Take me to・・・ 作:ENDLICHERI
ひとまずショッピングモールに来た僕たち。
「それじゃあ、どうする?」
「そうですね・・・・・・ここに行きますか?」
ショッピングモールのマップで指差した場所は、案の定楽器店だった。
「・・・・・・あ。」
「やっぱり、音楽系ですよね?」
「ごめんなさい。・・・・・・ん?映司さん。」
「はい?」
「敬語に戻ってますよ?」
「・・・・・・あ。ごめん・・・。」
「ふふっ。・・・・・・ひとまず、そこに行きましょうか。」
「そうだね。」
・・・・・・本当に紗夜さん、敬語を戻す気はなさそうだね。
そして、到着した楽器店。
「そういえば、ウィズさんには今日の事を伝えたのですか?」
「うん、伝えたけど、『行かせない』って暴れるから、そこそこ溜めていた詞と曲を渡して、『歌を完成させろ』って言ってきた。」
「もー!映司、溜めすぎーーー!!」
「そ、そうですか・・・。」
「僕からも1つ質問だけど、紗夜さ・・・・・・紗夜は敬語を止めないの?」
「え?・・・・・・ずっと敬語で話してきたので、多分抜けないかと・・・。」
「あはは・・・、ですよねー。」
ダメか・・・。
しばらく別行動で楽器店の中を見ていたけど、楽譜や教本コーナーで僕は立ち止まってしまった。
「・・・・・・懐かしいな。」
「映司さん?・・・・・・何か見つけましたか?」
「・・・・・・・・・・・・。」
「?・・・・・・教本?」
「え?・・・・・・あ、ごめん、気づかなくて。」
「いえ。その教本、かなり古そうな教本ですが・・・?」
「うん、昔ウィズと一緒にギターの弾き方を学んだ教本が、これなんだ。」
紗夜は僕たちの過去の事は知っている。だから、紗夜も察してくれるだろう・・・。この本が、僕たちにとってどういう本なのか・・・。
「・・・・・・そうなんですね。」
「・・・・・・さて、しんみり話はこの辺にして、紗夜は何か気になる物でもあった?」
「そうですね・・・・・・強いて言うなら。」
案内されたのはちょっと高価な楽器が並ぶコーナー。
「このギターですかね。」
「うわ・・・、高ーい・・・。」
「そんな棒読みで言われても・・・。」
「あれ?もしかして、Quartzerの映司さん?」
「ん?・・・・・・はい、そうですが。」
「本当に!?俺、ファンなんです!!」
まさかの『ファンです』発言。この先は・・・・・・
「1曲、歌ってくれませんか!?」
はい、キター。(棒)
「映司さん、どうするんです?」
「・・・・・・紗夜、1曲だけ・・・・・・『軌跡』弾ける?」
ってことで、この後Roseliaさんの『軌跡』を歌って店を後にしました。・・・・・・前に聞いたから、なんとなく覚えていたんだけど。
いかがでしたか?
今回のタイトルの意味は分かりやすいですが、キンキさんのこのタイトルの歌詞に『あの時から・・・』って歌詞があるので、・・・・・・後は書くの面倒くさいから察して。
では、また次回!