Take me to・・・ 作:ENDLICHERI
僕たちは今日も・・・・・・バイトをしている。ウィズの課題も終わって、心配事も無くなったから思う存分働いて稼げるしね。
「・・・・・・。」
ただ、ウィズが仕事をせずにずっとスマホとにらめっこ・・・・・・。スタジオの掃除をせずに。
「ウィズ。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・ウィズ!」
「はっ!え、映司?どうしたの?」
「それはこっちのセリフだよ。ずっとスマホ見て・・・。」
「・・・・・・。」
・・・・・・まぁ、理由はなんとなく分かるけど。
「どうせ、『愛のかたまり』のことでしょ?」
「っ!なんで分かったの!?」
「・・・・・・僕もそれなりには気になってるから。」
「映司・・・・・・。」
「僕はあの曲で音楽の素晴らしさを知った。あの曲のおかげで僕はこうして音楽を続けられている。だから、昔聞いた方か『ENDRECHERI』の方、どっちがオリジナルの曲なのか知りたい。」
「・・・・・・そうだね。そうだよね!」
「だから!」
「・・・・・・ん?」
ウィズの両手には掃除道具がたくさん。・・・・・・この後のセリフは決まっている。
「スマホ見てサボってた分、頑張ってくれ。」
「・・・え!?ちょっと、映司は!?」
「受付してくるー。」
「薄情もーーーん!!」
サボってた奴に言われたくない。
「ふぅ~。さて、次の予約は・・・・・・、」
「あら?あなたは・・・。」
「・・・?」
受付に座って予約リスト見てると、なんとなく声をかけられた気がした。顔を上げると、水色の髪の女性(?)がいた。
「この前、葛城さんと一緒にいた方ですよね?」
「?・・・・・・僕も葛城ですが。」
「そ、そうだったんですね。すみません・・・。」
この顔・・・、数日前にあった『るん♪』とかいう奴に似ている。その時にも思った、『どこかで会ったことがある』と。
「それで、予約されてる『Roselia』の方でよろしかったですか?」
「え、えぇ・・・。」
いつも通り受付を済ませ、スタジオへ向かわせようとすると、
「あれ?紗夜~、早いじゃ~ん!」
銀髪の女性と見た目からしてギャルが揃って入店してきた。・・・・・・僕は関わりたくないな、ギャルなんて。
「こんにちはー!あ!友希那さんに紗夜さん!リサ姉もー!」
「こ、こんにちは・・・・・・。」
「お~!あこに燐子も~!」
・・・・・・これが噂のRoseliaか・・・。私服だと『至高の音楽』って感じはしないな。・・・・・・ネットとまりなさんたちの情報だが。
「ちなみに、蒼空兄も来てるよ!」
・・・・・・あれ?あの人・・・、どっかで・・・・・・?
「ったく、お前ら夏休み中ずっと連れてくる気だろ!?」
・・・・・・思い出した!錘さんの孤児院にいた時、たまに見かけた人だ。
大人しい雰囲気に似合わない男口調。他の男性より少し長い髪。そして、『蒼空』って名前。
間違いない、彼は・・・・・・『朝倉蒼空』だ。
いかがでしたか?今回のタイトルは見ての通りですが、これには深い訳があるんです。・・・・・・今回の内容に合うタイトルが思い付かなかったんです。
はい、またまた登場。アタシが書いた別作品の主人公~。
・・・・・・さ、それではまた次回!
姉弟と深く関わってほしいのは誰?(10月5日の23時59分までです。)
-
湊友希那
-
氷川紗夜
-
今井リサ
-
宇田川あこ
-
白金燐子(注:彼氏出来ます)