キングダム 〜俺は俺の為だけに生きるぉ!〜   作:丸の内 幹太郎

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うっっすい回になってます、ごめんなさい。。。

気づけば一ヶ月経っちゃいましたね、なんとか頑張ってみせます。


三期おめでとー!!


13話 "終結から始まりへ"

集落平原戦から六日程立って、やっと帰れることとなった貴皇達の足取りは軽かった。

 

「貴皇さん怪我の具合は? 」

 

隣を並列で進んでいた王騎と側近が貴皇の横に馬を並べる。

 

「肩の傷が深く腕が上がらない状態です、ここ数ヶ月は安静にしろと」

 

「命があるだけまだマシですよ」

「それで紫伯の方は……」

 

「……流石に重傷です、生死の境目にいると報告が」

 

「咸陽から鳩が届き、紫伯を渡せと」

 

「断る、アイツは死んだと送り返してください」

 

王騎は何も言わず、同金へ視線をやると頷き後ろへ下がった。

 

「貴皇様、中央の連中は紫伯を使って何をするのでしょう?」

 

「ただ公開処刑をして秦軍の武を国民に見せつけるだけだろう、無意味なことを考える」

 

「紫伯の処遇はこちらで考える、その為に影楼にも調()()()()()()()

「当分は魏は何もしてこないだろうな」

 

「その間に我々にはやることがある」

 

「…………」

 

集落平原から馬を走らせて三日目、剛城一帯に入る為の門へ着いた。徐々に近づくとその壁の高さに唖然とする王騎軍。

 

「これが建設中だった鬼氣門ですか」

 

な、なんだこの高さは……

 

しかもあの馬鹿でかい高楼はなんだ?

 

「貴皇が行った国籍問わず身分問わずの実力を求める政策で他国から隠れた実力者達が集まった結果です。国全体がそのような政策を取ればもっと良くなると思いますが」

 

「ヌフフ…それを言ってはいけませんよ騰、色々あるんですよ色々」

 

「しかもこの設計には貴皇殿自ら関わっているとか? 」

 

「ええ、特に高楼の位置にこだわっていました」

 

城の守りを指揮しその守りの難しさを経験している王騎軍側近らは高楼の位置と高さを見て"この門は落ちぬ"と確信した。

そしてまた貴皇は策士として脳に刻まれた。

 

「完成しましたね」

 

「ああ…これで一安心かな」

 

と少し見上げた所で長いトンネルを通った。後からは馬を走らせて数時間で剛城に到着した。

 

「貴皇さん…城壁を()()にしたのですか?」

 

「はい……」

 

『!!』

 

これはもう東部最大都市…

 

王騎が言った通り剛城にはまた外側に城壁が作られていた。

 

「……どこでそんな金を? 」

 

「三大宮家や王族達が金が落としていったのです」

 

「! 」

 

後宮の三大宮家を動かしているのか!? バカなあの堅物共が貴皇の為に金を落としただと!! それもどこで王族と関わりを!?

 

昌文君はそれを聞いて汗を流した、中央との関わりも深い昌文君には多くの情報が入ってくるがそんなことは耳にも入れたことがなかった。

 

 

「開門!! 」

 

 

鋼鉄の扉が開くと、中では民衆による出迎えにあった。民衆は目を輝かせながら貴皇に尊敬の眼差しを送った。

 

「貴皇様万歳!」

 

「よくぞご無事で!! 」

 

貴皇が利き手を上げればそれに大きく反応する国民を見た。王騎軍ですら初めてといる程の出迎えであった。

 

『貴皇軍万歳!! 剛城万歳! 』

 

 

『貴皇様ーーッ! 』

 

「!」

 

「! 」

 

先頭を歩く貴皇目掛けて群衆の中から子供達が飛び出し貴皇目掛けた。

貴皇は兜を脱ぎ馬を降りて膝をついた、それを目掛け子供達は飛び込む光景を見た側近らは微笑み、王騎軍、特に膠と昌文君は口を開けて驚く。

 

「貴皇様ーー! 」

 

「フハハ…約束通り家族を守ったか? 」

 

『ハイ! 』

 

「勉学はサボってないだろうな?」

 

「ハ、ハイ! 」

 

そうか、と頭に手を置いた貴皇の顔は戦場で見せる、味方をも震えさせる顔とは真逆の笑顔であった。

 

「ちゃんとした笑った顔は初めてかもしれませんね……」

 

杞憂だったのでしょうか……

 

「…………」

 

「……王騎…」

 

本殿に着き案内された場所は大浴場であった。

 

カポーン

 

「ふー流石に染みるな〜」

 

「フフフ、傷に染みるとはまさにこのこと」

 

「この染みはいいほうですよ〜」

 

50人は軽く入れるほどの浴槽には王騎と貴皇そして昌文君だけであった。

他の者はというとこの半分ぐらいの浴槽で湯に浸かりながらにらみ合っていた。

 

「あそこはいつ殴り合うかわからんぞ」

 

「武将は殴り合うぐらいがちょうどいい」

 

「この湯は少し変な匂いがしますね…」

 

「身体の傷によく効く成分が入っているので、傷口がすぐ塞がっていい」

 

「なるほどだからここに……このぐらいの広さになると結構かかりますよぉ」

 

「ここだけじゃありませんがね」

 

「? 」

 

「城下にもこれと似た銭湯をいくつか立てましてね料金は取っていません」

 

「! 」

 

「民の衛生、健康を守れば農業や産業の生産性が上がる。そうすれば納税品も増え国は潤う、それに繋がり兵力を強化できる」

「そうすれば人材が必要になり、今は平民の子供達に勉学をたたきこませている」

 

さっきの………

 

「なぜそんなことを、と思うだろ昌文君? 」

 

「! 」

 

「上の人間の腹を膨らせてどうする、装飾を飾り堂々と歩くだけの豚になるだけなら…下の者に幸福を与え、それは城一帯に広がり、また広がる」

「バカに金を掛けるほど無駄はないことはアンタが一番知ってるはずだぞ昌文君……」

 

「…………」

 

「………」

 

「………それで話とは? 」

 

これが本題であった。

 

「今回で大将軍になるのはほぼ確定と言える」

 

「……そのいいようだと前から考えていたみたいだな」

 

「あぁ、三大天を討ったことは大きい」

 

「だが趙は趙奢は病死と公表したぞ?」

 

「当然でしょう、国力が低下しますからね」

 

「……… 」

 

「…………」

 

 

「……それで()()は?」

 

 

「…ワシはお主を()()()()()に推薦する」

 

「!! 」

 

貴皇は驚きを見せるが一瞬であった。用意されていた酒を持つ。

 

「へ〜、危険分子は外より内って訳か」

 

「……その通りだ」

「我々が争っては意味がないッ、国内が争えば敵国から攻め込まれる…お主ならわかるであろう! 頼む貴皇ッ、六将の席に着いてくれ」

 

「私からも是非お願いします」

 

頭を下げた二人、貴子はそれに動揺することなく酒を飲み干した。

 

「断る」

 

「ーー貴様ッ」

 

「が、東部長官になら座ってもいい」

 

「!! 」

 

「……理由を伺っても? 」

 

「現在秦国は"楚"への侵攻に力を入れている、楚は六カ国が埋まるほどの面積を持ちその分の武力もある、秦国はそこに攻めるにはその分の兵が必要となる…そうすれば国内の力は弱まり趙・魏・韓から攻め込まれる」

 

「! 」

 

「韓は真正面から攻め込めるが趙と魏は()()()()()()()()()()。それはここ"剛城"の存在だ」

 

ここは趙と魏の国境が重なる位置に存在している…ここは難関不落の剛城を避けて違い場所から趙と魏が攻め込んでくれば確実のこの城から軍が後ろを突かれ、退路を断たれる。

そんなことは誰が見てもわかるはずだ……

 

どんな犠牲が出ても俺はここを奪うことを第一優先にする。

 

「そこまで言えば後はわかるだろ? 」

 

「………」

 

「……………」

 

鬼才か…

 

 

それ以上は何も会話はなくその三日後王騎軍が咸陽へ向けて出発した。その後の論功行賞に貴皇は出席して思い通りに事が進み、最後の一席には貴皇の代わりに"膠"が座った形となり、ここに集落平原のことは全て片付いた形となった。

 

 

コンコン

 

「入るぞ」

 

「……何の用だ」

 

「お前の気になっていた男が大将軍になり東部長官の席に座ったぞ…」

 

「! 」

 

「今は各地から優秀な武官が力を見せる為に剛城に集まってる」

 

「…………」

 

「お前は行くのか蒙武…」

 

「鼻が伸びたガキにお灸をしてやる方がいい、お前も行くのか昌平君」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回からはもっと頑張る

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