Take me to・・・   作:ENDLICHERI

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今回は、ちょっとした番外編として、51話の後のお話です。

ちょっと『聖なる夜』感を出して・・・・・・出せたかな?







番外編
シンデレラ・クリスマス


 クリスマスライブを終えた後、僕たちはPoppin'Partyや他のバンドの人たちと一緒にクリスマスパーティーをしていた。

 

「ふぅ~、満足満足~♪」

「ずいぶん話して食べてたみたいだね?」

「クリスマスだよ?楽しまないと、ね?」

「・・・・・・僕がそこに入り込むのは、もう少し先かもね。」

「映司・・・・・・。」

 

そう、僕は部屋の端で静かにパーティーを楽しんでいた。・・・・・・いや、『眺めていた』が正しいかな・・・。

 途中、紗夜さんや友希那さんといった、静かな感じの人たちが順番でも作ったかのように1人ずつ話しかけてきた。

 

「・・・・・・映司、ちょっとおいで。」

「ウィズ?」

「いいから!」

「・・・・・・?」

 

僕は訳が分からず、ウィズにただついていくことにした。

 

 

 

 

 

 そして、来た場所は・・・・・・。

 

「ここ・・・?」

 

ごく普通の公園だった。

 

「うん。・・・・・・覚えてる、この場所?」

「・・・・・・うん、忘れるはずないよ。」

 

この公園は、ただの公園だけど・・・・・・僕たちからすれば、この街で生活するきっかけとなった場所だった。

 

「ここで野宿してる時に、錘さんに拾われたんだよね?」

「そう。そこから、孤児院に入って、今のアパートに住み始めて・・・・・・。」

「こうして今、ここにいる。」

 

多分、錘さんに拾われなかったら、さらに南へ歩いていたかもしれない。

 昨日、たまたまウィズのお父さんに会って、『君たちを、錘さんのところに誘導したかった。』と聞かされた。ウィズの心は傷付いたけど、彼にとっては、それで良かったようだ。

 

「・・・・・・ん?」

「映司?・・・・・・雪だ・・・。」

「そういや、拾われた時も、雪が降ってたっけ?」

「・・・・・・確か。」

 

覚えてないのかよ・・・・・・。

 

「でも、あんなに可愛かった幼い映司君が、今ではこんなに大人びてしまって・・・・・・お姉ちゃん嬉しい!」

「大人びて、可愛げのない弟で悪かったね。」

「いやいや!毎回惚れそうになるもの!ロングコートがよく似合う!」

「それは『褒めてる』に入るのか?」

 

僕はなんとなく、公園のベンチに座った。ウィズも、何も言わずに横に座った。

 

「・・・・・・今年のクリスマスは、楽しかったな・・・。」

「・・・・・・そうね。」

「来年は、どうなるのかな?」

「そんな事、誰にも分かりません!・・・・・・でも、今を真剣に生きていけば、きっと来年のクリスマスも楽しくなるって!」

「・・・・・・かもね。」

 

僕たちは、静かに空を見上げた。

 

「・・・・・・寒っ!」

「そうだね、そろそろ戻るか。」

「・・・・・・映司。」

「うん?」

 

立ち上がって、帰ろうとしたら・・・・・・座ったまま、『手を繋げ』と言わんばかりの行動を取るウィズ。

 

「今日のアタシ、()()なんですけど?」

「・・・・・・はぁ、そうでしたね。では、参りましょう、()()()()()。」

「ふふっ♪分かればよろしい♪」

 

仕方なく、手を繋いでCiRCLEに戻ることにした。

 

 

 

 

 




これ、端から見たらただのカップルだな。・・・・・・ま、いっか。ウィズの誕生日だしね。

・・・・・・正月もやりますよ。
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