失敗作、ポーカーフェイス、医者、小人、スパイ……これ等が個性が創り出した人格……偉人か。
医者以外は聞いたことがある……つまり私の記憶と失敗作の記憶それぞれ知っている人物を創り出した事になる……
(あぁ、もう歯止めは効かないな……誰かしらが知っていれば創り出せてしまう……私の許可さえあれば……そして創り出した人格は私が死なない限り残り続ける)
プライベートなと存在しない……か
はは、精神に干渉していた元凶を絶つ為の代償が命の灯火が消えそうになるほどの重傷と同居人の増加
「1人の体に何人もの人格って完全に破綻者か……日常生活はできるからサイコパスかな? どちらにしても常人ではなくなった」
今まで外的要因で体に傷がついたことは擦り傷とかしか無かった……だから気がつかなかったけど、引き抜かれた右腕は肩に見たら一瞬で分かるような傷がくっきりついており、同様に裂けられたお腹も傷痕がついている
医者という人が縫ってくれたから縫痕もある
高アルコールのお酒を生成して右腕とお腹の傷痕に消毒として現在左手から出してかけながら脳内を整理する
1つ……異物について
{まさか魔女であるわたくしが食べられる日が来るとは思いませんでしたよ}
魔女と名乗る少女……髪が薄紫色なところ以外は自分の写し鏡のような姿をしている
基本的に若干陽気な表情をしている
[僕はテレパスが通じてホッとしたよ]
完全にポーカーフェイス、こちらも髪が銀髪以外私と姿が一緒
で、精神に干渉していた元凶がこの僕僕言っている幽霊さん
個性が幽霊になることだったせいで早々に肉体を捨てて幽霊になっていたので意識は有ったらしいが、炭鉱跡地から遠出していたら肉体は兄弟に食われていたらしい
……今は私の色違いだけど男だったらしい
それでこの地獄の様な場所を何とか発見してもらいたくて悪夢という形で伝えていたらしいけれど、1日1人しか夢を見せれないので発見してもらうのに10年近くかかったらしい
夢を見せるために取り憑いた状態を失敗作が精神攻撃と思い込み乗り込む原因となった
……失敗作の勘違いが全ての元凶でしたはい。
「兄弟達って言ってるけどまさか皆血の繋がってるとかないよね?」
{繋がってるわよぉ~、ここにいた死体を含めて約500名、み~んな血の繋がっていた兄弟姉妹よ。1人の母親から産まれたの}
「母親!! 父親じゃあなくて!?」
{そ、20年前から15年前、ここをお母様は寝床としていたわ。最初は皆元気だったんだけど、狂ったり、餓死してどんどん数が減っていったわ。私は偶々外に出る道を見つけたから外で畑から作物を盗んだり、動物を狩って食べたりしてたからいきられたわあと個性が魔女だったから毒に対して耐性が有ったのも生きれた原因ね}
「あれ? 名前はないの?」
{無いわよ。ここに居る子個性名でしか言われたことが無いもの}
ゾワッとした
確かに戸籍が無いヴィラン2世が多数居るのは知っていたけど、500人近くを収容して名前も付けずに殺させる……ヴィランでも普通じゃない
{普通じゃないわよ……わたくし達のお母様はオール・フォー・ワンお義父様の幹部の1人だもの}
「オール・フォー・ワン?」
{ご存知無いの? 良いわ、知っていること教えてあげる}
吐きそう……これは駄目だ隠さないと死ぬ
数年前のネット掲示板とかに噂話は確かに有った、オールマイトと対をなす存在が居るかもしれないと
法螺話だと思ってたけど本当に……居た
捕まったっていう情報はない
……つまり
「まだ生きている……そして活動している!!」
学生が知ってはいけない話だ
知らなければ学校に帰って退学に怯えながらも愛麗と楽しみながら学校生活を過ごせたかもしれない
知ってしまったらもう無理
しかもそんな人物の施設に侵入して廃棄処分していたかもしれないけど、施設ごと破壊しちゃった
「死ぬ……死んじゃう!! 周りも巻き込んで死んじゃう!」
死にたい死にたいあれだけ言っていたのに、今は死にたくないと言う気持ちで一杯
恐怖心でつぶれそう
≪…………つまり愛する祖国は力が欲しいと≫
ポーカーフェイスが尋ねる
「欲しい!!」
私は今の本心を曝け出した
≪だそうだ。祖国……いや、主の意見だ。生きること……これが我々の大戦略、戦略目標は何をしてでも強くなること、戦術としては今の倍以上の努力か≫
≪死にたくないのならば我々の知恵を受け入れ、有りとあらゆる物を利用しろ≫
≪そうすれば何とかなるのではないですかねぇ? 協力はしますよお嬢さん≫
≪できなければ殺すか≫
[いいね、僕こういう生きることに貪欲な人が好きだよ。結婚しよ]
{残念、好感度が足りませんわ。……ちょ!! 何をするのですかやめなさい皆さま方!! }
≪お嬢様は気になさらず、魔女というのですから解剖しても大丈夫でしょう。精神状態でも解剖できるのか試してみたかったのでこの娘は借りますからね≫
……まずはうるさい頭の中の奴等が喋るごとに消費するエネルギーと並列思考になっているから糖分不足を何とかしないと……今までの数倍燃費が悪くなったなぁ……
何だ鈴に何があった?
僕達が居ない間に炭鉱に居た幽霊に有って、土砂崩れで腕に怪我をしたけど治ったって言われたけど……じゃあこの黒ずんだ赤いオーラは何だ?
最終日まで近接戦の稽古をつけたけど成長速度も異常だし……何かある。
……次の職場体験は仮免に受かったらインターンで呼べる感じか……となると来年からになるね。
場所が場所だからな
無理に呼ぶことは金銭的に辛いだろうし……そうだ
壁の会の会長に掛け合ってみよう!
もしかしたら長期休暇中の旅費くらいなら工面してくれるかもしれない
「1週間で逞しくなったね。これなら少しは僕も安心して背中を預けられるよ」
「ありがとうございます」
「これが僕のプライベートの電話番号さ、長期休暇中にトレーニングをつけたいから電話するかもしれない。それぐらい僕は鈴を気に入った! 学校に戻っても頑張るのだぞ! それと壁の会の事は秘密にしておいてくれたまえよ……僕らが解雇されてしまうかもしれないからね」
「わかってますわ! 頑張ります!!」
「あぁ!」
「……それにしても明るくなったな鈴」
ゼーバーゼーハー
「う、うげぇぇぇえ」
「おら立て! 鈴と魔女と幽霊は経験共有できるって素晴らしい事がわかった。魔女が歌舞だかなんだかに護身術と棒術習っている間に鈴と幽霊はこっちで格闘術を覚えやがれ」
「じ、実体化できるようになったから……て、いきなりハアハアこんなことする!」
「僕も辛いんだけど」
「うるせぇ、俺もポーカーフェイス野郎も若いときはこれを乗り越えだぞ! なぁポーカーフェイス」
「…………もっと厳しかった」
「な、おら!! 死ぬ!! 死ぬ気なら死にやがれ!!」
「グボバォ」
「グェ」
こうして私の職場体験学習は終わりを告げた
帰りの飛行機で肩に幽霊と魔女が生えてきて外の景色を見たい見たいと騒ぎ、煩くて寝れなかった
あと幽霊と魔女だとあんまりなので幽霊は冷、魔女は燐と呼ぶことにしました
(強くなる……か。個性の探究だけじゃなく、ヒーローについても考えないと……このままヒーローになっていいのかな? ……でも許可がないと家族や親友を守れないの……かな?)
ヒーローとはなんなのか
退学、力、学力……裏側の社会……関わってしまったからには知らなければならいのか……
とにかく1つ1つやっていこう
『着陸準備に入ります。お客様の皆さまはシートベルトの着用をお願いします』
本当に寝れなかった
魔女と幽霊の情報はだいたい10年くらい古いので星野鈴はオール・フォー・ワンがまだ全盛期だと勘違いしています
冷と燐の呼び方は皆さまにお任せしまう。あえてあて字はしません