Take me to・・・   作:ENDLICHERI

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第45話 Be with me

 今日も今日とて、ウィズが病室に来ている。・・・・・・それも平日の午前10時から。

 

 

「・・・・・・ずっと疑問に思ってたけど、」

「うん?どうしたの、急に?」

「ウィズ、学校はいいのか?」

「うん、校長直々の許可を貰ってるから!」

 

 

サムズアップすんな。

 

それにしても、校長直々ってどういう状況だったんだ?そんな事を考えてると、誰かが扉をノックした。

 

 

「どうぞ~。」

 

 

・・・・・・ねぇ、(一応現在)部屋の主が答えるものだよね、それ?

 

 

「失礼します。・・・・・・映司君、目が覚めたんだね!」

「はい。・・・・・・えっと・・・?」

 

 

この人、誰?

 

 

「?・・・・・・そっか、映司君とはこうして顔を会わせるのは初めてだったね。」

 

 

あ、察してくれた。

 

 

「花咲川女子学園校長の『十六夜楓(いざよいかえで)』です。よろしくね、葛城映司君。」

「よろしくお願いします。・・・・・・早速、質問いいですか?」

「構わないよ。」

「なんで、僕のお見舞いに来るのですか?普通なら、花咲川の生徒であるウィズの方を心配するはずです。たとえ、その場に僕が一緒にいたとしても、()()が退院したら、ここに来る予定は無いと思いますが?」

「え、映司・・・!?そんな、()()だなんて~!」ニヤニヤ

 

 

コイツ、後でしばかないといけないな・・・!

 

 

「そうね、確かに校長直々に一生徒のお見舞いに来るのは疑問に思うはずです。でも、あたしは校長である前に、1人の()()()として、あなたたちのお見舞いに来てるの。」

「え?」

「うふふ~♪・・・・・・ん?え!?」

 

 

1人の・・・・・・『ファン』!?え!?この人の言い方だと『校長になる前からファンです』って感じだけど!?

 

 

「覚えてない?あなたたちが始めて路上ライブをしたあの日。」

「それは、覚えてます・・・・・・。」

「うん、アタシたちにとって音楽の素晴らしさを知った時ですし。」

「その時、あなたたちに『路上ライブ』を教えたのが、あたしなの。」

 

「「・・・え~!?

 

「ふふっ、隠していてごめんなさい。でも、この事はこういう他者がいない時に話したかったの。」

「それじゃあ、アタシたちを助ける時に錘さんに頼ったのって!?」

「あなたたちが錘さんに保護された、そしてあの人の顔が広いって理由で、ね♪」

 

 

なるほど。・・・・・・いつの間にウィズはその事を知ってたんだ?・・・・・・あ、僕が寝てる時か。

 

 

「・・・・・・でも、あなたと会ったのって東北の時でしたよね?」

「うん、あの時から教師をしてたんだ。そして、あなたたちと別れた後、2人の子供の捜索依頼が出てたの。それが、あなたたち。」

 

 

僕たちの捜索依頼・・・・・・。意地でも()の中に入れたかったんだな。

 

 

「あたしは、『ワケアリなんだろうな』と思って、あなたたちの事は言わなかった。そして、関東地方の教師に色々してなったの。」

 

(色々って、この人何したんだろう・・・?)コソコソ

(多分、僕たちは知らない方がいいと思う・・・・・・。)コソコソ

 

「そして、頑張って結果、去年花咲川の校長になったのよ。」

 

(映司!やっぱりこの人賄賂かなんかやってるって!!)コソコソ

(バカ!そんな事言わなくていいって!世の中知らない方がいい事だってある!!だから黙っておけ!!)コソコソ

 

「2人共、コソコソ話さないの。」

 

 

さて、気を取り直して話の続きを。

 

 

「ちゃんと『通常検索』の小説として見られても問題ない内容だから安心して。」

 

 

あ、そこ気にしてたんだ・・・・・・。ってか、聞かれてたんだ・・・・・・。

 

 

「そして、ようやくあなたたちに会えた・・・・・・。」

 

 

すると、校長の目には涙が見えた。

 

 

「あ、あの・・・・・・?」

「やっと、やっとあなたたちに恩返しが出来る・・・・・・!」

「恩返し・・・?」

「あの時、アタシたちはあなたからお金を・・・・・・。」

「ううん、あなたたちにはあの後ずっと助けられてたの・・・!辛くなった時に、あなたたちの事を思い出して、『2人も頑張ってるから頑張ろう!』って・・・・・・!」

「「・・・・・・・・・・・・。」」

 

 

まさか、あの時のたかが1回の下手な演奏で、ここまで頑張って来れたなんて・・・・・・。

僕たちはあの出来事があったから音楽を続けてここまで来れた。それは、この人も同じだったんだ・・・・・・。

 

 

「・・・・・・ごめんなさい、恥ずかしいところを見せちゃって。改めて、あたしはあなたたちに何かお礼がしたいの。なんでもいいわ!」

「なんでもいいって・・・・・・?」

 

 

この人、最悪犯罪に発展しかねない・・・・・・。

 

 

「じゃあ・・・・・・、」

 

 

ウィズさん、優しいやつでお願いします。この人ちょっと危なそうだから!

 

 

「アタシたちのお母さんになってください。」

「・・・・・・は?」

「え?」

 

 

うわ~、優しくないよ・・・・・・。それ、明らかに重たいやつだよ・・・・・・。

 

 

「アタシたち、もうお母さんがいないの。だから、出来ればで構わないから。」

「ウィズ・・・・・・。」

「・・・・・・いいわ。あたし、独身だから問題ないよ。それに、あなたたちは必ず守るわ。」

「よろしくお願いします、校長!」

「楓でいいわ。よろしくね、ウィズちゃん。それに、映司君も。」

「・・・・・・ハァ・・・、姉の命令に従いますよ。よろしくお願いします、楓さん。」

 

 

こんな人生もあったりするのかな・・・?

それはそうと、ウィズもなんか変わったな~。他人(ひと)との接し方が特に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「楓さん、もしかして花咲川の文化祭の時のライブって・・・・・・、」

「もちろん!あたしが2人の成長した姿が見たかったから!」

「マジか・・・。」

 

 

 

 

 




いかがでしたか?今回は『私と一緒にいる』って意味らしい(Google翻訳で調べた)ですが、まぁ校長なりなんなりって感じで。


では、また次回!
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