私とダネルが結婚してはや数日が立った。
まぁ、結婚したからと言って何が変わる訳でもなく、私とダネルはいつも通りに過ごしていた。
まぁ、式場はどこにしようか、やら、方式はどれにしよう、やらそんな話もしていたが基本的にはいつも通り……と言いたいんだけど結婚してから夜戦が激しくなった気がする。気のせいだと思いたいけど多分気のせいじゃないんだよなぁ……
っと、今は業務に集中しないとね
「指揮官、この書類にサインを頼む」
「は〜い、えーとこの書類は……」
あぁ、ちょっと前に経営困難って申請出してたもんねぇ……
「他にもサイン必要な書類とかある?」
「いや、もうそれで終わりだ。ついでに言えば今日の仕事はそれで終わりだ、指揮官」
あれ? もう終わりだ。まぁ今日の書類は少なかったしなぁ
「終わりかぁ~んん~さて、今からどうしようかなぁ~」
部屋でダネルと一緒に映画とか観ようかなぁ、それか式場とか決めてもいいかもしれないなぁ〜……あ、そうだ!
「ねぇダネル、せっかく早く仕事終わった訳だしカフェに行かない?」
「ん? いいな、それじゃ……いや、指揮官。先に行っててくれないか?」
用事ってなんだろ? まぁいいや、ダネルだって隠し事の一つや二つあるもんでしょ
「それじゃ先行ってるね〜」
ダネルに先に行くと言うか旨を伝えて私はスプリングフィールドの経営してるカフェに向かう。
このカフェはスプリングフィールドが趣味でやってるんだけど内装とかメニューとかすっごい凝ってるんだよねぇ〜そして何よりスプリングフィールド淹れるコーヒーと手作りケーキは本当に美味しいんだよ!
という訳で是非ぜひ皆さんも足を運んでみては如何でしょうか? 皆様のグリフィンへの入隊をお待ちしております! 今日か ら君も
はい、勧誘も程々にしてダネルを待たないとね~
「あら、指揮官。いらっしゃいませ、今日の執務は終わったので?」
「あっ、スプリングフィールド! うん、今日は終わったよ~今はダネル待ってるから注文はダネル来てからでもいい?」
「はい、構いませんよ。それにダネルさんがいらっしゃるならあちらのテーブル席にお座りください、その方がよろしいでしょ? 指揮官」
「あっ、そうだね~ありがとスプリングフィールド!」
席をカウンターから窓際のテーブル席に移動してダネルを待つ。
だいたい十分ぐらい遅れてダネルはやってきた。やってきたんだけど
「今日は僭越ながら私がお世話をさせて頂きます。ご主人様」
いやー、まさかさ~
ダネルがメイド服着て来るとは思わないよね……さてはお主我を尊死させるきだなぁ?
「おや、返事がないぞ。ご主人様」
「ひゃっ……」
あー! メイド様! 顎クイは困ります!! そんないい顔を近づけられては困ります!!
「ダネルさん、そこまでにしないと指揮官が倒れちゃいますよ?」
「あっ、そうだな。今はここまでにしておこう。それでご主人様、注文を伺おう」
「え、えっと……それじゃ紅茶と~ショートケーキを貰おうかな」
私が注文を言うとダネルは了解した、と言ってカウンター裏に向かっていった。
だけどスプリングフィールドはいつもいるカウンターには戻らずに私の向かい席に腰を下ろした。
「あれ? 戻らなくていいの?」
「はい、今はお客さんはいませんから」
「あれ? そう言えば今日はお客さん少ないね」
いつもなら夜勤の人形が何人かいるはずなんだけどなぁ、皆忙しいのかなぁ?
「そうですね、今日はゆっくり出来ます」
うふふって口を覆いながらおしとやかに笑ってるスプリングフィールドは綺麗だなぁ~
それからスプリングフィールドと話が盛り上がってるとスプリングフィールドから予想の斜め上質問が飛んできた
「所で指揮官、ダネルとの初夜はいつなのですか?」
「ぶふぅっ!?!?」
この子いきなり何言ってんの!?
「す、すすスプリングフィールドさん!?」
「はい、なんでしょう?」
ニコニコして言ってるけど言ってる事無茶苦茶なんだよなぁ……確かに女三人寄れば姦しいとは言うけどさ? まぁ、今話してるのは二人だけだけども……
「それで、いつヤったんですか?」
「えっと……わ、笑わない?」
「はい、笑いませんよ」
「えっとねぇ……あれは──」
そう、あれは私がこの基地に着任して数ヶ月程たってから、だったかな……あの時は私も今みたいな感じじゃなくてダネルも今みたいに押せ押せって感じじゃ無かった
どんな関係だったかって? うーん、誓約未満戦友以上、って感じだったかな〜
それである日にお酒に誘ったんだよねぇ〜あの時も今日みたいに仕事終わるのが早かったなぁ〜
「ふむ、晩酌と言うやつか?」
「まぁ、そんな感じかなぁ〜勿論付き合ってくれるでしょ?」
「勿論だとも、酒を嗜んだことはないが丁度いい機会だ」
ダネルは機嫌よく鼻歌を歌いながらテキパキと書類を片付けていく。
よっぽど楽しみなんだろうなぁ、何時も以上に書類を捌くスピードが早い。そして何より鼻歌を歌う姿がとっっっっってと可愛い!
はーまぢ無理……誓約、しよ……?
それから数時間、お互いに食堂で夕飯を食べて今は私の私室でお酒を空けてる。
今はワインを空けて少しずつ飲んでるんだけどもう既にダネルは顔が真っ赤っかになっちゃってるんだよねぇ
私もあんまり強いほうじゃないけどダネルこんなに弱いとは思ってなかったなぁ
「おーい、ダネル。もうそろそろ寝た方がいいんじゃない?」
「ん〜いや、まだ大丈夫だ指揮官。それよりもグラスが空になってしまった……」
「えぇ……まだ飲む気? もうやめとこ? ほら、肩貸すから──」
私がダネルに肩を貸そうとすると凄まじい力でベットに押し倒される。
「だ、ダネル?」
この副官……スケベすぎるっ! と、言うかですよ……なんで少し服がはだけてるの? しかも目がなんか据わってるんですけど? あれ? もしかして私美味しく頂かれちゃう……?
「い、一旦落ち着かない?」
「はぁっ……はぁっ……指揮官……っ」
そしてダネルは私の口を──
最初にひとつ言っておく。
『時は加速』する。
わたしの能力は……完成したようだ。
そしてこれは……おまえたちを始末するための能力ではないし
『最強』になるための力でもない……
この先の光景をわたしだけが堪能するための力なのだ。
名を冠するなら『メイド・イン・ヘブン』
「って感じ、かなぁ……」
そっから数日後に誓約って流れで今に至る、と
あれ以来ダネルには絶対にお酒を飲ませないようにしてるなぁ……
「まさか初夜は酒の勢いだったとは……ロマンチックではありませんね」
「まぁ、今どきロマンチックな初夜を過ごせるなんて極小数だし? 別にいいんじゃないかなぁ〜」
別に今が幸せだしそんなの気にした事無いしなぁ
「おや、準備できたみたいですし私はこれで失礼しますね」
「じゃあね~」
スプリングフィールドと入れ違いでダネルが紅茶とショートケーキを運んできてくれた
「お待たせしました、ご主人様」
そう言ってダネルは手押し車からティーカップを取り出して紅茶を淹れてくれる。
「ありがと~ダネル~」
お礼を言って紅茶をちょびっと飲んでケーキを食べる。
うん、美味しい!!
「美味しいよ、ありがとダネル」
「そうか、気に入ってもらえて良かったよ。指揮官」
そして私はしばらくの間ダネルの用意してくれたケーキを食べていたんだけど……
何故か身体が熱い……あまり上手く頭がまわらない……ま、まさかっ!?
「だ、だねるぅ……」
「ふむ、効き目は薄いが味に違和感を感じさせないのはいいな」
こ、こいつ!? 薬盛りやがったなっ!?
「さて、と」
お、おまっ!? 流行らせコラ……流行らせコラ!!
「すまない、スプリングフィールド。指揮官の体調が優れないようだから私達は失礼する」
「あっ、はい。わかりました。片付けは私がしておきますのでダネルさんは指揮官の事をお願いしますね」
す、スプリングフィールド!? 裏切ったのか貴様ァ!
この後めちゃくちゃSOXした
皆もキャラシの記載漏れには気をつけようね!!
そしてきょうは小戦当日ですが明後日に資格試験が待っている俺は家で引きこもって勉強してます。あーナキソ……