Take me to・・・ 作:ENDLICHERI
結局、僕と楓さんは暇なのでCiRCLEにやって来た。・・・・・・決して!働くためではなく、ウィズの様子を見に、だ。
「こんにちは。」
「いらっしゃ~い!・・・・・・って映司君!?」
「大丈夫です、働きには来てません。ウィズの様子を見に来ただけです。」
「そう、それなら良いけど。・・・・・・あ、そうだ。良かったらステージに行ってみる?」
「え?・・・・・・今日、誰かライブしますっけ?」
「う~ん・・・・・・『急遽』決まったかな~?」
・・・・・・この人の事だから、ウィズかPoppin'Partyがライブをするんだろうな・・・・・・。
「・・・・・・楓さん、どうする?」
「行ってみよう!!」
「・・・・・・はい。」
見てはいけなかった。・・・・・・すっごい目がキラキラしてた。
とりあえずライブ会場に行くと、そこはお客さんが溢れかえるほどいた。
「もしかして、ウィズちゃんがライブするの!?」
「それは分からないけど・・・・・・あ、始まるみたい。」
ステージに現れたのは、『まさかの』というか『やっぱり』というか、ウィズだった。
「気分転換に聞いた曲で、ハマってしまったジャンルの曲を披露します。」
え?・・・・・・どんなジャンルなの?
ってか、さらっと『NOASIS』も楽器構えているし。
「では、ラフな感じで聞いてください。
『FUNKがしたいんだ どしても』。」
・・・・・・言っていいのか分からないけど、言うね。したいならすればいいじゃない。
演奏が始まると共に、ポップな感じのメロディーを奏で始めた。
FUNKがしたいんだ どしても FUNKがしたいんだ どしても」
・・・・・・これ、一行で収まるよね?歌詞通り書いてるけど。
FUNKがしたいんだ どしても(×4)
さぁLet's groovin'FUNKな一手間………(×4)
ひとびとが機械を愛する
さぁLet's
歌は独特だけど、歌詞はちょっと・・・・・・考えさせられるような歌詞だな。
忘れずに 連れ去りたい 未来へと 古い希望
生きていたい そのむかしを 生きていたい 古い希望
忘れずに 連れ去りたい 未来へと 古い希望」
ウィズが今まで歌ったことのないジャンルで歌っている姿を見て、呆気を取られる僕たち。
「ウィズちゃんって、こんな歌を歌って・・・・・・無かったよね?」
「えぇ。・・・・・・でも、楽しそうだな。」
「うん、なんか・・・・・・音楽と1つになってるって感じ?」
楓さんの言いたいことは分かる。ウィズは今、この音楽の世界の一部となって、音楽の世界に漂っている感じだ。
「・・・・・・ウィズのソロには、あまり口は出さないでおこう。」
「なんで?」
「僕たちはQuartzerです。・・・・・・でも、その前に1人の人間です。」
「・・・・・・そっか。映司君は、ウィズちゃんの意志を尊重する訳ね。」
「はい。」
曲が終わるまでの間、僕たちも、この音楽の波に漂ってみることにした。
「ふぅ~!・・・・・・え!?映司、見てたの!?」
「お疲れ、ウィズ。・・・・・・距離的に遠くて聞こえないけど。」
「楓さんまでいる~!?」
いかがでしたか?
今回は、ウィズがソロとして新ジャンルの音楽を演奏するのがメインの回です。・・・・・・これでも、バンドリの2期が始まる前の時間ですけどね。
そして、曲もタイトルの通り、『FUNK』です。・・・・・・でも、僕の知るFUNKはENDRECHERI(キンキの剛)さんの曲だけですけどね。
では、また次回!