ライネス・エルメロイ・アーチゾルテの真似をする性転換少女   作:ピトーたんは猫娘

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第21話

 

 

 

 

 さて、楽しい楽しいピクニックの時間だ。ジャックとメンチ君を連れてきている。私の服装は原作通りの感じで、ジャックは紫色のシャツに黒のパーカー。赤色の白いフリルがついたスカート。黒のニーソックスに運動靴。背中には赤いランドセルだ。赤い可愛らしい首輪には鈴がついている。中身が爆弾だが。

 そんな可愛らしいジャックと一緒にやってきたのはマフィアのアジトだ。周りは既に武装した警官達によって包囲しており、逃げ道はない。また、私の護衛として派遣されているベンジャミンお兄様の私兵に守らせている。

 正確には地下に脱出用の隠し通路があるようだが、そちらに私とジャック、護衛にメンチ君がいるので逃げ道はない。ここは円などで見つけたということにしているので大丈夫なはずだ。実際に隠し通路の図案も手に入れたからね。

 

「ブレイク~ブレイク~あなたの腹を解体だ~♪ か~いたい、か~いたい、臓物を解体だ~♪」

 

 物騒な歌を歌いながら、ジャックがまるで庭でも歩いているように下水から入る隠し通路を進む。当然、そこには罠や獰猛な犬が放たれていて、こちらに襲い掛かってくるが……なんでもないかのようにジャックが両手に持つ銀色と紫色のナイフで犬を解体していく。

 首、前足、後足、三枚おろしにされた胴体から血液が噴き出すが、ジャックにかかった血液はジャックの持つナイフに吸われていく。

 

「そのナイフ、血液を吸収するの?」

「えへへ~おかあさんから貰った大事なお洋服だもん。汚したくないから、吸うようにしたんだ~えらい?」

「ああ、えらいぞ」

「いや、そもそも解体しなければいいのに……」

「あとね、あとね。こっちのナイフはわたしたちが許可するまで死なないんだよ! 鮮度を抜群に保つの!」

 

 完全に拷問用のナイフじゃないか。ジャックのナイフは具現化されていて、それぞれが特殊効果を与えられている。これは私がジャックに念能力についてしっかりと説明したら、そのように作り出したからだ。解体聖母で使われるナイフは子供数十人分の念によって具現化され、まさに宝具と呼べるまでに強化されている。

 他には子供一人一人が全てのメモリを使って作成された面白ナイフなどがあるらしい。一つは赤原猟犬(ふるんてぃんぐ)。追尾型投擲ナイフで、オーラが込められた分だけ目標を狙い続ける。トリムマウとの戦闘で遠距離攻撃手段が欲しいと作られた物らしい。ちなみに撃ち落とされるとその場で止まるので簡単に防げる。

 複数人で作られた発の一つはお菓子屋さんの短剣(ないふ・おぶ・ぱてぃしえ)。これは解体した相手を操作し、お菓子に作り変えるというとんでもナイフだ。ジャックが今まで食べた味が再現されるので、メンチ君の味が再現されている。これはまともにお菓子を食べられなかった子供達が、感激のあまり作成したものとのこと。できるお菓子はジャックの中で多数決が行われ、その中からランダムに選ばれるとのこと。

 ちなみに私が食べたジャックのお菓子は原材料がちゃんと生食用のお魚のものだけだ。流石に人を喰うつもりはない。

 

「金平糖、食べる……?」

「いや、いいよ。メンチ君はどうだね?」

「材料が犬でしょ。別に問題ないわね」

「そういえば、犬も一応食べられるんだったか……」

「ええ、そうよ」

「なら貰ってみようか……」

 

 口に入れてみると、少し前にメンチ君が作ってくれた味が口に広がる。甘さと硬さが丁度良い感じだ。ちなみにジャックはジャーキー作れたりする。

 

「む、罠があるな」

「どこどこ?」

「あそこだ」

「えい♪」

 

 罠がある場所を教えると、ジャックがナイフを投げて発動させる。左右の壁から矢が放たれてくるが、全てナイフで斬り落とされる。更に奥から現れた機関銃を持った念能力者の攻撃を、壁や天井を蹴って的を絞らせずに回避し、それを操る男を解体していく。私達はトリムマウで守ってもらっているので問題ない。戦闘能力はダウンしている状態だが、それはあくまで攻撃力とストックによる馬鹿げた耐久性だ。防御力自体は健在なのだよ。

 

「降伏するつもりはないようだね」

「殺すの?」

「いやぁ、ジャック次第じゃないかな?」

「ん~おかあさんが殺しちゃ駄目だって言うなら殺さないよ? おかあさんに嫌われたくないから、わたしたちはなんでもする……よ?」

「そうか。それならできるだけ殺さなくていいよ。今回は恐怖を与える方が都合がいい」

「は~い! よかったね。まだ生きてられるよ……」

「こ、ころしぢて……くれ……」

「だ~め。おかあさんが殺しちゃだめって言ったから、諦めてね」

 

 手足が解体され、血液も出ずに死ぬ事も許されないマフィアの男は可哀想だ。だが、放置だ。このまま置いておけば銀の鳥によって助けられる可能性は十分にあるのだから。願え、願えば助かるのだ。そして、貴様の鍛えたオーラとメモリを私に寄越せ。

 

「悪い顔をしているわよ?」

「おっと。これはいけないね。うん。トリム、機関銃を持ってついてきたまえ。君の攻撃力不足を補える」

「かしこまりました」

 

 トリムマウが機関銃を装備したところで、ジャックを撫でてからそのまま進む。ちなみに相手がここまで待ち構えているのは、絶ができない私のオーラを感知しての事だろう。隣の二人は絶と気配遮断を使えるからね。また、相手側の円による探知もされている。

 さて、隠し通路の壁は鬱陶しいのでメンチ君に斬りとってもらって、アジトの中に入る。アジトは豪華な屋敷だ。そこには武装した黒服と刀を持っている男性、念獣達がいた。

 

「ライネス・ホイコーロ!」

「様をつけるべきだよ。まあ、我が国民ではないので、寛大な私は許してあげるがね」

「わたしたちも……つけた方が……いい?」

「いや、ジャックは私の子供だからいらないよ」

「そっか。そうだよね。わたしたちはおかあさん(マスター)の子供だもんね!」

「うむ」

「アンタ達、真面目にやりなさいよ」

「いや、この程度の連中など、私の可愛いジャックに敵うはずがないからね。なにせ私の全力を、それこそ神字まで使って待ち構えていた対策を力でねじ伏せたような子だよ?」

「あの家の中でアンタに勝つとか、頭おかしい子よね」

 

 メンチ君も納得してくれたようだ。そのジャックといえば、ランドセルから色々なナイフを取り出して選んでいる。そのナイフは具現化された物で、ほとんどが血塗れだ。また、ジャックが望めばすぐに手元に現れるのだが、わざわざランドセルに入れているのは相手に恐怖を与えるためだ。

 なぜナイフを見せることが恐怖を感じるか……それは、そのナイフ、一つ一つに死者の念が宿っているからに他ならない。つまり、凝が使える奴からしたら馬鹿みたいな禍々しいオーラが込められたナイフを楽しそうに選んでいる幼い気配を感じない女の子に見えるというギャップが起こる。

 

「な、何の用だ」

「用件は伝えているだろう。君達を殺人、恐喝、強盗など、様々な罪で逮捕する」

「ふざけるな! それは建前だろう!」

「ああ、そうだとも。建前だよ。これはマフィアに対する報復だよ。君達だってやられたらやり返すだろう? 目の前にやりあうための手段と理由があるのだから、やり返さない理由なんて、私には見いだせないよ」

「俺達は関係ないだろう!」

「いやいや、君達が繋がっているマフィアにやられたんだ。下部組織だろうが、上位組織だろうが、関係ないのだよ。それに君達に私が告げられる内容は、降伏か死か。降伏するのなら、多少は便宜を図ってやろう。特に念能力者は貴重だからね」

「こらこら、秘匿しなさいよ」

「なに、ここに居るのは降伏以外だと全員死ぬのだから、問題ないよ」

 

 正直、この刀を持つ奴……なんて名前だったか忘れたが、必要ない者だ。殺してしまっても問題はない。

 

「これにき~め~た!」

「ちょっと待て」

「ふえ?」

 

 ナイフを選んでいたはずが、何故かアンティークのランタンを取り出していた。あれはまずい。まずすぎる。

 

「は~い、ジャックちゃんはおやすみね」

「え~」

「お母さんと遊んでなさい」

「わかった! 遊ぼ!」

「やれやれ」

 

 メンチ君が代わりに包丁を抜き、ジャックをこちらに引き渡してきた。だから、私は彼女を抱きしめて、背伸びしながら頭を撫でてあげる。するととても気持ちよさそうにしながら、嬉しそうに微笑む。

 

「大人しく投降なさい。アンタ達の実力じゃ、私はもちろん、この二人には敵わないわよ」

 

 絶を解除したメンチ君が錬をして、かなり高いオーラだと思われるぐらいの力を放出する。思われる理由は私にとっては小っちゃいからだね。私とジャックのオーラ量から比べるとおかしいだけだが。

 

「気配遮断解いたんだ~。なら、わたしたちも隠さなくていいよね!」

「ああ、いいよ」

「えい♪」

「「「っ!?」」」

 

 ジャックが気配遮断を解いた瞬間。一般人は気絶した。そして、刀を持った男は座り込み、他の男達は失禁して気絶した。極寒の地に放り込まれたような、自分達では逃れようのない死を感じたのだろう。

 

「褒めて褒めて」

「うん、良い子だ」

 

 そんな可愛らしいジャックのサラサラふわふわヘアーと触れ合っていると、相手の男が武器を手に必死で斬りかかってくる。だが、メンチ君が一閃すると、神字を使った刀があっさりと切断された。

 

「その気概は買うけど、実力差がハッキリしているのだから諦めなさい。まだやるって言うのなら、次はないわよ」

「わ、わかった。主人に話を通す。待ってくれ」

「早くしなさいよ」

「ああ……」

 

 しばらくすると、大人しく降伏を選んだようで、話し合う事になった。

 

「私はライト・ノストラードだ。この組の組長をしている」

「ライネス・ホイコーロだ。といっても、私の紹介はいらないだろう。こちらは護衛のメンチ君と、ジャックだ」

「魔法少女のジャックだよ! おかあさんを虐めたら許さないからね!」

「あ、ああ……魔法少女?」

「そこは突っ込まなくていい。それよりもだ。こちらの条件を飲んだら、便宜を図ってあげるよ」

「ほ、本当か?」

「ああ、本当だとも。まず、君達には捕まってもらうが、減刑になるよう手配しよう。代わりに君達の持っている会社などの資産は半分を貰う」

「は、半分だと!?」

「全てを貰わないだけありがたく思いたまえ。それと娘も貰おうか」

「む、娘を……」

「それが資産を半分残し、命を助けてやる条件だよ。もちろん、人も含めるからね」

「ぐ……わかった」

 

 ライト・ノストラードにとって娘は道具だ。だからこそ、簡単に引き渡せる。また、環境のせいで我儘に育ち、人体収集家になった。それなら、彼女をこっちで引き取って矯正したらいい。それに占い師として囲い込んだ方が賢いからね。

 

 

 

 

 

 




ジャックちゃんのお菓子になっちゃえ! お菓子にされた後は美味しく幼女に食べられます。

ロード・エルメロイ二世の事件簿が終わりました。とっても悲しいです。ライネスとオルガマリーがよかった。あとグレイが可愛い。

邪ンヌの家族が死亡しているかどうか。クルタ予定なので両親は確実に死亡

  • 三姉妹全員生存
  • 姉のみで生存
  • 邪ンヌのみ生存。姉妹死亡
  • 聖女とリリィの姉妹。リリィが邪ンヌ化
  • いっそ邪ンヌとアルトリアオルタのペア
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