Take me to・・・   作:ENDLICHERI

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第37話 Pani9 disorder man

 映司君、慌ててどこかに行ってしまったけど、何かあったのかしら?

 

 

「紗夜~?」

「・・・・・・・・・・・・。」

「紗夜さん?」

「お~い、紗夜~?」

「っ!な、なんでしょうか?」

「何か悩みでもあるの?休憩も終わるのにずーっとボーッとしてたけど?」

「良かったら・・・・・・相談に乗りますよ・・・・・・。」

「いえ、大丈夫です・・・・・・。」

「ならいいのだけど。」

 

 

私としたことが・・・。映司君の事を意識し過ぎて時間をおろそかにしてしまうなんて・・・・・・。

 

 

「あれ?氷川さん?」

「え?・・・・・・校長先生!」

「こんにちは。・・・・・・悪いけど、氷川さんと少し話していいかしら?大丈夫、すぐに終わるから。」

「・・・・・・紗夜、先に行ってるわよ。」

「紗夜さん、後でね~!」

 

 

カフェスペースで休憩を終え、私以外はスタジオに戻りました。

 

 

「あの・・・・・・、お話とは?」

「今日は、2人ともいないのね。」

「『2人』とは・・・?」

「『葛城姉弟』のこと。」

「っ!?」

 

 

まさか、校長から『葛城』ってワードが出るとは思わなかった。

 

 

「氷川さん、何か知ってる?」

「・・・・・・弟さんなら先程こちらにいましたけど、すぐにどこかへ行きました。」

「どこに行ったの?」

「え?・・・・・・分かりません。彼は何も言わずに行ってしまったので・・・。」

「そう・・・。」

 

 

なんでしょう?この人はなぜこのような事を聞くのでしょうか?

 

 

「ありがとう、足止めして悪かったね。」

 

 

それだけ言って、誰かに連絡しながらどこかに行ってしまった。

 

 校長と葛城さんたちの関係はなんなのだろうか?

 

そんな疑問が私の中を覆い尽くしていた・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アタシは学校が終わって、たまには運動しなきゃと思い、映司に『先に行く』と連絡した。

 でも、その直後に見知らぬ男共に連れ去られ、どこか見知らぬ場所で手足をロープで縛られ椅子に座らされていた。

 

 

「・・・・・・。」(映司・・・。)

「安心しな。もうすぐ大好きな葛城映司もここに来るさ。」

 

 

今のアタシには、何も言えなかった。少しでも強気に出れば暴力をふるうコイツらに、既にお腹と右腕、それに左足を思いっきり痛めつけられていた。多分、青あざになってると思う・・・・・・。

 

 

「・・・・・・お!来た来た!」

 

 

扉が開いて、そこには手下が立っていたけど、何か様子がおかしかった。

 

 

「・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・ん?葛城映司はどうした?」

「・・・・・・。」バタッ

「僕なら、ここにいるよ・・・。」

 

 

手下は既に気を失っていた。その後ろにいたのは、コイツらがアタシの下に連れてこようとしてた映司だった。

 

 

「映司!」

「なっ!?・・・・・・貴様、他の奴らはどうした!?」

「はぁ・・・、はぁ・・・、全員倒したよ・・・。多分、骨折程度で済んでると思うけど・・・?」

 

 

映司の言葉は本当だと思う。服の至るところが破れていて、そこから見える肌は赤くなってた。

 

 

「・・・・・・ふっ、ハッハッハッハッハ!見事だよ、まさか彼らを倒すとはな~。でも、ここで大人しくしてもらうよ?」

「上等だよ・・・、負ける気がしない・・・!」

「言ってろ!!」

 

 

男が映司に襲いかかった。映司も殴りに行くけど、相手が大人だから何発か拳を受けてしまう。

 

 

「映司!?」

「はぁ・・・、はぁ・・・。ウィズ・・・、ちょっと待ってて・・・、すぐに終わらせるから・・・・・・。」

「そんな事言っていいのか?」

 

 

男がまた殴りに行くけど、映司は上手くかわし、腹に拳を打ち込む。

 

 

「グフッ!?」

「寝てろ。」

 

 

追い討ちのように映司は男の顔を膝に近付け、膝蹴りをした。

 

 

「グッ!?・・・・・・。」バタッ

「はぁ・・・、はぁ・・・、」

 

 

映司が大人相手に勝ったのだ。

 

 

「・・・・・・ウィズ、大丈夫・・・?」

 

 

ふらふらになりながらアタシの下に来てロープをほどいた。

 

 

「アタシは大丈夫。でも、映司の方が・・・!」

「・・・・・・女の子の体に傷がある方が問題でしょ?」

「・・・!もう・・・、どっちがボロボロなのか考えてよ・・・・・・。」///

「とにかく、ここを出よう・・・。ウィズは僕の後ろにいて。ちゃんと守るから。」

「でも、その体じゃ・・・。警察呼んだ方がいいよ。」

「警察が来る前に他の奴らが来るかもしれない・・・。だったら、早く出た方がいい・・・。」

「・・・・・・分かった。」

 

 

こういう時の映司は本当に頑固なんだから・・・。でも、格好いいよ、映司。

 

 

 映司は多分、来たルートと別のルートを使って外に向かっているんだろう。・・・・・・たまにキョロキョロしてるから。

 

 

「映司、大丈夫?」

「うん・・・、大丈夫だと、思う・・・。この先に行けば、出れると思う・・・。」

 

 

・・・・・・うん、そっちもそうだけど・・・・・・アタシは映司の事が心配だよ。よく見たら、口の端が切れてるし、服の破れて肌が見えてる場所のいくつかの場所から出血もしてるんだよ。

 

 

「ここを抜ければ・・・・・・っ!」

「映司?・・・・・・!」

 

 

アタシたちの前に現れたのは・・・・・・強そうな、スーツを着た男性2人と、約10年前に見て以来一切見てこなかった・・・・・・いや、見たくなかった顔がいた。

 

 

「久しぶりね、ウィズちゃん。それと・・・・・・私の映司(汚点)。」

 

 

映司の母親が、そこにいた・・・・・・。

 

 

 

 




いかがでしたか?
今回のタイトルの意味、分かんないですよね?これは、最初のは『Pani9(Panic) 』って読みまして、『パニック障害の男』って意味になります。・・・・・・そんな奴はいないけど、めっちゃパニクってる奴がいるからね~。

それとさ、アンケート取るね。後書きを読んでる人がいるかどうかを。


では、また次回!

後書きって読んでいます?(39話投稿日の23時59分まで)

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