Take me to・・・   作:ENDLICHERI

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セットリスト

1.愛のかたまり
2.Shiny
3.きみとぼくのなかで
4.MC
5.好きになってく 愛してく
6.I
7.この恋 眠ろう
8.Million Secret of love
9.MC
10.陽炎 ~kagiroi
11.なんねんたっても


今回は晴斗視点です。







第53話 Anniversary

 年も明け、僕は昂汰君と唯兎君、それにAfterglowとPoppin'PartyでCiRCLEで開催されるQuartzerのライブに来ている。折角映司君が誘ってくれたライブだから、楽しまないとね。

 

 

「あの・・・晴斗先輩、自分たちもここにいていいんですか?」

「そもそも、君たちが最初に誘われたんでしょ?僕の方が後に誘われた人間なんだ。僕の方が恐縮する場面なんだけど?」

「そういう事だから、楽しもうぜ、唯兎。」

「・・・・・・はい!」

 

 

すると、会場が暗くなり、ステージ上にうっすらと人影が見えた。

 

 

「「思いきり抱き寄せられると心  

あなたでよかったと歌うの

X'masなんていらないくらい

日々が愛のかたまり

  明日の朝も愛し合うよね」」

 

 

アカペラで歌い始め、そこから楽器隊がライブに参戦してきた。・・・・・・確かNOASISって言ったっけ?クリスマスイブのライブの時にはダンサー(?)だったのに、楽器も出来るんだ・・・・・・。凄いね~。

 

 それから、いくつもの曲を演奏していき、今はMCとなった。

 

 

「でも昨日のカウントダウンの時にね、僕大変だったの。」

「え?何かあったの?」

 

 

え!?昨日どこでカウントダウンライブをしたの!?

・・・・・・後で知りましたが、同年代の『ENDRECHERI』というバンドも参加した、多くのバンド・アーティストが参加する合同ライブからオファーがあったらしく、そこに参加したそうですよ。

 

 

「昨日、『アンダルシアに憧れて』を踊ったんだけど・・・・・・」

 

 

長くなりそうなので、ここはカットします。・・・・・・簡単に言うと、リハと少し先輩の立ち位置が違って、踊りが大変だったと。

 

 

「でも、アタシその『アンダルシア』で1個気になった事があってね。」

「え?何かあった?」

「あの曲、カウントダウンで何回も歌ってるって言ってたでしょ?」

「うん。」

「それで、歌詞の中に『トニーの奴がしくじった』とか『第三倉庫に八時半』ってあるでしょ?」

「うん、あるね。」

「ってことはさ、何年もトニーはしくじってるって事でしょ?」

「www(笑)・・・・・・確かにね!」

「でしょ!?」

「どれだけ失敗するんだろうね?」

「多分スマホとかじゃなくて紙の地図でこう・・・・・・『こっちかな・・・?』って感じで。」

「だからしくじるんじゃない?」

 

 

・・・・・・明るくなったのは嬉しいけど、まさかここまでになるとは・・・。

 

 

「・・・・・・あ、そうだ!お祝いしないと!」

「え?」

「今日映司の誕生日なのよ。」

「・・・・・・そういえば。」

 

 

ここでウィズさんがステージを離れ、

 

 

「・・・・・・っ!ちょっと、ウィズさん!?」

「なんでしょうか?」

 

 

ケーキみたいなデザインをしたピンク色の帽子を被って出てきました。

 

 

「それ・・・、君が被るのね?主役より目立ってるんだけど!?」

「いえいえ、そんな事ありませんよ!アタシは引き立て役なのでね。」

「あ、そうなの。」

「えぇ。『ハッピーウィズ』としてね、ここは別ギャラで頂くのでね。」

 

 

さらっと『ギャラ』なんてワードを出さないで。

 

 

「それでは、皆でね・・・・・・『ハッピーバースデー』歌いませんか?」

 

 

ウィズさんの言葉に、客席からは拍手という形で答えた。

 

 

「それでは、アタシのこの、帽子からメロディが流れるので、それに合わせて、映司をお祝いしましょう。行きますよ。」

 

 

すると、ウィズさんは帽子のボタンを押す。すると、『サウンドバースデーハット』って言うらしいけど、帽子の先端が《縦》に振り始めた。

 

 

\www(笑)/

 

「はははwww」(笑)

 

 

その光景に会場全体が笑いに包まれて、音が一切聞こえなかった。

 

 

「・・・・・・終わったよ!」

「ちょっと、衝撃的過ぎたかな?」

 

 

衝撃的・・・・・・て言うより笑撃的だったよ!

 

 

「それではもう1回ね。」

 

 

そして、皆で小さいハッピーバースデーの音に合わせて皆で歌った。

 

 

「いや~、こういうのも良いね!」

「うん、いいけどさ・・・・・・帽子(それ)、必ず前で止まるんだね?」

「そうそう!・・・・・・それじゃあ、この帽子は映司にあげるよ。」

「いらんよ。」

「え?なんでよ!?これ、必ず前で止まるんだよ!」

 

 

そして、嫌々帽子を被る映司君。

 

 そして、何事も無いかのようにボタンを押して、帽子を《横》に振らせている映司君。

 

 

「はい、ケーキ持ってきて!気をつけてよ!」

「ねぇウィズ、あなた被る向き間違えたでしょ?」

「・・・え?」

「いや、あのさ・・・・・・ここが帽子でいう後ろなのよ。」

「・・・・・・はいはい。」

「これを後ろにしたらさ、横に動いたのよ。」

「まぁ・・・・・・あれだよね、殿様方式だよね?」

 

 

・・・・・・締まらないね~。

 

 その後、歌の方では真面目にカッコよく、美しく歌っていた。・・・・・・このMC、1つ目のMCなんだよね・・・。

 

 

 

 

 




いかがでしたか?
今回のタイトルは分かりやすいでしょ?・・・・・・つまり、そういう事さ。

とりあえず、どうでもいい事を今回言うね。
Kin〇i 〇ids new single『光の気配』本日発売!みんな買って聞いてみて!・・・・・・聞かないだろうけど。


では、また次回!

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