Take me to・・・ 作:ENDLICHERI
今日も今日とて、1日フリーな日。だけど、今日は事務所に来ている。理由は・・・・・・、
「・・・・・・この部分、ウィズってどういう感じで歌ってる?」
曲のレコーディングに来ている。本来は今日じゃなかったけど、一昨日ウィズが『歌詞出来たー!』って言ったのがきっかけだった。
そして、昨日からレコーディングに入っている。
「──って感じで歌ってるよ。」
「ふ~ん。・・・・・・もう一回いい?」
なかなか思い通りにいかずに、何度か取り直している。
「映司君、そろそろお昼だけどどうする?」
「・・・・・・もう一回歌ってからで。」
「はいね。行くよ?」
「お願いします。」
これが、普段のレコーディング。・・・・・・でも、普段と違うのが1つある。
「こうやってレコーディングしてるんだ~!」
「わたしたちは・・・・・・レコーディング、しないからね・・・・・・。」
「それにしても、映司って意外とストイックだよね~?」
「それだけ、音楽にかける想いが強いのよ。」
「確かに、
「なぜこっちを見るんですか?」
そう、何故かRoseliaがいる・・・・・・。
「それじゃあ、休憩にしよっか?」
「そうですね。」
「・・・・・・あ、Roseliaのみんなはお昼ご飯持ってきてる?」
「え?・・・・・・あぁ!忘れました・・・。」
「実は、アタシも・・・。」
どうやら、皆午後からここに来る予定だったらしく、昼食を持ってきてないんだと。
「じゃあ仕方ない。映司君!」
なんで勢いよく言うのさ。
「Roseliaを食堂に連れていって。」ニヤニヤ
何を企んでるんだ?
「・・・・・・はぁ・・・。じゃ、行くよー。」
「はーい!」
ってな訳で、向かったのは事務所の食堂。
「私たち、ここに来ても大丈夫なんでしょうか?」
「まぁいいんじゃない?ここ、ちゃんとする時はちゃんとするけど、緩い時は酷いくらい緩いから。」
社長がそんなんだから、そうなったんだけどね。
「じゃあ、あこはこの定食にしよーっと!」
「じゃあ、アタシはこれ♪」
それぞれ食べたいものを頼んで、空いてる席に座った。
「そういえば、日菜から聞きましたけど・・・・・・RAISE A SUILENと対バンライブをしたんですか?」
「そうですよ。」
「そうなのね。・・・・・・何か言われたの?」
「うん?・・・・・・いや、特に何も。」
「え、そうなの?」
「うん。でも、基本ボーカルのレイヤ?レイ?と話してたんだけどね。」
「そうなのね・・・・・・。」
何かあったのか?・・・・・・そういや、あっちから『Roselia』のワードが出てたな。
「とりあえず、僕に被害がなければ勝手にしてくれ。」
「ホント、映司って勝手だよね~?」
「そうね。ONとOFFの差が激しいわね。」
「OFFの時の緩さは異常ですけど。」
「異常で結構ー。」(棒)
「感情が・・・・・・込もってませんよ・・・・・・?」
元から感情はない方でーす。
「・・・・・・そういえば、ここに来た理由は?」
「ウィズから『あの時の曲が出来たよ!』って言われて──」
「レコーディング風景を見せてくれるかしらって言ったらこうなったの。」
ほんと、ここは緩いな・・・・・・。
「でも、映司って音楽のこととなるとストイックだよね~。誰かさんたちみたいに?」
「だから、なぜ私たちを見るんですか?」
あんたたちがストイックだからだよ。
あれ?ウィズが名前しか出てない。・・・・・・まぁ、いいか。
タイトルは・・・・・・なんか、所々ふわふわしてるから。