Take me to・・・   作:ENDLICHERI

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第52話 陽炎 ~kagiroi

 クリスマスライブを終えた僕たちは次の日、何故かRoseliaに捕まっていた。

 

 

「なんで2人が蒼空たちの歌を歌っていたの!?」

「・・・・・・ちなみに、歌の名前は?」

「『陽炎(かぎろい)』だよ!」

 

 

陽炎ね。・・・・・・正式な書き方は『陽炎 ~kagiroi』なんだけど。

 

 

「それは、蒼空君から直々に『カバーしてくれないか?』って来たから。」

「え?そうなの?」

 

 

うわー、ギャル・・・・・・じゃない、今井さんの目が丸くなった・・・。アニメとかならありそうな感じだけど、実際になるんだ・・・・・・。

 

 

「私はその時、その場にいましたから。映司さんの発言は本当ですよ。」

「え!?紗夜、それホントなの!?」

「本当も何も、私の目の前でその会話をしてましたから。」

「いやいや、そっちじゃなくて!なんで紗夜が映司と一緒にいたの!?」

 

 

え?そっち?

 

 

「い、いいじゃないですか!そんな事は!」

「それより映司さん!」

 

 

紗夜さんと今井さんをスルーして、確か宇田川さん(?)がやって来た。

 

 

「あこ、Quartzerの歌う陽炎が聞きたいです!」

「昨日聞いたでしょ?」

「あこ、私たちは昨日のライブで聞いたでしょ。」

 

 

良かった・・・。向こうで紗夜さんと今井さんがガヤガヤやってるから、ストッパーがいないと思ったけど・・・・・・流石は湊さん。ちゃんと止めてくれた。

 

 

「だから、歌いなさい。」

「ちょっと湊さん、待ちなさい。」

「?・・・・・・何かしら?友希那は耳が良いから、ENDRECHERIとの違いも分かるわよ。」

「ゆ、友希那さん・・・・・・?」

 

 

さっきのちょっとした感動を返してほしい。・・・・・・ってか、どこかのコーナーで聞いたセリフが出てきたよ・・・。

 

 

「私も・・・・・・改めて、聞きたいです・・・・・・。」

「散々Afterglowには歌っているのに、ランキング1位の私たちだけへのライブが無いのはおかしいんじゃないかしら?」

「そーだそーだ!」

 

 

宇田川さん、『そーだそーだ!』じゃないよ。

 

 

「そーだそーだ!友希那の言う通りだー!」

「ちょっと今井さん!?」

 

 

あなたも便乗して言わないの。

 

 

「・・・・・・分かりましたよ。その代わり、ウィズの昼休憩が終わってからでいいですか?」

 

「「「「「・・・そういえば、いない・・・・・・。」」」」」

 

 

このポンコツ共が・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから約30分。ウィズさんの休憩も終わり、まりなさんの許可も得て、Quartzerの『Roseliaに向けてのライブ』が始まりました。・・・・・・私も改めて聞きたかったので、嬉しいのですが・・・。

 

 

「それでは、聞いてください。」

 

「「陽炎 ~kagiroi」」

 

 

そして、音源が流れ始めました。・・・・・・私たちも、ENDRECHERIの方はリハーサルでしか聞いた事はありませんでしたね。

 

 

◆「未来」

   ●「へと伸びている道標(ライン)のうえを

     (ひし)めき合った言葉と想いは」

 

●「時代」

◆「があげるスピードに       

カラダを捨てた 日づけを綴る…」

 

◆「もらい」

●「鳴きするよな」        

●「眩暈」

        ◆「起こしたよな」

◆「異例」

●「な息吹の風と(まわ)る地球から」   

 

 

これ、最低2人で歌わないと歌えない歌ですね・・・。早口になりつつ、素早く息継ぎをすれば歌えるのでしょうか・・・?

 

 

◆「新しい 愛しているを 見上げて 探す」

『哀…』

 

●「ぼくら色彩(いろ)をもつ」

        ◆「いつか」

●「命をもつkagiroi」

        ◆「愛は」

●「煌めき舞う闇の」

        ◆「なくな」

●「した揺れる kagiroi」

        ◆「るかな」

●「崩れ出す胸の」

        ◆「いずれ」

●「耳を塞ぐ手のひ」

        ◆「ぼくら」

●「らに流れた熱の」

        ◆「消える」

●「赤い脈の美を」

        ◆「のかな」

●「知ってるのに…」

 

●(◆)「[忘れて kagiroi…]」

 

 

確か、歌詞カードではそれぞれのパートの歌詞は別々に書かれていますが、こうして歌う順番に並べると、・・・・・・若干歌詞が分かりにくいですね。

 

 ですが、ここで『陽炎 ~kagiroi』が終了してしまいました。

 

 

「え?終わり?」

「まさかの・・・!?」

 

 

宇田川さんと今井さんが動揺している中、Quartzerのお2人は・・・・・・まだ何かする感じを漂わせていました。

 

 

●「答えのない毎日が ただ過ぎていく時間が

これから先どうなるのだろう?

わからない…」

 

●[◆]「[闇よりも深い夜の 孤独に 惑わされてた]

だれかに今気づいてほしい…

[ここから逃げ出し]たいから」

 

 

まさかの私たちが1度カバーした、『ツキアカリのミチシルベ』を歌い始めました。

 

 

●「窓から見える朝焼け 部屋に鳴り響く音」

◆「アラームに起こされて 薄暗い中 家飛び出すよ」

 

●「カバンの中には」        

        ◆「何も変わらない」

●「平凡詰め込んで」        

          ◆「そしていつもの場所へ」

 

 

そして、サビに入りました。・・・・・・一瞬だけ他のメンバーを見ると、2人に釘付けでした。

 

 

「「だれかが言った言葉が 気になって 惑わされて」」

●「争いたくなんてないから 何も」

「「言えない 夢や理想はあるけれど 気持ちばかり」」

◆「先に行って 現実がずっと」

◆(●)「[後ろから ボクを]見てる」

 

 

そして、ピアノの音が、私たちに曲の余韻を残していく・・・・・・。

 

 

 

 

 

「すっごくかっこよかったーーー!!」

「ホント、サイコーだったよ!!」

「えぇ、悪くないわ。」

「お2人の歌も・・・・・・私は、好きです・・・・・・。」

 

 

終わると同時に、宇田川さんは大きな拍手をしながら立ち上がり、他のメンバーも、座りながらも拍手をして、感想を述べていた。

 

 

「・・・・・・紗夜さん。」

「・・・・・・は、はい!なんでしょうか、ウィズさん?」

「紗夜さんから感想を聞いてないな~と思って。」

「っ!・・・・・・とても、良かったです・・・。」

「そっか。なら良かった!」

 

 

この時の彼女の笑顔はとても眩しくて、本当に私たちとの心の壁がなくなったのだなぁ、と思いました。

 

 

 

 

 




いかがでしたか?
今回は本編に出た曲のタイトルをタイトルにしました。最近、浮かばないのよ~。

そして、皆さんの知っている曲が出ましたね。これで3つ目です。・・・・・・Over“Quartzer”を知っている人がどれくらいなのかは知りませんが。
それにしても、ガルパ内でRoseliaのカバーした曲ばかりが出るのか?・・・・・・作者の好みです。
そして、カバー枠を『シャルル』にしようと思ったのですが、著作権等の問題で無くなりました。すんません!


では、また次回!
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