病気になるけど不老不死   作:篠崎零花

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少し短めです


10話 秋めく日々と不老不死

あれから何度かペットショップに通ったり、友人達と遊んだり、仕事で徹夜したりと色々していたら秋めいてきた。

芋でも小さめな庭で焼いてしまおうかな。

 

 

あ、いや。今は小さな同居人ができたんだっけ。

1年から2年しか生きないけど、お試しならお手頃かな?

 

 

「ね、さくら」

と言って一から部屋などを買ったゴールデンハムスターの方へ振り向いた。

和室のデスクトップパソコンから右へ、PS4などがある場所からは左へ振り向けば見えるんだから楽だよね。

まだ二ヶ月の女の子だから、だいぶ育てられそうかな。

 

「……って、朝だから出てこないか。僕と違って夜行性だもんね」

 

っと、ひとまずやることしておくかな。仕事とかそういうの。

やっておかないと期日に間に合わなくなったりするからなぁ。そう考えるとブロガーとかも大変そうだよね。あとYouTuber(ユーチューバー)とかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕事とかそういうのをやっていたら、昼前になっていた。ちょうどいいし、外食にしようかな。

作るの面倒だし、ハムスターの餌や水はやったし。んじゃ、行くかな。

 

 

 

って、出てきたらなんか横断歩道を赤信号で歩く子供がいる件について。

いや、普通に考えて危ないでしょ。

 

 

ってあれは

「ちょっ……!?」

 

 

 

 

 

 

“ソレ”が見えてから子供ーーー女の子かな?ーーーに向けて駆け出し、突き飛ばしたのはまるで他人事のように思えた。

あぁ、「わっ!?」なんて驚いたような声を出して尻もちをつく少女。それにしてもさ…点言い訳、考えてなかった……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ア、ハイ。ひっどい死体だね。目も当てられないね。ヤバいね。

 

「えっ?お、お姉さん…大丈夫なの?」

 

「ん、僕?全然問題ないよ。君こそ大丈夫かい?」

 

 

(ど、どう見てもお姉さんの方が大丈夫じゃないんだけど…!?ううん、むしろ血がたくさん出て死んでる人と同じ姿のお姉さんがいるとかどういうこと!?)

 

 

あ、運転手が降りてきた。男性やったんだ。

 

「え、あ、その。大丈夫ですか?」

 

「えっ?あ、はい。にしてもごめんなさいね、よく出来た死体を投げてしまって。ほら、今度のハロウィンのためにって血のりとか用意してたもんですから…」

 

「そ、それにしてはやけに人を引いた感覚が「ハロウィンのための小道具ですよ?」」

 

「アッ、ハイ」

 

「…………」

 

よし、運転手はまるめこんだ。あ、少女が呆然としてる。

しかもなんか女性っぽいの来た。

 

「あ、すみませんね。お嬢さんを驚かせてしまって。あれ、ハロウィンに使う予定だったよく出来た人形なんで気にしないでください」

 

「あっ、はい…。…い、行くわよ。もう赤信号とか渡ったりしなくていいから…」

 

「……うん」

 

なんで気まずそうに帰ったんだか。

まあ、よく分からないけどいいか!

周りでも“え、ハロウィンの小道具にしては出来すぎというか凄くない?”みたいな話になりつつあるから結果オーライ。

痛い思いしたけど、誤魔化せたことだから全部OK。なにもしなかったことによる後悔もなーし。……ところで本当にハロウィンに使うか悩むな、これ。

臭いとか普通にしそう…。火葬しとこ。

 

 

……あ、どう伝えよう。火葬場の人に慣れてる人がいるといいなあ、なんて考えながら自らの死体を持ち上げて帰ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数週間後、ある時に見たテレビで“マジックのような出来事!ハロウィン小道具で人助け”みたいなニュースがされてる時は驚いたけど。

またしばらくした時に母親も来て、お礼のあとにやたらと8歳の少女が悟りみたいのをひらいたのはなにかしたの?と聞かれた。いや、してないし。

それを伝えたら何故か諦めたような顔をしていた。

 

どうしてその顔をされたのか分からないから気になってる。なんでなんだろうね?理不尽だよ。

 

 

「なんか葵ちゃんがニュースに出るとか新鮮だね」

 

「……そりゃどうも」

 

 

(うん、あからさまに微妙そうな顔。話を聞けば無理もないような…あるような?でも、葵ちゃんって手品出来たんだなー)

 

それよりも少し疲れたー。精神的にも色々と。

なにせ今月末にハロウィンがなかったら、あれは誤魔化せなかった気がするし。キッツキツだね。というか、椿さ。焼き芋買った帰りに偶然会うとは思わなかったよ?

 

 

「それにしてもあんなの作れたんだねー。でも、捨てちゃったんでしょ?」

 

「ま、まぁ…色々と伝手があったというかなんというか。ん?そりゃあれ…あんなにクオリティ高かったら本物の死体と間違われて仮装どころじゃないでしょ?だからもったいないけど捨てた」

 

「そうなんだ」という割には比較的残念そうな顔をする彼女。

実際に本物の死体なんだから火葬しないとヤバいんだって。なんか面倒事になっても嫌だし。

 

 

 

 

「ところでさ、葵ちゃんは今年のハロウィンも参加するの?」

 

ん?あれ、だいぶ間に椿に“今年のハロウィンも参加するね”ってラ○ンで送ったはずだけど?

まさか、その前に椿の天然とも受け取れるボケをしたせいで忘れてるとか。

“ハロウィン?あぁ、ハローって言いながらお菓子をあげればウィンウィンな関係になれるあれ?”とかよく分からなかったからなぁ。

 

「あー……参加するよ。コスプレ同然だけどね」

 

「ん、分かったー。んじゃ、楽しもうね!」

 

 

そうやって楽しく話せるのはいつまでなのやら、と。

そうやって少し考えてしまう僕もなんだかね。分かってはいるけど、割りきれないし。

別れの方じゃなくて、自身が死んだ時に下手に生き返れないことに。都市伝説にだけはなりたくないよ!?

 

などと関係ないことを考えながら話していたら、いつの間にかゲームで遊んでいた。

二人プレイ出来るやつだし、椿も楽しんでそうな感じだからいっか。

 

 

 

さて、彼女彼達といつまで遊べるのかな?それだけをどこかで考えつつ、椿と夕食まで楽しんだ。話とか人生ゲームで。

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