Take me to・・・   作:ENDLICHERI

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やっぱり、KinKi Kidsのファンでバンドリ(Roselia推し)のファンっておかしいかな・・・?







第86話 EXIT

 Roseliaの主催ライブからそこそこ経った。ウィズは素直に友希那に謝ったそうだ。だけど、僕たちにとって大きなイベントは、すぐに起きた。

 

「文化祭?」

「あれ?映司さん、聞いてないんですか!?」

「聞いてないけど、吏佐は知ってるの?」

「当然ですよ!ウィズさんが通う花女の文化祭、今回は特別なんですよ!」

「へー・・・・・・。」

「ありゃ?思ったより反応薄くない?」

 

いや、元々反応は薄いけど・・・・・・だからって驚くほどのことでもない。なんせ、去年にその文化祭に巻き込まれたしね。

 

「お待たせ。」

「大丈夫だよ~!・・・・・・って、あれ?剛と光一は?」

「今日は珍しくクラスの人たちと食べるんだって。」

「何かあったのか?」

「クラスメイトが、『Quartzerの人たちってどういう感じの人なの?』ってしつこく聞いてくるから──」

「生け贄として置いてきた、と?」

「はい!」

 

うわっ、すっごい笑顔。

 

「それで、今回の文化祭は何が特別なの?」

「それがですね~、今年は・・・・・・羽丘と合同で行われるんですよ!!」

「・・・なんで?」

「さぁ~?」

 

知らないんかい。・・・・・・最近、事務所のスタッフのせいか、関西弁が移ったかな・・・?

 

「それで、行くんですか!?」

「行きたくない・・・・・・って言っても行かされるだけだ。行くよ。」

「Yeah~!」

「誰か言うんですか?そんな事を。」

「ウィズと光一と吏佐と──」

「私も!?」

「あと・・・・・・誰だっけかな?」

「そんなにいますか・・・・・・。」

 

うん、とりあえずうるさい人たち全員かな?

 

「それに、今回はライブしなくて済むしね。」

「「え・・・?」」

「去年、ウィズの提案で花女の文化祭でライブしたんだよ。」

「それ!私見たかったんですよ~!」

「え?そうなの?」

「そうですよ!!2人が初めて踊ったライブですよ!!私たちの中では有名なライブなんですよ!!」

「あたしも、気になっています。」

 

へー。4人にとってはそんなに貴重だったのか・・・・・・。(いるかどうか知らないけど)ファンにとってもあれは貴重なライブになるのか?

 

「・・・・・・そろそろ時間だ。戻るよ。」

「はい。」「は~い!」

 

予鈴が聞こえたから、僕たちは屋上を後にして、それぞれの教室に戻る。

 

「映司さん、また後でね~!」

「また帰る時に。」

「うん、後でね。」

 

彼らのおかげで、最近は学生らしい生活を送れている。友達と雑談して、一緒にご飯食べて・・・・・・とか。彼らとは、最近心を開いて接することが出来るまでになったからね。

 

 

 

 

 

「あ、映司君。」

「どうも。」

 

久しぶりにこっちに登場した晴斗。彼の席は、嫌味のように僕の隣だ。

 

「映司君は、花女と羽丘の文化祭行くの?」

「多分、行かされる。」

「ウィズさんに?」

「ウィズもだけど、他の人たちにも。」

「あはは・・・。」

「・・・・・・誘おうとしてたの?」

「ま、まぁね・・・・・・。まぁ僕は、浩輔と行くよ。」

「そうしてくれると助かる。」

 

案の定、帰る時に光一から『俺たちと一緒に花女と羽丘の文化祭行きましょうよ!』って言われたから、予定はやはり埋まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「映司~、今度の花咲川の文化祭なんだけどさ~、」

「来いって言うんでしょ?ちゃんと予定は空けてあるから。」

 

ウィズまで・・・・・・。

 そんなに僕が言わないと行かない人間だと思っているのか?(※正解)

 

 

 

 

 




彩紗がSっぽかったな・・・。まぁいいか。
そして、映司に出口(逃げ口)は無かったってことでこのタイトルで~す。

ってことで、これからしばらく原作2nd seasonの文化祭編だよ~。

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