Take me to・・・   作:ENDLICHERI

103 / 112
今回、ちょっと長いよ~。







第99話 Topaz Love

 

 

 今日は、映司君たちがライブをするCiRCLEにRoseliaの皆さんで来ています。

 

 

「おねーちゃーん!」

「日菜!?」

「あ!友希那さん!」

「戸山さんたちも。」

 

「うわ~、なんかバンドしてない僕たちが場違いみたいだね~?」

「俺、ここにいていいのかな~?」

「晴斗さんも昂汰も、呼ばれたんだから堂々としなよ。」

「ヒューヒュー、蘭カッコいい~!」

「モカ・・・!」

 

「ほら~、みんな足取りが遅いよ~?」

「こっちは筋トレし過ぎで筋肉痛なんだよ・・・。」

「こっちは寝不足・・・。」

「筋肉バカが・・・・・・。」

「あぁ!?なんか言ったか蒼空ぁ!?」

「うっさい。」

 

「なんで俺まで?」

「あ、おたえの彼氏だ!」

「おや、こんな所で会うなんて・・・・・・儚いね。」

「儚くないし、その呼び方は止めろ。」

 

 

どうやら、この前のドームライブに呼んだゲストと、『ENDRECHERI』さん、そしてご友人は呼んでいるようですね。

 

 

「氷川さん・・・・・・これって・・・・・・?」

「さぁ・・・。」

 

 

こっちが聞きたいですよ。

 

 とりあえずライブ会場に入ると、『Quartzer』のライブステージが既にセットされていました。私たち含め、お客さんで満員となっています。

 そして、会場全体が暗くなり・・・・・・。

 

 

 

(映司・ウィズ)思いきり抱き寄せられると心 あなたでよかったと歌うの

  X'masなんていらないくらい 日々が愛のかたまり

  明日の朝も愛し合うよね

 

 

 

突然のアカペラで、『愛のかたまり』を歌う2人。

 

 

 

E「心配性すぎなあなたは 電車に乗せるのを嫌がる

  まるでかよわい女の子みたいで なんだか嬉しいの

W「あなたと同じ香水を 街の中で感じるとね

  一瞬で体温蘇るから ついて行きたくなっちゃうの

 

()教えたいもの(教えたいもの) 見せたいもの(見せたいもの) たくさんありすぎるのよ(たくさんありすぎるのよ)

  言葉や仕草は(言葉や仕草は) あなただけの為にあるから(あなただけの為にあるから)

 

E「思いきり抱き寄せられると心 あなたでよかったと歌うの

()X'masなんていらないくらい(X'masなんていらないくらい) 日々が愛のかたまり

2「明日の朝も愛し合うよね

 

 

 

ここは、前回のドームライブと同じバージョンのようですね。1番はバラード風で、後半からは原曲風に。

 

 

 

E「どんなにケンカをしても 価値観のずれが生じても

  1秒で笑顔つくれる 武器がある あたしたちには

 

()変わっていく あなたの姿 どんな形よりも愛しい

  この冬も越えて(この冬も越えて) もっと素敵になってね(もっと素敵になってね)

 

2「あまりに愛が大きすぎると 失うことを思ってしまうの

  自分がもどかしい 今だけを見て生きていけばいいのにね

  ねえ 雪が落ちてきたよ

 

 

 

彼らの後ろには『NOASIS』の4人が各楽器を演奏していますが、メインの『Quartzer』は、この少し狭いステージで踊っています。

 

 

 

2「子供みたいにあまえる顔も 急に男らしくなる顔も

  あたしにはすべてが宝物 幾度となく見させて

 

  思いきり抱きしめられると心 あなたでよかったと歌うの

  X'masなんていらないくらい 日々が愛のかたまり

  最後の人に出逢えたよね

 

 

 

相変わらず、ONとOFFの切り替えが激しい人たちですね。こういう時は格好よく決めるんですから。

 そう思っている矢先に、次の曲が始まりました。

 

 

 

E「未来

  W「へと伸びている道標(ライン)の上を 犇(ひし)めき合った言葉と想いは 時代

E「が上げるスピードに カラダを捨てた 日づけを綴る… もらい

W「鳴きするよな 眩暈

E「起こしたよな 異例

W「な息吹の風と廻(まわ)る地球から

 

E「新しい 愛しているを 見上げて 探す

 

『哀…』

 

W「ぼくら色彩(いろ)をもつ

           E「いつか

W「命をもつKagiroi

        E「愛は

W「煌めき舞う闇の

       E「なくな

W「した揺れるKagiroi

         E「るかな

W「崩れ出す胸の

      E「いずれ

W「耳を塞ぐ手のひ

       E「ぼくら

W「らに流れた熱の

       E「消える

W「赤い脈の美を

      E「のかな

()知ってるのに… 忘れて(忘れて)Kagiroi…(Kagiroi…)

 

 

 

『陽炎 ~Kagiroi』は、元々『ENDRECHERI』の楽曲ですが、歌っている蒼空さんから『カバーしてほしい』と言われた曲です。

 

 そして、2番からは映司君がドラムとキーボードの間に立ち、踊っています。ウィズさんは前で歌うだけ・・・・・・。

 

 

 

W「加害

  E「者にされるキミ・ボクがいるから 街は今日も眠らない気でいる 世界

W「は次元を失くす旅へ巻き込む 戻れなくとも 狭い

E「はずの路地を飛来

W「する1秒に 未体

E「験な未知の入り口 築いてく

 

W「霧曝(きりざら)し 愛しているを 庇(かば)って 咽(むせ)ぶ…

 

『哀…』

 

E「ぼくら色彩(いろ)をもつ

           W「いつか

E「命をもつKagiroi

        W「愛は

E「鳴らないピアノから

         W「なくな

E「音色 結(ゆ)うKagiroi

           W「るから

E「崩れ出す胸の

      W「いずれ

E「耳を塞ぐ手のひ

       W「ぼくら

E「らに流れた熱の

       W「泣いて

E「赤い脈の美を

      W「るから

()知ってたのに… 忘れた(忘れた)Kagiroi…(Kagiroi…)

 

 

 

このCiRCLEでも、照明の当て方によってこんなに魅せれるライブになるんですね。サビの時に、映司君には普通の照明を、ウィズさんには青色の照明を当てて、それぞれが別の歌詞を歌っていることを目でも示しています。

 

 

 

()separate(separate) 外したぼくらは(外したぼくらは) 何時(いつ)へ行こうとしてるんだろう(何時(いつ)へ行こうとしてるんだろう)

  このparade(このparade) 続けるぼくらは(続けるぼくらは) なにに(なにに) 生まれ変わりたいんだろう…(生まれ変わりたいんだろう…)

 

『愛…』

 

W「ぼくら色彩(いろ)をもつ

           E「いつか

W「命をもつKagiroi

        E「愛は

W「煌めき舞う闇の

       E「なくな

W「した揺れるKagiroi

         E「るかな

W「崩れ出す胸の

      E「いずれ

W「耳を塞ぐ手のひ

       E「ぼくら

W「らに流れた熱の

       E「消える

W「赤い脈の美を

      E「のかな

()知ってるのに… 忘れて(忘れて)Kagiroi…(Kagiroi…)

 

 

 

3番ではウィズさんに普通の照明、映司君には赤い照明で照らされ、目でも音楽を楽しめるような世界を作り出していた。

 そして・・・・・・RAISE A SUILENとの対バンライブで披露した曲を演奏し始めました。

 

 

 

W「閉まったシャッターにもたれて 僕らはとりあえず始発を待った

  しゃがんだ足元の砂がざらついた

()とりとめない話に笑い飽きて ふと街を眺めてみたけど

  肝心なもの(肝心なもの)だけがいつもぼんやりして見えない

 

()明日のことなんて(明日のことなんて) うまくやれるよって口に出すだけで

  何かが変わるなんて(何かが変わるなんて) そんなはずないんだ

 

2「僕らだってやれるよって そう チューニングの合わないギターみたいに

E「調子はずれでいいさ 行くんだ

2「答えなんてどこにだって 何通りもきっとあるはずだから

W「それぞれに手探りでもいい 生きて行けばいいんだ

 

 

 

・・・・・・確かに、日菜の言う通り、『生きて行けバインダー』と聴こえますね・・・。

 

 

 

E「街は次第に白んでく 洗いざらしたみたいな色になる

  少しずつリンカクを取り戻していく

()足早に急ぐ早起きの人をみると なんかやましくなって

  隙間埋める(隙間埋める)ように妙に口数が増えた

 

()やりたいことなんて(やりたいことなんて) いつか見つかるよって

  焦ってないフリで言った(焦ってないフリで言った) 言葉に背中押された

 

2「僕らだって飛べるよって 手を伸ばした青すぎるあの空へと

W「届かなくてもいいさ 行くんだ

2「痛みなんて涙だってきっと僕らが生きる証だから

E「何度でも迷ったっていい 生きて行けばいいんだ

 

 

 

話によれば、前はアコースティックギターを弾きながら歌ったそうですが、今回は何も弾かずに歌っています。・・・・・・演出によるせいでしょうか?

 

 

 

W「明日のことなんて うまくやれるよって口に出すだけで

E「何かが変わるなんて そんなはずないんだ

 

2「僕らだってやれるよって そう チューニングの合わないギターみたいに

E「調子はずれでいいさ 行くんだ

2「答えなんてどこにだって 何通りもきっとあるはずだから

W「それぞれに手探りでもいい 生きて行けばいいんだ

2「手探りでもいい 生きて行けばいいんだ

 

 

 

曲が終わると、2人はマイクを構え、MCを始めました。

 

 

「こんにちは、Quartzerです。」

「どうも~。」

 

 

ウィズさんの挨拶が緩すぎる・・・。

 

 

「今回、このCiRCLEでライブなんですけど・・・・・・このライブハウスは、僕たちがこういうステージで初めてライブをした場所なんですよ。」

「そうなのよね。まぁ、ここのスタッフに半ば無理やり出させられたんだけど・・・・・・ね?」

 

 

それは、まりなさんに向けての『ね?』ですか?

 

 

「あの人そっぽ向いてるし・・・。」

「いかにも『わたし関係ないわ!』って感じの・・・・・・。」

「後でお仕置きをしなきゃいけないようね~?・・・・・・ね~???」

 

 

まりなさん、ご愁傷様です。

 

 

「まぁとりあえずね、今回のライブで、いくつか新曲を演奏します。」

「と言っても、あと2曲だけどね。」

 

 

またバラす・・・・・・。

 

 

「そう、その1曲はこの前のドームライブで歌ったあの『未完成の曲』なんですけど。」

「そうよ。あの曲が完成したのよ。」

「そうです。・・・・・・それと、いつ発売するか一切未定の曲をね、披露します。」

 

 

そう言って、ステージが暗くなり、ピアノの音が鳴り始めて・・・・・・あの時(ドームの時)のメロディーが流れました。

 

 

 

E「夜空 弾く 華の灯が 弧を描いてそっと黙る

W「聴こえなくなった続きへ 耳を澄ます寂しい世界

 

2「気づかれ始めて高鳴る胸

E「辿り着きそう…

       W「愛のひと…

2「どうか Oh 待っていて

 

2「Topaz Love…(突発ラブ)

  輝き暴れた宝石 恋の色彩(いろ)の宝石よ

  Topaz Love…(突発ラブ)

  あなた目掛けるネオンが綺麗

  泣き見惚(みほ)れてる… 大好きよ…

 

 

 

随分と歌詞が変わってますね。歌詞としては『Topaz Love…』と表記しているのに、発音は『突発ラブ』と聴こえますが・・・・・・気のせいではないはず。

 

 

 

()水の中(水の中) 潜ったような(潜ったような) 静寂へと難破したあたし(静寂へと難破したあたし)

2「どこまでも続く孤独の 青い色に赤らむ唇

 

2「探し求めてた物語りに

E「辿り着きそう…

       W「愛のひと…

2「そこで Oh 待っていて

 

2「Topaz Love…(突発ラブ)

  希望が滲んだ宝石 火の虹打つ宝石よ

  Topaz Love…(突発ラブ)

  誰か愛するネオンは綺麗

  泣き見惚(みほ)れてる… 大好きよ…

 

 

 

この歌詞・・・・・・話には聞いてますが、蒼空さんの難聴の事を綴ってます、よね?ウィズさんがよく蒼空さんの所に行って『他人の気持ちを理解する』結果が、この歌ということでしょうか?

 

 

 

2「Topaz Love…(突発ラブ)

  輝き暴れ宝石 恋の色彩(いろ)の宝石よ

  Topaz Love…(突発ラブ)

  あなた目掛けるネオンが綺麗

  泣き見惚(みほ)れては… サイレント…

 

E「誰を

 W「結ばれることを

E「好きに

 W「どこかで恐がり

E「なっても

 W「嘘ついて恋して

        ()いいの(いいの)

 

E「いちど

 W「廻り逢ったくせに

E「きりの

 W「結ばれず夢の

E「あなたを

 W「途中 覚めない

 

E「 好きで ()()()()

W「あなたが ()()()

 

 

 

清書書きした歌詞ともなれば、最後の掛け合いの歌詞も完成していてもおかしくありませんよね?・・・・・・この前、レコーディングで聞いた曲ですけど。

 映司君が前向きな恋の詞、ウィズさんが後ろ向きな恋の詞を歌う。真逆の詞でも、最後には合うとは・・・・・・彼ら、曲作りは独学でしたっけ?

 

 そして、『Topaz Love』が終わると、再びピアノ音が静かにに鳴り始めました。すぐさま、2人がバラバラにハミングをして・・・・・・、

 

 

 

W「この坂道の向こうに 朝焼けが待っているって

  さっきラジオで聴いたんだ たぶん昔の歌だろう

 

E「今日まで僕が手に入れたものを数える 犠牲にしたもの 奪ったものはいくつ

 

W「どこまで行けば僕は満たされるだろう 彷徨いながら あきらめ方も知らない

E「ただ かすかな光の気配が 歌声のように 僕を捉えて

2「離さないんだ

 

 

 

新曲『光の気配』だそうです。こちらは提供曲だそうで、バラード調の曲です。

 

 

 

E「まだ叶えてない夢 出会えてない人たちを

W「なりたかった自分を 思いがけない何かを 迎えに行こう もし間に合うなら

 

E「選ばなかった道はもう振り返らない

W「この先どこかで繋がるはずさ

 

E「飛び立った鳥がもう見えなくなってく 翼ひろげて 冷たい風に抱かれて

W「ただ かすかな光の気配を追いかけながら 僕も一緒に

2「連れ出していく

 

 

()橋をくぐりぬ() 境界を越えて(越えて)

  本能のまま(本能のまま) さあ飛んでいけ(さあ飛んでいけ)

 

W「どこまで行けば僕は満たされるだろう

E「問いかけながら 答えはないと知っている

2「ただ かすかな光の気配が

E「歌声のように

          W「あの鳥のように

2「僕を捉えて離さないんだ

 

 

 

2番から3番までの間が凄く短かったですが、何か考えさせられるような歌詞だと思いました。そして、最後に・・・・・・

 

 

 

2「飛んでいけ

 

 

 

静かに歌い終わると同時に曲が終わり・・・・・・ライブが終了しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最後の『光の気配』ですが、リアルでは声優の坂本真綾さんが作詞したんですよ。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。