Take me to・・・ 作:ENDLICHERI
アタシは映司を起こさないようにずっと動かずにいた。・・・・・・お風呂入ってないけど、臭いとか大丈夫かな?
「ん、ん~・・・。」
「お!起きたかな?」
「・・・・・・?」
「おはよう、映司。よく眠れた?」
「なんで、ウィズがここに・・・?」
膝枕のことは言わないんだ・・・。でも、今回も記憶が無いんだろうな~。
「・・・・・・そうだ、あの人に目のこと言われて・・・。ウィズ、迷惑かけてごめん。」
「ハァ・・・、こんな時に他人の心配?今は、自分の心配をしなさい。朝ご飯食べる?それともお風呂入る?」
「・・・・・・風呂にする。」
「分かった、お風呂準備するからちょっと待ってて。」
「うん・・・。」
まだちょっと寝ぼけてるんだよね~。可愛いから良いんだけど。
映司は、目のことを言われると毎回こんな感じ。言われた後はアタシ以外の全てのものに怯えるようになってしまう。
「う~ん、アレはどう頑張っても直らないかもね~。」
アタシとしては、映司を合法的に抱けるで良いんだけど、映司のことを考えるとそんなこと言えないな・・・。
「・・・・・・よし!後は・・・。」
昨日掃除をしてなかったお風呂を掃除して、お湯を入れ始めて、映司がいるリビングに戻る。
「映司~、お湯が入るまでちょっと待ってて。」
「うん・・・。」
「・・・・・・。」
映司があの状態になると、寝るまで怯えていて、起きたら半ば放心状態になる。だから、たまに学校を休むこともある。
「・・・・・・!映司、お風呂沸いたよ。」
「うん・・・。」
・・・・・・中学の時は一緒に行って体を流してたんだけど、映司から『もう止めろ、恥ずかしい』って言われてからあの状態の映司の体を流すのは止めた。
「今日、どうしようかな~?・・・・・・ん?」
「・・・・・・ん?どうしたの?」
「映司、袖ほつれてるよ。」
「え?・・・・・・本当だ。」
「他に服ってある?」
「・・・・・・確か無かった。」
うろ覚えなのね・・・。そうだ!
「映司、今月って厳しい?」
「ちょっと待って、家計簿見るから。・・・・・・厳しくは、ないね。」
「よし!お風呂入ってご飯食べたら、お出かけしよ!」
「え?」
「決定ね!」
たまにはお姉ちゃんっぽく映司を引っ張らないとね!
それから、アタシもお風呂に入り、時間帯的には昼食を済ませ、身支度を済ませた。
「映司、用意出来た~?」
「・・・・・・出来たよ。」
「ちょっと~、なんでテンション低いのよ~!?」
「・・・・・・なんでウィズの誘いに乗ってしまったのかと凄く反省してるだけだよ。」
「さらっと失礼ね!ほら、行くよ!」
アタシは映司の手を握り、外へ連れ出す。アタシ
いかがでしたか?今回は『堕天使』って意味ですけど、ウィズの中では映司は天使だったんでしょうね。でも、あんな事があったから・・・。
さてさて、次回はこの姉弟のお出かけ回となります。・・・・・・イチャイチャさせます。
では、また次回!
セリフの「」の前にキャラの名前の一文字目はいりますか?(例:映「~~。」みたいな)
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