Take me to・・・ 作:ENDLICHERI
・・・・・・いきなりすいません。別の方ではウォズ並みに祝っているので、よろしければ・・・・・・。
では、本編どうぞ~。
今日は休日だが、ウィズだけがバイトだ。だから、たまには静かにと思い、公園を散歩している。
「あれ?映司君?」
「・・・?」
声をかけられたと思い周りを見渡すと、約1名知ってる人物がいた。黒崎晴斗だ。
「こんなところで会うなんて、初めてだね。」
「・・・・・・そうですね。」
「なんで逃げようとしてる?」
「休日までクラスメイトと会いたくない、と言えば分かります?」
「うん、答えをバッサリ言ってるから凄い分かりやすい。」
ここで逃げると、後々学校生活に支障が出るから無理に逃げずにさらっとこの場から離れるようにしよう。
それと、この人には1つ聞きたいことが今浮かんだから聞いておこう。
「・・・・・・1つ、聞いて良いですか?」
「珍しいね。どうぞ、答えれる限り答えるよ。」
僕は軽く深呼吸して、
「なんで、僕に近寄ってくるんですか?」
「・・・・・・・・・・・・。」
自然が奏でる音以外、何も聞こえなかった。彼が黙っているからだ。
「・・・・・・なんでだろうな~?」
「?」
僕は予想していなかった答えに疑問が浮かぶ。
「表向きには、『クラスメイトだから』かな~。いつも1人でいるから。」
「裏向き・・・・・・というか本音は?」
「君をほっておけないから。」
「は?」
「自分の感情を殺して、誰とでも硬い心の壁を作って遠ざかる。『もう人を信じない』ってくらいに。」
「・・・っ!」
彼は多分、なんとなくで言ってるんだろうけど、ほとんど正解してる・・・・・・。
「君の心がそのままでも構わない。でも、それでも僕は・・・・・・君の味方でいたい。あ、『友達』って方が良いのかな?」
「・・・・・・・・・・・・。」
だったら・・・・・・、
「・・・・・・だったら
僕は帽子を取って、左目を隠してる髪をずらし、左目を見せた。
この前のように、不意に左目のことを言われると記憶は飛び、全てに怯えるようになってしまう。でも、『こいつは左目のことを言いそう』とか、『自分から話そう』って時には少し心拍数が上がる程度だから問題ない。
「ん?・・・・・・っ!その目・・・。」
「この目は生まれた時からそうだった。おかげで僕は化け物扱い。今まで出会った人間は全員僕のことを忌み嫌った。『人間じゃない』って。そして、・・・・・・親までも。」
「・・・・・・・・・・・・。」
僕は心の壁の理由を話した。・・・・・・簡単に、ではあるけど。
「・・・・・・こんな僕を、あなたは友達になりたいと思いますか?」
「うん、思うよ。」
「・・・・・・え?」
「僕は君の目を綺麗だなって思ってる。」
彼の言葉に驚いてしまった。こんなことを言われたのはウィズ以外だと初めてだから。
「あ、ちょっと一緒に来てくれる?」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・映司君?」
「っ!な、なんですか?」
「ちょっと一緒に来てくれる?君に見せたいものがあるんだ。」
「わ、分かった・・・・・・。」
僕は黒崎晴斗についていった。そして、たどり着いたのは公園内にある小さな花畑だった。
「綺麗・・・!」
「そうでしょ?今は青色の花が咲く時期で、ちょうど映司君の左目と同じ・・・・・・綺麗な色をしてる。」
「・・・!」
「こんな僕とは、友達になれないかな?」
彼は右手を差し出した。
僕は、どうすればいいんだろう?
左目を見られれば嫌われてきた僕は。
左目を見られないように壁を作ってきた僕は。
誰も信じられなくなった僕は。
・・・・・・でも、彼なら信じられる気がする。そう思った瞬間、
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・っ!本当に!?」
彼の手と握手していた。
「ありがとう、映司君!」
「・・・!」
その満面の笑みを見せられて、僕は少し戸惑ったのは、黙っておこう。
「自分で言うのもなんだけど、僕は繊細だ。丁重に扱ってよ。」
「分かった。僕はずっと君の味方だから!」
この時、(バイト中のウィズのことを忘れて)僕にとって初めてに近い友達が出来た。
いかがでしたか?今回のタイトルは、作中に出た『花畑』からなんとなく取りました。
良かったね~、友達出来て!・・・・・・バンドリキャラじゃなくてすんませんでした!!
それと、今回から2話分でアンケートします。・・・・・・ストーリーがなかなか書けないのよ~。
では、また次回!
姉弟と深く関わってほしいのは誰?(10月23日の23時59分まで)
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丸山彩
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氷川日菜
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白鷺千聖(※彼氏います)
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大和麻弥
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若宮イヴ