Take me to・・・ 作:ENDLICHERI
ヘルヘルのワンちゃんのくだりはいつも笑っちゃうけど。
学校が終わればスタジオに行き、ライブの準備を進めている。セットリストもステージの形も決まり、本格的に練習を始める。
「あ、2人共。基本的には君たちメインで考えてね。」
「「え?あ、はい・・・・・・。」」
この企画が始まってすぐにそう言われたから、スタッフに交じって話し合っている。
「この曲の時に、僕たちが
「いいかもだけど、この後のダンスは?」
「最初はここで、2番でメインステージに戻って、最後はここで終わるって感じは?」
「あ~、そういう感じね。」
基本、僕はステージ演出側で話していて、
「う~ん・・・・・・ここのサビ前の音を2回鳴らすのはどう?」
「ここの部分?」
「うん、『ジャッジャジャジャジャン♪』を2回やって、音を一瞬無い状態にして、ドラムとかで盛り上げながら『恋はミステリー♪』って感じ。」
「あ~、なるほどね~。」
ウィズはバックバンドのメンバーたちと話している。
最近、ウィズがソロ曲として作詞作曲しているせいか、その技術がかなり上がっている。しかも、アコースティックギターとエレキギターの技術も上がっている。
「う~ん・・・・・・ちょっと考えるね。」
「そうですか・・・・・・。分かりました。」
おかげさまで、毎回スタッフさんたちを少々困らせてしまっている。
「はぁ・・・。」
「どうしたの映司?溜息なんかついちゃって?」
「うん?・・・・・・ちょっとね。」
今は休憩時間で、事務所の休憩スペースで休んでいる。
「お姉ちゃんが相談に乗るよ~!」
「・・・・・・ウィズはさ、『スタッフさんたちを困らせて申し訳ないな』って、思ったことある?」
「え?う、う~ん~・・・・・・。」
なんでか分からないけど、そこそこのスペースがあるこの場所で横に座るウィズ。
「・・・・・・うん、あるよ。」
「やっぱり・・・・・・。建さんに言われて、色々考えを言ってるけど、迷惑なんじゃないのかな・・・?」
「そんなのだったら、皆もう辞めてるよ。」
「え?・・・・・・建さん。」
突然、僕の意見を否定しながら建さんがやって来た。手には財布があるから、何か買いに来たのだろう。
「君たちは、ライブの演出方法とかは誰かに学んだのかい?」
「・・・・・・いえ。今まで自分で考えて発言してきました。」
「アタシも。・・・・・・映司のMCの技術なら、蒼空さんから学んだそうですけどね~?」
「蒼空君が?・・・・・・なるほどね。」
「ウィズ、うるさい。蒼空さんがどうかしたんですか?」
「彼もね、君たちと同じようにライブの演出を考えていたんだよ。・・・・・・他の『ENDRECHERI』メンバーと一緒にね。」
「そうだったんですか・・・・・・。」
「蒼空さんならしそうだね?」
「それに、皆嫌だとは思ってないよ。・・・・・・少なくとも、君たちとよく話している人たちはね。」
「え?」
さらっと缶コーヒーを僕たちに渡しながら、話し続ける。
「皆、『ENDRECHERI』と一緒にライブをやっていて、次のライブで解散するんだよ。」
「え!?そうなの!?」
もう、ウィズ黙って。
「皆悲しんでた。そしたら君たちが彼らのように積極的に演出を考えてくれるから、やる気が溢れて、今は『2人を満足させる演出にするにはどうしたらいいのか?』って必死になってるよ。」
「そうだったんですね。」
「だから、思う存分発言してね。・・・・・・あ、コーヒーはプレゼントね。」
それだけ言って、彼はスタジオに戻っていった。
「・・・・・・ねぇ映司。」
「うん?」
「蒼空さんも、こうやって建さんに相談してたのかな?」
「・・・・・・さぁね。でも、期待には応えないとな。」
僕たちも、コーヒーを飲み終えてからスタジオに戻った。
そして、帰る頃にスタッフの1人が『今日は徹夜だー!!』って言ってたから、さすがにそれは止めた。・・・・・・頑張ってくれるのは嬉しいけどね。
・・・・・・あ、バンドリキャラ出てない。
それと、明日投稿する分は、作者が色々考えて、別作品内で投稿することにしました。詳しくは、活動報告へ。