個性ソビエト   作:ゆっくり霊沙

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脳内政府
帰還


 私は寮に戻りまず始めに行ったことは飯を食べることだった

 

 というか本当に7人格がカロリーやエネルギーをごっそり持っていく

 

 いつもの数倍食べられるわ!! 

 

 

 

 

 

「うわ! 凄い量だね!」

 

 ジュルン

 

「あ、通形先輩今晩は」

 

「うん! 今晩はだね! 1週間の職場体験どうだったかな? 見た感じ逞しくなった感じがするね!」

 

「はい、鍛えてもらいました。(事件は隠そう)通形先輩の職場体験はどうでしたか?」

 

「俺はサーの所でミッチリしごかれたよ。これで中間試験と期末試験は大丈夫かな」

 

「そういえば中間試験がそろそろですが中間試験は何をするんですか?」

 

「中間試験はただの筆記試験だけだね! ヒーロー科にとって本番は期末試験だね! 実技試験もあるし……」

 

「……先輩去年の中間試験と期末試験のテスト持ってますか? 出来れば借りたいのですが……」

 

「いいよ! 別に禁止されていることじゃないからね!」

 

「助かります!」

 

 

 

 

 

 

「雰囲気が変わった……」

 

「よぉ! ミリオ帰ったのか」

 

「寮長お久しぶりです」

 

「1週間ぶりだな……どうかしたか?」

 

「いえ、鈴君の雰囲気が変わったと思いまして」

 

「ふーん……俺から言わせてもらうとミリオ、お前もだいぶ変わったよ、器の底が昔から見えなかったが、ヒーローの本質を理解した様に見えるぞ……ま、ヒーロー科じゃない俺が言ってもしょうがないか」

 

「……」

 

「……そんな感じではないのか」

 

「はい、鈴君は前から危なっかしいと思ってましたけど、今の彼女は何か振りきれてしまったように感じました。これが良いのか悪いのかは俺には判断しかねます」

 

「様子を見るしかない。一旦様子を見るのも手だと俺は思う」

 

「……わかりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(こりゃ参ったな……星野以外は成長が感じられない……こいつら職場体験で何を学んできたんだ?)

 

 相澤は職場体験後の授業を1日通して見た感じをこう評価した

 

(しかし星野は何だ? 異常とも言えるくらい意志が成長している……鬱が治ったか?)

 

 実際は治っておらず、それどころか悪化して精神崩壊をしたが、裏社会の恐怖と生きたいという意識、同居人の増加で無理やりバラバラの精神を繋ぎ会わせているのが現状なのだが……

 

(どちらにせよ星野は今の成績だと補習だな、全くB組とどこで差がついたか……俺の教育手腕か……)

 

 

 

 

 

 

(今日の相澤先生イラついているなぁ……)

 

 {へぇ、あれが相澤先生……良い男じゃない}

 

 [うわぁ……ノーセンスだね燐]

 

 {でもよくない? あの疲れた感じが大人っぽくて}

 

 [僕にはわからないなぁ]

 

(見るのは良いけど、腕に目玉を生やすの怖いからやめてくれない。誰かに見られたらただでさえ居場所が無いクラスなのに……)

 

 {[殺せば? ]}

 

(……今度常識を教えるから黙って中に帰れ)

 

 まだ失敗作の方がマシだ

 

 煩くて集中しづらい……

 

 

 

 

 

 

 

 はっはっはっはっ

 

 夜、自室に個性をしようして取り付けたぶら下がり棒で懸垂をしながら私は歌舞さんから聞いた個性の伸ばしかたを実践していた

 

 

 

「個性を伸ばす?」

 

「そう、個性も筋肉みたいに鍛えれば鍛えるほど成長するんだ。僕は人のオーラを見て強弱を見極められるようにしたりとか、杖や盾を使い込むと次に出てくる杖や盾がより性能が良くなったりね!」

 

「私は……」

 

「とにかく作り続けること、食べ物なんかが良いと思う。あとは知識を蓄える。どんどん図鑑を見たり、インターネットで調べてみなよ!」

 

 

 

 懸垂しながら個性で食べ物を作り出して食べ続けながら冷と燐に本を読ませる

 

 常識が無いだけで文字は読めるからな……

 

 ……て、おい! 

 

 7名全員実体化してる!! 

 

「よう! いや~騒がなければ限度はあるが飲み食いできるって最高だな! 記憶さえ有れば望んだ物が出せる出せる!」

 

「医学がここまで進んでいるとは……鈴殿、医学書を数冊いや、数十冊くだされ!!」

 

「…………」

 

「貴様らうるさいぞ。静かに吸えぬではないか」

 

「失敗作!! 吸わないで!! 退学になるから!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっぶねぇぇえ!」

 

「あはは! ギリギリだね!」

 

 国数理社は平均78と良い成績

 

 問題は英語……32点

 

「あっはは! 中学とは違うねやっぱり!」

 

「ぐぬぬ……」

 

「そんな唸ったって中間試験はやり直せないよ! 次の期末試験を頑張るしかないね! んー最押しの鈴ちゃんがまさかテストでクラス16位とはね」

 

「……改めて落ちこぼれだと実感したよ私は……ただ除籍いや、私は更に前に進まないといけないんだよ」

 

「ヒュー! 格好いい!! ん~大好き」

 

「ねえ愛麗……今取り付けられている機械何の意味があるの?」

 

「体幹を調整して運動時に負担を軽減する装置だよ」

 

「……正直言って良い?」

 

「うん」

 

「……動けない」

 

「……あ!!」

 

「正直前につくってた関節の負担を若干減らすサポーターの方が有りがたい」

 

「……やっぱり地味な感じが良いのかな? 鈴ちゃん?」

 

「絶対そっちがいい」

 

 星野も星野だが、阿宮愛麗もサポート科としては落ちこぼれだ……

 

 

 

 

 

 

 6月のある日

 

 毎日死にそうになりながら勉強、訓練、鍛練をしていた私は楽しみの昼食で困惑していた

 

 ジー

 

 目の前の大福見たいな女子がめっちゃ私の食べる姿を見てくるのだ

 

 名前は知らないけど体育祭で1学年で優勝した子だと覚えてる

 

「そんなん食べて腹壊さんの?」

 

「え、あ、はい」

 

 見た感じの第一印象……白くて丸い

 

 強そうには見えないけど、体育祭のラストは鬼神のごとく強さで最終種目で他の生徒を粉砕したのが強烈に印象に残っている

 

「ねぇ……勉強教えてくれへん? お願いしやす」

 

「はい?」

 

 この人はいきなり何を言っているんだ? 

 

「……まずお互い自己紹介をしましょうよ……私もあなたの事を体育祭で1位の人くらいしか知りませんし」

 

「そうなん! うち、白神大福(しらがみ だいふく)。好きな事はゲームとネットサーフィンよろしく」

 

「えっと……星野鈴です。好きな事は本を読むことと食べることです」

 

 何? この空気……

 

「え、あの……勉強ですか?」

 

「そう! うち体育祭で1位になってからクラスでやけに持ち上げられてるんよ。だから中間試験で10位だったから勉強出来そうな感じがしたから教えてもらおうと」

 

「あの……私大福さんより点数低いです。別クラスですが16位なので」

 

「閉廷、解散! アホクサ(笑)」

 

 なんなんだこの人!! 

 

 白神大福……学園内で星野のライバルになる存在だが、それは星野が数段階成長してからのことである……




白神大福さんの参考モデルは椎名唯華さんです

あくまで参考なので(震え)

さぁ彼女の個性を当ててみてください

正解者が出たら・・・要相談!

ヒントは筋肉と肉体系

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