7徹とかやったり、いつも以上の仕事の依頼を受けたおかげでだいぶたまった。
家賃はそもそもないとして、払うもの払ってもかなりの額が手元に残る。
理由は簡単。質素すぎる生活をしたから。死ねばリセットなんだから楽だったよ。
…なんだけど、最近妙な感じがしてる。どうしたんだか。
「ま、僕の思い違いかな?」
「さあな、俺には分からんぞ。…というかそれって分かるものなのか?」
ん?あれ?返事がある…………あ、悠希か。
「おーい、忘れるには早くないか?31歳。もうすぐで冬眠でもするのかー?」
「冬眠なんてしないよ!?」
(うーん、お泊まりすること増えるってこと言ったが、この感じだともう忘れてそうだな。寝ぼけてたときに教えたのがあだとなったか?まあ、それはそれで仕方ない……ん?こいつ、いつもなら寝ぼけてる最中に言ったことを忘れたことなんてあまりなかったはずだが)
にしてもなんで悠希がいるんだっけ?
朝方に話をしたような気もするけど、すっごく眠かった以外覚えてないや。
まあ、僕が家にあげたぐらいは覚えてるんだし、友人関係なんだから危険ではないでしょ。
「んでさ、今日なにするか覚えてるか?朝、言った内容のついでに教えておいたはずだが」
「え?なにそれ、初耳だよ」
「えっ?」
僕もそれに対し、「えっ?」としか出ない。あれれー?おっかしいぞー?
……あ、今の恥ずかしいかも。
ともかく、なんの話だったっけ?
「ねえねえ、なんの話だっけ?覚えてないんだけど」
(わりとマジで覚えてないとか不老不死のこいつにしては珍しいな。記憶力云々はともかく、これじゃあまるで普通の人間だな)
「とりあえずな、今日と明日俺がいるってのと、○戯王やらモ○ハンやらやろうぜって話だ。ガンプラとかはやりたくなったらって感じだな。んで、料理は少し俺もやらさせてもらうとか話したはずだが?」
「いや、それ長いわ。いつもそれを寝起きで聞いて覚えてたとか色々と僕おかしいね」
「自分で言うのかよ」
そうだよ、言うよ。
なんて考えながら僕は未だ笑う悠希を見る。……でも確かに我ながらおかしなことになってるねぇ。
もしかして皆と一緒に歳をとるとか?まっさかー。
そんなの天地がひっくり返ってもないだろうね。…とは思いたいんだけど。なんかそうとは言っていられない気がする。特に自作のお酒飲んでから。
自作のお酒、と言っても梅酒だから作ったとは言いきれないんだけどね。
「んん、とにかくそういう話だったんだよね?」
「そうだな。まあ、今うだうだ話しててもなにもないしな。やろうぜ」
「はいはい…」
と言って立って準備を始めたのはいいけど、モン○ンってPSPかPS4なのか聞きそびれてしまった。
別にあとでもいいか。
そのあと、夕方まで決闘したり、人間やめたハンターという名のプレイヤーとして一狩りしたりと楽しく過ごした。途中VRの存在がバレて独占されたりもした。
むう、僕の楽しみなんだぞ?それ。
「というかいつまでやってるつもりだい?…いやまぁ、譜面覚えられるから別に困らないんだけどさ」
「なら別にいいだろ?っていうかこれ以外にもあるのか?」
そのゴーグルで見えないだろうけど、頷いておく。「あるよ」とだけ。
「へぇ、マジか。明日か今度にでもやらせてくれないか?今度俺もゲームとか持ってくるからさ」
「んじゃ、PSPでオススメの宜しくね。君がやってる間の暇つぶしになるような、そんな感じのをね」
ん?頷くだけって……あぁ、曲を選んだのか。なら仕方ないか。
というか、だいぶハマったんだね。
ちなみにそのあと、僕が「そろそろお昼にしようか」と言うまで休憩もなしにビー○セ○バーを楽しんでいた。
よくもまあ、腕が疲れないもんだ。例えコントローラーが軽いんだとしても。
……お昼にしよう、と言って冷蔵庫にあんまり食材がないのを忘れていた。ついでにインスタントもほとんどない。
しょうがないので、2人で近場のスーパーで適当に買い、作ることになった。
悠希が一番面倒なソースを作り、僕は麺を茹でつつ簡単なサラダを作った。
まあ、半分で売られてるキャベツを千切りに、キュウリを乱切りとかそんな感じ。
ミートソース(手抜き)なら、普通に合うよね!みたいな雑に決めてたりするのも手抜きがゆえ。仕方ないね。
「ふぅ、普通に美味しかったな。やっぱりよく食べるやつの方が失敗しないもんな」
「そうだね、よく見るメーカーのを選んでたからね。プロテインだね」
「いや、プロテイン関係なくね?!」
(って俺がノリツッコミしてどうする!)
ふふん。いつもボケる側の人間にツッコミをさせると楽しいね。
してやったり、という顔を悠希に向ける。…半目で返してきた。
たーのしー!
…………なにしてんだ、僕は。
「…それは別として。とりあえずまた今度も健康診断するんだろ?そん時に聞いとけばいいんじゃないか?」
「あ、すっかり失念してた。そういえばそういう手で確認できたんだったね。ま、なんとかなるでしょ」
大丈夫、と楽観視していた僕はそのあとは普通に知り合い呼んだりして遊んだ。
そんな普段通り暮らし、その翌月。僕はある意味重大事実を知ることになった。