ライネス・エルメロイ・アーチゾルテの真似をする性転換少女 作:ピトーたんは猫娘
しかし、五千字・・・少なく感じるね。ほぼ会話文なしだと。
誤字脱字報告ありがとうございます。感想もとても嬉しいです。それと幻影旅団サイドまでいけなかったです。休日出勤がなければ・・・・
楽しい楽しい食事会が何事もなく終わる。とても楽しく、料理にも満足した私は予定通りにメンチ君を雇う事にする。そんな訳で彼女をハンター協会から借りている部屋に連れこみ、二人っきりになって事前に作成しておいた契約書を渡す。
彼女は契約内容を何度も確認してから、互いに署名と実印を押してくれた。これで次の準備に入れる。というのも、彼女が望む最高のキッチンを購入して我が家に取り付けないといけない。もちろん、お金に糸目はつけるつもりはない。これは私のためでもあるのだからね。
「さて、メンチ君。好きなようにキッチンや冷蔵庫などを整えてくれ」
メンチ君をパソコンが有る場所まで連れていき、私のIDとパスワードであるホームページにアクセスする。彼女に見せたホームページは王室などVIPが自らの家で雇っている料理人が使う専用ページで、カキン帝国以外にも様々な国の最高級キッチンなどが載っている。
どれをとっても千万ジェニーは軽く超え、億単位のもざらにある。また、いくらお金を積んでも買えないような物まで載せられているので、シングルハンターになっていないメンチ君にとっては宝の山だろう。だからか、彼女はキラキラした表情で……否。鬼気迫る勢いで表示されているカタログを見ていく。
「一応、見本を持ってこさせたり、使用感覚を試したりもできるはずだ」
「マジ!?」
「本当だ。それとここで購入する包丁やフライパンなどは契約期間が終われば、持っていってもらっていい。だから、本気で選んで欲しい」
「よっしゃー!」
「それと予備を含めて包丁やフライパンは五本ずつ購入してくれ。トリム用にも必要だからね」
「任せて。念獣に料理を覚えさせようなんて、馬鹿みたいに思うけれど包丁をくれるならなんでもいいわ」
「そうかそうか。ちなみにお勧めはジャポンの職人が丹精込めて鍛造した包丁だね。刀と同じ作り方をしていると聞いた事がある」
馬鹿と言われたが、私もその通りだと思うので仕方がない。だけど、メイドさんの料理を食べたいじゃないか。メイドさん、メイドさん……いい事を思いついた。
「へぇ~」
メンチ君はこちらに視線もやらずにホームページを見ているので、その間に携帯を取り出して彼女のスリーサイズを諜報部から寄越させる。
護衛にすると決めて依頼をした時点で、私が誤魔化しているなんちゃって諜報部ではなく、カキン帝国が誇る本物の諜報部が調べて全て把握しているのだ。そんな訳でメンチ君が購入した服からサイズを逆算したらいいだけの簡単な仕事だね。さあ、彼女の仕事着を依頼しよう。
「私は詳しい事は知らないから、ホームページに載っている電話番号で担当を呼び出して聞けばいいと思うよ。見本を送ってくると思うし、プレゼンをしに来るだろう」
「わかったわ」
携帯を操作して注文を終わらせたので、私は部屋にあるコップを自分で取る。トリムマウは現在、休眠状態だ。百式観音との戦いに伴って得た経験を自己に適応させているのだろう。簡単に言えばアップデート中という感じか。急激に私のオーラが吸われているが、気にしても仕方あるまい。どうせトリムマウがアップデートしたら、今度は月霊髄液にフィートバックさせるのでオーラの消費量は跳ね上がること請け合いだ。
「メンチ君。私は風呂に入っているから、何かあれば呼んでくれ」
「ええ、ゆっくりしてくるといいわ。私もこれに集中するから」
「了解した」
さて、着替えのパジャマを取ってから風呂場に移動し、鍵をかける。
服を脱いで洗濯用の籠に入れ、浴室に移動する。浴室に移動し、ノズルを回してシャワーを浴びて汗を流しながらゆっくりと気を抜いていく。すると嫌な汗が次々と溢れ出ては流れていく。
百式観音、怖すぎ! ネテロ会長の殺気やばい! メルエム戦とかカッコよくて好きだし、死んで泣いちゃったけどアレはやばい! アレは勝てない!
身体全体からとめどなく冷汗が流れ出てはシャワーから出るお湯で流されていくが、身体が急激に震えてくる。
ライネス・エルメロイ・アーチゾルテのロールプレイを止めたらこれだ。それにトリムマウが弾き飛ばされて来た時は、こっちまで散弾みたいに襲ってきたので命中していれば死んでいたかもしれない。いや、月霊髄液があるから大丈夫だけど、死ぬかと思った。
本当に会長に勝てるのかわからないが、やるしかない。メルエムにネテロ会長が殺されることが、暗黒大陸編に進む要因の一つだと思われるからだ。
ネテロ会長がその気になればビヨンド・ネテロだって止められるかもしれないし、パリストンも離れないだろう。なんせ遊び相手の会長が生きているのだから。アレ、なんだろう……なんだか寒気が更にしてくるけれど気のせいのはずだ。きっとそうにチガイナイ。
と、とにかくメルエムをどうにかして殺すか、懐柔してネテロ会長が死なないようにする。無理だったら……ハンター協会を乗っ取る事も考慮するべきかも。うん、無理かな。ハンターとして活動する時間が足りなさすぎるしね。
となると、やはり自前の戦力が必要になる。そもそも私の、トリムマウの天敵とかも現れるだろうから、その対策を部下……弟子達にさせる予定だ。何も私一人で解決することはないのだからね。
よし、やる事は決まった。予定通り私個人の所有戦力を増やそう。候補は色々とあるが、男としてはやはり男性よりも女性がいい。この身体自体は女性だし、襲われてもかなわないからね。私に精神的BLはない。相手がいる男性はよしとしてもいいが。
では、誰を手に入れるかだ。ネフェルピトーとカルトはまず現状では無理だ。そもそも性別もわからないしな。そう考えると、HUNTER×HUNTERの世界で死亡して悲しんだ相手がいい。
第一候補はポンズ。彼女の付属品としてポックルも一応、候補には入れておこう。彼も死んでしまうからね。
第二候補はネオン・ノストラード。彼女の占いは有用だ。また、明言はされていないが、クロロの本から念能力が消えたという事は死んだということだ。どうせ死んでしまうのだから助けてもいいだろう。クロロに利用される前にこちらで確保すればどうにかなる。問題は彼女の趣味をどうするかだね。人体収集家とかツェリードニヒお兄様と同じ趣味とかない。
当然、原作にはでていない子供達も、今から鍛えることで十分に使い物になるだろう。願望としては事件簿ででてくる弟子のグレイやジャック・ザ・リッパーとかが望ましい。うん、やはり孤児や流星街から子供を引き取って育てるのがベストか。
他にも銀の鳥で念能力を覚醒させ、除念された子達を仲間に率いれる。それなら私の制約と誓約が発動する事はない。願いを叶えるのは銀の鳥に寄生されていることが条件の一つなのだから。
それともう一つ。銀の鳥で死んだ者達を私の念で念獣として再現するのを本格的に考えてみよう。イスカンダルが使っていた王の軍勢みたいに。いや、どちらかというと
やはり、現状で出来る限りの事をするしかない。王になり、生き残り、この世界を楽しむためにもライネス・エルメロイ・アーチゾルテとして突き進もう。
決意を新たにしてから鏡を見ると、綺麗な金色の髪の毛をボブカットにした可愛らしい女の子が青白い表情で恐怖に震えているのが見える。見ているだけで庇護欲や母性本能を掻き立ててきそうだ。だが、そんなものは必要ない。
「私は
鏡に触れてあちらの私と掌を、額を、瞳を合わせて告げる。そも、鏡とは
だが、影に干渉する事によって本質そのものを書き換えることができる。これが呪いの本質であり、魔術とは根源の影にすぎないこの世界を変質させる技術とのことだ。
では、異界に写っている私とは、それすなわちこの身体の持ち主であるライネス・エルメロイ・アーチゾルテに他ならない。
そう思えば鏡の中にいる
「ライネス・ホイコーロにして、ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ。それが今の私だ。そうだろう?」
鏡の中に居る私は瞳を見開き、楽しそうに、本当に楽しそうにしている。だから、くるりと回り、何も入っていない浴槽に入っていく。何も入っていない状態のまま、座って身体を横たえる。
小さな身体では大人用の浴槽は身体のほぼ全てが入るので、そのまま天井を見ながら水銀を具現化していく。
次第に身体が水銀によって浮かび上がり、頭が出せるようなところで自分の上からも水銀を生み出す。
水銀に浸かりながら鏡を見ると、あちらの
問題無い事を確認してから、月霊髄液を触手のようにして携帯を手繰り寄せる。この触手も愛嬌があって可愛らしいので、携帯を受け取ってから軽く撫でてやる。すると私の頬に擦りつけて甘えてきたので可愛がる。
「さて、と」
携帯からクロロ達に電話を行う。この会話は聞かれてもなんの問題も無い内容にするから大丈夫だ。もちろん秘匿回線ではある。
『取引の準備ができたか』
「ああ、できたよ。一応、こちらにしばらく住むだろうから、配送を願いたい。私の荷物と一緒に持ってきてくれ。受け取り場所は……」
住む場所をハンター協会だとしっかりと教えて牽制しておく。それと、ホテルで駄目になった荷物を配送してもらう。着替えや下着とか、生活雑貨が必要だからだ。これらを持ってきてもらうついでに緋の目も混ぜて運んでもらうというわけだ。
『配送か。受けたまわろう』
「お願いするよ」
クロロは聡明なので、業者として潜り込んで来ればいいと理解してくれる。後は実際にこちらが手配して、幻影旅団が受け取って運んでくる。中身を受け取って箱の中にフェイタンの腕を入れて返せば取引は終わりだ。
「服装も相応しいのでお願いする」
『準備しておく』
集合場所などの軽い相談を終えてから電話を切る。すぐに別の者に電話して必要な品を手配し、合流場所を伝えて、幻影旅団を配送員ということにして向こうにも伝えたのでこれで大丈夫だ。本当に必要という理由をつけるためにジャポンの民族衣装、和服を注文しておいた。マチお姉ちゃんがいるから、和服の着付けをしてもらえる。この時は必然的に、二人っきりになれるだろう。なれないかもしれないけど、渡す方法はいくらでもある。それこそこちらはコインロッカーに入れておいてもいいのだしね。
モモゼの念能力を募集
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糸使い
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布使い
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ぬいぐるみ使い