Take me to・・・ 作:ENDLICHERI
あれから数日が過ぎ、僕たちは毎日自宅である作業をしていた。
「映司~、歌詞書けた~?」
「ウィズが必死に作曲している間にとっくに終わったよ。」
「も~!なんでそんなにサラサラと書けるのよ~!?」
自分たちで曲を作って、それを路上ライブで披露しようという理由で、僕が詞を、ウィズが曲を書くことになった。スマホから曲の作り方を学び・・・。
これでも僕は既に2曲分書き終えた。それに比べてウィズはまだ1曲目だ。
「でも、映司は良い歌詞書くよね~。」
「・・・・・・口を動かす暇があればペンを動かしなさい。」
「うえ~ん!映司がいじめる~!!」
「うるさい。」
・・・・・・仕方ない、何か飲み物でも用意するか。
「う~ん・・・、映司の歌詞・・・・・・あ!良いのが思いついた!」
ひらめいた時は凄い勢いで曲を書くんだけどね・・・・・・。
「はい、ウィズ。・・・・・・少しは良い曲が書けた?」
「ありがとね、映司。・・・・・・うん、美味しい。」
「で、曲は?」
「それがね、今ちょうど一曲完成したの!」
「へ~、・・・・・・今、新しい歌詞のイメージが浮かんだ。」
「そうなんだ~。・・・・・・え?今!?」
僕は偶然、窓の外で飛んでいる鳥を見て、ひらめいた歌詞を紙に書き出す。
「・・・・・・ねぇ映司。」
「何?」
「アタシの学校がね、もうすぐ文化祭なの。」
文化祭って、普通夏休み明けじゃなかったっけ?
「普通はね~。でも、うちの学校は夏休み前なのよ。」
なんで考えてたことがバレてる訳?
「そりゃあ映司の姉だからよ!」
答えになってない。
「それで、『クラスメイトと仲良く文化祭を楽しんでるアタシを見に来て』って言いたいの?」
「ううん、文化祭のステージに一緒に出ない?」
・・・・・・ウィズはこの数年で頭のネジを色んな所にばらまいてきたようだ。
「良いでしょ?『Quartzer』の活動として!」
「・・・・・・ウィズの気持ちは置いといて、学校が許可するのか?」
「・・・・・・あ!」
今から頭のネジを取りに行かせようかな?
「・・・・・・と、とにかく!出れるなら出ようね?」
「・・・・・・なんとなく答えは目に見えてるけど。」
そして、次の日の夜・・・。
「出れるって!」
「何が?」
「ステージ!」
「・・・・・・マジか・・・。」
予想とは逆の答えが帰ってきたのだ・・・。
「しかも、2曲演奏出来るって!」
「マジか・・・。」
今、凄く頭が痛い・・・。
「頭痛薬は品切れだよ。」
「・・・・・・ウィズ、一緒に病院行こ。僕の頭痛を治すために。」
「おやおや~?いつもは1人で行くのに、今回はお姉ちゃんと一緒が良いだなんて~!嬉しいぞ、このこの~!」
「そうか、嬉しいのか・・・。じゃあ、明日行くか。僕の頭痛の原因の・・・・・・ウィズの頭を治しに。」
「・・・・・・え?」
「まずは精神科に行って「ちょっと待った!!」・・・・・・何?今病院を探してるんだけど。」
「お姉ちゃんに何する気よ!?」
変なとこを隠すように押さえるな、恥ずかしい。
「お姉ちゃんのどこに問題があるって言うのよ!?」
「・・・・・・頭。」
「一文字で分かりやす~い!・・・・・・じゃない!!お姉ちゃん正常よ?」
「いや、末期よ。」
「だったら、映司に診てもらう!」
「は?」
「アタシの体を見れば正常かどうか分かる「よっ!」ぐふっ!?・・・・・・な、何する・・・のよ・・・・・・!?」ガクッ
何って・・・。弟の前で服を脱ごうとする頭のイカれた姉の頭を蹴っただけだけど。
「・・・・・・さ、風呂入ろっと。」
・・・・・・一応、服を脱ぎかけのウィズに毛布はかけておいた。姉の体見てどうこうなるってことは無いけど、目に毒だから。
「誰が毒よ!?」
「次回投稿まで時間あるから気絶してなさいよ、まだ。」
いかがでしたか?今回は『新しい1日』って意味で、今までとは少し違う2人の生活をお送りしました。・・・・・・R-18には、まだ足を入れてませんからね!
では、また次回!
映司とウィズに深く関わって欲しいバンドは?(このアンケート終了後に1位のバンドのメンバーでアンケートします。期限は10月1日23時59分です。)
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Poppin'Party
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Afterglow
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Pastel*Palettes
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Roselia
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ハロー、ハッピーワールド!