キングダム 〜俺は俺の為だけに生きるぉ!〜   作:丸の内 幹太郎

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ヒロイン登場までーー……あと少し!


8話 "始まり"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数カ月が経つ、昭王と貴皇様の二人きりの酒を飲み交わしは中央でも異例なことだという……やはり貴皇様は人を惹きつける何かをもってらっしゃる──……不思議な方だ、あの時も──

 

 

「何笑ってんだ尚相……」

 

 弓使い・尚深

 

 

 周辺が少し明るくなっている時に部屋の前で四人の男達が横一列に並んでいた。

 

 

「ん、いや貴皇様のことでな」

 

 矛使い・尚相

 

 

「え、お前あっちの趣味かよ……大将もかわいそうだなー」

 

 双剣使い・尚角

 

 

「貴様、斬り殺すぞ……」

 

「やってみろこの俺に負け越ししてるくせに! 」

 

「斬るッ 」

 

「いい加減にしろ貴様ら! 貴皇様が来られるぞ」

 

()()乱戦特化部隊将軍・雁翔

 

 

 その時、部屋の扉が開くと焦って頭を下げた。

 部屋から出てきたのはもちろん貴皇である。寝起きとは思えぬ程の美しい容姿であった。

 

 

「おはよ 」

 

『おはようございます貴皇様』

 

「こんな早くから待たんでいいぞ」

 

「いえ、そういう訳には……」

 

「いやお前達の騒ぎ声で目覚めてしまったわ」

 

「も、申し訳ございません! 」

 

「フハハ、冗談だ」

 

「この寒さはお身体に触れます。行きましょう」

 

 

 貴皇を先頭に渡り廊下を歩いていると山々の隙間から朝日が昇る。

 

 

「今日も晴れそうだな……」

 

「ですがこの時期はやはり冷えますね」

 

「全くだ……今夜飲むか尚角? 」

 

「奢りなら」

 

「尚角ッ! 」

 

 

 尚角の貴皇への気軽さは背筋が凍るものがあったが

 

 

「フッ……」

 

 

 あれから数カ月が経った……俺は正式に城主と認められ、論功行賞では金8000と周辺の城を三つほどもらった。

 やりたいこともあるし、趙へ攻め込む本腰を入れるなら徴兵をされる可能性がある。兵達の練兵をしなくては……昭王は六大将軍にも操られてる節もある……中央の動きに監視を向けるべきか……

 

 

「へクシュ 」

 

 

「あらあら風邪でも引きましたか城主様? 」

 

「! 母上……おはようございます」

 

「おはようございます」

 

 

 反対の入り口から侍従を連れた貴華が貴皇の横に立つ。

 

 

「母上あの時の援軍、本当に助かりました」

 

「何度目ですか? しつこい男は嫌われますよ? 」

 

「それは困ります……」

 

 

『……ハハハ! 』

 

 

 フッ、と笑みだった顔が真剣になった。

 

 

「貴皇、ここからが大事ですよ? 」

 

「…………! 」

 

「"三大天"の首を取ったことにより、貴方の名は中華に広まっています……周辺諸国や中央は貴方の次の行動を見張っています」

 

「ハ」

 

「貴方の行動一つで攻め込まれる可能性も出てきます……城主として貴家・当主としてよく考えて行動するように……」

 

「! 」

 

「…………」

 

「…………」

 

 

 尚相らは下を向き何かを考えている行動をとる。

 

 貴皇への忠告でもあり、それは()()達にも向けたいたものだった。

 戦後処理、難民への救済、国境警備など数えられないほどの量の仕事を解決させる必要がある。

 趙と魏は先の戦の屈辱を晴らそうと虎視眈々とここ剛城を狙っている。

 貴皇は若くして城主となり、経験も浅い……それは長年貴羅を支えていた側近達の腕にも掛かっているとも言える。

 それを考えての忠告だと貴皇は読み取った。

 

 

「ご安心を……もう既に()()と動いております」

 

「あら、流石は私の子ね、フフ」

 

「部下達には()()()()になりました……」

 

「あっ! あと一つ……先程言いましたが貴方は貴家当主になった身、次の()()()を作る必要があります」

 

「それは妻を持てと? 」

 

「ええそうよ、貴家は貴族中の貴族……幼い頃からそういう話が来ていたのだけど、貴方が部屋から出てこないから話もできなかったのよ? 」

 

「ですが私はまだ10ですが……」

 

「当主になったなら年齢は関係ないわよ! オホホ! 」

 

 

 と言い残すだけ残し、去っていった。

 

 

「貴華様、お元気になられましたね 」

 

「ああ、前より生き生きしている気がする」

 

「貴皇様、会議がございますお早く」

 

「あぁ今行く」

 

 

 はー……結婚か──……

 

 

 

 咸陽・中央本殿

 

 

「してどうなっている……」

 

「は……各国の中央は重く見ていると……趙軍には"漆黒の魔獣"などと呼ばれ恐れられています」

 

「そうか……」

 

「聞いた話では槍を使うとか……」

 

「僅か10代にして三万の軍を率いり、十万の敵を退却させたとなると……これが敵なら不安で夜も寝れんな……」

 

「あぁ、趙と魏は怒り心頭でしょうな」

 

「しかし大王……剛城の城主に任命するなど、あの若者は剛城周辺の重要さがわかっているのか……」

 

 

「そういうところだ!! わかっているから我々に怒りを向けているのだ……博打をした我々にな……」

 

 

「…………」

 

「…………」

 

 

「重要さを知って剛城一帯を任せたのだ……もしダメならここから人を送ればよい」

 

「しかし……納得してない奴も少なからずいる……」

 

「剛城城主は中央を大きく警戒している……そして我々が警戒すべきは各国ではなく剛城と考えて頂きたい」

 

「それはダメだ! 我々が睨み合うことが起きれば何が起こるかわからん」

 

「定期的に剛城に出向き、信頼と関係を回復せねばならぬな」

 

「力でねじ伏せればよいではないか! 」

 

「馬鹿者! だから武官は単細胞なのだ! そうなれば誰が一番喜ぶと思っている」

 

「内部争いだけは避けなければな……」

 

 

『ハ……』

 

 

 と貴皇の関係は信頼関係を得るという形になった。その頃剛城でも言い争いの討論が行われていた。

 

 

「だからまずは国境をどうにかすべきだ! 」

 

「何を言っている! まずは──ー」

 

 

 本殿では武官、文官で分かれ、罵声が3時間程飛び交っていた。貴皇は黙ったまま、尚角に関しては寝ている始末だ……

 

 

「待て……」

 

 

 貴皇の一言でピタリと止まる。

 

 

「一つ私に考えがある」

 

 

 貴皇の考えにより貴皇は"戦国四君"にも並ぶとも言われるのはまだ未来の話──……




少し薄い話になりましたが次回から無双が始まります

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