Take me to・・・ 作:ENDLICHERI
今日は何故か助っ人として働いている。
「映司さん、コーヒー2つお願いしまーす!」
「はーい。」
店内に響く
そう、今日は半ば成り行きで羽沢珈琲店で1日限定のバイトスタッフとして働いている。他には、
「モカ、あっちのお客さんの分。」
「ほ~い、任せて~。」
「巴、持ってって~!」
「はいよー!」
Afterglowのメンバーも手伝っている。・・・・・・彼女たちはいつもここにいるようだから、やり方が分かるようだが?
「・・・・・・・・・・・・。」
ちょくちょく分からない事があって動きが止まるけど、
「映司さん、そこにお皿がありますよ。」
「え?・・・・・・あ、あった。ありがとう。」
「い、いえ!分からない事があったら、いつでも言ってくださいね!」
その度につぐみさんが教えてくれた。
そもそも、何故僕がここで働いているのか。・・・・・・それは、年末にまで遡る。
「つぐみさんの誕生日?」
「そうなんですよ!」
「1月7日がつぐの誕生日なので、一緒に店の手伝いをして、その後お祝いしたいんです。」
ひまりさんと巴さんが事情を説明してくれるけど・・・・・・。
「・・・・・・それはいいけど、それをなんで僕に言うの?」
「そりゃあ映司さんにも手伝ってもらいたいからですよ!」
この
「でも、いつもメンバー内でやってるのに、僕が行って邪魔にならないか?」
「そこはアレですよ~。」
「あれ?」
「映司さんが歌ってくれれば~。」
「うん、それでいい。」
いやいや、よくないよ。
「その方がつぐ喜ぶと思いますよ~?」
「うん、ギターならあたしもやるから。」
「僕は歌う前提なんだね・・・?」
って感じで幼馴染に押されて、今ここにいる。
何事も不安に思われることも(多分)なく、店は閉店時間となった。
「お疲れ様です、映司さん。」
「お疲れ様。・・・・・・よく働くね?」
「それは・・・・・・もう慣れちゃいました。ずっとこんな生活をしてきたからかな?」
「ずっと、ね・・・・・・。」
もしかしたら、僕も母親の言いつけで会社で働かされていたかもしれないな。・・・・・・多分、嫌々と。
「?・・・・・・どうかしましたか?」
「・・・・・・いや、なんでもないよ。それより、」
「うん?」
僕は荷物置き場からアコギを持ってきて、椅子に座り、奏で始める。
「Happy birthday to you~♪」
「え?・・・・・・え!?」
「Happy birthday to you~♪」
歌い始めると同時に、4人がケーキを持ってきた。
「Happy birthday dear つぐみ~♪
Happy birthday to you~♪」
『
「え!?ありがとう~!」
嬉しすぎるのか泣いちゃったよ・・・。
「もしかして、映司さんが手伝いに来たのって・・・!?」
「そ!つぐの誕生日を祝ってもらうため!」
「ありがとうございます!」
「い、いえ・・・・・・。」
どうしよう、このムードについていけない・・・・・・。
「って、夢を見たの!」
「なんでウィズさんがそんな夢見るの?」
「蘭さんに同じく。なんで僕が手伝いに行ってるの?」
「分っかんな~い。でも、正夢になりそう。」
「・・・!?」ギクッ
「蘭さん?」
ってことで、正夢になりました。
誕生日回をここで出した理由は・・・・・・もう察して!ずっと見てくださってる方はなんとなく分かるでしょ?
それと、活動報告にこの作品のリクエストボックスを昨日用意しました。すると、もう送ってきた方がいんのよ。ありがたいわ~。
そもそも、『なんでリクエストボックスを用意したのか?』それは、次の金曜日に分かります。