Take me to・・・   作:ENDLICHERI

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第22話 ONE DAY

僕たちは今日も・・・・・・バイトをしている。ウィズの課題も終わって、心配事も無くなったから思う存分働いて稼げるしね。

 

 

 

「・・・・・・。」

 

 

 

ただ、ウィズが仕事をせずにずっとスマホとにらめっこ・・・・・・。スタジオの掃除をせずに。

 

 

 

「ウィズ。」

 

「・・・・・・。」

 

「・・・・・・ウィズ!」

 

「はっ!え、映司?どうしたの?」

 

「それはこっちのセリフだよ。ずっとスマホ見て・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

 

 

・・・・・・まぁ、理由はなんとなく分かるけど。

 

 

 

「どうせ、『愛のかたまり』のことでしょ?」

 

「っ!なんで分かったの!?」

 

「・・・・・・僕もそれなりには気になってるから。」

 

「映司・・・・・・。」

 

「僕はあの曲で音楽の素晴らしさを知った。あの曲のおかげで僕はこうして音楽を続けられている。だから、昔聞いた方か『ENDRECHERI』の方、どっちがオリジナルの曲なのか知りたい。」

 

「・・・・・・そうだね。そうだよね!」

 

「だから!」

 

「・・・・・・ん?」

 

 

 

ウィズの両手には掃除道具がたくさん。・・・・・・この後のセリフは決まっている。

 

 

 

「スマホ見てサボってた分、頑張ってくれ。」

 

「・・・え!?ちょっと、映司は!?」

 

「受付してくるー。」

 

「薄情もーーーん!!」

 

 

 

サボってた奴に言われたくない。

 

 

 

「ふぅ~。さて、次の予約は・・・・・・、」

 

「あら?あなたは・・・。」

 

「・・・?」

 

 

 

受付に座って予約リスト見てると、なんとなく声をかけられた気がした。顔を上げると、水色の髪の女性(?)がいた。

 

 

 

「この前、葛城さんと一緒にいた方ですよね?」

 

「?・・・・・・僕も葛城ですが。」

 

「そ、そうだったんですね。すみません・・・。」

 

 

 

この顔・・・、数日前にあった『るん♪』とかいう奴に似ている。その時にも思った、『どこかで会ったことがある』と。

 

 

 

「それで、予約されてる『Roselia』の方でよろしかったですか?」

 

「え、えぇ・・・。」

 

 

 

いつも通り受付を済ませ、スタジオへ向かわせようとすると、

 

 

 

「あれ?紗夜~、早いじゃ~ん!」

 

 

 

銀髪の女性と見た目からしてギャルが揃って入店してきた。・・・・・・僕は関わりたくないな、ギャルなんて。

 

 

 

「こんにちはー!あ!友希那さんに紗夜さん!リサ姉もー!」

 

「こ、こんにちは・・・・・・。」

 

「お~!あこに燐子も~!」

 

 

 

・・・・・・これが噂のRoseliaか・・・。私服だと『至高の音楽』って感じはしないな。・・・・・・ネットとまりなさんたちの情報だが。

 

 

 

「ちなみに、蒼空兄も来てるよ!」

 

 

 

・・・・・・あれ?あの人・・・、どっかで・・・・・・?

 

 

 

「ったく、お前ら夏休み中ずっと連れてくる気だろ!?」

 

 

 

・・・・・・思い出した!錘さんの孤児院にいた時、たまに見かけた人だ。

 

 大人しい雰囲気に似合わない男口調。他の男性より少し長い髪。そして、『蒼空』って名前。

 

 間違いない、彼は・・・・・・『朝倉蒼空』だ。

 

 

 

 

 




いかがでしたか?今回のタイトルは見ての通りですが、これには深い訳があるんです。・・・・・・今回の内容に合うタイトルが思い付かなかったんです。

はい、またまた登場。アタシが書いた別作品の主人公~。


・・・・・・さ、それではまた次回!

姉弟と深く関わってほしいのは誰?(10月5日の23時59分までです。)

  • 湊友希那
  • 氷川紗夜
  • 今井リサ
  • 宇田川あこ
  • 白金燐子(注:彼氏出来ます)

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