Take me to・・・   作:ENDLICHERI

99 / 112
ようやく評価バーに色が付いた!・・・・・・もうすぐ終わろうとしてんのに・・・・・・。







第95話 R・I・O・T

 

 

 それは、事務所に入る時の事だった。

 

「なんで夏休みなのに仕事があるのよ~・・・?」

「そういう職に就いたんだ。その辺は諦めなよ。」

「はぁ~。」

 

「Excuse me?」

 

「「・・・はい?」」

 

発音の良いのが聞こえてきた。僕たちは阿吽の呼吸で返事をした。

 

「Quartzerの『Eiji Katsuragi(葛城映司)』と『Wiz Katsuragi(葛城ウィズ)』ね?」

「・・・・・・何、これ?」

「アナタ、お家はどこですか?」

「あたしを子供扱いしないで!」

「代わりにすみません。」

 

え?この子の親?

 

「いえ、和奏(わかな)レイと申します。あなたたちの1つ年下です。」

「あ、年下なのね。」

「アタシてっきりこの子の親かと?」

「子供扱いしないでって!!」

 

ウィズさん、さらっとこの『レイ』って人、僕の心の声に答えてたよ。

 それに、後ろに身長の高い2人がいるし・・・。

 

「それより、僕たちに何か用ですか?この後仕事がありまして・・・・・・。」

「あ、すみません。ただ、1つ聞きたいことがあるんです。」

「「聞きたいこと?」」

「は、はい・・・。」

 

え、なんで戸惑ってる?・・・・・・あ、息が合いすぎるからか。

 

「なんで、あのライブでRoseliaを誘ったんですか?」

「・・・・・・それって・・・?」

「夏のライブの事だね。」

「Roseliaに聞いたんです。『なんであのライブのオファーを了承したんですか?』・・・・・・『なんで、完璧を求めるRoseliaが《未完成の歌》を歌ったんですか?』って。そしたら、『彼らだから』って言われた・・・・・・そうです。」

 

はい?なんでそんな言い方?

 

「・・・・・・!」

 

・・・・・・あぁ、このチビッ子か~。

 

「教えなさい、あなたたちの音楽を!」

「この子、ちょっとナマイキね。」

「なっ!?」

「ちょっとウィズ!・・・・・・ごめんなさい。」

「いえ~、チュチュ様はパレオが止めておきますので~。」

 

まぁ、僕たちの音楽への向き合い方くらい、話しても問題ないか。

 

「僕たちは──僕は、ただ自分の奏でたくて人に聴かせたい音楽を、音楽で魅せたい景色を、ただ実行させるだけ。」

「え・・・?」

「僕はただ、その想いだけで音楽と向き合っている。自分勝手で・・・・・・人に聴かせたい・魅せたい音楽を奏でるために。」

「映司さん・・・・・・。」

 

「アタシは、自分の奏でたい音楽を奏でつつ、映司のやりたい事を手助けするだけ。」

「ウィズさん・・・・・・。」

 

「何よ・・・。そんな気持ちが、あの湊友希那が承諾したの・・・!?」

「チュチュ、私は分かったよ。」

「レイ・・・?」

「この人たち、自分勝手だけど・・・・・・その音楽が、聴く人の心を動かす。私も、良いなって思ったから。」

「レイヤ・・・・・・。」

「時間を取ってしまって、すみませんでした。さ、帰るよ。」

 

そういって、4人は帰っていった。

 

「・・・・・・あ!」

「何よ?」

「あの人たち、『RAISE A SUILEN』だよ!」

「え?・・・・・・あぁ。」

 

今気付いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




タイトル?・・・・・・RASが出たから。

にしても、なんとか書けたわ~!書けないと思ってたのに。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。