Take me to・・・ 作:ENDLICHERI
「それではあちらのスタジオになります。」
「ありがとう。」
Roselia内に見たことある人物が2人いたことに驚いたが、何より1番驚いたのは『朝倉蒼空』が一緒にいたことだ。
「・・・・・・映司、見つけたよ~。」
「何を?」
何か忘れてたっけ?
「『ENDRECHERI』が唄っている『愛のかたまり』の動画~。」
「・・・・・・仕事中だよ?」
「うん、仕事中だよ。」
「だったら仕事しなよ・・・・・・。」
見せてくるからその動画を見てしまう。
「・・・・・・この5人が『ENDRECHERI』?」
「うん。・・・・・・見たことある人がいるよね?」
「うん、ボーカルとベース・・・・・・。あの時、たまに孤児院に来ていた兄妹だね。」
「まさかあの人たちが他の人とバンド組んで唄ってるなんてね~。」
「・・・・・・ウィズ、このボーカルなら今そこのスタジオ使ってるよ。」
「・・・え!?」
うわぁ・・・、鳩が豆鉄砲を食ったような顔してんな・・・・・・。
「あの、少し良いかしら?」
「「ん?」」
・・・・・・あれ?いつの間にRoseliaの銀髪がここに?
「あなたたち、『Quartzer』でしょ?」
「「っ!?」」
・・・・・・そんなに僕たち目立ってたの?
「あの歌は誰のカバー曲なのかしら?」
「?・・・・・・アタシたちで作ったんだけど?」
「っ!・・・・・・そうなの?歌詞は・・・?」
「僕だけど・・・。」
これで、何が起きるのかしら?・・・・・・ナレーション僕なんだけどね。いつからこんな口調になったんだ?
「・・・・・・そう。」
・・・・・・あれ?帰っていった。
「なぁウィズ。」
「ん?」
「僕たちって、思ってるより周りに知られてる?」
「う~ん・・・、それは無いんじゃない?」
「・・・・・・だと良いけど。」
あんまり目立ちすぎるのも嫌だからな・・・。
「なぁ、ちょっといいか?」
今度は何?・・・・・・って、朝倉蒼空かよ・・・。
「君たち、錐さんの孤児院にいたよね?」
「っ!なんで「ウィズ。」・・・?」
僕はウィズの言葉を遮って、朝倉蒼空と話す。
「先に言っておきます。今は『スタッフの葛城映司』ではなく、『ただの葛城映司』として話しますけど、いいですか?」
「うん、その方が話しやすいから助かる。じゃ、俺から。」
「どうぞ。」
「改めて聞くけど、君たちは錐さんの孤児院にいたよね?」
「はい、いましたよ。あなたは妹さんと一緒にたまに来てましたよね?」
「あぁ。まさか、あの場所にいた人とこんなとこで会うとは思わなかったけどな。」
「それで、聞きたいことは以上ですか?」
「・・・・・・まぁ、そうだな。確認したかっただけだし。」
「僕も1つ聞きたいことがあります。」
「どうぞ。」
僕は、僕が・・・・・・いや、僕たちがずっと気にしてることを聞いた。
「あなたの・・・・・・あなたたち『ENDRECHERI』の曲に『愛のかたまり』って曲がありますよね?」
「あ、あぁ・・・。」
「実は僕たち、それと全く同じ曲を約10年前に聞いてるんです。」
「っ・・・・・・。」
僕たちにとっては凄く真剣なことだった。彼にとってはそんなに大きなことでは無いかもしれないが。
「・・・・・・君たちは、その曲の真実を知りたいと?」
「はい。」
「・・・・・・あまり公開したくないけど、あれは俺たちのオリジナルではない。」
彼は静かに語り出した。気付けばコーヒー片手に持ってるし。
「あれは俺の家にあった詞と曲をそのまま『ENDRECHERI』の曲として出しただけだ。・・・・・・多分、君たちの聴いた『愛のかたまり』は、俺の親が唄っていた時のだと思う。」
「え・・・?」
「アナタの親が!?」
「本当かどうか知らないけど。・・・・・・俺の家にあったし、作った人の名前には『朝倉』って名前があった。」
「・・・・・・分かりました。僕たちは、『ENDRECHERI』の曲をカバーしてるってことにします。」
「え!?ちょっ、映司!?」
「僕たちは、あなたの親の曲で音楽の素晴らしさを知りました。そして、今その息子がバンドを組みその曲を演奏してる。だったら、僕たちはあなたたち親子の曲をカバーするだけです。」
「・・・・・・そっか。」
「ウィズもそれでいいでしょ?」
「・・・・・・映司がそれでいいなら、いいよ。」
僕たちの中で、疑問が1つ解消された。真実を知って、少し心が軽くなった・・・・・・。
いかがでしたか?今回のタイトルは『10年』って意味ですが、姉弟の中にあった約10年前の曲の真実を知るって意味でとりあえずそこの中から『10年』を抜粋しました。
とりあえず、今日までで今のアンケートは終わりですが、一応次回分から他のバンドも一応聞くね。
では、また次回!
姉弟と深く関わってほしいのは誰?(10月5日の23時59分までです。)
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湊友希那
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氷川紗夜
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今井リサ
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宇田川あこ
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白金燐子(注:彼氏出来ます)