Take me to・・・ 作:ENDLICHERI
アタシは映司の手を握り、目的地のショッピングモールに向かっている。まだ12時だから、道中の人は少ない。
「それにしても、なんで徒歩なんだよ。」
「たまには良いじゃん!のんびり景色を見ながら、もさ!」
「ハァ・・・、まぁ良いけど。」
自転車だと映司の手を握れないからね~。
「・・・・・・いつまで握ってんの?」
「ん~?アタシが満足するまで~!」
「それっていつだよ?」
「さぁね~?」
そんなの、帰るまでに決まってんじゃん!
そして、目的地のショッピングモールに到着!
「で、何しに来たんだっけ?」
「映司の服買いに来たの!ほつれてたし、他の服もヨレヨレだし。」
「着れないことはない。」
「そんな服で一緒に歩くこっちのことも考えて!ほら、行くよ!」
映司を引っ張って男性用の服を扱うお店に向かう。
「あ!このアクセサリー可愛い!!」
「おい・・・。」
「いーじゃん!ほらほら、楽しも!」
・・・・・・まぁ、買い物に寄り道は付き物だよね~。
「開き直るな。」
「ギクッ!・・・・・・そ、それじゃあ・・・ショッピングを楽しも~!」
誤魔化すのって難しいね・・・。
「映司、欲しい服ってある?」
「無い。・・・・・・強いて言えば、シンプルな柄の服。」
「・・・・・・もうちょっとオシャレを冒険したら?」
「余計なお世話だ。」
「分かった。今日はアタシが映司の服を選ぶ!」
「は?」
こうして、アタシは映司の服をコーディネートするのだった!
「映司~、着れた~?」
「着れたけど・・・・・・、」
「ん?・・・・・・どうしたの?」
「出ないとダメ?」
「ダメ。」
「ハァ・・・、はい、出ますよ・・・。」
諦めた映司が着替え終えて、・・・・・・着替える場所が無かったから買った服をトイレで着替えさせて、お披露目ターイム!
「これ、僕に合うの?」
「・・・・・・。」
「・・・・・・ん?ウィズ?」
「え?・・・・・・あ、あぁごめん・・・。」
「あの、選んだ立場からして似合ってる?」
「うん!スッッッッッゴく似合ってる!!思わず見とれちゃったしね♪」
「・・・・・・そう。」
相変わらず、反応うっす~い。
白い五分丈でカッコいい感じの絵柄が書かれたシャツにダメージジーンズ、上着にロング丈のシャツ(生地が薄めだから夏でも着れるよ♪)を羽織らせたスタイル。映司はどんな服装でも似合うな~!
「あ、映司にプレゼントがあるの!」
「僕がウィズの人形にされて疲れてる時に何してたんだよ?」
「・・・・・・あ、ちょっと目を瞑って。」
「え?何する気だよ・・・?」
「良いから!!目を瞑って!」
「ハァ・・・・・・。」
目を瞑ったらすぐに映司へのプレゼントを取り出して、映司の
「・・・・・・はい、目開けて良いよ。」
「・・・・・・っ。」
「帽子とネックレス。映司の好きそうな感じでしょ?」
「・・・・・・ありがとう。」
「っ!・・・・・・どういたしまして!!」
映司へのプレゼントで渡した帽子は、髪の毛で隠してる左目を周りから見えなくするために買ったの。
最近表情変えることがだいぶ減ったけど、ちょっと笑ってくれたのはとても嬉しかった。・・・・・・その笑顔にときめいたのは内緒ね。
「それじゃ、帰るか?」
「え?」
「え?」
何言ってらっしゃるのかしら?映司は。
「まさか、まだ見て回る気か?」
「うん。映司も付き合ってもらうからね!意見は求めん!」
アタシは映司の手を握り、ショッピングを再開する。
すると、
「あ、あの・・・・・・!」
「ん?・・・・・・ん?」
「葛城さん、ですよね・・・・・・?」
「アナタ・・・。」
「ん?」
アタシの目の前には黒髪ロングで、・・・・・・アタシより大きい胸を持つ大人しそうな女性が立ちはだかった。
この人・・・・・・誰だっけ?
いかがでしたか?今回は『裸の心』という意味合いで、ウィズが映司にのみ見せる心をお送りしました。・・・・・・まぁ、恋人っぽい姉の心かな?
さてと、この姉弟に接触してきた人物は誰でしょうね~?見た目の説明で分かるかと。
では、また次回!
セリフの「」の前にキャラの名前の一文字目はいりますか?(例:映「~~。」みたいな)
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欲しい
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いらない