キングダム 〜俺は俺の為だけに生きるぉ!〜 作:丸の内 幹太郎
まずすいません三ヶ月放置しました。
ではどうぞ
集楽平原からーーー五年。
とある国境線、今日も血飛沫を上げる戦争が続いていた。
「進めェ!本陣は目の前だ! 歩兵など我々の敵ではないッ」
歩兵を斬り殺しながら進む将は歩兵達で密集られた位置に突入した。
「しょ、将軍後ろの騎兵と分断されました!」
「な、なに!?」
「殺せ今だ!」
「クッ…」
下から伸びる無数の槍をかろうじで避けるが、後ろの部下達は貫かれ敵地に取り残された。
「お、おのれ!"貴皇"ェェ!!」
ーー…秦軍本陣
「ん? 何か言ったか?」
「い、いえ……」
「そうか」
「伝令! 見事に敵将を討ち取りました!」
「おお!やりましたな」
「これで前線を戻せますぞ!"貴皇大将軍"」
秦軍総大将・貴皇はその戦果に他の者とは違い、笑みを零すことなくただただ聞き流した。
「…………今日はここまでだ」
「ハ?」
「また明日」
「ハ、ハハッ」
「夜は兵に酒でも出してやれ」
と言い残し自分の天幕へと向かった。
集楽平原から五年、貴皇にはもう余裕がなかった。ほぼ城に帰ることなく、戦場を転々とし、肉体的にも精神的にも参っていた。
それもこれも"六大将軍"の失脚が大きかった。
六将筆頭の白起は自決、王齕は戦闘傷で、他の胡傷や司馬錯も死亡、生きているのは王騎と膠の二人となる。そして王は"危篤状態"の始末。
一気に力を失った秦は他国から攻められ、最後に大将軍・貴皇の出陣を命じたのだ。
「邪魔するぜ」
なんの前触れもなく天幕が開く、秦軍と思われる複数の男女が入ってきたがその服装と鎧は統一性がない軍隊とは呼ばぬ見た目であった。
「……なんのようだ"桓騎"」
「
五千人将・桓騎。元は西部の山岳を拠点とする野盗団の頭だったが討伐に来た貴皇軍に敗北し、秦国の管理下に置かれた男。その残虐性から軍議でも取り上がる問題児であった。
「で何のようだ」
机に再び向きを変えた。
「ーー…"
「!!」
「その反応から見るとやっぱり知ってやがったか、よく見つけたな"滅びさった一族"をよ……」
「………俺が幼い頃に拾った捨て子だ、たまたまだ」
「へ、そうかよ…邪魔したぜ」
とどこか気に食わなそうに言い残し出て行った。瞼を閉じ椅子にもたれかかった。
ーー…影楼…
『
千年を生きる一族達、殆どが滅んだと言われる一族。他の一族は不明だが"天峰"はこの時代に存在
影楼は滅びさった天峰の生き残りであった。
『う、う…』
『生き残りがいたぞ』
『殺せ』
傷ついた子供に騎乗した兵二人が槍を持ち上げる
『あ…』
『待て』
『!』
『若君』
一人の少年が近づく
『その頬の痣はやはり"天峰"か』
『ここで死ぬか、生きるか決めろ』
「ーー様」
「…ーー皇様」
「貴皇様!」
「!」
「………」
「お眠りの所申し訳ありません」
「何かあったか
「いえ、軍議です」
「あぁ、わかった。右翼に張っていた
「全ての将校集結しています」
「わかった」
別の天幕に移ると貴皇軍将校と各陣営の将軍とその配下が長机正面同士で座り合っていた。
今にも一触即発であったが天幕が開き貴皇が入ってくるやいなや立ち上がり拳を合わせた。
「席についてくれ」
「戦後すぐにお呼び立てしてすまない、軽い食事は用意させる。雁翔」
「ハッ、では早速軍議に入ります」
「「オオ」」
軍議は徐々に進み各軍との情報交換へと変わる。
「十日が経ち敵右翼は連戦の疲れが見え多くの兵を失っていますが、中央から予備隊の補充は見えません」
右翼軍大将・尚深
「中央は未だ大きな動きはない、押しては引いての誘いばかりだ」
中央軍副官・尚角
「左翼も同じく」
左翼軍副官・尚相
「いや、何もできないが正しいだろう」
左翼軍大将・張唐
「……張唐殿…」
「中央軍後方には予備軍2万2千が存在する。この予備がどう動くか向こうの中央は見ているのだろう」
「趙軍は下手な戦法はうてんな」
「向こうの総大将は誰だ?十万を超える軍を扱えるのは限られるぞ」
「蘭相如は病に倒れいつ逝ってもおかしくない状態、考えるなら"廉頗"か」
「だが輪虎や介子坊などの姿はない」
「中央の予備隊か……」
「!」
「殿」
「向こうの予備隊にも一万近く兵がいる。輪虎と介子坊が率いれば戦況は一気に変えられる。餌を与えて釣れた所に輪虎と介子坊で突くと……」
「こっちも下手な戦法は出せんな」
「!」
「…………」
「殿、どうなされますか?」
「戦況を見ると他の四天王は右翼にいると見る」
「では左翼は誰が……?」
「張唐の旦那」
誰が旦那だ……
「物見の報告では将軍になりたての若き将らしく…」
成り立て? それに五万の軍を……餌は左翼か…だがどうする?
「相、名前はなんて言うんだ?」
「ん、確かーー…」
ーー…"李牧"
「なに!!?」
「!!」
「殿!?」
その名に貴皇は大きく反応し、机を叩いた。将校にも動揺が広がる。
李牧、李牧だと!? あの李牧か!!
貴皇は知っていた。この世界の大まかなことは知っていた。その大まかな中に李牧の名もあった。
貴皇は知っていたこの李牧が強大な敵であることを……
ならばここで討つッ
「張唐将軍と尚相、角、深、雁翔以外は自分の本陣に戻れ、追って伝令を放つ」
「!」
「角」
「ハ! 」
「中央予備軍の
「! あの
「あぁ」
「了解しました」
尚角は急ぎ足で天幕を出て行った。それに続いて数十人の将校も出て行った。残ったのは五人。
「影楼…」
「ハッ」
貴皇が頷くと影楼も頷き返し姿を消した。
ドガラ
「三千人将!」
「なんの騒ぎだ」
「失礼します、あ、お二人とも探しましたこちらにいましたか」
「どうした?」
「それが左翼軍副官の尚角将軍が大至急お呼びしろと…」
「…ッあいわかった、いくぞ」
「ああ」
天幕を出ると尚角が騎乗した状態で目の前に現れた。
「大将軍がお呼びだ、私はその使いできた…今から私が先導するゆえ着いてまいれ」
と待たずして馬を走らせた。
「気を引き締めろ」
「!」
「他の戦場より将が多い場所で我々を呼ぶとは相当の所に放り込まれるぞ」
「フン、臨む所だ」
ドドドドド
「大将軍、尚角様おつきになりました」
「我々以外人払いだ」
「ハッ」
「………………」
「…………」
「…………………」
「明日我々は大きく動く、明日でこの戦争を終わらす」
「!」
「それにはここにいる七人の力がいる、」
「ハハッ」
「尚深はいつもより十歩前進せよ」
「ハッ」
「雁翔と尚角は中央へ移動し二人で指揮を取れ」
「ハハ」
「大将は…左翼、ですか」
「…………一方左翼は、予備隊含める
「…………」
「二千を加えた
「!!」
「同じく
「!?」
「計十一万で左翼を攻め、趙左翼軍・李牧の首を取り中央軍予備を迎撃する!」
1000人近く登録者がいるのに書き直したい自分がいます。
リメイクします!!!
ヒロインどれがいい?
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