Take me to・・・ 作:ENDLICHERI
僕はいつもより自転車を漕ぐスピードが早かった。何故なら、
「ほら映司ー、早く早くー!」
今日バイトのシフトが入っていることを忘れてて、予定時刻までにたどり着くためである。
「はぁ・・・、はぁ・・・、ってか、たまにはあんたが漕げよ!!」
「アタシ女の子よ!男子を自転車の後ろに乗せる女子なんて、世の中いないでしょう?」
こいつ・・・!そろそろ本当に交通費請求してやろうか・・・!!
そして、ようやくバイト先『CiRCLE』に到着した。
「はぁ・・・、はぁ・・・、はぁ・・・、」
「いや~、スピードが早いのもありだね~!風が気持ち良かったよ~!」
「お前・・・!やっぱり交通費払え・・・!」
「い~や~だ~!ほら、行くよ~!あ、口調も直しなよ~。」
チッ!・・・・・・あんヤロー!!
と、ここで取り乱しても仕方ない。後で交通費を支払ってもらおう。
「いらっしゃいませー!・・・・・・あ、2人とも時間ギリギリだね。」
「ごめんなさい、弟が遅くて・・・。」
「チッ!(こいつ・・・!)すみません、すぐに準備してきます。」
「ん?・・・・・・何かあったの?」
「い、いえ・・・。アタシもすぐに準備しますね!」
(絶対今舌打ちしたよね!?もう・・・・・・可愛いんだから!)
受付に立っていた女性、
もちろん、僕たちが
「・・・・・・で、なんで同じ場所で支度するわけ?」
この姉は、女性の着替え部屋があるにも関わらず、僕がいつも支度する楽器置き場で支度していた。・・・・・・もちろん、互いに見えないようにはしているけど。
「今さら~?前にも言ったでしょ。『映司が心配』って。」
「まさか、わざわざ支度した後で『身だしなみチェックする』とか言わないだろうな・・・?」
「さっすが我が弟よ!」
「言う気だったんだ・・・。」
僕は支度を済ませ、部屋を出ようとする。
「映司!」
「ん?」
「・・・・・・うん、良し!」
「わざわざ前髪を気にしてくれてありがとう。」(棒)
「棒読みで言われても、お姉ちゃんキュンと来ないな~!」
「姉弟でそんなことは起きないから、行くよ。」
僕とウィズの仕事は、スタジオの準備と片付けだ。・・・・・・まりなさんいわく、『流石姉弟!息ピッタリだね!』ってことをここのバイトを始めてすぐに言われた。
だから、受付はまりなさんに任せ、スタジオの準備を僕たちがすることになった。
「映司~。」
「何?」
「今日スタジオ使うの、何組だと思う~?」
「そんな予想している暇があるなら掃除して。」
「アタシはね~、5組!」
「人の話を聞いてくださる?・・・・・・今日は1組。」
「よ~し!3組だったら引き分け。2組以下なら映司の勝ちね!」
「4組以上は?」
「それはもちろんアタシの勝ち!」
「6組以上も?」
「もちろん!」
それってさ、明らかにそっちが有利だよな・・・。
「・・・・・・なら、4組から6組だったらウィズの勝ちで、3組と7組以上は引き分け。これでどうだ?」
「・・・・・・いいよ!負けた方は勝った方にジュース奢りね!」
こうして、くだらない賭け引きが始まった。
「負けた~~~!!」
「残念、2組だったね。」
・・・・・・コンビニでジュースを買ってもらおうかな~?
いかがでしたか?今回のタイトルは日本語なので分かるっしょ!・・・・・・まぁ、賭け事なんて『シンジル』と『ウラギル』のかたまりだからね。
それと、今回は前回に比べてちょっとコメディでしょ?ただ、書いてて『CiRCLEこれでいいのか?』と思っちゃった!
そして!バンドリキャラ出したよ!喋らせたよ!・・・・・・ホント、期待させてごめんなさい。
あとどうでもいいお話ですけど、午前中バンドリの映画を見て、午後・・・・・・というか夜には田原市の花火大会を見ました。わざわざ休みを取っての1日ですけど。有意義な1日でしたよ!・・・・・・仕事にはこんな内容で休みを取ったとは言えないな~。
では、また次回!