切「ちょっと響さん!今回の主役はアタシとかずみんなんデスよ!?」
一「そうだそうだ!出しゃばんな原作主人公(笑)!」
響「ちょっ!?原作の部分はともかく(笑)はつける必要ないんじゃないかなぁ!?」
切「ハッハッハ!観念するがいいです!所詮は過去の栄光の産物!今を輝くアタシたちの影に隠れるくらいがちょうどいいのデース!」
響「い、いつになく切歌ちゃんが調子乗ってる・・・だけどそんな時の為のこれ!」
切「そ、それは!?」
響「もしも切歌ちゃんが暴走した時の為に戦兎先生より全員に配られた切歌ちゃんの恥ずかし~い『おてがみ』第一弾!」
切「なんデスと!?」
一「ちなみに俺も持ってるぞ」
切「デス!?」
響「えーっとまず第一章『愛する調へ』から・・・」
切「ガァトランディスバァァアベルジィィゼルエェェデナァァアア!!!」絶唱顔
響「S2CAで無効化&吸収!そして―――」
戦「グダってるから後にしろ!」あるてぃめっとまっちぶれいく!
響切「ギャァァアァアアア!?」
一「なんで俺までぇええぇええ!?」
翼「と、いうわけで、シンフォギア・ビルド、グリス&イガリマ編第二話をどうぞ」
『ウマ娘』が想像以上に楽しい・・・やはり三年の遅れは伊達じゃない!(ダブルオー大好き
政府官邸にて―――
ダウンフォールの隊員、そして、ダウンフォールにハッキングされたガーディアンたちが、氷室泰山に向かってその銃口を向ける。他にもその部屋にいる職員たちにも、その銃口が向けられていた。
その状況に、泰山は動揺していた。
(一体何が・・・)
「平和ボケに浸かった皆さん。今日から我々ダウンフォールが、この国を制圧して、新国家を設立する」
そう言い出したのは、サイモン・マーカスだった。
「サイモン・・・」
茫然と名を呟く泰山、その泰山の座る机に、サイモンはどっかと両手をついた。
「まんまと騙されてくれたなぁ。
その時、戦兎の家の天井が爆散する。
「うお!?」
「なんだァ!?」
驚く一同。そして、天井から入ってきたのは、ミリタリースーツに身を包んだ一人の男と、ライダースーツを着込んだ一人の女が降りてきた。
「何者だ!?」
翼がその二人に問いかける。
すると男の方は何も答えず、その手にもった銀色のボトルを振り、
「お前たちに名乗る名前などない」
女はそう言い、ふと、パンドラパネルの方を見た。
そして男が、そのボトルを自らに突き刺し、液体が溢れ出るかのような現象と共にその姿を怪物へと変える。
「あれは、スマッシュ・・・!?」
「いや、違う何かだ・・・」
「・・・行くぞ、翼、慧介」
「ああ!」
「ウルフ!貴方も!」
「了解した!」
戦兎と慧介がその腰にそれぞれのドライバーを巻き、翼はアメのスタンバイスターターを押し待機状態へ、そしてセレナの前にウルフが立ち塞がる。
『ラビット!』『タンク!』『ベストマッチ!』
『タイガァージュエリィーッ!!』
『STANDBY!』
戦兎はボルテックレバーを回し、慧介がアクティベイトレンチを叩き下ろし、翼が聖詠を唄う。
その時、怪物が右手を掲げ、女が右手を彼らに向かって伸ばしていた。
『Are You Ready?』
そして、お決まりのセリフと共に、彼らは叫ぶ。
「「変身ッ!!」」
―――だが、展開されたビルダーも、翼の目の前に出現していたブルーブレイズラビットも、途端にその姿を消失させる。
「・・・・え?」
「あれ?なんでだ!?」
「これは・・・アメ!?」
そして、翼の目の前にアメが落ち、苦しそうに悶えていた。
「どうした!?」
「なんで変身できないんだ!?」
「・・・力を奪われた?」
「くっ、ウルフ!」
セレナが叫ぶ。すぐさまウルフが手足の爪で襲撃者を攻撃しようとしたが、
「失せろ、犬畜生!」
「ぬぐあ!?」
いとも容易く女に蹴り飛ばされ、壁に叩きつけられ、倒れる。
「ぬ・・ぐ・・・ッ!?これは・・・」
叩きつけられたウルフの体から火花が散る。
「ウルフ!?」
「テメェ!」
セレナが叫び、すかさず慧介がトラフルボトルで敵に殴りかかる。しかしいとも容易く受け止められ、そのまま投げ飛ばされ壁に叩きつけられる。
「ぐっ・・・げほ・・・」
そのまま慧介は気絶。
「涼月!っ、あぁぁ!?」
「ぐあ!?」
「きゃあ!?」
すぐさま翼、セレナが怪物に殴り飛ばされ、戦兎に至ってはハザードトリガーを落としてしまう。
「ぐ・・・あ・・・」
怪物は戦兎が落としたハザードトリガーを拾い上げ、女はその間にパンドラパネルを壁から取り外す。
(こいつら、ハザードトリガーとパンドラパネルを・・・!?)
想像以上の痛みに動けない戦兎は、その光景を見ている事しか出来なかった。
――――響、未来、龍我、クリスの四人は、偶然にも公園を通りかかった。
そこへ、
「ガングニールの立花響、神獣鏡の小日向未来、イチイバルの雪音クリスに、仮面ライダークローズの万丈龍我ね」
そう声をかけられ、公園の方を見てみれば、そこには一人のゴシックドレスの少女が一人、そこにいた。
「誰だお前?」
龍我が、何かを感じ取りながらそう尋ねる。
「ハッ、これから叩きのめされるお前らに教えることなんざ、何一つないね!」
次の瞬間、龍我たちの頭上から何かが落ちる。
「未来!」
「え!?」
「うぉお!?」
「あぶねえ!?」
間一髪で躱す響たち。
舞い上がる煙と突然のことにパニックになる人々の悲鳴の中から現れたのは、見たこともない怪物だった。
「あれは・・・」
「ひひっ」
その怪物の傍に、あのゴシックドレスの少女が立つ。
「敵か・・・!?」
「さあ、ちょっとばっか痛い目を見てもらうよ」
「待って!」
その彼女らに、響は声をあげる。
「なんでこんなことをするの!?戦う前にまず話し合おうよ!」
「はっ、聞いてた通り、とんだ甘ちゃんだねえアンタ。けど残念、アタシらはそんな余裕を与える気はないよ!」
そう言って、少女はその右腕に何かを巻く。その細い腕から見えない巨大な腕でもあるかのように巻かれたその布は巨大な拳となって未来と響に振り下ろされる。
「うわ!?」
「きゃあ!?」
「問答無用かよ!」
「ハッ!やるってんなら容赦しねえ!」
「キュアー!」
クリスがバルを、龍我がクローズドラゴンⅡを取り出す。
それを見て、少女がにやりと笑うのを彼らは見逃す。
「クロ!」
「本当は戦いたくないけど・・・イクス!」
「キュル!」
「キュイーン!」
響、未来、クリスがそれぞれのスタンバイスターターを押し、龍我はドラゴンフルボトルをクローズドラゴンⅡに装填し、それを腰の装着したビルドドライバーに装填する。
『Wake UP!』『CROSS-Z DRAGON!』
『STANDBY!』
ボルテックレバーを回し、ビルダーを展開。同時に待機状態によるアニマルブレイズと化すリンク・アニマルたちの出現を確認し、三人は歌い、龍我は叫ぶ。
『Are You Ready?』
「変身!!」
そして、ビルダーが龍我を挟み込み、少女たちを戦姫へと変身させる―――ことはなかった。
何も起きず、ビルダーは消滅。アニマルブレイズたちも途端に消滅していく。
「え!?」
「はあ!?」
「どうして・・・」
「なんで、変身出来ねえんだよ!?」
予想外の事態に、彼らは混乱する。炎を纏っていた筈のリンク・アニマルたちは、苦しそうに地面に転がっている。
そんな彼らに向かって、怪物と少女はその手を掲げていた。
そして、彼らが変身できない事をいいことに、少女はにやりと笑う。
「あらあら、どうしたのぉ?」
「ッ!?」
そして、ほんの一瞬で距離を詰め、少女は響を叩き潰す。
「が―――っはぁ!?」
一瞬で意識が飛ぶ。
「ひび―――」
「お前もだよ!」
「あが―――」
続けてその巨大化した腕で少女は未来を殴り飛ばす。シンフォギアを纏っていない状態でそんな一撃を受けたら、ひとたまりもないだろう。
そのまま未来は公園の塀に叩きつけられ気絶。
「お前ら!―――あぁあ!?」
すかさず、怪物がクリスを殴り飛ばす。
「クリス!?テメェ!!」
それに頭に血が昇った龍我はドラゴンフルボトルを手に怪物に殴りかかるも、いとも容易く受け止められる。
そしてそのまま殴り返され、道路に転がる。
「が・・・っは・・・」
そのまま、力尽きるように気絶する。
「これで仕事は終わり。別段、後でもいいんだけど、お姉さまが可能性は潰しておけっていうからね。悪いわね~」
そう言って、ゴスロリ少女はどこかへ行ってしまう。
「ま・・・・まて・・・!」
その最中で、唯一気絶しなかったクリスが、どうにか呼び止めようとしたが、聞こえなかったのか、あっという間にどこかへ行ってしまった。
「ち・・・くしょう・・・!」
そして、クリスはそのまま意識を手放した―――
猿渡ファームにて―――
「いやー、髭剃ってさっぱりしたなぁ」
「とこやさん代だけでなく、服まで買ってもらっていたせりつくせりで申し訳ないデスよ」
「いいってことよ」
「カシラの傷心旅行に付き合わせたわびだ」
猿渡ファーム一行と切歌。
長野にある猿渡ファームへの道中、五人は洋服店などで服を調達、さらには床屋やら髭剃りやらをして、すっかり元の様子に戻って、ここ猿渡ファームに戻ってきていた。
切歌の場合は、予期せぬ招待ではあるが。
「ここが猿渡ファームデスか・・・」
「ああ、俺自慢の農場だ!」
「・・・ん?カシラ!」
その中で、ふと黄羽が何かに気付き、そちらを指さす。
その方角を見て、彼らは、血相を変えてそちらに向かって走り出す。
そこには、幾人も苦しそうに倒れている猿渡ファームの従業員たちが倒れていた。
「おい、おい!?大丈夫か!?」
「しっかりしろ!!」
「一体誰がこんなことをしたデスか・・・!?」
傷ついた人々、そのうちの一人を、一海が抱き上げる。
「何があった!?」
「カシラ・・・!ダークグリーンの、化け物に襲われて・・・!!」
「ダークグリーン・・・!」
気配を感じ、切歌がそちらを向く。
続いて、他の者たちもそちらを向けば、そこにいるのは、一見外国人の男がトラクターにもたれかかっていた。
「《お前がグリスか。待っていたぞ》」
その男が、英語でそう言う。
しかし―――一海たちには分からない。
「え?なに?なに?」
「・・・何言ってんだテメェ」
そこへ、切歌が男に尋ねる。
「《これは全てお前の仕業デスか!?》」
「え!?お前分かんの!?ていうか喋れんのかよ!?」
「《その通りだ》」
「って勝手に話を進めんな!?」
他の男たちを置いてけぼりにして、帰国子女切歌は男を睨みつける。
「《その通りだというのなら・・・!》」
「《なら、どうする?》」
男は、そう言って、銀色のボトルを取り出す。
「それは・・・!?」
男がそのボトルを振り、そしてそれを自分に突き刺し、途端にその姿を、ダークグリーン色の怪物へと変身させる。
これで確定だ。
「お前が・・・あだ!?」
頭に血が昇りそうになった切歌の頭を一海が引っ叩く。
「な、なにするんデスかー!」
その切歌の抗議に応えず、一海はスクラッシュドライバーを取り出す。
そして、そのままロボットスクラッシュゼリーを装填する。
『ロボォットジュエリィーッ!!』
それを見て、切歌も黙ってマシャをその手に納める。そしてそのままスタンバイスターターを押す。
『STANDBY!!』
そして出現する緑の炎を纏った鮫のアニマルブレイズ。
そして、二人に続くように三羽ガラスがそれぞれのロストボトルを手に、振る。
それと同時に、敵が―――メタルファントムクラッシャーが右手を掲げる。
それは、一海たちから何かを吸い取り、そして、マシャに何かを付着させる。
それに気付かず、彼らは、変身を敢行する。
「変身」
『―――
『潰れるゥ!流れるゥ!!溢れ出るゥッ!!!』
『ロボット・イン・グリィスゥッ!!』
『ブルァァァァア!!!』
そして―――何事もなく変身を完了させる。
仮面ライダーグリス。
シンフォギア『獄鎌』イガリマ。
キャッスルハザードスマッシュ。
オウルハザードスマッシュ。
スタッグハザードスマッシュ。
その五人が、ここに現れる。
それに、メタルファントムクラッシャーは動揺したように彼らを見る。
「へっ!」
「ヘイカモーン!」
「ぶっ潰す」
挑発する三羽ガラス。
「《バカな!?何故変身できる!?》」
そして、その事実にファントムクラッシャーは間違いなく驚いていた。
「《何言ってるのか分からな―――》あいたァ!?」
その言葉に、切歌はどういうことが尋ねるも何故かグリスに殴られ悶絶し、その間にグリスは怒りをわななかせて叫ぶ。
「日本に来たならなぁ・・・日本語話せやゴラァァア!!」
「えぇえぇええ!?そこデスかぁぁあ!?」
すかさず強烈なドロップを叩き込んで後退させるグリス。
そこへ続くように三羽ガラスのデルタアタック。最後のキャッスルがクラッシャーを吹き飛ばした所で、
「切歌!!」
「はいデス!!」
切歌がキャッスルの背中を踏み台にて飛び上がり、鎌の強烈な一撃を振り下ろす。
「グゥァ!?」
「かぁらぁのぉぉお!!」
そこへ突き刺さる――――
『スクラップフィニッシュッ!!!』
必殺のライダーキックが、クラッシャーに突き刺さる。
「グアァァアァアアアア!?」
クラッシャーはそのまま蹴り飛ばさ、地面を転がる。
切歌を交えての即席のコンビネーション。これが長年一緒にいてきたが故の力か。
「《どうなっているんだ!?》」
そのような声をあげ、クラッシャーは背中の鉄翼を広げ、ジェット噴射によって飛翔。追撃してきたグリスを押しのけ、そのままどこかへ飛んで行ってしまう。
「あぁああ!?《どこにいくんデスか!?》」
「おい!待てゴラァ!!」
切歌とグリスの叫びを無視して、クラッシャーはどこかと飛んでいく。
「ああ!」
「逃げてんじゃねえ!」
そう怒鳴る三羽ガラスを背後に、グリスと切歌は変身を解除する。
「いっ」
「ん?どうした?」
そして、突如として体に走った痛みに顔をしかめる切歌。
「いえ、LiNKER無しでのシンフォギアの使用は、やっぱり無理があるデスね・・・」
短時間で片付けられたから良かったものの、戦闘が長引けば不利になっていたのは切歌だった筈だ。
そこへ、青羽、黄羽が他の者たちの容体を見に行き、赤羽は一海と切歌の元に来ていた。
「何がおきたんすかね・・・」
「・・・」
それに一海は答えず、すぐに携帯を取り出すと、幻徳につなげた。一回のコールで、すぐに出る。
「おいヒゲ。俺の仲間が怪物に襲われた。なんか知らねえか」
幻徳なら、この事態にいち早く気付いているであろう一海の推測であり、この時何故かS.O.N.G.の存在を忘れていたが故の判断だった。
『・・・ああ、詳しい事は直接会って話す。今から研究所にこれるか?』
「・・・分かった。すぐ行く」
幻徳の言葉に、一海はそう答え、通話を切ろうとする。
『おいちょっと待て。あと、ついでにプロテイン買ってきてくれ』
「・・・ああ?」
何か、焦っているかのような口調で何かおかしなをことを言い出す幻徳に、一海は首を傾げる。
『・・・頼んだぞ、グリス』
それを最後に通話が切れる。
それをもって、一海は察する。
「・・・敵に捕まったか」
「え?それってどういうことデスか?」
「あいつは俺のことを『グリス』なんて呼ばねえ・・・プロテイン・・・」
その言葉で、何かを思い当たる一海。
「あ、あの!」
と、そこで切歌が手を上げる。
「携帯貸してもらってもいいデスか?」
「あ?なんでだ?」
「S.O.N.G.へ連絡すれば、もう少し何かわかるかもしれないのデス」
「・・・・あ」
それを聞いて、一海はそんな声を漏らした。
「やっべぇ忘れてた・・・」
「ええ・・・と、とりあえず貸してほしいのデス!」
「ていうかお前番号分かんのかよ?」
「S.O.N.G.そのものは知らないデスけど、さ・・・職員の一人のは覚えてるデスよ」
「は?なんで職員の番号知ってんだ?それも一人だけってどういう・・・」
一海が尋ね切る前に切歌は一海から携帯を受け取り、そして自分が覚えている電話番号を押す。
そして、数回コールの後、その連絡先の主が出る。
『はい』
「もしもし朔也さん?」
『え!?切歌ちゃん!?』
出てきたのは藤尭朔也。S.O.N.G.トップクラスの情報処理担当。
『あっ・・と、今どこに?』
「一海さんところの農場にいるデス。それと、変な怪物に農場が襲われて・・・」
『分かった。今から状況を簡単に説明するからよく聞いて。今、政府官邸を過激派テロ組織『ダウンフォール』が占拠して、氷室長官とマリアさんが生死不明の状態』
「マリアが・・・あ!たぶん、生きてるデス。さっき一海さんが電話して出たので、大丈夫だと思うのデス」
『そっか!良かった。それで、その数分後に装者とライダーがダウンフォールと思われる奴らに攻撃を受けて、調ちゃん以外の全員が変身不能の状態になってる』
「それって、もしかして大怪我したとか・・・」
『いや、なんでも力が奪われた感じで、変身そのものが出来ない状態になってるみたい。今、響ちゃん、未来ちゃん、クリスちゃん、龍我が本部に、戦兎、慧介君、翼さん、セレナちゃんが戦兎の家にいる。それと、どういうわけか調ちゃんと連絡がつかないんだ』
「調が・・・!?」
『慧介君の話だと、通信機だとか、その手の類のもの全部置いてあったって・・・だから、一旦切歌ちゃんたちは、今から戦兎の家に行ってくれ』
「本部じゃなくてデスか?」
『ああ、その方が、戦兎にとって都合がいいんだって』
「了解デス!」
『ああ、それと』
「デス?」
『マリアさんが結構心配してたよ』
「う・・・」
それを言われると何も言えなくなる切歌。
確かに無断でこの一週間、いなくなっていたのは事実だ。
(あとで謝ろう・・・そして、調にも・・・)
未だ、怒っているであろう親友の事を思い、切歌は空を見上げた。
そして、藤尭との通話を切る切歌。
「なんて言ってた?」
「戦兎先生の家に行けって」
「分かった。行くぞ」
切歌はそれにうなずき、赤羽をともなって一海は戦兎の家に向かった。
地下制御室にて―――
「ぐあ!?」
幻徳が蹴り飛ばされ、倒れる。
その体には高強度ロープで縛られており、身動きが取れない状態だった。
それは、傍にいるマリアも同じ。
「長官!」
「動くな」
マリアの頭に銃口を突きつけ、シャルティナはそういう。
「下手な芝居を打っても無駄だ」
一方の浦賀は倒れた幻徳を見下しながら、そう言う。
「お前らの狙いはなんだよ・・・!?」
幻徳がそう問うと、直後にその部屋の扉が開かれ、そこからダウンフォールの一人と、ライダースーツの女が入ってきていた。
「お姉さま!」
そして、途端に顔を破顔させ、シャルティナに飛びつく。
「お疲れ様イース」
そしてシャルティナは女―――イースを受け止め、そうほめる。
その一方、ダウンフォールの男は、その手にもったパンドラパネルを浦賀に渡す。
そして浦賀は、それを二人に見せびらかす。
「これだよ。ホワイトパネル。この無限の可能性を秘めた力さえあれば、世界を掌握できる・・・」
そこまで言いかけた所で、浦賀は何かに気付いたかのように怪訝そうな顔になり、しかし、それの正体に気付くと怒りで顔を歪ませ、それを地面に叩きつけた。
そして、ホワイトパネルは見るも無残に
「これは偽物だ・・・!」
かなり精密に作られた、完全な偽物。
「《
一体どういうことか、と男が抗議する前に、浦賀は容赦なくその男を拳銃で撃ち抜いた。
「「なっ―――!?」」
その光景にマリアと幻徳は目を見開き、
「お、お姉さま、これは・・・!」
イースはシャルティナを恐れるように体を震わせていた。
しかしシャルティナはにっこりと微笑むと、
「大丈夫よ。貴方は何も悪くないから」
そう、抱きしめる。
(あの女は・・・)
その様子に、マリアは怪訝そうな顔をする。
「チッ、役立たずが・・・」
その一方浦賀は倒れ伏し、血だまりを作る男を見下しながら、突如連絡の入った携帯を取り出し、それを耳に当てる。
「俺だ・・・グリスとイガリマが?」
その声に、シャルティナはすっと浦賀の方を見る。
「・・・面白い。なら俺が行こう」
そして通話を切る浦賀。
「何があった?」
「お前の『毒』がイガリマには通用しなかったそうだ」
「なんですって?」
尋ねるシャルティナに浦賀はそう答え、それに驚いたシャルティナはすぐにその顔をにやりと歪ませる。
「それは面白そうね。私も行っていいかしら?」
「好きにしろ」
「じゃあ遠慮なく。貴方はここを守ってなさい」
「はい、お姉さま!」
そして、浦賀は男から落ちたハザードトリガーを拾い上げ、シャルティナを伴って、外に出ていった。
「まさか偽物のパネルを掴ませたとはな」
一海は感心の一言を呟く。
「ったく、一体どこに行ってたんだよこの馬鹿!」
「本当に心配していたんですからね!」
「ごめんなさいデス・・・」
その一方で切歌は慧介とセレナに叱られていた。
「それより」
そんな慧介と切歌の説教を遮って、戦兎が一海たちに尋ねる。
「お前たちなんで変身できたんだ?」
「私のアメも、雪音たちのバルたちも起動できない上に、戦兎たちが変身できない中、何故暁と猿渡だけが、変身することが出来たんだ?」
『傷心旅行のことも含めて、説明してもらいたい』
パソコンのテレビ電話機能で弦十郎も尋ねてくる。
「体になんかしたのか?」
「いえ、そんなことは・・・」
「別に何もしてねえよ。みーたんに振られて傷心旅行に行ってただけだ」
「え?お前美空に振られたの?」
「うるせぇ!」
そう言い返す一海の声はまさしく涙声だった。
「あー、傷心旅行ってそういう・・・」
「その話をするとな・・・俺は・・・・おれは・・・」
「振られたんだ」
「鬼か!?」
「ダメだって!カシラは美空ってワード聞いただけで泣いちまうんだから!」
若干、赤羽が言った言葉にも反応している模様。
そんな今にも泣きそうな一海の肩に戦兎は手を置いて―――
「ミソラミソラミソラミソラミソラミソラミソラミソラ……」
「―――ぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!」
一海、轟沈。
(((お、鬼だ・・・)))
鬼畜な所業を敢行してみせた戦兎に、一同の心は一つになった。
「・・・みぃたん・・・」
そのまま一海は床に座り込んでしまう。
「あ、そうだ暁。お前も月読とはどうなったのだ?」
「はう!?」
突然翼から尋ねられ、切歌の肩はびくりと跳ねる。
「そ、それは・・・・」
「あまり長引かせるのはよくないと思うぞ。月読①だって悪いと思っているだろうし、月読②も暁がいなくなってきっと心配している。それに月読③のことだ。きっと暁がいなくて寂しがっていることだろう。お前と月読④の仲だ。きっとそうに違いない。実はこの一週間、月読⑤の奴、訓練にあまり力を入れてなくてな、一体何度月読⑥の奴をフォローしたことか」
「―――うわぁぁぁぁぁぁああああ!!」
切歌、六発目で轟沈!
「あんたも鬼か!?」
「私が何かしたか!?」
「調さんの名前も切歌さんにとってはNGワードですよ!」
「しまった!?」
「しらべぇ・・・」
そのまま一海と背中合わせに座り込んでしまう切歌。もはや哀れである。
「さて、真面目に考えますか」
そこで、戦兎がそう手を打ち鳴らし、本題に入っていく。
「その旅行中に何か心当たりは?」
そう戦兎が赤羽に尋ねると、
「ああ、心当たりねえ・・・あ!そういや無人島で温泉に入ったんだけどよ」
『うわっはー!』
『カシラー、温泉があって良かったっすね!』
『気持ちいいのデース!』
『ああ、ほんとだな!』
ゴポゴポゴポ
『『『『『ん?』』』』』
ドッパーン!!
「―――突然湧き上がったもんだからよ。ガバガバお湯飲んじまって。その所為か、体が可笑しくなっちまってよ。しばらく高熱が続いて、マジで死ぬかと思った。その中で一番酷かったのは切歌ちゃんでしたよ」
「温泉・・・」
戦兎がそう呟くと、ふと戦兎のビルドフォンに着信が入る。
その画面には、紗羽の文字があった。
「紗羽さん、どうした?」
『久しぶり。実は、幻さんから妙な電話がきて・・・』
それは、あの時幻徳がこっそり繋いでいた携帯からの音声。
「ファントムリキッド・・・?」
紗羽からそのような言葉を聞き、戦兎はそう呟く。
『うん。それで、調べてみたらすごいことが分かったの――』
それを聞いた戦兎は、頭の中ではまらなかったピースがはまるような感覚を覚えた。
「そういうことか・・・!ありがとう、また連絡する」
そして連絡を切り、戦兎は立ち上がって自身の机に向かい、パソコンの傍に置いてあるメモ帳を取り出す。
「元の状態に戻れるかもしれない」
「本当か!?」
「ああ、俺たちはここを出る。お前たちは美空と調の元に行ってくれ」
何かを書き出しながら、戦兎は一海たちにそういう。
「・・・え?」
「敵がここを知ってるってことは、俺たちの情報をかなり知られてるってことだ。美空や調に危険が及ぶ可能性がある」
「あの、それなら俺が・・・」
「お前は戦う力を奪われて戦えないだろ。ここは戦える一海たちに任せるべきだ」
「く・・・」
それを言われて慧介は何も言えなくなる。
「いや・・・でも・・・」
「アタシは・・・」
「二人を連れてここまで来てくれ」
一海と切歌の言葉に耳を貸さず、戦兎は一枚のメモを渡す。
「翼、慧介、行くぞ」
「あ、はい・・・」
「分かった。暁、頼んだぞ」
「ウルフ、修理終わりました。再起動してください」
「ピピ・・・再起動完了。すまない。少し寝ていた」
「大丈夫そうで良かったです。さあ、行きましょうか」
「よし、風鳴さん、送った座標にあいつら向かわせておいてくれないか?」
『分かった。安全を期して緒川を同行させる』
「頼んだ」
ウルフを起こし、セレナ、戦兎、慧介、翼の四人はさっさと家を出ていく。
その様子を見送り、赤羽は声を挙げる。
「カシラ、切歌ちゃん!俺たちもみーたんたちの所に行きましょう!」
そう言う赤羽。だが、
「・・・いかねえ」
「・・・いやデス」
そう、返した。
「は・・・?」
それに赤羽は思わず瞠目する。
「なに言ってんすか!?」
「俺は振られた身だし合わせる顔がねえ・・・」
「調を泣かせておいて、どの面下げてあえるデスか・・・」
「こんな時にそんなこと言ってる場合じゃないでしょう!みーたんや調ちゃんの身に何かあってもいいんですか!?万が一のことがあったら!それこそ一生後悔しますよ―――ッ!?」
一海の服を掴んで、必死に説得する赤羽。だが、一海はその手を振り払う。
「・・・・分かりました」
それに、赤羽は立ち上がる。
「なら、俺たちだけで、みーたんと調ちゃんを迎えに行きます」
そう言って、立ち去ろうとして、ふと立ち止まった後に、
「・・・見損ないましたよ」
そう言って、赤羽は立ち去って行った――――
次回!愛和創造シンフォギア・ビルドは!?
「石動美空と、月読調だな?」
狙われる調と美空。
「女の扱いも知らないのか、テロリスト」
そこへ駆けつける三羽ガラス!
「おい、ここどこだよ?」
一方、戦兎たちは、ある場所へと向かっていた。
「変身」
「流着」
しかし、仮面ライダーに変身し、ファウストローブを纏ったシャルティナに、三羽ガラスは敗北する。
「三バカぁ!」
そこへ駆けつけたのは―――
次回『悪魔のサイエンティスト』
「・・・この人たちは、本当のバカなんデスよ」
作「ガンダム、それはロボット好きの浪漫の一つ・・・」
戦「どうしたいきなり・・・」
作「だけど、主人公機はどうしても使いこなせない・・・っ!」
翼「だからなんの話だと聞いている!」
作「だってよぉ!大好きなダブルオーやバルバトス使っても全然勝てないんだぞォ!何故かケルディムだと勝てるようになるって何!?まるで自分は主人公機は無理だって言われてるみたいでいやなんだよぉぉお!!!」
戦「ああゲーセンのマキブの話しな・・・ってライダーとシンフォギア関係ないじゃん!?」
作「うるさぁい!俺はダブルオーライザーが好きなの!だけど得意機体はケルディムなの!ケルディムじゃないと勝てないの!無駄に近接攻撃モーションを分けなくていいからいいの!無駄にコスト高い機体選んだところで使いこなせなきゃコストの無駄遣いもいいところなの!」
翼「もういい加減黙れ」当身
作「あふん」
最近作った奴でケルディムを作りました~。
オリジナル章はやったほうがいいか
-
バーサーカーソウル!(いいぞもっとやれ
-
そんなことはどうでもいい!(どちらでも
-
嘘を吐くな!(やるな