笑っているのだ立花?なに?桐生の真似?
な、なにを言っているのだ!?べ、別に桐生を意識しているわけじゃごにょごにょ・・・
はっ!?いけないいけない。目的を見失う所だった。
うむ、ではさっそく実践していこう。
私のリンク・アニマル『天羽々斬ラビット』こと『アメ』は、一言で言えば青い兎だ。背中にフルボトルスロットがあり、ベルトに装填することを考えると、クローズドラゴンと同じ、横向きに入れるタイプだな。
さて、もう分かっているとは思うが、アメのスタンバイスターターは横側面だ。
『STANDBY!』
アニマル・ブレイズは青い巨大な兎だ。そうだな・・・桐生のラビットアーマーをイメージしてもらえると助かる。
さあ、今度は恰好だ。
まず、両腕を広げ、そして右手を手刀の形にし、真上へと上げ、それと同時に左手は拳にして腰に当てる。そして、真上へと上げた手刀を下ろして顔の前までもっていく。
とてもシンプルだろう?手刀の向きは掌を横へ向け、まるで真剣を眼前に構えるかのようにするのがコツだぞ。あ、桐生みたいなファイティングポーズでもいい。ほら、変身っていう時の。
む?だから何を笑って・・・だ、だから桐生を意識しているわけではない!この手刀で叩き斬るぞ!
・・・おほん、では、いざ参ろうか!
「―――
変身バンクはこのようにだ。
衣服がはだけた直後、大きくしゃがんで後ろにむかってムーンサルトジャンプ→いつもと同じ譜面の膜みたいなものを通り抜けてインナーを着装→そして着地と同時に今度は前方に向かって再び飛ぶ→それと同時にアニマルブレイズが五つのパーツに分解→レッグパーツを右回転の右逆回し蹴りで装着→続けて左足もその勢いのまま着装→そのまま落下、着地点の先に二台の小さな戦車→それの上に思いっきり飛び乗り、装着したアーマーがいつものギアに変形する→再び、今度は高く勢いよく、バネによって後ろに向かって飛び上がる→その勢いで右アーマーを装着→浮遊している足場に着地し再び跳躍→左アーマーを着装→そして地面に片膝で着地→左右から二台の戦車が飛び掛かり、それをそれぞれの手で受け止め、アーマーがギアへと変形する→一旦後ろへハンドスプリングした後、また跳躍→最後のボディアーマーへと飛翔、着装→同時に粒子となって各ギアパーツへと流れ光る→最後にヘッドギアが被さり、それが変形したヘッドギアへと変形→ヘッドギアが兎の形を模す→剣舞で締め。
と言った具合だ。
む?立花だけでなくなぜ皆も笑って・・・だ、だから桐生を意識してではない!丁度いい、今ギアを纏っている、少し切れ味をタメサセロ。
・・・と、まあ、これで私の変身講座は終わりだ。
次回は立花だ。是非楽しみにしてほしい。
では、また次回!
オリジナル章はやったほうがいいか
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バーサーカーソウル!(いいぞもっとやれ
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そんなことはどうでもいい!(どちらでも
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嘘を吐くな!(やるな