Take me to・・・ 作:ENDLICHERI
ちょっと『聖なる夜』感を出して・・・・・・出せたかな?
シンデレラ・クリスマス
クリスマスライブを終えた後、僕たちはPoppin'Partyや他のバンドの人たちと一緒にクリスマスパーティーをしていた。
「ふぅ~、満足満足~♪」
「ずいぶん話して食べてたみたいだね?」
「クリスマスだよ?楽しまないと、ね?」
「・・・・・・僕がそこに入り込むのは、もう少し先かもね。」
「映司・・・・・・。」
そう、僕は部屋の端で静かにパーティーを楽しんでいた。・・・・・・いや、『眺めていた』が正しいかな・・・。
途中、紗夜さんや友希那さんといった、静かな感じの人たちが順番でも作ったかのように1人ずつ話しかけてきた。
「・・・・・・映司、ちょっとおいで。」
「ウィズ?」
「いいから!」
「・・・・・・?」
僕は訳が分からず、ウィズにただついていくことにした。
そして、来た場所は・・・・・・。
「ここ・・・?」
ごく普通の公園だった。
「うん。・・・・・・覚えてる、この場所?」
「・・・・・・うん、忘れるはずないよ。」
この公園は、ただの公園だけど・・・・・・僕たちからすれば、この街で生活するきっかけとなった場所だった。
「ここで野宿してる時に、錘さんに拾われたんだよね?」
「そう。そこから、孤児院に入って、今のアパートに住み始めて・・・・・・。」
「こうして今、ここにいる。」
多分、錘さんに拾われなかったら、さらに南へ歩いていたかもしれない。
昨日、たまたまウィズのお父さんに会って、『君たちを、錘さんのところに誘導したかった。』と聞かされた。ウィズの心は傷付いたけど、彼にとっては、それで良かったようだ。
「・・・・・・ん?」
「映司?・・・・・・雪だ・・・。」
「そういや、拾われた時も、雪が降ってたっけ?」
「・・・・・・確か。」
覚えてないのかよ・・・・・・。
「でも、あんなに可愛かった幼い映司君が、今ではこんなに大人びてしまって・・・・・・お姉ちゃん嬉しい!」
「大人びて、可愛げのない弟で悪かったね。」
「いやいや!毎回惚れそうになるもの!ロングコートがよく似合う!」
「それは『褒めてる』に入るのか?」
僕はなんとなく、公園のベンチに座った。ウィズも、何も言わずに横に座った。
「・・・・・・今年のクリスマスは、楽しかったな・・・。」
「・・・・・・そうね。」
「来年は、どうなるのかな?」
「そんな事、誰にも分かりません!・・・・・・でも、今を真剣に生きていけば、きっと来年のクリスマスも楽しくなるって!」
「・・・・・・かもね。」
僕たちは、静かに空を見上げた。
「・・・・・・寒っ!」
「そうだね、そろそろ戻るか。」
「・・・・・・映司。」
「うん?」
立ち上がって、帰ろうとしたら・・・・・・座ったまま、『手を繋げ』と言わんばかりの行動を取るウィズ。
「今日のアタシ、
「・・・・・・はぁ、そうでしたね。では、参りましょう、
「ふふっ♪分かればよろしい♪」
仕方なく、手を繋いでCiRCLEに戻ることにした。
これ、端から見たらただのカップルだな。・・・・・・ま、いっか。ウィズの誕生日だしね。
・・・・・・正月もやりますよ。