病気になるけど不老不死   作:篠崎零花

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少し短めの文章となっております。


9話 不老不死の両親への挨拶+‪α

……暑さで目が覚めた午前5時。気持ち明るくなってきてるし、そのまま起きるとしようかな。

 

「…おはよう。一人暮らしだから誰にも返事されないけど」

 

 

ペットでも飼うべきなのかな、と考えつつ居間の方へ向かった。

軽くパンをトースターで焼き、バターを塗ってから食べる。食べた枚数なんて数えない。

 

普通聞かないし、聞かれない。どこの吸血鬼だよと。あと巫女服と吸血鬼のやりとりじゃあないんだからさ。

……普通はどれもないか。

 

 

 

 

 

ひとまず夢の国で買ったお土産を持つと僕は家を出た。ほら、忘れないうちに渡したいからね。

っと、まだ早いしあともう少し家で時間を潰すとしようかな。向こうも朝早く起きてるとは限らないしね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午前7時になったことだし、そろそろ行くとするかな。

とは言ってもお隣だから、時間なんてかからなかったけど。数分圏内だし。

ん?平日なのに少しいるんだ。まあ、分社だから普通…なのかな?

 

「やっほー、父さん母さん。僕だよー」と声をかけつつ、中へ。

少し人がいたけど、こっちまで来ればやっぱり関係者とかその辺りの人しかいないから気軽にかけれるんだよね。

と、そうやっていたら“巫女装束を来た人”に呼ばれた白髪混じりの男性が僕の方へ近づいてきた。

まあ、その人が父親なんだし、呼んでもらえたっぽいならとても助かる。

 

なら呼ばれたじゃないだろと自分で自分につっこんでしまいそうになる。なにせ自分で呼んだわけじゃないし。

 

 

「おお、あおいか。久々にこっちへ来るなんてどうしたんだい?」

 

「ん、久しぶりに親の顔が見たくなってね」

 

と、忘れないうちに「これ、夢の国へ遊びに行った時のお土産。お菓子もあるから母さんと食べてね」と言って手渡しておこう。

 

「おお、ありがとな。あとでいただくとするよ。…ところで元気にしていたか?加護があるし、家が隣とはいえ心配で心配でな」

 

心配なのは分かるけど、加護って本当なにさ。“不死鳥”とか“十二の試練をこなした人”とか“蓬莱の薬を飲んだ人”以上に“ギアスか!?でも現実にはそんなんないはずだが……”って言っていた人のセリフとは思えない。もはやネタ豊富すぎて、僕のことをどう見てるのか気になるレベル。さとりが羨ましいね。

 

 

「その加護とやらはともかく、僕としては二次元と現実の区別をしてもらいたいと思ってるよ。ああ、そうだ。僕ならとても元気だよ。友人達とよく遊んだりしてるし」

 

「いーや、二次元とかで知ってるからじゃない。お前のそれは加護。譲らないからな?」と先に言ってきた。

違うでしょ。

というか「それに老いにくいし、死ににくい。それってなんか長生きできそうでいいじゃないか」ってまで話してくるなんて。

 

 

「んで、久しぶりに帰ってきたんだ。少しは話していくだろう?」

 

 

(ふぅむ、なにが違うんだろうか。どう見ても加護だろ加護。フェネクスとか朱雀とかそんなんじゃないのか?それかなんかそういう加護。我が娘ながら羨ましいこった)

 

 

まあ、たまにはいいか。

 

「うん、そうだね。母さんにも顔を出したいし、そうさせてもらうよ。それで、母さんはどこに?」

 

「ああ、奥で掃き掃除してるはずだよ。こっちだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なるほど、確かに少し奥にいるね。

手前にも巫女装束を来た人がいたし、掃きたい気分にでもなったのかな?

そう思いつつ、今度は自分から近寄る。

 

「おはよう、母さん。久しぶりだね」

 

あ、手を止めてこっち向いてくれた。

 

「ん?あぁ、おはようあおい。確かに、久しぶりねぇ」

 

 

(25歳だからなのか若いわねぇ。これでもう少し自分に自信があればよいのだけれとも。子供の頃にできてしまった二次元の美少女と自身を比べるクセ、どうにかしてあげたいわね)

 

 

「ん?僕の顔をそんなに見て、なにかついてる?」

 

「あら、そんなに見てたかしら。悪いわねえ。そういえば元気にしてた?」

 

「父さんにも言ったけど、僕は元気だよ。内職とはいえ、友人達のおかげで運動不足にならないし」

 

 

そこまで動かないけど、それは黙っておく。

ものによっては軽い運動みたいなのするからね。例えばアスレチックとかレーザーアスレチックとかそんなん。

 

……あれ、最近行ってなくない?

 

 

「まあ、確か結構友人がいるんだったもんな。母さんも知ってるだろ?ネットの友達がたくさんいるって」

 

母さんが頷いた。やっているゲームをすすめたのは僕だし、ネ友を紹介してるのも僕だから当たり前、か?

いや、たまに紹介されたりしたから案外社交的だよね。

 

……たまに始めてすぐのゲームで変な動きするのはやめて。ビックリするんだから、と言いたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、他愛ない会話とかもしていたら時間が結構たっていて驚いた。11時前だよ?

そんなに話したっけ。

 

「あ、そろそろ僕、お昼食べに行くからもう行くね」

 

「ああ、そうかい?あんま無理するなよ?あとたまにはこっちへ顔出してくれ。色々あるとはいえ、心配なんだよ」

 

「あら、酷いわ。私も心配なのよ?まあ、あおいには不死鳥かなんかの加護があるから大丈夫なのかもしれないけどもね」

 

 

うん、不死鳥かなんかの加護とかそういうのないからね?

 

 

「うん、ありがと。分かったよ。んじゃ、また今度ね」

 

「ああ、気をつけるんだよ。加護か能力だかどっちか忘れたけど、信頼しすぎるのもよくないからなー」

 

「怪我とか、病気にも気をつけるのよー」

 

 

加護だけじゃなくて能力って説も出てきたんだ。

……原因不明、としか分からないからなんとも言えないけど、誤解な気がする。主に前者。

 

まあ、この世に能力なんてあるわけないけどね。現実と二次元は別だから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう考えつつ、実家兼神社を離れた僕はなんとなくゲーセンやカードショップの方へ遊びに行くことにした。

本当は他にもやることあるんだけどね。たまには息抜きしたくなるじゃない?

なーんて誰にでもなく言い訳してみたり。

 

……そういえば、ある場所にペットショップがあるんだっけ。覗きにでも行こうかな?

んじゃ、目的追加でレッツゴー!

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