ライネス・エルメロイ・アーチゾルテの真似をする性転換少女 作:ピトーたんは猫娘
私の水銀がドラゴンの汚物で汚されてしまった。一応、水浴びさせたが、それだけでは取れない。水中で高速回転させて取り払い、匂い消しに草を使ったが……どれだけ取れたかはわからない。まあ、後で解除しよう。
それまではフェイタン君の中に入れておけばいい。無茶苦茶拒否されて逃げられているが、知った事ではない。どうせ恨まれているのだから、嫌がらせしても構わないさ。それにあの水銀はドロップアイテムを受け取ってこちらに持ってくる役割もある。私の水銀に包まれていたら、ただ単に注文した水銀を持って来たと思われるだけだしね。
「ライネス、大丈夫なの? 気分が悪くなったみたいだけど、何か嫌な連絡だったの?」
「ああ、大丈夫だよ」
部屋に入ってきたのは動きやすい服装をしたメンチ君だ。彼女は私の護衛だから、ここに居ても問題ない。
「ちょっと私の大事な物が汚されただけだ」
「それって大丈夫じゃないじゃない! 女の子の大事な物って……」
「メンチ君が想像している物じゃないよ。私が大事にしている銀製品を貸していたんだが、それが汚物まみれになったと言われてね……」
「あ~なるほど。確かに嫌ね」
「この鬱憤は運動して晴らすとしよう」
「そうね。それがいいわ」
服を脱いで体操服に着替える。私は中身が男で身体は女だ。これってライネス・エルメロイ・アーチゾルテと司馬懿の関係なんだよね。司馬懿がメインで動いている感じ。まあ、それはおいておいて、何が言いたいかというとだね……
「本当にその恰好でやるの?」
「動きやすい服装だろう?」
「確かにそうだけれど、露出が……」
白いシャツに紺色のブルマだ。ブルマは女性が運動する際に下半身に着用する衣服のことをさす。長年、日本の女学生の指定体操服になっていたが、ある理由から絶滅した。問題は脚全体を露出するまるっきりショーツ同様の形になっており、ちょっと股下のある下着だとはみ出してしまう。つまり、ほぼショーツや水着と変わりなく、女性からのネガティブキャンペーンが起こったほどだ。
「別に幼児体型の私が着ていても問題ないさ」
ライネス本人に殺される可能性はあるが、好奇心には勝てなかった。ちなみに凄く可愛いのでやってみた価値はあったね。
「まあ、私と会長ぐらいだし平気か。流石に会長もライネスに欲情したりしないだろうし……」
「なんならメンチ君も着てみるかね?」
「絶対に嫌」
「残念」
更衣室から出て訓練所に入る。そこでは既に師匠であるネテロ会長とトリムマウの激しい攻防が行われている。トリムマウはドラゴン戦で使った私のドリルが有効だと理解したのか、腕を高速回転するドリルにして百式観音の掌打と打ち合っているようだ。
といっても、百式観音の攻撃をずらして避ける程度にしかできていない。また、前に集中したら横から来る挟み撃ちに対抗できないので、瞬時に自爆して飛散し、同時に床に広がって回避してよりネテロ会長の近い位置で集合して攻撃を開始する。
ネテロ会長も容赦ない乱打を放ってトリムマウの接近や無数の礫による攻撃を防ぐ。やはり、念能力を解除、または浸食する能力が必要そうだね。
「あの念獣、頭おかしいんじゃないかしら?」
「私の至上礼装だからね」
「礼装?」
「切り札ということだよ。しかし、師匠も楽しそうにしているね。まるで遊んでいるようだ」
「ああ、確かに」
ネテロ会長は真剣な表情をしながらも、口元は楽しそうに笑っている。
「というか、ネテロ会長も明らかに強さが増しているんだが……」
メルエム戦の時のようにオーラを練り上げて全盛期に近付いているだけかもしれないけど、成長している可能性もある。
「今までよりも更に強くなるとか、会長もおかしいわ」
「まったくだね」
「アンタが言うな。あの念獣はアンタのでしょうが」
「そうだが、正直なところアレは私が作ったわけではないのでね」
元ネタがあるし、天才魔術師ロード・エルメロイのケイネス先生が作り出したものを我が兄、ロード・エルメロイ二世が改造した物だ。つまり、私のオリジナルであるライネス・エルメロイ・アーチゾルテが作ったともいえない。この世界でもそれは変わらないだろう。
「確か、銀翼の凶鳥で生み出された念能力だったわよね」
「うちの家系は念獣を代々継承して使役してきているから、その才能は十分にあったんだろうね」
「そうなのね。それって教えていいの?」
「別に私が困る事でもないし、問題はないよ。それに念獣なんて能力は様々だろう?」
「それもそうね。で、運動するんだっけ?」
「ああ、今の私は急激に成長できるからね」
子供にはゴールデンエイジが存在する。ゴールデンエイジとは、子供の身体能力、運動能力が著しく発達する時期のことだ。
具体的には5歳から12歳の期間。体の動かし方、動作、技術を短時間で覚えることができる、一生に一度だけの貴重な年代をゴールデンエイジと呼ぶ。5歳から9歳は神経系の発達で、10歳から12歳の特徴は即座の習得が可能。
七歳である私は神経系の強化がやりやすい。反射神経とかなどを今から徹底的に鍛える。また、脳に容赦ない負荷もかける。情報の並列処理とかできないと銀の鳥による情報収集が大変だ。
「様々な運動をして身体を徹底的に鍛え上げる。そんなわけで相手を頼むよ」
「わかったわ。じゃあ、まずはランニングね」
「うむ。ついでに練をして腕や足で攻撃しながらする。メンチ君は適当にボールで攻撃してきてくれ」
「任せて」
「では、始める」
細胞の一つ一つをオーラで包み込み、成長を促進させるイメージを行う。同時に全神経を集中させ、走りだす。下手をしたらトリムマウの身体が散弾のように吹き飛んでくる危険地帯だ。それを回避しながら走らないといけないし、メンチ君からボールも飛んでくる。正直に言って念能力が使えないと普通に死ぬ。まるで地雷原でランニングするようなものだ。
走りだしてから少しすると、ボールが飛んでくる。避けようとして飛ぶと、頭を天井に打ち付けて、頭を抱えてしゃがみ込む。
「ひぎゅっ!?」
「大丈夫?」
「ら、らいじょうぶ、わ、わたしは、やればできる子だから……」
「そ、そう……頑張ってね」
「うん……行く」
走り出すと今度はトリムが飛んできた。避けると百式観音の掌打が飛んできて、慌てて身体を丸めて防ぐ。弾き飛ばされた私は壁に激突して死亡……なんてことはなく、月霊髄液が瞬時に身体を覆って球体となる。その状態で壁に埋め込まれてことなきを得た。
腕?
アイツは良い奴だった折れたよ。水銀を体内から生成して強制的に元の位置に戻してオーラを注ぎ込んで急速再生させる。一般の念能力六〇人分くらいのオーラが一瞬で消費されたが、まあ問題ない。
「おい、生きてるか?」
「うむ、大丈夫だよ」
「本当に平気?」
「大丈夫大丈夫。ほら、怪我はないさ」
「いや、感覚的に折れたはずなんだが……」
「治療したし、今は怪我はない。さあ、続きだ。時間がないんだからやるよ」
「んじゃ、ある程度は気にせず戦っていいんだな」
「メンチ君が死ぬ可能性があるからやめてあげてほしい」
「私!」
「あ~メンチ、おめえもついでに鍛えてやる。念獣を含めた三人で纏めてかかって来い」
「え、死ぬんだけど」
「手加減はしてやるよ」
「そもそも私は普通に運動したいだけなんだが……」
「死ぬ気でやりゃあ、効率良く鍛えられんだろ」
「ふむ。一理あるね。よし、私も参加してやろうか。全力だ」
「いや、私を巻き込まないでよ!」
メンチ君の言葉を無視して、トリムマウと月霊髄液を使う。月霊髄液は身に纏うことで鎧の代わりとして扱う。これでサーヴァントと同等のステータスは発揮できるので、突撃する。思いっきりネテロ会長を殴るが、避けられる。床にはクレーターができたが、それだけだ。
「腰が入ってないし、フォームが無茶苦茶だ」
「教わってないからね!」
纏っている月霊髄液が自動攻撃を開始するが容赦なく百式観音で弾き飛ばされるので、自分から飛んでダメージを少なくする。空中で回転しながら壁を蹴って天井を蹴って加速する。その間にトリムマウも襲い掛かるが全て弾かれる。
「こんなん相手できるか!」
「一ヶ月でネテロ会長に一撃を与えられたらボーナスだ。好きな物をなんでも買ってあげよう。ネテロ会長が」
「わしかよ。まあ、いいけどな」
「マジで! よ~し、頑張ってみようかな」
「死ぬ気でやればどうにかなる! 合わせろ、トリム!」
「イエス、マスター!」
百式観音は攻撃速度もさることながら、大きさという利点もある。だったら、こっちも大きくしてやる。
「喰らえ、シルバーハンマーぁぁぁっ!」
先端の片方がドリルとなり、反対側が爆発する巨大なハンマーを打ち付ける。天井の限界、10メートルより少し小さいぐらいの一撃だ。込められたオーラの量も魔力に加工して濃度を上げてある。なので手加減されている百式観音よりも上だ。私のオーラの限界値はネテロ会長より少し下程度に設定してある。つまり、全力だ。
「はっ、あめえよ」
座禅も組まずに連打でドリルを横から叩いて軌道を変えさせられる。私の身長よりも遥かに大きなハンマーを爆発させて更に加速したことでコントロールが一切利かない。つまり、どうなるかというと──
「うそ、やばいやばい!」
「死ぬぅううう!」
「トリム解除!」
メンチ君に直撃する直前に分解され、液体として崩れてそのままメンチ君に襲い掛かる。彼女は飛び上がって回避を試みるが、上から呑み込まれた。壁に到達し、跳ね返ってくる津波のような量で私も呑まれる。
「馬鹿だろ。武器を扱うには技術が足りなさすぎるぞ」
「いやいや、普通はあれで止まらないだろう!」
「馬鹿はアンタ達よ! 殺す気か!」
水銀の海から水面を吹き飛ばして顔を出した私達は文句を告げる。ネテロ会長は百式観音の手に乗って難を逃れたようだ。
「生きてるじぇねえか」
「そうだね」
「それにしても……」
「だが、まあ……」
私達はメンチ君を見詰める。さて、話は変わるが、液体金属とはいえ、念能力で強化されている水銀だ。念能力者であるので防御力は非常に高い。また水銀はトリムマウの支配下にあるので、出来る限りダメージはないが、それはあくまでも本体である身体に限ってだ。何が言いたいかというと……
「いい身体をしているな」
「まったくだね」
「え?」
私とメンチ君の服はボロボロで役に立っていない。ちなみに私は水銀で大事な部分は隠している。ライネスの裸は安くはないのだ。
「水銀の滴る身体というのも、エロいね」
「まったくだな」
「殺す!」
「うぉっ!?」
会長に向かって包丁を投げるが、それをキャッチされる。ふむ。現状、下は私の水銀、トリムマウで埋まっているわけだが……これって全面攻撃ができるんじゃないかな?
「トリム」
百式観音の足を水銀の中から串刺しにして、身体中に杭を生やす。まるでヴラド三世の
「おっと、あぶねえな」
もっとも、百式観音を一度消されて空中に再展開され、徹底的に叩き潰されるが。本当に勝てるのかな、これ。思わず半眼になって見詰めてしまう。
「ううむ、いっそ天井も壁も全部覆ってみるか」
「おいおい、流石にそれは……」
「無理だよ。少なくとも今のオーラ量では足りない。先程のハンマーにほとんど持っていかれたからね。なけなしのオーラでやってみたが、まるで敵わない」
懐から試験管を取り出して水銀を回収する。水銀の海が無くなったことで、メンチ君は更衣室に走っていった。
「やれやれ、わかってはいたが……これは色々と強化しないと駄目だね」
「いや、十分じゃろ。七歳なんじゃろ」
「私の目標として、来年にはネテロ会長と並びたいのだがね」
「どんだけじゃよ」
「成長期だからね。出来る限り、鍛えておきたいし。それに全盛期ならともかく、衰えているんだろ?」
「まあ、否定はせんよ」
「なら三年だ。10歳で全盛期を超えよう」
「子供は言う事が大きいのお~」
「目標は大きくもたないとね」
「そんなに強くなってどうするんじゃ?」
真剣な表情で聞いてくる。これは下手な事を答えたら殺されそうだ。正直に答えよう。両目をしっかりと見開いて、両手を使いながら身振り手振りも加えて伝える。
「会長は知っているだろう? 私達が居るのは箱庭だという事を……」
「……」
「貴方が逃げ帰ってきた場所だよ、アイザック・ネテロ。私はあそこから生物が渡ってくると思っている。何時までもこの箱庭は続かないよ。あちらから来るか、こちらから行くかはわからないが、人の欲望はとどまることをしらない」
「ライネスはなんで知っているのかの?」
「実家にある資料を読んだし、何処かの馬鹿が渡航しようと計画を進行中だ」
「何処かの馬鹿か」
「詳しい情報は私を鍛えてくれた後だ。少なくとも、私はあそこからやって来る生物に対抗する手段と戦力を用意しないといけないと思っている」
「やっぱり、アイツかの」
「ご想像にお任せする。ちなみにこれ以上の情報は渡さない。やる気が満ちてきただろう?」
「そうじゃな。ああ、いいとも。お前の思惑に乗ってやる、ライネス。覚悟するんじゃな。わしは厳しいぞ」
「や、やだなぁ、私はか弱い女の子なんだから手加減をだね……」
なんだかネテロ会長に火が付いたみたいで、感覚的に若返っている気もしてくる。
「阿保抜かせ。もうオーラが限界とか言っているが、まだまだあるじゃろ」
「本当にそうなんだがね」
「自分で嵌めた枷の中では、だろ」
「やれやれ、本当に限界なんだが……」
精神的に、ね。
「ほら、やるぞ。まずは身体の動かし方からだ」
「うん、基礎からお願いするよ、本当に」
「任せな。まずは型を千回からじゃな。一日ごとに千回増やすぞ。終わるまで睡眠も食事も抜きじゃ」
「死ぬわ!」
「死なん。わしは実行した。わしにできたんじゃから、お主にもできよう」
「え~何その光の使徒の理論。そんな根性論……好きだけど」
手を握られて型をしっかりと教えられるが、私に格闘の才能なんてないんだが……
「というか、服を着替えなさい」
戻って来たメンチ君から服を渡される。これは私が依頼して作らせたチャイナ服だ。司馬懿としては中国の服も着ないとね。もちろん、再臨の衣装も用意するつもりだが、そちらは神字を刻む予定だからね。
「あ、お帰り」
「ほほう、メイド服とな」
「これしかなかったのよ!」
「どうだ、師匠! 似合うだろう! 私が超特急で仕上げさせた」
「うむうむ、よきかなよきかな」
「よいしょっと」
水銀の上から服を着て、着替え完了だ。もっとも、下着類は水銀のままだが構わない。私の身体にしっかりとフィットしてくれるし、動かしてくれるから……待てよ。
「師匠、ライネス、すっごく聞いて欲しいお願いがあるな~」
「なんじゃ、気持ち悪い」
「ひど! まあ、いいか。トリムを身に纏って型をやって欲しい。それからトリムを身に纏って私がやれば自動で修正してくれるし……」
「駄目じゃな」
「いいよ、それなら自分に纏ってやるし。まあ、トリムも男の身体に巻きつくのとか嫌だろうしね」
「そんな感覚あるのか?」
「さあ?」
トリムマウを身体に纏わせ、しっかりと型を教えてもらい、それを強制的に実行させて身体に教え込む。すっごい楽だけど、身体中を襲う痛みと急速再生を繰り返していく。白と赤の力を持つ桃色力とか目指してみるか。マッチョなライネスとか嫌だし。
「ついでじゃ、メンチ君もやるぞ」
「え、私は……」
「私の護衛でもあるんだからしっかりと鍛えてくれたまえ」
「雇用主からの依頼じゃ。ほれ、ちゃんとやらんと触るぞ」
「くそ爺!」
「ほっほっほ」
高速で千回を終わらせると、色々とやばかった。筋肉が断裂したり、本当にもう痛すぎる。まあ、繋げて再生させたけどね。水銀を補助とし、オーラで再生能力を極限まで高めたら余裕だよ。
「血飛沫を出しながら高速で身体を動かし、泣く幼女とか、どう思うかの?」
「ノーコメントで」
ネテロ会長ができたのなら、私にだってできる! なんせ私はライネス・エルメロイ・アーチゾルテに司馬懿を入れた身体だ。できないはずがない!
「それはそうと、これは思考が辛くなるけど暇だから、勉強をしよう。トリム、本を開いてくれ。神字の勉強も同時にやる」
「かしこまりました」
「正気か、こいつ」
「狂ってる。遅すぎたのよ……」
「失礼な。これは将来のために行う投資だよ。私、王様になったら国を好き勝手に動かして富国強兵にして、今のカキン帝国をぶっ壊すんだ」
「どうぶっ壊すんじゃ?」
「教えてもいいか。とりあえず、兄弟同士で憎しみ合うのをどうにかしたいね。次の代からは、だけど」
私達の代でそれができるなんて一ミリも思っていない。だから、基本的にモモゼお姉様と一部の兄弟姉妹以外は殺す。
「聞いた限りじゃとってもやばい状況みたいだし、仕方ないか」
「そうじゃの」
「本当になんでカキン帝国の王子なんかに生まれたのかな。王族ならもっと別のところがよかった。王族ですらなくてもいいけれど」
「他の人が聞いたら怒り狂いそうな奴ね」
「子供は生まれる先を選べんからの。それにお主、結構現状を楽しんどるじゃろ」
「当たり前だよ。楽しまないと損じゃないか。民を導く重圧とか色々とあるんだしね」
「やっぱり大変なんだ」
「そうだよ。念能力が使えるようになったからって一週間以上寝ずに勉強させられる苦労を味わってみたまえ。狂うよ」
「確かにの。それとそこ、間違っとる」
「は、はい」
雑談しながらメンチ君とプラストリムマウで訓練をつけてもらう。ついでに思考の一部を情報収集にあててクロロに投げる次の獲物と目的の人物を探していく。探す相手はまだ旅団に入っていないシズクと、コルトピ。またハンターになっていないであろうカイト。ポンズ達だ。
しかし、人間に拘る必要は無い。
例えばFateのジャック・ザ・リッパーなら、HUNTER×HUNTERの世界でも作れると思う。堕胎させられ、捨てられて死んでいった子供の魂を、念を吸収して収束し、統合。それらを念獣として産み落とせば……可愛い子供ジャック・ザ・リッパーの完成だ。あれ、本当に作れそうな気がしてきた。銀の鳥が叶えてきた中には当然、幼い子供達の願いもある。暴力にさらされ、親や相手を得た念能力で殺してそのまま食事をとれずに息絶えた子や、盗む能力を開花させたが、撃ち殺された子達は多い。そういう子達の念を材料にすれば作れそうだ。
私がお母さんになって救ってあげるのいいかもしれない。
どれからがいいですか?
-
グレイとカイトの兄妹の話
-
ポンズの話
-
ナーサリーライムの話
-
ジャンヌダルク・オルタの話
-
ルサルカ(マリウス)の話