Take me to・・・ 作:ENDLICHERI
あれから数日。
「映司さん、ここなんですがどうやって・・・・・・」
よく氷川さんが話しかけてくるようになった。・・・・・・バイト中に。
「・・・・・・あの、氷川さん。僕こう見えてバイト中なの。受付って仕事してるの。分かる?」
「分かってますよ。ですが、お客さんが来ない以上、話し相手が必要と思いまして。」
あっそ。まるで僕がこんな暇な時間に話す相手がいないとでも言ってるようだ。・・・・・・事実だけどさ。
「そういえば、今日はウィズさんはお休みですか?」
「はい。今頃、作曲作りに必死になってるかと・・・・・・。」
「もー!映司、歌詞書きすぎーーー!!」
「ウィズさんは作曲がメインなのですか?」
「はい、基本はウィズが曲、僕が詞をメインで書きますね。」
誰か叫んでるシーンがあったけど、気にしないでおこう。
「それはそうと、今日Roseliaのスタジオ予約は無いんですけど?」
「それは分かっていますよ。・・・・・・ただ、あなたの歌が聴けるかなと思いまして・・・・・・。」///
・・・・・・なるほど、歌を聴きたいと?
「悪いけど、ウィズと一緒のバイトの日・・・・・・で気分が乗る時しかライブはしないんだ。今日は諦めてくれ。」
「そう、ですか・・・・・・。」
どんだけテンション下がるんだよ・・・。
「こんにちはー。」
「いらっしゃいませ。」
「あれ?紗夜さん、どうしたの?こんな所で。」
知り合いか・・・。他人のふり
「こんにちは。お、映司・・・・・・だったか?」
・・・・・・出来ないか。まさかの蒼空さんがご来店だよ・・・。
「ガッカリすんな。予約してた『ENDRECHERI』なんだけど?」
「はい、少々お待ちください。・・・・・・はい、それでは手前のスタジオとなります。」
「ありがとう。」
・・・・・・蒼空さん、その妹さん。あとは初めて見る人ばかりだな。
「・・・・・・あ、そうだ!」
「どうしたの、蒼空兄?」
「あのさ、『Quartzer』に提案なんだけど・・・・・・この曲、カバーしてみない?」
差し出した1つの音楽プレーヤー。
まりなさんが給料を上げてくれたおかげで、僕たち姉弟はそこそこのイヤホンを1つずつ購入出来た。
それを使って、音楽プレーヤー内の曲を聴く。
「・・・・・・・・・・・・。」
「どうだ?2人でも歌える曲なんだけど。」
曲名は、『
「・・・・・・悪くないですね。」
「ホントか!?良かった~!なんか、『Quartzerなら上手く歌える』って思ってさ。」
「そうですか。」
「それじゃ、後で歌詞とか渡すよ。」
それだけ言って、ENDRECHERIはスタジオに入った。
「・・・・・・その曲、かなり歌うのに苦労する曲だと思いますけど?」
「なんとかなる気がします、ウィズとなら。でも、自分たちで作った
「イス、ですか・・・?」
僕は歌の事を『イス』と言ったのに疑問を思ったらしい。
「ええ。座り心地の良いイスより、座り慣れたイスの方が落ち着いたりするでしょ?それと一緒だよ。どれだけ良い歌より、自分が歌い慣れたり弾き慣れたりした曲の方が安心したりするんですよ。」
「なるほど・・・。」
あ、理解してくれた。
「・・・・・・それはそうと、知り合いだったんですね。」
「それは・・・・・・色々と・・・。」
「説明しにくいんですね。」
「いえ、色々ありすぎて説明しずらいんです・・・。」
「なるほど、面倒くさいんですね。」
なんだろ・・・、ちょっとドキッとしたよ・・・・・・。
この
いかがでしたか?
今回のタイトルは本編に出た通りです。最初『なんぞや!?』って思ったでしょ?つまり・・・・・・そういうことさ。
Roseliaさんの『Soweit』見ながらも最新話書いてるよ!・・・・・・ただ、この回を書いたのは10月なんだ(11/7に追記)。それとさ、志崎樺音さんのバースデーイベント行きたい。多分、てか、ほぼ行けないけど。・・・・・・ハマってんな~、アタシ。可哀想なほどに。
では、また次回!