とはいえ、出会い方は違うので1-2章は飛ばし、合流する3章からの話となります。当然ネタバレ上等なのでDLC買ってない!という方は買って下さい。(ダイレクトマーケティング)
「シャミアさん、今夜はマジでありがとうございました」
「なに、賭けの結果だ。詐術じみたやり方とはいえ私はお前に負けた。なら多少の無茶は聞くさ。私は掛け金を踏み倒す奴にはなりたくなくてな」
ちなみにシャミアさんにやったトリックは数字トリックだ。
2から9までの数字を選ばせ、それを9倍にする。その数字の一の位と十の位を加算したものは何になるのか当てる簡単なもの。
一桁の数字に9をかけるという事は、n×(10-1)という事である。すると(n-1)が10のケタ、(10-n)が1のケタになる。これを足し合わせるとnが消えて答えは必ず9になる。というのがトリックの妙だ。
この時、2桁の数字を足し合わせた例として合計が9にならない61や35などそれっぽい大きい数字を例に出すのがコツだったりする。意識させてはならないのだ。
フォドラの数学事情からそんなに難しいのは使えないので頭を悩ませた(シャミアさんなら普通に対応してくれそうな気はしていたが)事だが、どうにかトランプマジックと合わせて見せて見事騙し切る事に成功した。流石に今回のはひどいのでネタバラシも兼ねた上で。
そのネタを笑ったシャミアさんは、今度カトリーヌさんにこれで賭けをするつもりだと意地の悪い笑みで言っていた。ご愁傷様ですカトリーヌさん。
「さて、偵察は終わった。実行にはいつ移す?」
「連中は人質なわけでして、黒幕が行動を起こして目が離れた瞬間に動く事にしないと裏切りが露見してしまいます。その時に動けるように騎士団をある程度自由にしてくれるとありがたいですね」
「そうか、お前の友人はなかなかに難儀で、幸せ者だな」
「さて、どうでしょうね」
ここは、ガルグマク郊外の一角。とある元盗賊団が人質として囚われている施設の近くである。
俺はシャミアさんに賭けを持ちかけ、その代価として「デートして下さい!」と恥も外聞もかき捨てて食堂でわざと大勢に聞こえるように言った。これなら外に違和感はないだろう。
その時点でのっぴきならない状況を理解したシャミアさんはしれっと受けてくれたのだ、この救出作戦の下調べを。
「間取りや配置は把握できた。数も、20人いない程度だな。奇襲をかければ鎧なしの同数でやれる。弓兵の私は楽ができていいな」
「じゃあ、決行日は追って伝えます。こればっかりは前日、あるいは当日になってしまうんですが……」
「構わんさ。友の友の事とて本気で助けようとするお前は、お前らしい」
「あざっす」
「ああ、それと」
「こんなのはデートとは言わないな。今度ちゃんとテフでも奢ってくれ。……まぁ、最近の皇女サマの動向を見るにすこし面倒そうだがな」
「なにがあったかとかは言いませんよ。シャミアさんなら金を積めば広めてしまいそうですし。面白いネタだとかで」
「心外だな」
「面白いネタなら、金を貰わなくても話すさ」
「そういうとこですよ、本当」
そうしていると、ガルグマクへと戻ってきた。予定通りシャミアさんは何も持たず、俺は多くの荷物(中身は偵察用の諸々とカモフラージュの空箱)を持ってだ。
そうして見る人々は、俺が遊ばれたのだなぁと理解したような目で見てくれた。おのれ貴様ら。狙い通りとはいえムカつくのはムカつくぞ!
そうして、どうせだしこの望遠鏡で色々見てみるかと高い所から何かを見ようと思ったのでぶらついてみる事にする。
だって折角作ったのだ。割と頑張ったのだ。努力の分の遊びくらいは良いだろうさ。
そうして、そういや橋の下ってなんかあったかなー? なんでことを思って教会の方に向かう。
そうしていると、なんか大聖堂から戻ってきていた姉さんとかち合った。
「あ、お帰りなさいジョニー。噂になってましたよ」
「まぁそれが狙いだから良いんだけどさ」
「……ジョニーは、シャミアさんのことを好きなんですか?」
「人としては尊敬するよ」
「……そうですか」
「そうなのよ」
そんな時、かなり下から
「姉さん、ちょっち橋の下覗かない?」
「なんですか突然に」
「まぁノリ。案外なんか見れるかなーって。こんなのもあるし」
そうして下を望遠鏡で見てみる。
するとそこには、“お宝”と戦うユーリス達と先生達の姿があった。何その組み合わせ⁉︎
というかソレは、回収しないとあかん奴! 素材の、塊だ!
「……姉さん! コレ持ってて! 俺ちょっと行ってくる!」
「ジョニー⁉︎何を見たんですか⁉︎」
「お宝! 財宝! 技術遺産! パラダイムシフトの種!」
「テンションおかしくないですかあんた⁉︎」
そうして、笛を吹きながら空へと身を投げる。当然、バレルを使ったウィンドで減速しながらだ。
実は自分、飛べるようになったのだ。いえーい。バランス感覚狂うと乱回転からの即死だけど。
ちなみに笛を吹いているのは、アレが竜の技術を使った魔導マシンっぽいからである。見た目が。そうじゃなくても下の皆に俺の存在とついでに地味強化(多分能力値が全部1上がるくらい)の応援をする為だ。この笛なにかと便利。
それはそれとしてバルタザールはぶちのめすけど。
「なんか空からジョニーが来た⁉︎」
「アイツ何やってんの⁉︎本当に何やってんの⁉︎」
「流石俺の後輩だな!」
うるせぇバルタザール。お前はぶちのめす。
「あぁ、力が湧いてきますわ。相変わらず素敵な人です。……私とは違って」
「あー、はいはい。旦那様のことはいまはいいから、ハピ達は目の前のことやるよー」
「……ジョニーはハピの旦那様?」
「うん。ここを出れたらコーデリアに来いってねー。情熱的だったよー」
「ジョニーは一体どこに向かってるのかしら。想い人がいるというのに」
「……ああ、恋愛感情とかはないよ。互いの利益が一致してるってだけ。ジョニーの側なら安心だからね。……多分安全じゃないけど」
「それはわかるな。ジョニーの暴走は止まらないだろうから」
『同意じゃの』
コイツらは!
「あ、ジョニー怒ってる」
「だけどそれが不快にならない程度というあたりが、アイツらしいよな」
そうして、地下の連中こと
それに、何故かいる先生、クロさん、ディミトリ、エガさん、ヒルダの姐さん、アッシュ、リンハルトの7人。
どういう取り合わせだよコイツら。
なんてのは今はどうでもいいこと。紋章系統の技術なら多少の動きの不全が見られるはずの魔導マシン達は年季を感じさせない動きでするすると動いていた。
マジでお宝じゃねぇか! ヒャッハァ!
と、この辺りで笛をしまう。結構頑丈とはいえ、壊れたら
空からの俺に気付いたロボ達は、俺に向けて光の槍を投げてくる。旋回飛行にてそれを回避し、ついでに背中に着地する。紋章ソナーで内部構造を確認。見た目はザナドであった機械と同型機であり、劣化はそんなでもない。
「お前ら! 特にバルタザール! このお宝達を無計画にぶっ壊したらわかってんだろうなぁ!」
「落ち着けジョニー」
「古代文明の生きてる技術遺産だぞ! ぶっちゃけ英雄の遺産よりよっぽど価値は高いんだよコレ!」
「だが、敵だ」
「警備システムでしょうコレ、ささっと無力化してくんで後はお好きにどうぞ!」
そうして、紋章の反響をりゅうそうの紋章で受け取り内部構造の詳細を把握。障壁をりゅうそうの紋章ですり抜け、内部のCPU的結晶とその他の接続をウィンドで切り離す。
要領は掴んだ。いくぞ!
「ってあからさまにヒトじゃない何か! なんだこれどういう原理⁉︎」
「ジョニー、気持ちはわかるけど研究は一つに絞った方がいいよー。多分それ死霊術の類だし調べてわかるレベルだから」
「サンキューリンハルト!」
そうして、適当に幻影兵をぶちのめしながらマシンを無力化していく。しかしなんで俺こんな動けるの今日? 不思議!
「いえーい! 終わり!」
「すげえ、あの数を一人で終わらせやがった」
『まぁ度々援護はもらっておったがな』
「さすが後輩だぜ! 所で一勝負やらねぇか?」
「……ヤッベどうしよう」
「どうした? ジョニー。獅子奮迅の活躍をしたお前とは思えない落ち込みようだな」
「どうやって持って帰るか考えてなかった」
「あ、やっぱ
「流石にひでぇぞクロさん」
まぁ、晴れだし1日くらい置いていても大丈夫だろう。うん。
「ジョニー、技術協力料が必要かしら?」
「……あ、それも当然か」
「怒るわよ」
「冗談ですってエガさん」
スポンサーが居る事をすっかり忘れていただけだ。そうだよなー。コレ金取れるもんだよな!
「おいジョニー、帝国のエーデルガルトにお前がどうして金を貰うんだ? 帝国への裏切りか?」
「いやいやいや。コーデリアの位置考えて下さいな。内心はどうあれ上は帝国と割とズブズブにでも仲良くなってないと踏み潰されるんですよ」
「わかってるよそれくらい。けど、ローレンツが聞いたら怒るんじゃないか?」
「……ローレンツはなぁ……趣味が入った研究の費用出してくれなくてなー」
「あ、決裂した後なのな」
「何かしらに役に立つかもしれないものをとりあえず作りまくるスタイルはローレンツと相性悪いんだよ。だから基礎の基礎研究費は帝国から友好の証明としてちょっと貰ってるって話なのさ」
「もっとも、その研究で得た知識は絶対に3国に共有するって聞かなくて説得は苦労したけどね」
「3国……王国もか⁉︎」
「そりゃ、閉じた研究に発展はないですからね。知識なんて広めて皆で粗探しして最適化するのでナンボなんですよ。……なんですけど、帝国には試作品の提供、同盟には完成品作成までのいろいろ、それが終わってから後追いで王国に技術供与って感じに丸め込まれました。すまんディミトリ」
「謝らなくていい。むしろその提案は嬉しいものだ。王国はまだ君になんの恩も返していないのだから」
「そういう固いのはいいってんでしょうが。ドゥドゥーに言いますよ?」
「それはやめてくれ……」
そんなこんなの後で、1匹目のロボについてた謎の鍵的サムシングを使いなんかの封印を解いた。
そうしてそこにあったのは、一つの杯だった。
美しく、しかし神々しい力を感じるソレは、一つの神器だった。
始原の宝杯という、神器が。
『なんだコレは⁉︎わしはこんなものは知らぬ! じゃが、この力の残り香は紛れもなくわしのもの! お主! 小僧! この杯は本物じゃ! 由来を必ず突き止めよ! でなければ悪しき企てに利用されかねん!』
言われなくてもそのつもりだ、と先生に目を向ける。
「よし、コレを持って帰れば良いんだな!」
「待てやバルタザール。安全確保が先だ。リンハルト! 追跡系の術式でわかるところ全部潰してからやるぞ」
「もう、めんどくさいなぁ」
「これができるあたり、あのリンハルトって奴相当にすごいんだな」
「当然よ。彼はああ見えても受けたテストに関しては常に黒鷲トップタイの天才だもの」
ちなみに、寝ていてまともにテストをしないということが多々あるので全てでトップを張っている訳ではなかったりする。
「あー、ここがこうなってるんだ。メモしよ」
「なるほどなー、座標計算はここ起点じゃなくて杯を起点にしてるのか。じゃあどこまで逃げても追いかけられるって訳か。めんどくせぇなオイ。座標いじらなきゃ。リンハルト、ここスケッチ頼む」
「自分でやりなよジョニー」
「紙もペンもないんだよ悪かったな」
「まぁ興味深い術式だから良いんだけどさ」
そうしてトラップをあらかた解体してからこの杯を取って、反応を確認して問題がなかったため少し離れる。反応はない。解体完了だ。
「お疲れ様ー」
「お疲れー」
「お前ら、早いな」
「だってユーリスがここに居るってことはアビスの防衛今薄いんだろ? そりゃ急ぐさね」
「あ、そういうことなんだ。僕の速度に合わせてくれたんじゃないんだね」
「お前はちょっと天才すぎるんだよリンハルト」
「ありがとう、お前ら」
「いーのいーの、友人の困りごとには基本的に首を突っ込んで貸しを作るタイプだから俺」
「そいつは取り立てが怖いな」
そんな風に俺とユーリスは笑いあい、拳を合わせる。
そしてその一瞬で紋章共感を行い現状を報告する。そいつは顔は取り繕っていたが、仲間の事を知れてあからさまにホッとしていた。
そして、アビスへと戻った俺たちを待っていたのは、ここの統治を任されている枢機卿、アルファルド氏の誘拐の報だった。
というわけで、金に目の眩んだジョニーくんとちょっとやる気なリンハルトとのコンビで3-4章同時クリア。テンションの高いジョニー君はクソ強いのです。
一応存在していた4章最後の盗賊さん達はみなさん赤と青のゴリラになぎ倒されました。描写はカットです。雑魚狩りにしかならないからね!(ゲームで雑魚とは言ってない)
-追記-
雑アンケートをしました。評価を釣るための露骨な誘導でした。
そうして漫画(なんと!3/7まで無料の!ハヤテのごとく!懐かしいですよねー本当に)を1巻ほど読んで見直してみるとそこにはMAXになった評価バーが!
感謝してもしたりません。投票してくださった方々、本当にありがとうございました。
というわけで、現在3/7までハヤテとケンイチと結界師が無料のサンデーうぇぶりをよろしくお願いします(違