慧「切歌、もうアズレンはいいよ」
切(作)「何を言うデスか!経験値を溜めに溜めるという苦行を乗り越え、やっと完成したのデスよ!これを喜ばずしてなんとするデス!」
調「でも切ちゃん、その経験値って、経験値を追加するアイテムを使って稼いだものだよね?」
切「調ぇ!それは言わない約束デェス!」
慧「まあ切歌のことは置いておいて、天才物理学者の桐生戦兎は、エボルトとの戦いを制し、新世界を創造することに成功。しかし今現在、そこで出会った装者、再開した仲間たちと共に、世界の破壊を目論むキャロルとデイブレイク社との戦いに、その身を投じていたのであった」
調「その最中で、私たち装者は、キャロルからの脱走兵エルフナインと、戦兎先生、セレナによって、新機能『イグナイトモジュール』と『リンクス・アームズ』、それらを搭載した新型シンフォギア『リンク・アニマル』を手にいたてのでした」
慧「それにしても、あれほどの機械を発明するだなんて、本当に戦兎先生って天才だよねぇ・・・」
調「うん。そんな人に物理教えてもらえるなんて、ちょっと幸せものかも。あくまで勉強に関してだけど。あの頭の悪かった切ちゃんが・・・」
切「あ、サン・ルイさんの声、友里さんに似てるのデス」
慧「なんだって?」びゅん
調「それって本当?」ずい
切「ほらこれ」
友「ちょっとあなた達!それ見るならさっさと本編に行きなさい!」
慧「おおっと!というわけで、クリスさんと龍我さんが大活躍する、天才物理学者はあんまり活躍しないシンフォギア・ビルドGX第20話をどうぞ!」
一番最初にお迎えしたのはサン・ルイちゃんです。
風鳴邸―――
「イグナイトモジュール・・・なるほど全部お前らの差し金ってことか!」
「何・・・?一体どういうことだ!?」
戦兎の言葉に、幻徳が尋ねる。
「知らず毒は仕込まれて・・・知ることには手の施しようのないまま、確実な死をもたらしますわぁ・・・!」
ファラの言葉を、戦兎は代弁する。
「ワールド・デストラクション起動の為には、いくつか必要な準備が必要だった。そのうちの一つが魔剣の呪いによって構築された旋律―――イグナイトモジュールの放つ歌が必要だったんだ!」
「こちらの追跡を躱す、この現状・・・聖遺物の管理区域を特定したのも、まさか、こちらの情報を出歯亀して・・・!」
「それが仕込まれた毒・・・内通者の手引きだとしたら・・・」
内通者―――それが考えられるのは二人―――
「ウルフのプログラムは戦兎先生が構築しなおしたものです。それに、ウルフの性格上そんなことは・・・」
「ち、違います!僕はなにも・・・僕じゃありません!」
セレナが管理しているガードウルフとエルフナインの一匹と一人だ。
だが、だとしても、彼らを疑う事は―――
『いいや、お前だ。エルフナイン』
突如として、潜水艦内にキャロルの声が響く。
その直後、エルフナインの体から分離するかのように、半透明の人型―――霊体のキャロルが出現する。
「こ、これは、一体・・・!?」
「な、なんで・・・!?」
「まさか・・・エルフナインさんを通して、意識を投影して・・・!?」
セレナの推測は、間違ってはいない。
事実、キャロルはそこにいる訳じゃない―――
「馬鹿な!?エルフナインが間諜だと!?」
「そんな、だけど、エルフナインを疑うわけには・・・」
「ああそうだ。おそらくあいつは利用されただけだ。それに思いもしねえだろ・・・感覚を一方的に共有することが出来るなんて!」
そうだ。戦兎の予測を遥かに超えている。
感覚を別の意識をもつ個体と共有するなんて荒業、いくら戦兎でも予測できなかったのだ。
「魔剣の呪いの乗った歌を装者に歌わせ、それを自らの体に刻む。それがお前らの存在意義か・・・!」
「その通り」
ファラは肯定する。
「僕の感覚器官が・・・勝手に・・・!」
その事実に、エルフナインは顔を覆う。だが、もはや全て遅い。
『同じ素体から作られた、ホムンクルス素体だからこそ出来ることだ』
真実を突き付けるように、キャロルは告げる。
始めに、キャロルが呪われた旋律をその身に受ける事で、譜面が作成される。
それは、装者との戦闘と同時に叩きつけるダメージと共に刻み込まれる。
旋律は技となり、一撃となり、相手に叩きつけられる。
即ち、響で言う所の『歌で殴る』的な現象が起きているのだ。
シンフォギアの攻撃には、そう言った概念で、旋律が纏われている。
それをその身をもって受ける事によって世界を破壊するための譜面を作成するのだ。
あとは、その譜面をもとに他のオートスコアラーが装者と対峙、イグナイトモジュールを使わせ、そして破壊され、呪いによる破壊の為の歌を作り上げればいいだけの話―――だが、そこには一つ、重大な不安要素があった。
仮面ライダーの存在だ。
呪われた旋律による呪われた一撃を受けなければ、その譜面が刻まれることはない。
しかし、仮面ライダーには呪われた力など存在しない。
そもそもライダーシステムとは、歌でもなければ錬金術でもない、本来であればその二つに劣る筈の『科学』の領域に存在するものであり、オカルト的要素は全くもって皆無なのである。
同じ暴走を持つハザードトリガーがあるが、あれはどちらかといえば呪いではなく機能、システムだ。
だから、呪いには程遠く、歌を必要とせず戦う事の出来る仮面ライダーの存在は、自分たちに呪いの譜面を刻み付ける事はできない。
だから邪魔だった。故に排除しようとした。
だが、仮面ライダーの強さは、想像を超えるものであったために、排除は不可能と判断。故に、いかにして装者に自分たちを破壊してもらうかが重要であった。
そして、デイブレイク社の協力の甲斐あって、計画は順調に進んでいる。
三体のオートスコアラーは全て、装者の一撃によって粉砕されているのだから―――
「お願いです・・・ボクを拘束してください・・・!」
罪悪感に押しつぶされそうになるエルフナイン。
「誰も接触できないよう、独房にでも閉じ込めて・・・いえ、キャロルの企みを知らしめるという、ボクの目的は既に果たされています・・・だからいっそ―――!」
ファラが自爆する。
「あっぶねぇ!?」
寸での所でライダーに変身し、ジーナを守ることに成功したビルド。
その一方で緒川によって窮地を逃れた翼、マリア、幻徳の三人は、ファラの言葉に戦慄していた。
「呪われた旋律を手に入れれば、装者を生かす通りがなくなったという事なの!?」
自爆することで、装者を巻き添えにしようとしたのだろう。
「だから、こちらの気を引くことを滑らかに・・・」
しかし、その自爆で何か、光る粉のようなものが散布されている。
「これは・・・チャフか!?」
「なんだと!?」
ビルドが分析能力をもって、その粉の正体を暴く。
チャフ―――金属片によって電波を乱し、一時的に通信を不能にするパッシブ・デコイ。
「これでは、本部への連絡が・・・!」
「くそ!」
「付近一帯への通信攪乱・・・周到な!」
「だから・・・だから・・・いっそボクを・・・」
涙を流し、自らの『処刑』を求めるエルフナイン。
そんなエルフナインを―――セレナは後ろから抱きしめる。
「え・・・」
「大丈夫ですよ。貴方は、何も悪くない」
そう言って、セレナは静かにエルフナインをあやすように頭を撫でる。
「よかった。エルフナインちゃんが悪い子じゃなくて」
「敵に利用されただけだもんな」
友里、藤尭が、続けてそう言う。その表情は、穏やかなものだった。
怒りなんかじゃない。心底安心したような。そんな表情だ。
「友里さん・・・藤尭さん・・・わ」
戸惑うエルフナインの頭に、弦十郎がその大きな手を置く。
「君の企みは、キャロルの企みを止める事。そいつを最後まで見届ける事」
「弦十郎さん・・・」
「そうだ」
発令所の扉が開く。そこから入ってくるのは、ウルフだった。
「お前は命だ。失われれば二度と戻らない。一方俺は機械。死の恐怖はない。だが、真っ先に疑われるべきは俺の方であり、俺の知らないうちにハッキングプログラムを仕込まれていたかもしれない。破壊されるべきは俺だ」
「それなら安心して、ウルフ」
セレナが、ウルフに言う。
「お前に仕込まれていたハッキングプログラムは、既に俺の方で解除しておいた。だから安心しろ」
「朔也・・・」
事実――――ハッキングプログラムが起動しなかったことに、ケイドは苛立っていた。
「・・・恩に着る」
「だから、ここにいろ」
弦十郎が、断言してみせる。
「誰に覗き見されようとかまうものか」
「・・・はい!」
その言葉に、エルフナインは、笑顔をもって答える。
その様子が、キャロルにとっては面白くない。
「チッ」
舌打ちし、その場から消失―――元の体へと意識を戻す。
「使われるだけの分際で・・・・」
そこへ聞こえてくる、足音。
「ここまでよ!キャロル、ドクター!」
「デイブレイクの奴らも覚悟しろ!」
「さっきみたいにはいくもんかデス!」
威勢よく、調、慧介、切歌が声を挙げる。
「だが既に、シャトー完成に必要な最後のパーツの代わりは入手している」
キャロルは不敵に笑い、アルカノイズをばら撒く。
「子供に好かれる英雄ってのも悪くないが、生憎僕はケツカッティンでね!」
「ケツカッティンってなんだ訳の分からない言葉いいやがって!」
変な動きで変な事を言うウェルに、一海がロボットスクラッシュゼリーのシーディングキャップを外し、ベルトに装填する。
『ロボォットジュエリィーッ!!』
『タイガァージュエリィーッ!!』
『激唱ゥ!』『クロォーズイチイバルッ!!!』
すかさず、クリスたちが自身のリンク・アニマルのスタンバイスターターを押す。
『STANDBYっ!』
龍我がボルテックレバーを回し、すぐさま四方にスナップライドビルダーを展開、装甲を形成する。
『Are You Ready?』
いつもの問いかけの言葉に、彼らは躊躇いなく答える
「「「変身っ!!」」」
『―――
「―――
「―――
『潰れるゥ!流れるゥ!!溢れ出るゥッ!!!』
『激唱戦場!クロォーズイチイバルッ!!!』
『タイガァー・イン・タァスクゥッ!!』
『ロボット・イン・グリィスゥッ!!』
『イェェエイッ!!ドッカァァァァアンッ!!!』
『ブルァァァァア!!!』
変身を完了し、まず切歌とタスクが先陣を切る。
「デェエスッ!」
「マストダイだ!」
その背後から調が百輪廻で援護。
「ハァーハッハッハ!!行くぜ行くぜェ!」
そしてその調の援護の後からグリスが突撃。
真っ直ぐに突っ込み、道を切り開く。
「オラァァア!!」
そのまま一気に敵陣に斬り込んでいく、が、そこでニトロが立ちはだかる。
「お前の相手はこの俺だ!」
「おもしれぇ・・・かかって来いやぁぁああ!!」
ニトロとグリスが激突。
その間、クリスが拳銃で低火力で的確に敵を撃ち抜いていく。
そのクリスに向かって、レイアがコインでトンファーを作り、クリスを攻撃する。
「ッ!」
それに気付いたクリスが飛び掛かってきたレイアの一撃を回避。
しかしすかさずレイアは追撃、クリスはガン・カタで対抗。だが、オートスコアラーの高スペック身体能力に圧倒される。
「ッ!?クリス!」
そのクリスの援護に向かおうとするクローズ。しかし、その足元が爆発する。
「うお!?」
それにクローズはホイールを止め、その攻撃を仕掛けた人物を見る。
そこにいるのは、ピエロメイクの男『ベイク・ド・ボテル』。
「テメェ!」
「ふふ、貴方の相手はこの私ですよ」
ベイクがにやりと笑い、何かを投擲する。
何か嫌な予感を感じ取ったクローズはそれを躱す。
しかし、投げられたそれはそのまま地面に落ちる。
それは、小さな小石。
「は?石・・・」
何故、つまめるサイズの小石がこんな所にあるのか。
「さあさあ、余所見していていいんですかぁ!」
「ッ!?」
再びベイクは小石を投げてくる。
「そんなもん!」
しかし、クローズはなんの威力もなくばら撒かれた小石を無視してベイクに近付くことを選択。
「愚かな奴め!」
ベイクが指を鳴らす。その次の瞬間、小石が突如として手榴弾の如く爆発する。
「ぐあぁぁああ!?」
その爆発の嵐をまともに喰らったクローズは吹き飛ばされる。
「私の錬金術は、触れた無機物全てを爆発性のある物質に変化させ、任意の威力、任意のタイミングで爆発させること!」
「や、野郎・・・!?」
つまり、先ほどの小石は、ベイクが錬金術で変化させた爆弾。
クローズはそれにまんまとしてやられたというわけだ。
「そしてもうワンコンボ!」
「なっ!?」
クローズの足元には、先ほどベイクがばら撒いた小石がある。それが爆発し、クローズを襲う。
「ぐあぁぁああ!?」
それを喰らって、クローズは膝をつく。
「くそったれが・・・!」
クローズはブラストモービルを構えて、ベイクを睨みつける。
そのまた一方で、ニトロと対峙するグリスは、
「ぐあぁああ!?」
まさかの防戦一方だった。
「なんだ・・・こっちが攻撃したと思ったら、俺がダメージだなんてどういうこった・・・!?」
「フハハハ!!!」
ニトロが再びその拳を振り込んでくる。
それにグリスは迎え撃つ態勢をとる。しかしそこへ飛び込んできたのは、轟音と共に放たれた一発の銃弾。
しかし、その銃弾はニトロに直撃すると、そのニトロの掌から衝撃波が発せられ、その銃弾を放った切歌に再び襲い掛かる。
「で、デェェェスッ!?」
まさかの反撃に切歌は思わず横に飛んで躱す。
「どうなってるデスか!?」
「衝撃を跳ね返した・・・!?」
「やっぱり・・・」
そこへタスクが駆けつける。
「あいつの能力は、エネルギーカウンター・・・体外から受けた衝撃を自分の攻撃力に転用して反撃しているんだ!」
そのタスクの指摘に、ニトロは嬉々として応える。
「その通り!俺は体外から受けた衝撃、熱量、運動エネルギーを体内に吸収、転換、循環させ、そのまま相手にすぐさま体外に出し、それを好きな相手に瞬時に叩き返すことが出来るのだ!」
「ありかよそんなの!?」
「言い換えれば、ほぼ無敵の能力ってことか・・・!」
「そういう事だぁ!」
ニトロが、グリスたちに襲い掛かる。
「ぐはぁ!?」
レイアが発生させた結晶に吹き飛ばされるクリス。
そしてレイアはすぐさまキャロルの元へ。
「あとは私と、まもなく到着する妹で対処します」
「オートスコアラーの務めを・・・」
「派手に果たしてみせましょう」
テレポートジェムが投げ込まれ、光にキャロルのみならずウェルも包まれる。
「待ちやがれ!」
すぐさまそれを阻止すべくクリスが飛び込むも、その行く先にレイアが立ちはだかる。
すぐさまトンファーで殴り飛ばされる。
「がぁっあ・・・!?」
それによってクリスの意識が一瞬消し飛ぶ。
そのまま地面に倒れる。
「危ないデス!大火力が使えないからって飛び出すのは・・・!」
「だめ、流れが淀む・・・!」
「一度下がれ馬鹿!」
その時だった。
「ではそろそろ仕上げといきましょうかぁ!」
ベイクが手を振り上げ、指を鳴らす。
その次の瞬間、ニトロの体が爆発する。
「なっ!?」
「自分の仲間を―――ッ!?」
そこで気付く。ニトロの力は、外から受けたエネルギーを攻撃に転換することが出来る事を―――
「もう遅い」
いつの間にか、グリスとタスクの腹にニトロの拳が添えられていた。
そして、次の瞬間、拳からエネルギーが炸裂する。
「「ぐあぁぁあぁぁああ!?」」
吹っ飛ばされるグリスとタスク。そのまま壁に叩きつけられ、地面に倒れる。
「かずみん!慧介!」
そこへ、レイアのコインの乱れ撃ちがクローズ、切歌、調を襲う。
そのまま動きを封じられ、次に出現したのは、見るも巨大なコイン―――
「しまっ―――」
次の瞬間、その二枚のコインに、三人が挟まれる。
「これで、フィナーレだ」
そして、それに
中から、切歌、調、クローズがボロボロの状態でその場に倒れる。
「う・・・ぅ・・・」
そして、起き上がったクリスが見たものは―――ボロボロになった倒れ伏す、後輩の、仲間の―――恋人の姿。
「あ・・・」
その光景の―――あの日、魔剣に見せられた、最悪のビジョンの通りになってしまった。
その現実に、クリスは―――涙を流す。
「ひとりぼっちが・・・仲間とか、友達とか先輩とか後輩とか恋人なんて、求めちゃいけないんだ・・・でないと・・・でないと・・・」
堪えようと思っても、涙は後から次々に溢れてくる。
その現実に、耐えられず、
「残酷な世界がみんなを殺しちまって、本当の独りぼっちになってしまう!」
子供みたいに、ただその現実を突きつけられて、泣き喚く。
「なんで、世界はこんなにも残酷なのに・・・パパとママは歌で救おうとしたんだ・・・ッ!!」
その場に崩れ落ちるクリス。
「歌え」
そんな中で、ピエロメイクが嗤いながらクリスに告げる。
「守りたければ唄え・・・でなければ、まずはお前がその残酷な世界とやらに殺されるぞ!」
ニトロの両手にある石が爆発。それによって発生したエネルギーがニトロの体内で駆け巡り、ブロウの一撃へと昇華する。
その一撃が、クリスへと今、叩きつけられる―――
その一撃を―――クローズが受け止める。
激しい衝撃波が迸り、クローズの持つブラストモービル・ブラストブレードが火花を散らす。
「あ・・・!?」
「何っ!?」
そして火花を散らした瞬間、ブラストモービルが音を立ててバラバラにクローズの足元に落ちる。
「―――オォオッ!!」
そして次の瞬間―――ナックルの一撃がニトロに叩きつけられる。
『ボォルケニックナックルゥッ!!アチャァア!!!』
「ぐぉぁぁぁあ!?」
その威力に、ニトロが大きく下げられる。
「ぐはっ・・・馬鹿な、この俺が、威力を吸収しきれなかっただとぉ・・・!?」
焼けた胸を見て、ニトロは驚愕する。
「ぐっ・・・」
クローズが膝をつく。
「あ、龍我!」
クリスが、思わず声を挙げる。
しかし、気付けば、いつの間にかクリスはクローズに抱きしめられていた。
「・・・龍我?」
「・・・一人なんかじゃねえよ」
クローズは、クリスに向かって、そう告げる。
その言葉に、クリスは目を見開く。
「敵を目の前に背中を向けるなど!」
レイアが、無防備なクローズに背中に、トンファーを叩きつけようとする。
そのレイアに向かって、タスクが殴りかかる。
「させるかァ!」
「ッ!?」
そのタスクの攻撃を躱し、続く蹴りを躱した所で、タスクの顔面にトンファーの一撃を入れる。
「がっ―――あぁぁあ!!」
「な!?」
だが耐え切り、タスクは拳をレイアに叩きつけようとする。
しかし、そこへ手が割り込み、ニトロがタスクの拳を躱しに受け、その受け止めた掌でその衝撃をそのまま返す。拳にそのままの攻撃が跳ね返り、タスクはすぐさま拳を引っ込め衝撃を減らす。
だが、痛みにタスクは手を抑える。
「ぐぅっ!?」
すかさずニトロがタスクを殴り飛ばそうとする。
しかし、そこへ虎がニトロに襲い掛かる。
「チィッ!」
それを体で受け止め、すぐさまそのエネルギーを打ち返す。
「くぅっ!?」
その一撃は、リンクスアームズを起動した調の一撃だった。
そして、調とは反対側から、切歌がレイアに攻撃を仕掛ける。
「そうデスよ!一人なんかじゃないデス!」
そのままレイアを追い立てようとするが、すぐさまトンファーの一撃を喰らい、吹き飛ばされる。
すかさず調が入れ替わるように攻撃を仕掛ける。
「未熟者で、半人前の私だけど、傍にいる事で、誰かを独りぼっちにさせないぐらいは―――」
「ハアッ!」
「うわぁあ!?」
再びレイアのトンファーが叩き込まれる。
「二人とも・・・!」
「残酷な世界だなんて言うけどなァ!!」
その最中で、グリスがニトロと激しく殴り合う。
しかし、衝撃を吸収して自分の攻撃に転用するニトロには、明らかに不利であり、どんどん追い込まれて行っている。
「ぐぅっ!?俺たちは、その残酷な世界で戦い抜いてきたんだ!なに世界は偉大だなんてこと言ってんだ―――がぁああ!?」
ニトロに殴り飛ばされるグリス。
「が・・・ぁ・・・俺たち仮面ライダーは、誰かを守るために、全てを投げ打つ覚悟をもって戦ってんだ。そんな覚悟で生き残ってんだ。そう簡単に、世界如きに殺されてたまるかってんだよぉ!!」
立ち上がり、そして、クリスを指さす。
「お前が惚れた奴はなぁ、そんな世界で生き残ったんだ!そんな奴が、お前の言う『残酷な世界』風情に、殺されるんのかよぉ!!!」
「・・・・ぁ」
それを言われて、クリスははっとさせられる。
「そうデス・・・それに、後輩なんて求めちゃいけないなんて言われたら、ちょっとショックだったデスよ・・・」
「学校が違えど、俺にとっても、あんたは立派な先輩なんだ・・・!」
「私たちは・・・先輩が先輩でいてくれること・・・便りにしてるのに・・・!」
倒れ伏しても、立ち上がろうとする後輩たちの姿が、クリスの目に焼き付く。
「クリス」
クローズに呼ばれて、クリスはクローズの顔を見上げる。仮面に覆われた、自分の纏う力と同じ名前を関する力の仮面の奥にある、顔を。
「俺たちは一人じゃなーんにも出来ねえ。翼だってそうだ。俺たちはいつだって支え合って生きてる。先輩も、後輩も、仲間も誰も彼も、支え合って生きてるんだ。だから俺たちは戦えるんだよ」
「龍我・・・」
「それに、俺だって恋人なんて求めちゃいけないなんて言われて、結構辛かったんだぜ」
「え・・・」
仮面越しに、その額を重ね合わせる。
「だって、こんな可愛い恋人を、俺が手放したいだなんて思わねえだろ」
「・・・・!」
「それに、お前言ったよな。俺を香澄がいた時よりも幸せにするってよ」
それを言われて思い出す。あの、約束を。
「ああ、そうだった・・・」
先ほどのような、焦りに満ちた顔じゃない。
大胆不敵な、あの笑みを浮かべて、クリスは立ち上がる。
「龍我を幸せにすんのはアタシ、雪音クリスだ・・・ああ、そうだ。アタシのような奴が先輩をやれるのは、こいつらみたいな後輩がいてくれるからなんだな・・・」
もう、迷いはない。
「行こう、龍我!」
「おう!」
クローズがマグマナックルを取り出し、そして、黒いフルボトル『ドラゴンマグマフルボトル』を振り、そのシールディングキャップを開け、ナックルに装填。そしてすかさずそのナックルをビルドドライバーに装填する。
『ボトルバァーン!!!』『クロォーズマグマ!!』
すかさずクリスがマイクユニットに手を添え、叫ぶ。
「『イグナイトモジュール』、抜剣ッ!!!」
『DAINSLEIF』
起動する呪い。
展開される極熱。
クローズの背後に出現するマグマライドビルダーが、凄まじい熱気を放ち、空間の大気を焦がす。
そして、直後に、クリスの胸を呪いの針が貫く。
それによって巻き起こる破壊衝動が、クリスを襲う―――
(アイツらが、アタシをギリギリ、先輩にしてくれるっ・・・!!)
破壊衝動が、クリスを飲み込もうと荒れ狂う。だが、今のクリスに、そんなもの、大した問題ではなかった。
(龍我が、アタシの傍に、いてくれるから、アタシは、先輩でいられるっ・・・!!)
そう、ちょっと問題があるとすれば、それは、自分がいつも龍我に幸せにしてもらっていることだろうか。
(ああ、悔しいな・・・)
こっちが幸せにするはずが、いつの間にか、こっちが幸せにされてる。
それが、とても悔しい。だけど、悪くない。
そう、だからこそ、自分は自分らしく―――
(後輩の想いに応えられない先輩なんて―――他の誰が許しても、アタシ様が許せねぇってんだァ!!)
―――他の誰でもない、暁切歌と月読調の後輩で、万丈龍我の恋人である、雪音クリスらしく。
この呪いを食い殺して見せる。
『Are You Ready?』
覚悟は出来ているか?
(―――出来てるよ)
「「変身ッ!!!」」
『極熱筋肉ゥッ!!クロォォォズマグマァッ!!!』
『アーチャチャチャチャチャチャチャアッチャァァアアッ!!』
『MODULE Start up!Let's Rampage!』
溢れ出たマグマが八頭の龍を生み出し、それを砕かれ―――
全身を覆う黒が形を成し、新たな形態へと変わり―――
―――イグナイト起動の合図とともに、クリスとクローズマグマが駆け出す。
「―――誰のために生きる!!誰の為の力ァ!!?」
放たれる赤い矢。
それをコインで作ったトンファーで叩き落すレイア。
その一方で、クローズはニトロとベイクに仕掛ける。
「誰のために戦う この手で今を守り抜くよォ!!」
クローズの拳がニトロに向けられる。
「愚か!」
「跳ね返してくれる!」
叩きつけられる獄炎の拳。その威力がニトロに炸裂し―――そのまま衝撃がクローズに叩きつけられる。
「壊れかけた街で!壊されない想いィ!!」
「―――力が漲る!」
しかし、クローズはひるまない。それどころか。
「ぐぅっ!?」
ニトロが顔をしかめる。
「どうした!?」
「馬鹿な・・・エネルギーを返しきれなかった・・・!?」
すかさずクローズの拳がニトロの顔面に炸裂する。
「―――魂が燃える!!」
直後にそのエネルギーがクローズに返ってくるが、そのままクローズはニトロをぶん殴る。
「―――俺のマグマが、迸るゥっ!!」
正面から、激しい殴り合いを始める。
「抱きしめるよ!願いを!心は誰も奪えないィ!!」
「―――もう誰にも、止められねェ!!!」
クローズの体から、ヴァリアブルマグマが溢れ出す。
その一方で、拳銃型に変形したアームドギアで、クリスはレイアに対して格闘戦を挑む。
(失う事の怖さから、せっかく掴んだ強さも温かさも全部、手放そうとしていたアタシを止めてくれたのは―――)
「決めたこの道を進むだけ」
クリスの視線が、背後にいる後輩たち向けられる。
その視線に、後輩たちは何かを察する。
「囚われてた、孤独の鎖に」
それを信じて、クリスは前を見る。するとレイアはなぜか後ろに飛んでいた。
なにかと悟る前に、クリスの足元で何かが炸裂する。
「ぐぅぁああ!?」
それは、ベイクの爆弾。その直撃をクリスはまともに喰らう。
「余計な事を・・・!」
見れば、ベイクとニトロは、その身を燃え盛らせるクローズに圧倒されていた。
その様子に呆れを見せ、すぐにクリスの方へと視線を向ける。
(先輩と、後輩―――)
―――体が、何かに侵食される。
「大切な人たちを―――」
(この絆は、世界がくれたもの―――)
―――体の内から、何かが広がっていく。
「守りたいそれだけ―――」
(世界は大切なもの奪うけれど・・・)
―――体中の血が、
「それだけで戦える―――」
(大切なものをくれたりもする)
失うばかりだった筈だった。それが気付けば、こんなにも大切なもので溢れかえっていた。
それもこれも、全部、二人の馬鹿のお陰だった。
「―――そうか」
「ッ!?」
煙の中から、クリスが現れる。そのただならぬ様子に、レイアは警戒する。
(パパとママは、少しでももらえるものを多くするため、歌で平和を―――)
顔を挙げたクリスの目は真っ赤に光っていた。
「―――うぉぉぉぉおおぉぉぉおおお!!!」
クリスの絶叫と共に、彼女の体内から発せられた熱気が、場を支配する。
「これは、シンフォギアの力ではない・・・この、溢れ出る熱量は・・・!?」
未知の力に、レイアは戸惑いを隠せない。
「お前らが嫌う、仮面ライダーの力だァ!!」
正確には、全ての大本となった存在の力の一端に過ぎないが、それでも、今のクリスにとっては十分すぎるパワーアップだ。
それを
『―――《Bright Blood Mord》』
―――少女の歌には、血が流れている。その輝きは、星の如く。
「負ッけェる気がッしなッいよ今ァ――――ッ!!」
クリスの体の中から溢れ出る光。それが力となって解放される。
「お前の力、借りるぞエボルト!」
拳銃を両手に、クリスはレイアに向かって駆け出す。
「燃え上がるこの想いの果てッ!!」
それに対してレイアはトンファーをもって迎撃する。しかし―――
「なっ!?」
レイアの一撃が空ぶる。ありえないほどの速さで、クリスがレイアの背後に回ったのだ。
「見えるッ!世界ッ!取り戻せッ!!」
そのまま、至近距離で引き金が引かれる。
寸前で当たらなかったが、しかしクリスの身体能力が格段に向上しているのは確かだ。
歌がうるさい程に鳴り響く。
「―――負けない情熱がッ!炎になるゥ!!願いとッ!!」
クリスとクローズ、二人の輝きが、戦場で誰よりも目立つ。
「うぉぉぉおおぉおお!!」
「ぐあぁぁあ!?」
クローズの炎が迸る。
「ニトロ!」
「ッ!おう!」
ベイクが投げた掌サイズの瓦礫。それを掴み取ったニトロの手の中でそれが爆発。ニトロの体内で衝撃が加速増幅する。
「目を覚ますこの闇の中にッ!!」
吸収し、それを再び攻撃に転用するだけに飽き足らず、その威力を倍増させることも可能なのだ。
「喰らえぇぇええ!!」
その一撃が、クローズに炸裂する。
「ぐ、ぅぉぉぉぉおおぉおお!?」
それを諸に受けて、大きく下がらされるクローズ。だが、クローズは沈まない。
「何故だ・・・!?」
「あれを喰らって、立っていられるのか!?」
驚愕する二人。
「今度はこっちの番だ」
「弱さ!捨てて!立ち向かうッ!!」
クローズはベルトからマグマナックルを取り出し、それに装填されたドラゴンマグマフルボトルを一度抜き、再びボトルを装填する。
『ボトルバァーン!!!』
「激しくッ!火を放てッ!!」
すると、ナックルが、赤く燃え上がり、すかさず、ナックル中央にあるボタン『ドラゴニックイグナイター』を押す。
「想いは届くいィまァ――――」
それによって、力が解放される。そのナックルを、クローズは振り抜く。
『ボォルケニックナックルゥッ!!アチャァア!!!』
「―――Burning My Soul!!!」
結果は火を見るよりも明らかだった。
「ぐあぁぁあぁあああ!?」
衝撃を吸収しきれず、ニトロが吹き飛ぶ。
「ニトロ!?」
「ついでにテメェもだァ!」
―――勇気なら―――勇気なら―――ここにある―――共にある―――
「なっ!?」
すかさず威力を保持したままマグマナックルでベイクを殴り飛ばす。
「ぐぁあぁぁあ!?」
―――この胸に―――その胸に―――湧き上がる―――掴むだけ―――
纏めて吹き飛ばされる二人。
そして、クリスの方でも。
―――迷う日も―――迷う日も―――恐れずに―――恐れない
激しい攻撃の嵐がレイアに襲い掛かる。それをレイアはどうにか凌ぐ。
―――変わり続けるよ―――ただ強く―――
そして、その最中でクリスはスナイパーライフルを取り出して、何やら持ち方をライフルの銃身をもったかと思えば、
「ライフルで―――!?」
「―――殴るんだよ!!」
『RED HOT BLAZE』
「―――ここに立ち上がるため!!」
レイアをぶん殴り、よろけさせた所で、クリスとクローズは並び立つ。
「「うぉぁぁああぁぁぁああ!!!」」
そしてその場で絶叫、体内を駆け巡るエネルギーを一気に跳ね上がらせる。
―――燃え上がるこの想いの果て!!
『Links Arms〔Dragon Roar Charger〕!』
リンクスアームズ『ドラゴンロアチャージャー』。
プロテクター内に循環路を作り出し、それを体内で駆け巡らせ、一気にエネルギーを増幅させ、それを武器の威力へと転用する。
―――見えるッ!世界ッ!取り戻せッ!!
その一方、クローズが行っているのは肩の燃焼強化装置『フレイムドラグライザー』によって強化状態『ボルケニックモード』への移行をしているのだ。
―――負けない情熱がッ!!炎になるゥ!願いとッ!!―――
それによって、二人の次の攻撃は、強力な破壊力を発揮する。
「これでェ―――」
「―――最後だぁぁぁああ!!!」
クローズがボルテックレバーを一回回し、一気にニトロたちに突っ込んでいく。
その背中のソレスタルパイロウィングで飛翔し、その身が燃え盛るままに敵に突っ込んでいく。
―――目を覚ますこの闇の中にッ!!
クリスが背中に巨大なミサイルを二基構えて、うち一発をレイアに向かって放つ。
それをレイアは叩き落す。
「もろともに巻き込むつもりか・・・!?」
巻き起こる爆発による煙の中、それを突っ切って、第二のミサイルがレイアに迫る。
―――弱さッ!捨ててッ!立ち向かうッ!!
「ぉぉおおぉおおお!!」
クローズの周りに八頭の龍が出現する。その龍がそれぞれ咆哮し、一気にニトロたちに迫る。
「そんなもの、撃ち返してくれるわぁ!」
「汚れた人間風情にぃぃいいい!!」
―――激しく火を放て
投擲される爆弾、しかし、それは火気によって爆発することすら許されず消滅する。
「バ―――」
そして、二人の必殺技が炸裂する。
「「今の
―――想いは届く 今ァ―――
「―――
『ボォルケニックアタァックッ!!アチャァア!!!』
『MEGA DETH FUGA』
二人の一撃が直撃する。
しかしクリスはその直前で何かに引っ張られるかのように後ろに飛ぶ。よくみれば切歌の肩アーマーから射出されたアンカーである。
そしてクローズは、ニトロたちに必殺技である『ボルケニックアタック』が炸裂すると同時に背中の翼を広げてクリスの後を追う。
ミサイルの爆炎が、クローズの背後から襲い掛かる。
しかし、これほどまでの威力の大技を放てば、施設の破壊は免れない。
そうでなくてもその衝撃と爆炎が襲い掛かってくる。
―――だからこその、後輩たちだ。
「スイッチの位置は覚えてる!」
すかさず調が丸鋸を射出。各隔壁のスイッチを同時に押し、表示を『OPEN』から『ROCK』へと変わる。
「引っ張れぇぇええ!!」
「ふんぐぅぅうう!!!」
「うぉぉぉおおお!!!」
そして、切歌の体を掴んで、クリスを全力で引っ張るグリスとタスク。
爆炎が背後からクローズとクリスを追いかけるも、隔壁がギリギリの所で閉じ、クローズとクリスはどうにか隔壁の外へ。
凄まじい振動が、深淵の竜宮を揺らす。
だが、六人とも無事だ。
「やったデス!」
「即興のコンビネーションで・・・全くもって無茶苦茶・・・」
「ハッハッハ!いいじゃねえか面白くて!」
「どこまで戦闘狂なんですか貴方は・・・」
クリスが立てた即興の戦略。それはまさしく、無謀とも言うべきものだった。
だがしかし、
「その無茶も、お前ら後輩がいてこそだ」
そう言って、クリスは、調、切歌、タスクの手を取る。
「ありがとな」
その言葉に、三人は嬉しそうに笑い、クローズとグリスも、安心したように微笑むのだった。
だが、一度収まったかと思った揺れが、再び大きな揺れとなって戻ってくる。
「おいおいこれやばくねえか・・・?」
ふとクリスの視界にイチイバルに搭載されたAI『バル』によって本部から送られてきた情報が表示される。
「深淵の竜宮の被害拡大・・・クリスちゃんたちの位置付近より、圧壊しつつあります!」
さらに、
「この海域に急速接近する巨大な物体を確認!これは・・・!?」
それは、巨大な人影、以前、本部を襲ったものと同じ―――巨大人型兵器。
「いけない、早く戻ってきてください!」
セレナが装者たちに呼びかける。
オートスコアラーやデイブレイク社からのダメージが大きい調と切歌、一海と慧介を抱えて、クリスとクローズが急いで小型潜水艇の元へ向かっていた。
ちなみに調と切歌はLiNKERの効果切れが主な理由である。
「だめ、間に合わない・・・」
「さっきの連携は、無駄だったデスか・・・?」
セイレーンからもたらされる深淵の竜宮の損壊状況と、敵の接近情報。
「まだだ!諦めるな!・・・ってうわ!?」
「そうだ!まだ間に合う!」
飛んで跳ねてを繰り返すクリスよりクローズの飛翔能力の方が遥かに速い。
クリスを肩車して、クローズはそのまま一気に飛翔する。
そしてすぐさま小型潜水艇へ到着、すぐさま本部へと戻る。
「―――潜航艇の着艦を確認ッ!!」
「緊急浮上!振り切るんだ!」
潜水艦が浮上する。
その後を、巨大な人型が追いかけてくる。
「敵巨大物体、距離、残り三百!」
「総員をブリッジに集め、衝撃に備えろ!急げ、友里!」
朝日が昇る。その瞬間を、響は見つめていた。
「―――決戦の朝だ」
潜水艦が浮上―――その直後に、巨大な人型の右腕が振り上げられる。
その、包帯だらけの一撃が、潜水艦に直撃した――――
次回!愛和創造シンフォギア・ビルドは!?
「本当に、お母さんとやり直すつもり?」
再び、父親洸と対面する響。
「だって、怖いだろ」
しかし、洸の反応はあまりにもいい加減であった。
「立ち止まれるものか」
しかし、そこへついに起動した『チフォージュ・シャトー』が姿を現す。
「何もなければ耐えられまいて!」
襲撃してくるキャロル。それに響は―――
次回『リトルミラクル/父と娘』
「――――へいき、へっちゃら」
オリジナル章はやったほうがいいか
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バーサーカーソウル!(いいぞもっとやれ
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そんなことはどうでもいい!(どちらでも
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嘘を吐くな!(やるな