Take me to・・・   作:ENDLICHERI

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第13話 Slowly

「葛城さん、ですよね・・・・・・?」

 

 

 

突然、僕たちに話しかけてきた黒髪ロングの女性。・・・・・・どっちも『葛城』だからどっちに用があるのか、今は分からない。

 

 

 

「・・・・・・はい、そうですが。」

 

 

 

ウィズが先程の問いに答える。

 

 

 

「あ、良かった・・・・・・。学校にいる時の・・・・・・イメージと・・・・・・違うので・・・・・・。」

 

 

 

どうやら、ウィズの知り合いみたいだ。

 

 

 

「そちらの・・・・・・男性の方の服は・・・・・・葛城さんが、選んだのですか・・・・・・?」

 

「はい・・・。」

 

 

 

あ、この微妙な返事。ウィズは多分この人が知り合いなのかまだ 分かってないな。・・・・・・この前の緑髪の人と同じクラスメイトなんでしょ?

 

 

 

「凄く、似合っているんですけど・・・・・・中のシャツは絵柄のあるものより・・・・・・字が無くて・・・・・・別の色が入ったシャツが・・・・・・良いと思います・・・・・・。」

 

「え・・・?」

 

 

 

なんとなくイメージ出来た。つまり、『ナルシストで自意識過剰な天才物理学者』みたいな服の柄のことを言ってるんだろう。

 

 

 

「・・・・・・あ、ごめんなさい・・・・・・!急に声をかけて、変なこと言って・・・・・・!ごめんなさい・・・・・・失礼します・・・・・・!」

 

 

 

あ、行っちゃった。

 

 

 

「・・・・・・ウィズ、知り合いでしょ?」

 

「思い出した!・・・・・・確か、『白金』って名字の人!」

 

「ハァ・・・、ダメだこりゃ・・・。」

 

「それにしても・・・・・・。」

 

「・・・・・・ん?」

 

「うん、良いかも。」

 

「おい。」

 

 

 

その後、さらにもう2着買うことになり、色んな店に付き合わされ、帰ることになった。

 

 

 

「楽しかったね~!」

 

「・・・・・・ウン、タノシカッタネ・・・。」

 

「なんで放心状態なのかしら~?」

 

「そりゃ、あんだけ付き合わされたらこうなるって。」

 

「もう・・・。そのわりには、気に入ってるんだね?」

 

「ん?何が?」

 

「服と帽子にネックレス。」

 

「あぁ~。うん、こういうのも有りかなって。」

 

「そっかそっか~!」

 

 

 

ずいぶんとご機嫌だな。・・・・・・そろそろ、左目の事と真剣に向き合わないと。もう、()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話してしまった・・・・・・。葛城さんと・・・・・・!迷惑、だったよね・・・・・・?偶然見つけてしまって、後を付けてしまったけど・・・・・・。

 

でも、あの男の人・・・・・・、

 

 

 

「どこかで見たことあるような・・・・・・?」

 

 

 

・・・・・・気のせい、だよね・・・・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっきショッピングモールにいた姉弟、もしかして、()()()の姉弟かな・・・?雰囲気がそんな感じだったし・・・。

 

 

 

「また、聞きたいな~。」

 

 

 

そんな私の独り言は誰にも聞こえない・・・・・・。

 

 

 

 

 




いかがでしたか?今回は『ゆっくり』や『徐々に』って意味で、登場した白金だったり、少しずつ変化を見せる映司だったりと、色々あるのでね。

それと、最後の人はバンドリキャラです。これだけだと分からないと思いますが、いずれ分かるようにします。


では、また次回!

セリフの「」の前にキャラの名前の一文字目はいりますか?(例:映「~~。」みたいな)

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