Take me to・・・   作:ENDLICHERI

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前回出た『武田建』は、アタシの別の作品『閉ざされた蒼空の下に咲く白薔薇』の第37話に初登場してます。







第68話 Take me to...

 僕たちは蒼空さんから色々聞いて、今は家に戻っていた。

 

「映司、あの人の誘い、どうするつもり?」

「・・・・・・『手に職がある方がいい』とは言うけど・・・。」

「大丈夫!何かあったらあたしが──」

「楓さん、ちょっと静かにしてくれる?」

「はい!」ビシッ

 

大人からのアドバイスも聞きたいが、楓さんはずっと『あたしが養うよ!』って言うから、あまり参考にならない。

 

「でも、『事務所のアーティスト』ってことは『芸能人』になるって意味だよね?」

「うん、一番良い例えとして、『Pastel*Palettes』がいるけど。」

「芸能人ってことは、何かやらかしたら一発でおしまいだよね~。」

「大丈夫よ!いざとなったらあたしが──」

「「楓さん、ちょっと黙って!」」

「すみません!」ビシッ

 

・・・・・・いちいち敬礼しないの。

 

「・・・・・・僕は、やってみたい、かな・・・。」

「映司?」

「今まで、色んな事があった。でも、なんとか乗り越えられた。だから、もしもこのまま芸能人になったとしても、なんとかやっていける気がする・・・・・・。」

 

僕は今思っていることをそのまま話した。

 

「CiRCLEで働いて、色んな人と会って、そんな人たちが、僕を今いるこの世界に連れてってくれた。だから・・・・・・。」

「・・・・・・分かった。だったら、一緒になろ?」

「ウィズ・・・?」

「映司が無理しないように見張るのも、お姉ちゃんの務めだからね!」

 

・・・・・・たまには姉らしいことを言うんだね。

 

「う゛~!」(泣)

「うん?・・・・・・え、映司・・・?」

「え?・・・・・・え゛!?」

 

変な声がする方を見ると、楓さんがなんか号泣してた。・・・・・・さすがに引くわー。

 

「2人共、立派に成長したんだね~!」(泣)

「あなたは僕たちの母親か?・・・・・・一応母親か。」

 

この人の家での設定を忘れてたよ・・・。

 

「それじゃあ、明日連絡しようか?」

「あ、その前にさ、吏佐たちにも聞いてみない?」

「あの4人に?」

 

またなんで?・・・・・・あ。

 

「もしかして、『僕たちが芸能人デビューしてもいいか?』って相談するの?」

「ううん。『NOASISも一緒に事務所に入らない?』って。」

「また唐突だな・・・・・・。」

「でも、アタシたちのバックバンドはあの4人が一番最適でしょ?」

「・・・・・・確かに。今現状だと、彼らが一番適任だ。」

「決まりだね♪」

 

こうして、『NOASIS』に交渉してから建さんに連絡することになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「喜んで!」」

「「ずっとついていきます。」」

「即答かよ・・・・・・。」

 

案外早く決まってしまった・・・・・・。

 

 

 

 

 




タイトル回収。・・・・・・ちなみに、『私を~~~へ連れてって』意味です。・・・・・・1話で書いたけどね。

それとさ、ガルパの協力ライブで『AtoZ』を選ぶ人ってどういう理由で選ぶの?・・・・・・あの曲、協力ライブでプレイしすぎてちょっと飽きてるの。

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