Take me to・・・ 作:ENDLICHERI
僕たちは蒼空さんから色々聞いて、今は家に戻っていた。
「映司、あの人の誘い、どうするつもり?」
「・・・・・・『手に職がある方がいい』とは言うけど・・・。」
「大丈夫!何かあったらあたしが──」
「楓さん、ちょっと静かにしてくれる?」
「はい!」ビシッ
大人からのアドバイスも聞きたいが、楓さんはずっと『あたしが養うよ!』って言うから、あまり参考にならない。
「でも、『事務所のアーティスト』ってことは『芸能人』になるって意味だよね?」
「うん、一番良い例えとして、『Pastel*Palettes』がいるけど。」
「芸能人ってことは、何かやらかしたら一発でおしまいだよね~。」
「大丈夫よ!いざとなったらあたしが──」
「「楓さん、ちょっと黙って!」」
「すみません!」ビシッ
・・・・・・いちいち敬礼しないの。
「・・・・・・僕は、やってみたい、かな・・・。」
「映司?」
「今まで、色んな事があった。でも、なんとか乗り越えられた。だから、もしもこのまま芸能人になったとしても、なんとかやっていける気がする・・・・・・。」
僕は今思っていることをそのまま話した。
「CiRCLEで働いて、色んな人と会って、そんな人たちが、僕を今いるこの世界に連れてってくれた。だから・・・・・・。」
「・・・・・・分かった。だったら、一緒になろ?」
「ウィズ・・・?」
「映司が無理しないように見張るのも、お姉ちゃんの務めだからね!」
・・・・・・たまには姉らしいことを言うんだね。
「う゛~!」(泣)
「うん?・・・・・・え、映司・・・?」
「え?・・・・・・え゛!?」
変な声がする方を見ると、楓さんがなんか号泣してた。・・・・・・さすがに引くわー。
「2人共、立派に成長したんだね~!」(泣)
「あなたは僕たちの母親か?・・・・・・一応母親か。」
この人の家での設定を忘れてたよ・・・。
「それじゃあ、明日連絡しようか?」
「あ、その前にさ、吏佐たちにも聞いてみない?」
「あの4人に?」
またなんで?・・・・・・あ。
「もしかして、『僕たちが芸能人デビューしてもいいか?』って相談するの?」
「ううん。『NOASISも一緒に事務所に入らない?』って。」
「また唐突だな・・・・・・。」
「でも、アタシたちのバックバンドはあの4人が一番最適でしょ?」
「・・・・・・確かに。今現状だと、彼らが一番適任だ。」
「決まりだね♪」
こうして、『NOASIS』に交渉してから建さんに連絡することになった。
「「喜んで!」」
「「ずっとついていきます。」」
「即答かよ・・・・・・。」
案外早く決まってしまった・・・・・・。
タイトル回収。・・・・・・ちなみに、『私を~~~へ連れてって』意味です。・・・・・・1話で書いたけどね。
それとさ、ガルパの協力ライブで『AtoZ』を選ぶ人ってどういう理由で選ぶの?・・・・・・あの曲、協力ライブでプレイしすぎてちょっと飽きてるの。