一「おいコラどういうことだ。俺の話なのになんで俺があらすじで全くでてこねえんだ?ああ?」
切「し、しらないデスよ!全ては作者のさじ加減なんデスから!」
一「ふざけんな!主役は俺だ!俺を出せ!」
龍「もう出てるだろ今この瞬間」
一「は?何言って・・・・ってもう録音しているだとォ!?」
龍「おせーんだよいつも」
幻「やはりポテトだな」
一「んだとやんのか!?」
幻「受けてたとう太郎丸!」
響「やめてください!」
一幻「ぐあぁぁああ!?」
慧「えー、火星で発見されたパンドラボックスによって引き起こされたスカイウォールの惨劇から十一年。新世界を創造し、数々の戦いを潜り抜けてきた桐生戦兎たち仮面ライダーと新たな仲間であるシンフォギア装者風鳴翼らと共に、突如として襲撃してきた過激派テロ組織『ダウンフォール』との戦いに身を投じるのであった」
調「前回はグリスの新形態と切ちゃんの新しいギアが出てきたんだよね」
戦「そう!特別なボトルを使って展開されるこの小説オリジナルのシンフォギア!その名も~『ビルドギア』!すごいでしょ?最高でしょ?天才でしょ~!!!」
セ「流石戦兎先生です!」
マ「セレナ、お願いだから貴方も馬鹿みたいなことはしないで・・・」
翼「む、マリア、何故そんなにやつれているのだ?」
マ「気にしないで」
切「まあ何はともあれ、シンフォギア・び―――デェ―――!?」
戦「あ、あらかじめ仕掛けておいた侵入者撃退用の落とし穴。なんで作動したんだ?」
クロ「きゅ~るる~」
未「もうっ、クロ!!」
―――ェェェエス!!ボチャン!!
ク「ありゃ外に投げ出されたな」
慧「なんか、最後の最後まであいつロクな目にあってねえな・・・」
一「ったく、仕方ねえな・・・シンフォギア・ビルド!グリスへ―――ェェェ―――!?」
ク「はあ!?今度はこいつもだと!?」
アメ「ピョンピョン!」
翼「こら!アメ!勝手にボタンを押すんじゃない!」
ク「ていうかなんでわかったんだよ隠しボタン!?」
―――ァアアァアア!!デェェエス!?ゴチン!!
戦「・・・というわけで、シンフォギア・ビルド、グリス編最終話をどうぞ!」
グリス、切歌、クローズ、クリスの四人が、敵部隊に突っ込む。
「うぉぉぉ―――っりゃァ!!」
振り下ろされるラプチャーシザース。それが向かってくるガーディアンたちを瞬く間に切断していく。
「うりゃぁああ!!」
さらに、切歌の方も両手の
その一方、敵を薙ぎ倒していたクローズが叫ぶ。
「美空と調は任せろ!」
「お前らは敵の親玉を頼む!」
クローズとクリスが、ガーディアンたちを薙ぎ払い、撃ち抜きながら、政府官邸へ入っていく。
「おう!」
「調と美空さんをお願いするデス!」
そのまま襲い掛かってくるガーディアンを斬り払い、そして彼らはファントムビルドとシャルティナと対峙する。
「仮面ライダーとシンフォギア・・・舐めんじゃねえぞ」
「ここでお前らをぶっ潰すデス」
「ふんっ、面白い。受けて立とう」
「お前だけはここで殺す」
対峙する両者。そして、何の前触れもなく互いに走り出し、そして、激突する。
強化型ガーディアンの肩を掴み、そのまま振り向かせたかと思えば、その手のスチームブレードで叩き伏せ、続くもう一体の攻撃を弾いた瞬間に切れ味に任せて両断。
「フハハハハ!!」
笑いながら、薙ぎ払いながら、敵を蹂躙していくマッドローグ。
その強さはさることながら、とてつもない力を発揮している。久々の変身にも関わらずだ。
その最中で、マッドローグは、エボルドライバーのEVレバーを回し、拳を振り上げる。
「全ては、難波重工の―――」
しかし、そこでふと思いとどまり、
「―――いや、民衆のために」
次の瞬間、マッドローグの必殺技がその場に炸裂した――――
白きマントを翻し、振りかかる火の粉を払うかの如く、プライムローグは敵を殴り飛ばす。
ファントムクラッシャーの攻撃をものともせず、ローグはそのまま殴り飛ばし、続けて襲い掛かる敵すらも投げ飛ばし、ボルテックレバーを回す。
「大義の為の犠牲となれ・・・ッ!!」
『ガブッ!ガブッ!ガブッ!』
『Ready Go!』
次の瞬間、飛行能力で突っ込んできたファントムクラッシャーに対し、振り向きざまにアッパーを叩き込んで上空へ吹っ飛ばした瞬間、
『プゥライムスクラップブゥレイクッ!!』
そして飛び上がり、両足に収束したエネルギーをもって、ファントムクラッシャーを挟み砕く。
「うおぉあぁあぁぁあああ!!!」
そしてマントを翻し、次なる敵へ向かう。
「やぁぁああ!!」
得意の格闘技、それを駆使して、響は襲い掛かるガーディアンたちを殴り飛ばす。
しかしそこへ、シャルティナの妹のクレアが、右腕に巨大な腕を携えて響を襲う。
「くっ!」
「出てきやがったなシンフォギアァ!」
クレアは問答無用で響に攻撃を仕掛ける。
「ねえ、本当に話し合う事は出来ないの!?」
「なんて悠長!そんなこと言ってる暇があるなら、さっさと死ねや!」
巨大な腕が、響に迫る。
それが、響に直撃する―――しかし、
「ッ!?」
その拳は、響の片腕によって防がれていた。
「当たると痛い、この拳―――」
もう片方のアームドギアを変形させ、巨大なジェットナックルへと変形させる。
「―――だからこそ、この拳で、貴方を止める!」
「ッ!?」
クレアの腕を押し返し、響は右腕にフェニックスブレイズを纏う。
「おぉぉぉおぉおお!!」
そして、その拳を、そのままクレアに叩きつけた。
襲い掛かるガーディアンたち。しかし未来は、そのガーディアンたちを、その場から一歩も動かないでミラーデバイス、そして、鉄扇からの攻撃をもって全て迎撃していた。
そのまま次々と敵を撃ち抜いていき、敵の数を一気にへらしていく。
「繋いだ手、離さない為に・・・!」
脚部ギアの鏡を展開、そして、さらに無数のミラーデバイスを展開し、一斉に発射、それを互いに反射させ、無数に乱反射、瞬く間に範囲内のガーディアンたちを一掃する。
『暗黒』
終わることなき無数の光が、ガーディアンたちを消し飛ばす。
「ダラァア!!」
襲い掛かるガーディアンたちをタスクは三次元に等しい機動性で次々に敵を倒していく。
それは全て緒川との特訓の賜物か。
その最中で、ガーディアンの一体が、タスクを撃ち抜く。その一撃は確かにタスクを撃ち抜き―――そして倒れたのは穴の開いた丸太だった。
それに驚いていると、
「俺の牙は誰にも折れねえ」
気付けば、敵部隊から少し離れた所に、タスクはいた。
『スクラップクラッシュッ!!!』
アクティベイトレンチを下ろし、タスクは片足を引き、ぐっと腰を下ろす。
次の瞬間、タスクの姿が掻き消え、一瞬、その集団の中にタスクの姿が見えたかと思えば、靴底をすり減らして、着地する、先ほどいた場所とは正反対の所にタスクが着地する。
そして、次の瞬間、ガーディアンたちが音もたてずに倒れていく。
「ふう・・・」
(調のことは任せたぞ、切歌・・・)
自分の妹分、あるいは、姉妹に、タスクはそう心の中で呟いた。
スパークリングの機動性を生かし、瞬く間にガーディアンたちを倒していくビルド。
そして、ビルドの背中を、翼がカバーしていく。
「戦兎!」
「おう!」
泡の破裂、スカイスプリングの弾性をもって、二人は高速で戦場を駆け抜ける。
そして、背中合わせに立った所で、ボルテックレバーを回し、いつもの決めポーズをとる。
「勝利の法則は―――」
「―――決まった!」
すかさず、ファントムクラッシャーがミサイルを無数に放つ。しかし、それら全てはビルドと翼の前に全て外れ、二人は飛び上がる。
『スパークリングフィニッシュッ!!!』
泡が破裂する勢いを推進力に、足のブレードから噴出するバーニアを噴出させて、二人はファントムクラッシャーに突撃、そして撃ち抜き吹き飛ばす。
政府官邸内―――クローズが敵入り乱れる中、その火力をもって突っ込んでいく。
「うぉぉぉおお!!」
そしてそのまま拳を突き出し、ガーディアンをぶっ飛ばす。
「力が漲る!!」
背後から襲い掛かるガーディアンすらも殴り飛ばす。
「魂が燃える!!」
その股を掻い潜って、クリスが拳銃で敵を一発も外すことなく撃ち抜く。
「俺のマグマが、迸るゥッ!!!」
振り下ろされる刃、それをクローズが受け止め、その懐からクリスが両手の拳銃をもって撃ち抜く。
「龍我!」
そして、クローズがクリスを肩に乗せると、その両足にすら銃口を装着、そのままクローズがその場で回転し、その勢いのままクリスが引き金を引き絞る。
放たれ乱射される弾丸が、まとめてガーディアンたちを破壊していく。
「もう誰にも、止められねぇぇえ!!」
そして、道行くガーディアンたちを叩きのめした所で、クローズは美空と調が監禁されている部屋にたどり着く。
「ッ!美空!」
「アタシが抑えてるから、龍我は二人を!」
クリスが入り口前に陣取り銃を撃ちまくる。
「万丈!」
「龍我さん・・・!」
すぐさまクローズが美空と調を縛っているロープを解きにかかる。
「あ、足もか」
と、足のロープを外している所、
「グリス・・・!」
「切ちゃん・・・!」
「あ?え?」
突然立ち上がった美空と調は、一目散にどこかへ行ってしまう。
「は!?」
「おい、どこ行くんだよ!?ってうお!?」
「あ、おい待て!行く前にこれを、って鬱陶しい!!」
すぐさま二人を追いかけようと思っても、ガーディアンが襲い掛かってくるので、二人はそれを食い止める事になってしまう。
「あーっもう!あいつにこれ渡さなきゃいけないってのに!」
マリアの蛇腹剣が、纏めてガーディアンたちを貫く。
その剣を一気に引き抜き、ある程度のガーディアンたちを殲滅した所で、マリアは右手の短剣を掲げ、飛んできた矢を弾く。
そして、視線を向ける先に―――イースはいた。
「お前を殲滅する」
そして、恐ろしい速度で矢が連射される。
ラムからの『超危険』という言葉を信じ、マリアはその矢を横に走って躱す。
すかさず左腕のガントレットから無数の短剣を取り出し、それを一気にイースに放つも、イースはそれを全てその手の弓で叩き落し、そして一瞬腰を落としたかに思うと、一気にマリアに接近、
「ッ!?」
寸での所でその蹴りを受け止め、大きく距離を取らされるも、顔を上げた先には、九つの矢がマリアに迫ってきていた。
それらがまるで蛇の頭部のような煙を放っており、直撃すれば間違いなくただでは済まない事が目に見える。
それをマリアはどうにか迎撃しようとした、その時―――
『エレキアップ アンペア!』
次の瞬間、雷鳴が駆け抜け、瞬く間にその矢が叩き落される。
「―――ッ!?」
「何っ!?」
それにマリアとイースは目を剥き、しかしマリアはすぐにふっと笑うと、リンクスアームズ『レギオンソード』を展開。そのままイースに攻撃をしかける。
イースは、それを己が手の弓とどこからか取り出した弓をもって迎撃するが、先ほどの短剣よりより精密で高速な機動性をもつレギオンソードをいなしきることは出来ず、瞬く間に追い詰められる。
そして、気付いた時には懐に入られており、
「しまっ―――」
「私の罪で貴方を裁く…ッ!!」
『SERE†NADE』
「う――あぁぁあ!?」
絶対切断の一撃が、イースを両断し、そしてすさまじい爆発を引き起こす。
必殺の一撃を決めたマリアは、ふと振り返って、そして、仕方がないように笑う。
「・・・戻ってきてるなら、言いなさいよね」
グリスとファントムビルドが空中で激突する。
「激戦ッ!!」
空中で交わる斬撃。
「激昂ッ!!」
ファントムビルドがその手にもつドリルクラッシャーとグリスの腕に装着されたラプチャーシザースが火花を散らす。
「激震ッ!!」
その最中で、グリスの斬撃がファントムビルドは弾き飛ばす。
「ぬぐっ!?」
そこへ振り下ろされる両腕の刃。
「これが俺の力だぁぁぁああ!!」
そのまま激しい連撃がファントムビルドに襲い掛かる。
その一方で、両手の戦斧を振るい、切歌もまたシャルティナと激しく鬩ぎ合っていた。
「危険信号点滅ッ!地獄極楽どっちがイイDeath!?」
歌を叫び、切歌はすさまじい連撃をもってシャルティナを責め立てる。
両手横薙ぎを喰らわせて大きく下がらせ、そこへ両手の
一見、グリスと切歌が押しているようにも見えるこの光景だが――――
「どれほどのものかと思えば・・・」
振り下ろされた刃、それをファントムビルドは掴み、動けないようにしていた。
「その程度か!」
そして、そのまま弾き飛ばしたかと思えば、先ほどと打って変わってファントムビルドがグリスを激しく責め立てる。
そして、それはまたシャルティナも同様で、
「その程度の攻撃で」
「ッ!?」
戦斧を掴まれる切歌。シャルティナはそのまま戦斧を振り回し、切歌の態勢を無理矢理崩す。
「私を仕留められると思ったか!」
その態勢が崩れた切歌に対して、シャルティナもまた激しく連撃を叩きつける。
攻守一転、切歌とグリスが追い詰められる。
そして、ファントムビルドがグリスに向かって膝蹴りを叩き込んで吹っ飛ばし、シャルティナもまた、アロンダイトを振るって切歌を吹っ飛ばす。
「ぐあぁああ!?」
「うわぁぁあ!?」
吹っ飛ばされ、階段を転げ落ちるグリスと切歌。
転げ落ちた先、それぞれの得物を杖に立ち上がろうとするグリスと切歌だったが、そこへ、ファントムビルドのミサイルが殺到する。
「「ぐあぁぁあぁぁああ!?」」
そして成す術もなくミサイルの雨を浴びてしまい、グリスと切歌は、地面に倒れ伏す。
「ホワイトパネルを得た俺が、絆如きで強くなった気でいるお前らに負ける訳がない」
倒れ伏すグリスと切歌に、ファントムビルドは嘲笑うかのように階段を降り、そして見下してくる。
「俺がナンバーワンだ」
そして、そう告げた。
「家族もいない。兄弟もいない。姉妹すらもいない。そんなお前が、血も繋がってもいない奴らとの絆で、『鞘』を得て、無敵となった私たち姉妹の絆に勝てる訳がないだろう」
そしてシャルティナもまた、切歌を見下す。
そんな、倒れ伏している二人は―――
「・・・フフフ・・・」
「・・・ハハ・・・」
「フハハハハハハ!!」
「アハハハハハハ!!」
何故か、笑い声をあげていた。
「・・・何が可笑しい?」
グリスが、その手にもったドッグタグを見つめ、ファントムビルドとシャルティナに言う。
「お前らは、何も分かってねえ・・・」
起き上がる、グリスと切歌。
「アタシたち、仮面ライダーとシンフォギア装者は、大勢の希望を託されて戦ってるんデス・・・!!」
「半端な覚悟じゃ務まらねえ・・・」
その様子を、美空と調は、静かに見ていた。
「心の火を燃やして、みんなの想いに応える・・・ッ!!」
グリスが、立ち上がる。
「それが―――」
切歌が、その足で踏みしめる。
「
「―――シンフォギア装者を選んだ―――」
「「―――俺たち/アタシたちの生き様なんだよぉぉぉぉおお!!!」」
絶叫し、そして二人は、その胸に拳を当てる。
「心火を燃やして―――」「―――ぶっ潰すデス」
その時、切歌のシンフォギアから、これまでにない旋律が奏でられる。
その両腕のブレードを構えて、その手の大戦斧を携えて、グリスと切歌は敵に向かって駆け出す。
「―――相手がどれだけ 悲しむかなんて 想像も出来ていなかった」
グリスの斬撃がファントムビルドに襲い掛かる。
その斬撃を叩きつけ、またドリルクラッシャーの反撃が迫るも躱し、凄まじいまでに激突し、そして互いに弾かれた所で天井を突き破って上空に飛ぶ。
「―――覚悟は大事 だけどもっと 自分を大事に」
その最中で切歌とシャルティナもまた激しく激突、その戦場を駆け抜けながら互いの武器を叩きつけ合う。だが、その最中で切歌の姿が消える。
「なっ―――」
しかし、次の瞬間、柱に鎌をひっかけて旋回していた切歌の蹴りがシャルティナの横から炸裂する。
そして態勢を崩したシャルティナに向かって、切歌は背中のバーニアを噴出、そのまま突っ込み、柱を何本か砕いて上空へ飛び出す。
「―――おせっかいが目に沁みた あの日々が宝物で」
空中で交わるグリスとファントムビルドの戦いに割って入るように、切歌がシャルティナを連れて飛ぶ。
その最中でシャルティナが切歌を弾き飛ばす。
そして、錬金術をもって空中に屹立。そして術式を展開したかと思えば、砲撃を切歌に向かって放ってくる。
――Yes,Yes!
「今の自分―――」
その追尾してくる砲撃を躱し、
―――Yes,Yes!
「支えてる―――」
その飛ぶ先は、グリスの方であり―――
「勇気の礎―――ッ!!!」
グリスが振り向き刃を振るい、切歌がその下を潜り抜ける。
そして、選手交代と言わんばかりに、切歌がファントムビルド、グリスがシャルティナと激突する。
「なっ!?」
「なんだと!?」
「―――ススメッ!!夜明けの陽の名の下で!!」
切歌の戦斧がファントムビルドに叩きつけられ、そのまま激しく打ち立てる。
「―――光の挽歌を歌うデスッ!!」
グリスの斬撃がシャルティナを襲い、展開される防御術式すらも斬り裂いて打ち落とす。
「馬鹿な、持ち主を異次元の存在とすることで、絶対的不老不死を与えるエクスカリバーの鞘をもっている私に、攻撃を当てることなど・・・!?」
その時、シャルティナの目に、切歌のギアと同じ緑色の装飾がグリスにあることに気付く。
「まさか、その力は―――」
「―――この力は、切歌の分も入ってんだよぉぉぉおお!!」
イガリマの斬魂能力。それが、グリスパーフェクトキングダムにも搭載されているのだ。
だから、シャルティナに届く―――
「グロリアス!!世界を照らす輝き―――ッ!?」
その最中で、ファントムビルドが切歌の攻撃を躱し、その足を掴んで投げ飛ばす。
切歌は、建物の屋上を数度バウンドし、屋上の上を転がる。
「――ッ!!戦う、意味をォ―――!?」
それでも歌を途切れさせない切歌に向かってファントムビルドはさらにミサイルの雨を降らせる。
それが切歌に炸裂する。だが、舞い上がる黒煙の中を駆け抜け、切歌はそのミサイル群から逃げ回る。
「ぐっと――
襲い掛かるミサイルを躱し、しかし避けきれず当たりそうになった所でグリスが横から掻っ攫っていく。
「手に―――なれるように―――!」
その手を掴み、襲い掛かるミサイルを躱していく。
「暁の空に飛ぼ―――ッ!?」
「どこに行こうというのか?」
しかし、そこへシャルティナの大剣が突き刺さり、グリスと切歌は叩き落される。
「ぐあぁぁああ!?」
「あぁぁあああ!?」
一気に地面に落ちるグリスと切歌。
しかし、それで止まってくれるほど敵は甘くない。
「これで―――」
「―――最後だ」
そこへ、振り下ろされるアロンダイトとドリルクラッシャーの一撃。
それを、切歌とグリスはその直撃を貰う―――だが、その一撃を、二人は見事に受け止めていた。
「なにっ!?」
「―――うぉぉぉぉおおおぉぉおお!!」
グリスの絶叫が迸る。
―――Yes,Yes!
「みんながいる―――」
二人の体から吹き上がる、三色のオーラ。
「これは―――!?」
「ハザードレベルが、急上昇していく―――装者までも、だと!?」
―――Yes,Yes!
「暖かい―――」
次の瞬間、剣を弾き飛ばした切歌とグリスが、反撃に出る。
グリスの振るうラプチャーシザースがファントムビルドを斬り裂き、切歌の
「ぐあぁぁあ!?」
「くぅっ!?」
吹き飛ばされ地面を転がっていた二人だったが、すぐさま立ち上がり、ミサイル、砲撃術式、履帯型エネルギー、そしてアロンダイトのエネルギー斬撃を纏めてグリスと切歌に叩きつける。
『ハザァードフィニッシュッ!!!』
その直撃に、それを見ていた美空と調は目を見開く。
しかし、煙が晴れた先にいたのは、エネルギーバリアとして展開されたグランドランパートによって防がれていた。
「―――帰る場所のためッ!!」
そして、それを展開した切歌とグリスが、反撃と言わんばかりに攻勢に出る。
『ブルゥッ!!』
ボルテックレバーを一回転させ、両腕のラプチャーシザースにエネルギーを込める。
それと同時に、再び二つを合体させて
「ススメ!夜明けの陽の名の下で―――」
『Ready Go!』
二人が同時に駆け出し、先に切り込んだ切歌の斬撃をシャルティナが防御、そのまま切歌は二人の背後に頭上を越えて回り、そして、遅れて飛び込んできたグリスの一撃目をファントムビルドが受け止めるも弾かれ、そして切歌とグリスの斬撃が交錯するように炸裂する。
『スゥタッグスラァッシュッ!!』
『激烈・Sぅ打ぁっ愚』
「勝利の喜び、歌うデース!!」
『ブルゥッ!!』『イエロォッ!!』
ボルテックレバーを二回転させ、今度は飛翔する。
一撃目で二人を打ち上げ、そのまま縦横無尽に飛翔し、二人を吹き飛ばす。
『オウルアタァックッ!!』
『天災・汚ぅLu』
そのまま二人を吹き飛ばす切歌とグリス。
「グロリアス!世界を照らす輝き!!」
そして、もう三回、ボルテックレバーを回す。
『ブルゥッ!!』『イエロォッ!!』『レッドォッ!!』
切歌は浮遊したまま、肩のグランドランパートを可動。それと同時にグリスも両肩のランパートをエネルギー化して可動。
その銃口を敵に向け、そして―――一気にぶっ放す。
「行くぞぉぉぉおおおぉおおお!!」
『キャッスルブゥレイクッ!!』
『城砲・鬼ャっす琉u』
炸裂する砲撃が、ファントムビルドとシャルティナを撃ち抜く。
「ぐあぁあぁぁああ!?」
「うわぁぁあぁああ!?」
その直撃を受けたファントムビルドとシャルティナ。だが、それで終わらない。
『ブルゥッ!!』『イエロォッ!!』『レッドォッ!!』
『グゥリィィンッ!!』
再び、ラプチャーシザースにエネルギーが充填、しかしその色は緑色であり、すかさず切歌もその手の戦斧をもってシャルティナに突撃する。その刃には、黄金の光が―――
『イィガリマファングゥッ!!』
『王撃・狗リi捨』
グリスが両腕の刃を思いっきり振り抜くことで放たれるのは三日月形の無数の刃、それがファントムビルドとシャルティナに殺到し、突き刺さった所で、切歌の戦斧の一撃が、二人纏めて横薙ぎに斬り裂く。
その一撃を貰い、ファントムビルドは膝をつく。
「こんな力・・・どこから・・・!?」
後ろによろめくシャルティナ。
「いや・・・いやよ・・・こんな、ところで・・・!!」
しかし、そんな二人を知ったことかというように、グリスはボルテックレバーを全力で回す。
「戦う意味を―――」
切歌も歌を紡ぎながら、その手の
そしてグリスは、ボルテックレバーを回しながらドッグタグを握り締める左手を振り上げる。
「俺の前にィ―――」
『ブルゥッ!!』『イエロォッ!!』『レッドォッ!!』
『グゥリィィンッ!!』
『ゴォルドォッ!!』
「―――ひィれ伏ゥせぇぇぇえええぇぇえええええぇえ!!!!」
グリスが叫び、大きく腰を落としていた切歌が飛び上がる。
「ぐっと―――
駆け出すグリスと、空中で飛行ユニットのバーニアを噴出する切歌。
「手に―――なれるように―――」
それを見守る、美空と調。
『Ready Go!』
走り、飛び上がるグリス。その周囲に、三人のスマッシュと一人の装者の幻影が出現し、それがグリスに収束、まるでドリルの如く回転して敵に突っ込んでいく。
そして、切歌もまた、バーニアを噴出させることによって車輪のように高速で回転。そしてグリス同様に、三人のスマッシュ、そして一人の仮面ライダーの幻影と共に、一気に敵に突撃していく。
しかしそれに、比較的にダメージが大きいファントムビルドは成す術はなく、シャルティナだけは切歌に向かって渾身の反撃を喰らわせようとする。
しかし、振るわれたアロンダイトの一撃は、切歌の振り下ろした右足に装着された戦斧の一撃の前に折れ、その一撃を、二人同時にその身に受けた。
「―――暁の空に飛ぼォォォォオオォオオッ!!!」
『パァーフェクトキングダムフィニィッシュッ!!!』
『完全・騎ィン救駄ムu』
『ドゴドゴドゴドゴドゴォンッ!!』
螺旋を描き突き刺さるグリスの『パーフェクトキングダムフィニッシュ』の飛び蹴りと、縦回転の勢いを利用した切歌の『完全・騎ィン救駄ムu』が、ファントムビルドとシャルティナに突き刺さった。
その一撃を貰った、ファントムビルドは―――
「ァ・・・俺の方が・・・遥かに高い能力を備えていた・・・なのに、どうして・・・この差は・・・なんだ・・・」
信じられないと、ファントムビルドは理由を探した。
そして、その疑問に、グリスは答える。
「・・・俺たちには守るべきものがあって、お前にはそれがなかった。それだけのことだ」
その言葉を伝え、それを聞いたファントムビルドは―――そのまま粒子となって消滅し、取り込まれていたパンドラパネルが、がしゃん、と地面に落ちた。
「う・・・ぅう・・・」
そのパンドラパネルに向かって、膝をついたシャルティナが、必死に手を伸ばす。
「いや・・・いやよ・・・こんな、ところで・・・終わりたくない・・・」
切歌の一撃を受け、その左肩を大きく斬り裂かれたシャルティナは、涙を流しながら、そのパンドラパネルに手を伸ばす。
「私、たちは・・・必ず・・・理想郷に・・・!」
「もう、やめるデス」
そんなシャルティナに、切歌も膝をついて、そっとその手を取った。
「本当の家族も、兄弟も、姉妹もいないアタシでも、アナタの妹たちが、それを望んでいないことはわかるデス・・・」
ぎゅっと、その手を握って。
「貴方が、幸せでいることが、その人たちの願いなんデスよ」
本当の家族の在り方を知らない切歌。だけど、シャルティナの家族みたいな絆を感じている切歌だからこそ―――切歌は、シャルティナを止めた。
「・・・」
その言葉に、シャルティナはふと、遠い昔の記憶を思い出す。
三姉妹、楽しく生きていた、あの頃を―――
「・・・イース・・・クレ・・・ア・・・・」
その言葉を最後に、シャルティナもまた、光の粒子となって消えていく。
そして、そこに落ちたのは―――アロンダイトのファウストローブ、その鍵となる、小さな剣だけだった。
それを切歌はそっと拾い上げ、胸の前で、それを抱きしめた。
それを見届け、グリスは、晴れていく空を見上げる。
ボロボロの状態で、帰り道を進む一海と、その後をどうにかついていく切歌。
「グリス!」
「切ちゃん!」
そんな二人を、美空と調は追いかけてきた。
「みーたん・・・」
「調・・・」
肩越しに、一海と切歌は二人の姿を認める。
「・・・ありがとう」
「切ちゃん・・・ありがとう」
そして二人は、一海と切歌に向かって、そう感謝の意を述べるのだった。
「・・・礼なら、アイツらに言ってやってくれ・・・」
その言葉に一海は、あの三人のドッグタグを握り締めながら、そう言う。
その言葉に、二人の表情が曇る。
僅かに血が付着したそれを、一海はそっと握り締め、また、切歌も首に提げたドッグタグを静かに握り締める。
「あいつらは・・・俺たちのために・・・!」
『『『カシラー!』』』
彼らの幻聴が、聞こえてくる。それにそっと、目を閉じる―――たところで。
「カシラー!」
「カシラぁ!」
「カシラ!それに切歌も!」
―――何か、おかしい。
「「・・・ん?」」
何やら、頭の中で響いていた筈の声が、特定の方向から聞こえてきたような気がしてそちらに目を向けてみれば、そこから、
「カシラー!」
「切歌ぁ!」
茫然とする二人に、三人は思いっきり飛びつく。
「やった!」
「流石カシラと切歌ちゃん!」
「「「カシラ!切歌!カシラ!切歌!」」」
「デ、デェェェエエエス!?!?」
切歌が思いっきり振り切って尻もちをつき、そのまま思いっきり後ずさりする。
「ゆゆゆゆゆ幽霊!?幽霊デスか!?実態ある幽霊デスかァ!?南無阿弥陀仏!塩がどこであれがあっちデスか!?」
「失礼なちゃんと生きてるわ!」
「お前らなんで!?」
「いやぁ、成分抜き取られたら逆にぴんぴんしちゃって」
「ほぉら動く動く!」
「ほらあれじゃない!?デトックス効果!」
「「ああ!」」
一海と切歌を置いてけぼりにして盛り上がる三羽ガラス。
「え、えと、それじゃあ、生きてるデス・・・?」
「・・・死んだんじゃねえのかよ」
一海がそう尋ねると、
「ああ、そういや桐生戦兎がなんか言ってたな。死んだと思わせた方が、気持ちの高ぶりでハザードレベルが上がるだとかなんとか」
赤羽の言葉を聞いて、合点がいく一海と切歌。その後ろでは、美空と調が、ふっと微笑んでいた。
「・・・・なァんだとォ・・・!?」
「やっぱり、あの先生・・・・」
ゆらゆらと揺らめく怒りを、日の沈む夜に向かって―――
「悪魔の科学者がぁぁああぁぁぁぁぁああぁぁぁああああ!!!」
「デェェェェエエエェェェェェエエェエエエエッス!!!」
数日後、S.O.N.G.本部発令所にて。
「分ぁかってないな~」
回転する椅子に乗ってくるくる回る戦兎がそう言う。
「それほどあのアイテムを使いこなすのが難しいってことでしょうが」
「いやはや、ずいぶんと人が悪いな、戦兎君は」
「今に始まったことじゃねえだろ・・・」
弦十郎が関心するように言い、それにクリスが突っ込みを入れる。
「でも、万事解決して良かったよね」
そんな中で、紗羽がそう言い出す。
「葛城巧も、政府の研究機関に復帰したそうだ。今回の一件で、葛城先生も戦争の責任を深く受け止めて、あいつに謝罪したそうだ」
「良かったぁ」
「やっぱり親子は仲良くないとね」
続く幻徳の言葉に、響は心底安心し、未来はそんな響を見ながらそう言う。
そして戦兎も、とても嬉しそうであり、翼もその様子にふっと微笑んでいた。
「それにしても、ちょっとくっつぎ過ぎなんじゃねえのかお前ら」
龍我がそう言う先では、切歌の腕にべったりと抱き着いている調の姿があった。しかもその反対には慧介もべったりくっつかれている始末である。
「この一週間で摂取できなかった切ちゃん分と慧くん分の補給です」
「アハハ、ご心配をおかけして申し訳なかったデスよ」
「全くよ。人に何も言わずに勝手に傷心旅行に行くなんて。一体どれだけ心配したと思ってるのよ」
「あう・・・」
マリアの説教に途端に切歌は項垂れる。
「まあまあ今回の事件の功労者なんだし、マリアもそれぐらいにしとこうぜ」
「慧介は甘すぎるのよ・・・」
「そりゃあ妹分だからな」
そう胸を張ってみせる慧介。
その中で、エルフナインはふとあることを言い出す。
「それにしても、シャルティナさんですか・・・」
「ん?シャルティナさんがどうかしたの?エルフナインちゃん」
エルフナインが意外な所でそう言い出したことに響は目をぱちくりさせる。
「ボクたちのオートスコアラーの技術の一部に、
「アタシらを襲った奴と先輩たちを襲った奴が、まさかオートスコアラーだったなんてな・・・」
そう。イースとクレアは、シャルティナが作り出したオートスコアラーだったのだ。
彼女たちがシャルティナを姉、と慕っていたという事は、即ち、そういう事なのだろう。
そして、彼女はこの世界の現実に耐え切れなくなり、物理的な理想郷へ向かう事を選んだ。
その結論が、あの鞘ということだ。
「フォニックゲインだけだと足りないから、パンドラパネルの力を利用しようとしたわけね」
「フォニックゲインを遮断する物質を作れるほどの奴だ。パンドラパネルのエネルギーを聖遺物起動の為にエネルギーに変換することは訳ないんだろ」
友里の言葉に、戦兎はそう続けた。
と、そこで、
「ってか幻さん」
そう言って、顎を何度か叩くと、幻徳を指さしあることを指摘する。
「ヒゲどうしたんだよ?」
言われて気付く。幻徳には、トレードマーク(?)のヒゲがないことに。
「あ、ほんとだ」
「気付かなかったのか?」
セレナの言葉にウルフがそう突っ込みを入れる。
「なんだ?失恋でもしたのか?」
「え?そうなのですか氷室長官」
クリスの言葉を真に受ける弦十郎。
「剃った方がいいと言われて」
「誰になのですか?」
「ってか、なんでダウンフォールに襲われた時に紗羽さんに連絡したんだよ?普通だったら俺かS.O.N.G.に連絡よこすでしょ?」
その戦兎の問いかけに、幻徳はふっと笑う。
「答えは簡単だ」
そう言うと、何故か幻徳の隣に紗羽が立ち――――
「俺たち―――」
『ホテルで朝まで』『語り明かしたってよ♡』
二人そろっての文字ティー。そして、その文字が意味するところは―――
「「「えぇええぇぇええええぇぇぇえぇぇええぇえええ!?!?!?」」」
それを理解した瞬間、その場にいる者たち全員が吃驚仰天である。
「二人・・・付き合ってたの・・・?」
「うそだろ・・・」
戦兎とクリスが信じられないとでも言う様に言う。
「ねえ幻さん?」
「ねえ紗羽たん?」
と、うざいぐらいに互いの指先をつんつんし合う。
―――と、気付けば、いつの間にか内海が立っていた。
「「「うわぁぁああぁぁあああああ!?」」」
本日、二度目の吃驚仰天。突然の登場に流石の一同もビビる。
「う、内海さん、いつからいたの!?」
「旧世界で私をサイボーグにしておきながら、そんな幸せを手に入れていたとは・・・」
そう、恨みがましく呟く内海。そして次の瞬間、その手にもっていた鉄棒を自分の膝に思いっきりたたきつけた。
「テェェェエヤ―――アァァアア!?」
が、鉄棒は折れず、逆に大ダメージを負う内海。
だがしかし、落ちた鉄棒を見て、それを掴むと、
「折れてない・・・」
「いや、普通は折れないよな?」
「流石は、難波スティック改だぁぁあ!!」
そう、叫んだ内海を他所に、ふと友里があることを思い出す。
「あ、連絡と言えば、切歌ちゃん、なんであの時、藤尭君の携帯の電話番号を知ってたの?」
「ぎくり」
それを言われて大きく肩を跳ねらせる切歌。
「ああ、それは前に連絡先を交換してくれって切歌ちゃんに頼まれたんだよ」
「だけど普通って電話番号なんて覚えないんじゃねえのか?」
「ギクギク」
「あ、私は未来の電話番号知ってるよ!」
「そりゃあお前の嫁だからな」
「そ、そんな嫁だなんて」
「話が脱線してる脱線してる!っという事は切歌、登録さえしてればあとはどうだっていい筈の藤尭さんの電話番号を知ってたってことだよな?」
「ギクギクギク」
何やら、冷や汗がすさまじい切歌。
「そういえば、藤尭のことを名前で呼んでいたような・・・」
「な、なんで知ってるデスか!?」
「それはあの時、スピーカーモードにしてたからだけど・・・」
藤尭の言い分に、切歌の冷や汗は加速する。
「切ちゃん・・・もしかして・・・」
「暁・・・お前・・・」
「えー、ほーん・・・」
「ははあ、切歌ちゃんは藤尭さんのことが・・・」
「・・・え?切歌?それほんとなの!?」
「あ、あわわ・・・あわわわわ・・・!!」
周囲からの生暖かい視線と表情に、切歌は凄まじいまでに顔を真っ赤にする。心なしか頭から湯気が立ち上っており、そして次の瞬間、調の腕を振り切って羞恥のままに発令所を逃げるように出ていく。
「デェェエエエェェエェエェェェェェェェエエェェエエエエエェェエエェェエエェェエェェエエス!!!」
絶叫と共に、一目散に逃げていく切歌。
「逃げちゃった・・・」
「藤尭、少し話あるのだけれど」
「え?なんでそんな怖い顔してるんですかマリアさーん!?」
一目散に逃げていった切歌。
「いやぁ・・・セレナに続いて、切歌が、ハハハ・・・」
「慧くん慧くん」
ふと、調が慧介の服の裾をくいくいと引っ張る。
「ん?どうした調?」
「この後、家に帰ってやりたいことが・・・」
「バレたデス。死ぬしかないデス・・・」
未だ体の火照りが体から消えぬままとぼとぼと羞恥に顔を真っ赤にしながら道を歩く切歌。
きっかけは単純なのかどうかは分からないが、当初はそんなに気にならない相手であった筈の藤尭を、それなりに接していくうちに気になり始め、『慧くんと恋人になれたらなぁ』などという調の小言を聞いて途端に自覚してしまったのが事の始まり。
そこから、自分なりに感情を隠しつつ、努力してどうにか連絡先を入手することに成功したのだが、問題はこれをどうやって活用すればいいのかということで、連絡先をいつまでも眺めていたら、電話番号とメールアドレスを暗記してしまい、人前では言えない名前呼びをあの通話でしてしまったのが運の尽きだった。
(いや、もし朔也さんのような人が恋人になってくれたら嬉しいデスけど、アタシはまだ十代の子供、オトナな朔也さんとは違うのデス・・・でも好きになっちゃったものはしょうがないのデス!)
「はぅぅう・・・」
「あれ?切歌じゃねえか」
「ん?」
羞恥のままに歩いていると、ふと聞き覚えのある声が聞こえ、そちらに視線を向けてみれば、そこには三羽ガラスがいた。
「どうしたんだお前?」
「あ、もしかしてまた調ちゃんと喧嘩しちゃったとか」
「ああ、ありえそうだな」
などと勝手に話を進める三羽ガラスに、切歌は急いで弁明する。
「ちちち違うのデス!ただちょぉっと恥ずかしい話をされてここまで逃げてきただけなのデス!」
「え?恥ずかしい話って」
「うにゃぁぁぁあ!!もうそれ以上何も言うななのデェェェス!!」
絶叫、二度目。
「はあ・・・はあ・・・」
「あ、そうだ。お前に渡すものがあったんだった」
「え?」
ふと赤羽がそう言い出し、ポケットからあるものを取り出す。
「ほら」
「これって・・・みんなと同じ・・・」
三羽ガラスが身に着けているものと同じ、サイレンサー(プレートの周りのゴム)部分色が緑色になっている、ドッグタグだった。
「ほら、君も俺たちと同じようにカシラをカシラって呼ぶようになったからさ」
「これでお前も俺たちの仲間だ」
「ほら」
それを、切歌はそっと受け取り、
「・・・ありがとう、デス・・・大事にするデス!」
そして、嬉しそうに笑ってそう言った。
首に、三羽ガラスから貰ったドッグタグネックレスをかけ、切歌は上機嫌で帰路についていた。
下手をすればステップでも刻みそうなほどの軽快さで歩いている切歌が、無事に住んでいるアパートにたどり着けたのは上々だろうか。
そんな訳で、扉を開け、中に入ってみると、
「およ?慧介?」
「あ、お帰り切歌」
何故か慧介がエプロン姿でそこにいた。
「どうして慧介がここにいるデスか?修行とかでしばらくは一緒に食べられないって・・・」
「ああ、調が頑張った切歌のためにご褒美を用意するって言って、それの手伝いをしてるんだよ」
「ご褒美・・・」
それを聞いて、つい一週間以上前のあの出来事を思い出す。
「ん?どうした?」
いきなり切歌の雰囲気が暗くなったことに気付く慧介。
「あ、ううん、なんでもないデスよ!」
しかし、切歌はすぐさま明るく振舞い、誤魔化してみせる。
「そうか?」
「切ちゃん、帰ってきた?」
と、そこへ調が姿を見せる。
「あ、調・・・その・・・」
と、切歌は思わず言葉を詰まらせる。その様子に、調へふっと微笑み。
「いいよ。切ちゃん。もう気にしてない」
「え?」
「もとはと言えば、切ちゃんから慧くんに伝わることを止めようとして黙ってた私も悪いんだから、お互い様だよ」
「調ぇ・・・!」
「え?なんの話?」
話しについていけてない慧介は首を傾げるばかりである。
「あれ?慧介には話してないデスか?」
そう切歌が尋ねれば、調はふふっと微笑んで、冷蔵庫の中からプリンを二つ取り出して見せる。
「今日のデザートでね?」
「プリン!」
「案の定慧介が喰いついたのデス!?」
そうして、切歌は、やっと日常に戻れたのだと実感する。
調がいる、慧介がいる、この日常に――――切歌は、やっと帰ってきたのだと。
翌日―――一海と美空が付き合うという事を聞いて驚くのは、また別のお話。
―――仮面ライダーグリス with イガリマ『完』!
次回!創造しないシンフォギア・ビルドGXであ~る!
オリジナル回はまだまだ先なので楽しみに!少なくとも二週間ぐらい稼がせてもらうぜ!
戦「そんなんでいいのか・・・」
魔王「ふっふっふ~、ついに俺たちの出番だね!ゲ―――」
救世「ちょっと待てまだ名前を呼ぶんじゃないバレるだろ!?」
預言「安心したまえ救世主(笑)君、これからの事はこの本で全てわかる」
救世「おいコラなんで(笑)ってつけた(笑)って!?」
裏切「ちょっと貴方たち、落ち着きなさ・・・ってなんで裏切なの!?」
魔王「それは一度裏切ったのが印象付いてるんじゃない?」
救世「あんまりだろそれは・・・」
戦「あーはいはいまだ登場が先な奴らはさっさと帰れ!そんなわけでまた来週だ!」
オリジナル章はやったほうがいいか
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バーサーカーソウル!(いいぞもっとやれ
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そんなことはどうでもいい!(どちらでも
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嘘を吐くな!(やるな