Take me to・・・   作:ENDLICHERI

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第57話 Time

 ひとまずショッピングモールに来た僕たち。

 

 

「それじゃあ、どうする?」

「そうですね・・・・・・ここに行きますか?」

 

 

ショッピングモールのマップで指差した場所は、案の定楽器店だった。

 

 

「・・・・・・あ。」

「やっぱり、音楽系ですよね?」

「ごめんなさい。・・・・・・ん?映司さん。」

「はい?」

「敬語に戻ってますよ?」

「・・・・・・あ。ごめん・・・。」

「ふふっ。・・・・・・ひとまず、そこに行きましょうか。」

「そうだね。」

 

 

・・・・・・本当に紗夜さん、敬語を戻す気はなさそうだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、到着した楽器店。

 

 

「そういえば、ウィズさんには今日の事を伝えたのですか?」

「うん、伝えたけど、『行かせない』って暴れるから、そこそこ溜めていた詞と曲を渡して、『歌を完成させろ』って言ってきた。」

 

 

 

 

 

もー!映司、溜めすぎーーー!!

 

 

 

 

 

「そ、そうですか・・・。」

「僕からも1つ質問だけど、紗夜さ・・・・・・紗夜は敬語を止めないの?」

「え?・・・・・・ずっと敬語で話してきたので、多分抜けないかと・・・。」

「あはは・・・、ですよねー。」

 

 

ダメか・・・。

 しばらく別行動で楽器店の中を見ていたけど、楽譜や教本コーナーで僕は立ち止まってしまった。

 

 

「・・・・・・懐かしいな。」

「映司さん?・・・・・・何か見つけましたか?」

「・・・・・・・・・・・・。」

「?・・・・・・教本?」

「え?・・・・・・あ、ごめん、気づかなくて。」

「いえ。その教本、かなり古そうな教本ですが・・・?」

「うん、昔ウィズと一緒にギターの弾き方を学んだ教本が、これなんだ。」

 

 

紗夜は僕たちの過去の事は知っている。だから、紗夜も察してくれるだろう・・・。この本が、僕たちにとってどういう本なのか・・・。

 

 

「・・・・・・そうなんですね。」

「・・・・・・さて、しんみり話はこの辺にして、紗夜は何か気になる物でもあった?」

「そうですね・・・・・・強いて言うなら。」

 

 

案内されたのはちょっと高価な楽器が並ぶコーナー。

 

 

「このギターですかね。」

「うわ・・・、高ーい・・・。」

「そんな棒読みで言われても・・・。」

 

「あれ?もしかして、Quartzerの映司さん?」

「ん?・・・・・・はい、そうですが。」

「本当に!?俺、ファンなんです!!」

 

 

まさかの『ファンです』発言。この先は・・・・・・

 

 

「1曲、歌ってくれませんか!?」

 

 

はい、キター。(棒)

 

 

映司さん、どうするんです?

・・・・・・紗夜、1曲だけ・・・・・・『軌跡』弾ける?

 

 

ってことで、この後Roseliaさんの『軌跡』を歌って店を後にしました。・・・・・・前に聞いたから、なんとなく覚えていたんだけど。

 

 

 

 

 




いかがでしたか?
今回のタイトルの意味は分かりやすいですが、キンキさんのこのタイトルの歌詞に『あの時から・・・』って歌詞があるので、・・・・・・後は書くの面倒くさいから察して。


では、また次回!

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