見やすいように作者も表現頑張ります
雄英体育祭……個性によりスポーツが衰退しかつてのオリンピックに代わるもの、それがここの体育祭
そんな大袈裟なと思うかもしれませんが、他の高校ではそもそも個性を自由に使用できる会場がありません。
有ったとしてもだだっぴろい空き地くらいで、訓練施設も廃墟を利用してる学校があるくらいです
そんな学校が個性全力使用の体育祭何てしたら阿鼻叫喚待った無しになります
安全が保証されかつ楽しめる……ヒーローに憧れる少年少女から未来の自身の安全を保証してくれるヒーローを心待ちにする大人達、スカウト目的の現役ヒーロー ……結果凄まじい人が観戦しにここにやって来るためマスコミに生放送され、オリンピックに代わるものになったらしいです
……で、私は入場行進、選手宣誓を聞き終えて競技の準備をしています
……緊張でがっちがちなんですけどね~
ただ少し気が楽というかなんというか
今死にたくはありません
というのもちょっと校長先生と昨日お話をしたんですよね~
昨日の放課後、学校全体が明日の体育祭の警備や会場の設営でドタバタしている中、私はカウンセリングとして校長先生に呼ばれていた
いつもはカウンセリングルームという教室でミッドナイト先生にカウンセリングしてもらっていましたが今日は ミッドナイト先生が設営の方に回って手が離せない様なので校長先生直々に行ってくれるそうです
コンコン
「失礼します」
「やぁ、星野君久しぶりだね。ささ、どうぞ座って」
「ありがとうございます」
「そんな面接じゃないんだから固くならないで、リラックス、リラックス」
「は、はい」
「ちょっと待ってね、お茶を入れるから」
「すみません」
「どうぞ」
「ありがとうございます……いただきます」
「飲みながら聞いてもらいたい、今日カウンセリングとして呼んだのはね、星野君、君を2学期……いや、夏休みから別のカリキュラムを受けてもらう」
「別の……カリキュラムですか? 何故私なのですか?」
「1つ目は今のクラスだと君を潰しかねない、相澤先生と相談したんだけどね、派閥なんかが出来てるらしいじゃないか」
「えぇ、まぁ……」
「大人として言わせてもらうと……今学生でクラス単位で団結できないもの達はヒーローになっても大成できない」
それ私にも突き刺さるのですが……
「もちろん星野君もコミュニケーション能力を上げないとヒーローになったとしても連携の取れないヒーローになるよ」
少しの沈黙
「と、今日言いたいのはそれだけじゃないんだ。体育祭頑張れそうかな?」
「はい!」
「なら良かった。一旦僕のコミュニケーションのアドバイスは忘れて明日は楽しんできなよ」
「ありがとうございます」
ガラガラ
「失礼しました」
今日は凄く校長先生の話が早かったな……何でだろう
「言えるわけないよ、今後のために負けてくれなんてね」
オールマイトの体力と体調がいよいよ不味いね
来年に雄英で教師をやることが内定しているけど後継者候補として無個性の子を選ぶとはね
……信じてはいるけどこちらも動かなくてはならないんだよオールマイト
「まだあくまでもその子は後継者候補だ。僕とナイトアイ(元オールマイトのサイドキック オールマイトの補助をしていたヒーロー)は通形君を押したけどオールマイトは無個性の少年を最有力な後継者候補にした……ふむ」
僕的には通形君だけでは不安だ
だからナイトアイが通形君を育てるなら、僕は星野君の可能性に賭けてみたい
通形君とは真逆の性格に精神病のハンデが有るけど僕の計算だと彼女がどうしても気になるんだ
「出来れば僕が用意したヒーローの元に体験学習に行って貰いたいから正直予選で敗退してほしいけど……コレを言ったら教師じゃないな。うん、忘れよう」
雄英の体育祭には予選が2種目、本戦の計3種目が目玉の競技で、他の競技と比べると力の入れようが全然違う
で、現在私は予選第一種目の借り物競争をしています
個性解禁されている競争なので勿論ただの借り物競争ではありません
まずお題が書いてあるカードが入学試験で使われたロボットの背中に貼り付けられていて、ロボットを停止させるところから始めないといけません
で、私の個性を作ることは正確でも射撃まで正確とは言ってません……更に入学してから私は救助訓練と基礎体力、勉強ばかりしていて射撃訓練なんかはしてませんし、ここ日本なので雄英に入る前からろくに射撃訓練できてないのですよ
数百人が全力でロボットを倒そうと個性を発動したり走り回っているので、誤射が怖くて砲撃も発砲もできません
接近してロボットを倒してお題を剥ぎ取る頃には先頭は第二関門の借り物を持ってゴール前の最終関門に向かっていました
第二関門である私のお題は……
『動物の個性保有者』
「愛麗じゃん!!」
バッと近くを見渡すと足を押さえてる愛麗が見えた
足を押さえてる!?!?
「愛麗!! 愛麗大丈夫!!」
「あっ鈴ちゃん」
「足大丈夫!! うわ、酷い腫れ……ここ危ないから離れるよ!!」
「でも鈴ちゃん競技は」
「馬鹿、友達が怪我してるのに助けないのは人じゃない!! 装甲車になるから私の中に隠れていて、湿布くらいしか作れないから今はそれで我慢して」
「う、うん」
鈴ちゃんが装甲車になって私を助けてくれた
いつもならラヴだねとか言って百合展開にしようとするけど鈴ちゃんが競技を放棄して私を助けてくれた
罪悪感がある
だって雄英体育祭だよ
プロヒーローが沢山観に来てる場でリタイアなんて
『もうすぐリカバリーガールの所に着くから椅子に寝そべってていいよ……といっても座席硬くてゴメンね』
近くに無線機みたいな機械から鈴ちゃんの声が聞こえる
だいぶ古い機械
「鈴ちゃんごめん私のせいで競争リタイアになって」
『うんん、謝らないで、仕方ないよ怪我人優先だし……愛麗最近無茶してたでしょ……人の事を言える立場じゃないけど』
「……サポート科で開発した型落ちだったり、評価されなくて……体育祭はスポンサー企業が沢山来るから評価を上げられると思って無理しちゃった」
『……雄英ってさ、結構短期的に結果を求める傾向ない?』
「あ~、あるある」
『愛麗だから言うけど、雄英体育祭までに殆どのクラスの殆どの生徒を除籍処分にしようとしてるって先生が職員室で聞いちゃって、だから私は凄い焦ったの』
「私は除籍処分は言われなかったけど1年間そのままだったら留年って言われたよ」
『……長期とは言わないけど中短期的な計画立てない? 体育祭終わってからでも良いからさ』
「じゃあ実験台になってよ鈴ちゃん! それだけで大きく変わるからさ!!」
『わかった。着いたよ、今ゆっくり戻るから椅子に座れる? 横になったままの方が良いならそのままにするけど』
「なるべく横になってたいな~」
『了解』
「いや~、鈴ちゃんありがとね愛麗ちゃん連れてきてくれて、はい飴ちゃんあげる」
「リカバリーガール先生ありがとうございます……愛麗は?」
「足が折れてたけど治癒したよ。あと1、2時間したら起きるから、そしたら見に来てやりな」
「ありがとうございます」
「競技は良かったのかい?」
「友達がこんな状態で競技を続けられるほど私のメンタルは強くないので……」
「人としては正しい、胸を張んなさい。偉い、立派だよ」
「ありがとうございます」
課題もわかった
収穫はある
それだけで今日は十分
「結果的に僕の望んだ通り一次予選敗退か……」
僕は星野君を通形君の言ってしまえば予備になれると思っている
しかし、彼女の精神状態、個性のデメリットでオールマイトや彼の師匠であるグラントリノ氏は次世代の象徴とはなりえないと断言した
(今回の結果、ナイトアイは星野君に対して実力不足と見るか、まだ様子を見るかわからない……通形君と一緒にナイトアイの所に体験学習に行ってくれれば助かるけど、手回ししてあるプッシーキャッツの事務所でもいい……他のところからはこないだろうし、来たとしてもランキングが低い所だ、選ぶことは無いだろう)
作者の小言
体育祭はコレで許してくださいなんでもしますから
体験学習をガッツリやるので(汗)