病気になるけど不老不死   作:篠崎零花

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少し短めです。


if2話 この不老不死はもしかしたらヘビースモーカー

その後、ついてきた場所は僕はたまに来る場所だった。ほら、タバコ買う以外にゲームとかトレーディングカードゲームとかするし、それを買いに来たりしてるからね。

秋○原の方が多いけど、黙っておく。

 

車での移動中、前に座った悠希から「30歳って不老不死のわりには若いよな」と爆弾投下された。いくら僕でも泣くよ?主に年齢の方で。

……いや、僕が“予防接種とかしてるよ”などのまだそこまで話していないことを言ったおかげでどうにかなったけど。

いや、そんなんで否定される不老不死ってすごいーーーと思ったけどそうだ。不老不死っていわば変化がないんだから病気にも、ましてや予防接種もできるかどうか怪しいんだった。

花粉症にもなりかけたこともあるんだからもう不老不死としては悲惨である。いや、今はその春なんだけどね。

 

あと年齢はどうにかうやむやにした。まだ教えるにもそこまで仲良くなったってわけじゃないし。悠希はまあ、友人になってからもう2年だし、別なんだけど。だからって年齢はまだ言うんじゃない。まったく、口の固そうな友人のみって言ったのに。

 

 

「なんか車を駐車場に止めてその近くの店まで来たはいいけどさ、なんか葵さんが遠くを見るような目をしてるのはどうしたのかな」

 

「さぁな。さっきの会話以外に心当たりないから知らね」

 

「それは知ってるというんじゃないかな…」

 

 

なにをひそひそと。そこそこの人が見える範囲にいなかったら、おふざけでアニメの真似事でもしたのに。“なにを見ている!”とかそんな感じの。ポーズまではさすがに知らない。

 

「いんや、なんでもないよ。それで、なんだったっけ?」

 

「これから食べ歩きをしに、だな」

「これからゲーセンを見に行こうかと」

 

 

(かぶったな…)

 

(あぁ、かぶったね…)

 

 

なにこの2人、顔をあわせたと思ったら頷きあったんだけど。友人ならではの意思疎通なのかな。

いや、むしろ今から食べ歩きって入らないんだけど。……なにかされる前に

 

「あー…僕は久しぶりにゲーセン見に行きたいなー?食べ歩きはまた今度かあとでにして、さ」

 

そう思って言ったはいいけど、すごく棒読みになってしまった気がする。

 

 

「そ、そうだな。ゲーセンでも見に行こうか」

 

「んだな。食べ歩きならいつでもできそうだし。なんなら行きながら話でもしないか?な?」

 

「分かった。別の話題ならしてあげるよ。んじゃ、僕と湊さんとで先に行くね」

 

とまでいうと僕の言葉に一瞬固まる湊さんだったけど、「あ、あぁ…そうだね」とだけ返して僕と一緒にその店とは別にあるゲーセンの入口まで歩き始めた。

悠希もさすがに諦めたのかあとを追うようについてきた。ま、ここまですればなんとなく諦めると分かってきたからしたようなもんだけどね。

というか食べ歩きならよくしてるよね。たまにはゲーセンとか入ろうよ。スマホゲームとかはいれないからね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後はメダルゲームやらアーケードゲームやらで遊んだ。合間合間に僕が喫煙所に寄ったのもあるけど、結構長くいた気がする。

もちろんお昼は食べたさ。

 

「あ、そうだ。帰りさ、銀行によってもいいかな」

 

「ん?どうしてだ?」

 

僕は「いやぁ、実はね」と前置きして

「健康診断へ行くし、生活費でもおろそうかと」

と正直に教えた。なぜ悠希は笑うのをこらえるんだろうか。

 

「ぷっ、お前がか?毎年毎年律儀だなー」

 

「いやいや、悠希。そこは笑うとこじゃないだろ。病院に健康診断へ行くとかめっちゃ真面目じゃないか。それを笑う必要は……」

 

いや待てよ、と呟いてそれ以上言わなくなった。どうしたの?湊さん。

 

(そういや車の中で不老不死だのどうだのと言ってたけど…健康診断?毎年?本当に不老不死なのかな、葵さんって人は)

 

 

悠希と顔をあわせる。というか向こうがあわせてくれたというべきなのかな?

…たださ、今見られても渡せるのはほとんどないと思うよ?

 

「いや、湊さんがなにを考えてるのかさっぱりだけどさ…僕にも色々あるってことだから気にしないでよ」

 

(葵の誤魔化し方って下手だったんだな……いや、知らなかったわけでもないんだけどな?なにせこいつ、タバコにハマるわ、お酒は普通にたしなむわ、風邪とか余裕で引くわと誤魔化す必要がなかったみたいだからな)

 

「そ、そうかい?ま、まぁ…そうしておくよ。好奇心は猫をも殺すっていうしね」

 

「葵なら死なんべ。なあ、葵?」

 

いや、それを僕に振るなし。ワ○ピー○のサ○ジの真似事がしにくくなるでしょうが。

んで、僕が黙っていると

 

「死ぬとか死なないとかそういうんじゃ……あぁもういいや。んで、なんの話しだったっけ?」

 

あ、ツッコミ放棄してる。

話は……そもそもなんだっけ?この話題。

 

「……なんだったっけ?」

 

「さあな、俺も忘れた。んじゃ、まだ遊ぶとしようか」

 

「んだねー」

「そうとしようか」

 

 

 

 

 

結局また、ゲーセンで遊んだ。

メダルゲームがさっきは当たらなかったジャックポットに当たってみたり、リーチしてみたりと時間を大幅に使った。湊さんに言われて見た時間がそろそろ夕飯時ってぐらいには。

 

 

「とりあえずなんか食べに行こうか」

 

「そうだね。僕もいい加減お腹すいたし、一服もつきたいし」

 

「一服ならだいぶいったろ。何回喫煙室に向かったよ。腹減ったのは同意するが」

 

湊さんにそう誘われたからついそう言ってしまったけどさ、そんなに僕って喫煙室に向かってたかな。覚えてないんだけど。

いや確かに数回は行った覚えあるよ?ただそんなに行ってはない……はず。

 

「んじゃとりあえず昼食へゴー!」

 

「いや、その前にメダル預けようぜ。お前の奴なんだし、いないと無理なんだからな?」

 

「あっ、はい」

 

(ぷっ、葵さんって悠希といるとこうなのかな?他の友人より抜けてるとか思ったのは俺だけと思いたい)

 

急いで悠希と共にメダルを預けると昼食を取りに、湊さんと悠希と僕とで上の階へエレベーターで向かった。

…まだ、日常の範囲だった。

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