Take me to・・・   作:ENDLICHERI

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第74話 CONTINUE

 ライブの提案をまとめた書類を提出して、それをある程度お偉いさんたちが上手いことステージや演出を決めてくれるらしい。細かい部分は、後で考える。

 

 そして、今日はまた別の始まりを迎える。

 

「映司~!早く~!」

「はいはい。朝から騒がしいな・・・・・・。」

「何か言った?」

「何も。」

 

学生としては、学校の始業式だ。新しい環境でワクワクする人もいれば、『また学校か・・・。』と憂鬱になる者もいる。

 僕はどちらかと言えば、後者である。・・・・・・学校ってやかましい人多いじゃん・・・。

 

「ほら、そんな悲しいナレーションしてないで行くよ!」

「・・・・・・自分の自転車使いなさいよ。」

「嫌。こっちが落ち着くのよ。」

「知らないよ。」

 

この人は変わらないな~・・・・・・。

 

「それより、行くよ!」

「へ~い。」

 

仕方なくウィズを花咲川へ送りつけた。

 

「ちょいちょい!?」

 

うるさい、黙って学校へ行きなさいよ。

 それから、僕もそそくさと学校に向かった。

 

 

 

 

 

「・・・・・・あ、クラス表。」

 

そういえば、クラスが変わったんだった。

 

「お、映司君!」

「うん?・・・・・・晴斗か。」

「その言い方はなんだい?」

 

久しぶりに出てきたね、って言いたいけど・・・・・・会話量が増えそうだから止めておこう。

 

「映司さーん!」

「うん?・・・・・・え?」

 

またまた呼ばれて、その声の方を見ると・・・・・・見慣れた4人がいた。

 

「なんで、ここに・・・?」

「そりゃあ俺たち、ここの生徒ですから!」

「これで映司さんともっと仲良く出来るー!」

「もう、吏佐うるさい。」

「それと、映司さんのクラスも分かったので、いつでも行けますね。」

「来なくていいよ。」

 

まさか、光一、剛、吏佐、彩紗がこの学校にいたとは・・・・・・。

 

「映司君、この人たちはこの前のライブで演奏してた人たちだよね?」

「うん、そうなんだけど・・・・・・。」

 

こんな会話をしてる時に気付いた。周りの視線がこっちに向いてることを。

 

「・・・・・・とりあえず、教室へ行こう。」

「そうだね。・・・・・・あ、また1年間よろしくね。」

 

また同じクラスか・・・・・・。

 

 

 

 

 

 それから、始業式特有の色んなことをして、教室ではまた『自己紹介』が始まっていた。

 

はぁ・・・。葛城映司です。趣味は音楽鑑賞です。よろしくお願いします。」

「え~、知ってる人もいると思うが・・・・・・、葛城映司君は今年から芸能活動をすることになった。」

 

・・・・・・え!?なんで知ってるの!?

 

「もしも出席してなくても、察してくれ。」

 

え~・・・・・・。

 

「人気者なんだね。」

「嬉しくないよ。」

 

それから、教師から僕の(芸能人としての)事情説明があり、普段通りの生活が送れるようにはしてくれた。

 

 

 

 

 

 そして、ホームルームが終わると・・・・・・、

 

「映司さ~ん!帰りますよ~!」

 

お節介な4人が迎えに来るのだった。・・・・・・大声で呼ばないでくれるかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「映司~!周りの視線が~!?」

「ウィズもかよ・・・・・・。」

「大変でしたよ、朝・・・・・・。」

「紗夜さん、お疲れ様です。」

 

 

 

 

 




タイトルの意味は、皆分かるっしょ!?

ってことで、悩んでた『NOASIS』の4人の学校事情はこれで解決!

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