卒論が落ち着いて、書き上げたらもう年末…。
令ジェネ観に行かなきゃと思ったり、コミケ行く準備したり、他の作品も書かないと、とやりたいことが多いのです…。
では、実質第1話、どうぞ!
朝食は栄養のあるすぐ飲めるゼリー飲料。
今週のバイトを改めて確認し、今日は無いことを思い出す。
制服を着て、リュックを背負い家を出る。
「いってきます」
誰もいない我が家に声をかけて高校へ向かう。
それがいつもなのだが………。
「はじめまして、我が魔王」
「……………………………」
家出た瞬間、なんか変な人に絡まれてます。
誰だか知らないけど、何か用があってきたのだろうと追い返すのも悪いと思い、学校までの時間も無いので歩きながら話すことに。
「…それで何ですか」
「いや、今日は挨拶に来ただけさ、我が魔王」
「はぁ……」
首にマフラー、なんか独特な服装、手には本を持った男性。多分年上。そんなこの不審者は、どことなく上機嫌だ。
「で、魔王って何ですか」
「君の事だ、
横に並んでいた男性は、前へと移動して続ける。
「君はそう遠くない未来、魔王へと至る、それが運命だ」
「はぁ…宗教勧誘ならお断りです」
スルーしてさっさと高校へ向かう。誰が魔王か、こちとら進路に悩む高校生だぞ。
「まぁ待ちたまえ、受け入れられないのは分かる。だが、一つだけ質問だ」
「何ですか、ほんとに」
しつこく追い付いてきたが、もう高校も目の前。流石にこれ以上は付き合いきれないが、一言くらいは聞いてもいいだろう。
「君の夢は、何かい?」
─何も答えられなかった。
あの質問をされた後、何故か、そう何故か逃げ出してしまった。
夢─目標。確かに昔は持ってたのかもしれない。いや、かもしれないじゃなく持っていた。
けど、思い出せない。それはなんだったのか。
「…い、おい、常盤!」
「えっ」
そんなことを考えてたら、いつの間にか放課後。クラスメイトに声をかけられて、ようやくそれに気付いた。
「どうしたんだ、今日なんか変だぞ」
「あ、うん、ちょっと寝不足で」
「大丈夫か?」
話しかけてくれたのは、田山裕太。クラスメイトの中でも一番仲が良い奴だ。
「大丈夫。そっちこそ急がなくていいのか?今日は部活だろ?」
「本当に大丈夫か?さっき先生が言ってただろ?最近、近隣の生徒が行方不明になってるから、警戒してしばらく部活中止だよ」
田山は、剣道部に所属している。確か副部長だったような。
けど、そんな話してたのか…。
「だから久々に商店街のほう行かないかって誘おうと思ったんだが」
「ごめん、ちょっと今日は帰るわ」
「だな、まぁ古本屋漁ろうぜってだけだし気にすんな」
じゃあな、と言って田山は去っていった。
その後、すっきりしないままとりあえず帰路に着いた。
「…あっ、夕飯の具材買ってこないと」
進路を変更、商店街のほうへ向かう。ふと思い出したことだったが、頭の中が完全に切り替わったわけではない。
夢、ゆめ、ユメ?と頭の中は、ぐるぐるしたままだ。
いや、ままだった。
サクッと、コンクリートの道では味わうことのない、自分の足音を聞くまでは。
(黒い…砂?…いや、これは、炭みたいな…)
炭のように黒い塊、こんなものが落ちてるわけない。周囲を見回すと、至るところに……
「まさか……」
視線の先、曲がり角から現れたのはオタマジャクシのような形の青い物体。
それは、この世で最も出会いたくない
年明けには、次を投稿………出来たらいいなぁ。
感想などお待ちしています